田舎さんの映画レビュー・感想・評価

田舎

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不気味なものの肌に触れる(2013年製作の映画)

4.0

理屈として意味のわからないところは多々あるのだが、私はこれ単体でもかなり良かったと思う。滞留した欲求を暴発させないためにコミュニケーションが存在している。言葉を交わす、目を合わす、写真を撮る、身体に触>>続きを読む

永遠に君を愛す(2009年製作の映画)

3.1

エリナはファンタジーで、異界の者的な機能を果たす役割であったのだろうが流石にくどいというか、あの過剰さはちょっと胸焼けした。アニメ見てるのかと…。
セリフとか演出は全くピンとこなくて私は一切笑えず終始
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THE DEPTHS(2010年製作の映画)

3.0

うーん、、、向かい合った部屋への入室など、濱口監督みを感じる反復はあったように思う。しかし一介の雰囲気アート映画の域を出ないのではというのが率直な感想。村上淳カッコイイです。

PASSION(2008年製作の映画)

3.9

濱口監督の作り方は昔から変わっていないのだとよくわかった。唐突に挿入される違和感(教室のシーン)と長回し。画作りもそう。これはもう何十回も見てるせいだろうけど、『寝ても覚めても』を想起させる部分が私に>>続きを読む

フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

4.0

ノーランで一番面白いんじゃないか?とすら思った。オッペンハイマーとダンケルク、やっぱり時系列ずらす必要なかったよなという気持ちが更に高まった。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.7

『映像の世紀 バタフライエフェクト』という番組が好きで、例に漏れずオッペンハイマー回も視聴していたために史実の部分は問題なく付いていけたものの、興味や集中が100%ラストまであったかと言うと微妙。さす>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.2

被写体を追いかけ縦横するカメラと、固定された画角に出入りする被写体。そして緩慢なくらいの長回し。捉えた対象を褒め称えるでも畏怖するわけでもなく、"カメラを覗いたら、ただそこに自然に(自然が)存在してい>>続きを読む

海がきこえる(1993年製作の映画)

3.3

92年生まれ、吉祥寺の大学に通い、主人公と名前が(ほぼ)同じであるわたしは、幻想の郷愁に襲われるのに時間はかからなかった。しかしまぁ、実際には半笑いで見てしまったなぁ。バドワイザー飲みながらがまさに丁>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.9

現実(一元/武器(人工))と対比する虚構=映画(多元/火(魔法))。

キャラデザ、ストーリー構成、進行の各所にセルフオマージュと思わしき要素が散見されたこともあり(「このシーン、〇〇っぽい!」がたく
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.3

最近めっきり映画熱が冷めている。半年ぶり程の映画館。というか映画見るの自体かなり久しぶり。

週末デートフィルムとしては最高なのかなぁ。CG無し、みんな実機に乗ってるというのには(そんな予感がしなかっ
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

3.0

何年ぶりに見たんだろ?公開当時私は13歳だった。
少年時代の自分には刺激的だったのであろう、幾つかのシーンは割と鮮明に記憶していたが、ストーリーはこんな感じなんだっけ。クリストファー・リーが見れて嬉し
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

『クラッシュ』のリバイバル上映以来、半年以上ぶりの劇場へ。というか映画見るの自体も超久しぶり。

原作となった『女のいない男たち』から「シェエラザード」のエピソードで幕を開けるも、作品理解の副読本にな
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クラッシュ 4K無修正版(1996年製作の映画)

5.0

序盤の「性と死のビフォア・サンライズ」みたいな雰囲気からやられてましたが、特に洗車のシーン、主人公の目線と後部座席の情事の切替の凄みたるや。ラストの台詞とカットの清々しいまでの美しさは天才的だった。緊>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.8

JAXAのトートバッグが被る!?…ないないない!!

本心でそう突っ込んだ私はJAXAの黒キャップを所持している。何年か前、ちゃんと茨城で買ったやつ。連発される所謂サブカル寄りの固有名詞や演出を大方理
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ソーセージ・パーティー(2016年製作の映画)

3.4

ラスト近くの乱交パーティー以外は想像よりフツーの映画だった。グロ要素があるとは思ってなかったな…。

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.0

スコアはいくつを付ければいいのかわからない。私は男性ですが、ジヨンに自分を重ねて見てしまった。それはスタンスとしては正しいことではない気がしてやきもきするのですが、嘘を付いても仕方がないかなとも思うの>>続きを読む

罪の声(2020年製作の映画)

3.6

特に英士と俊也が出会うまでの序盤、人物登場のテンポと数はすごいものがあったけど、にしては各々の関係はグチャグチャせず割と明確に理解でき、そこの見せ方とか持っていき方はうまいなぁと思った。事件の真相に迫>>続きを読む

デッドプール(2016年製作の映画)

3.4

四季折々のセックスはフフっとなったけど、その他のユーモア箇所はいたって普通のメタフィクションだし、そんなに面白いかねぇ…。特に、カメラが引いていくことに言及するエンディングは、そこからもう一つくらい展>>続きを読む

ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

3.9

架空の人物が主要キャラにいるので、伝記モノってよりは渋~い恋愛モノとして見た。最近やたらチェット・ベイカー聴いてるからか、良かったなぁ。ジャンキーだった経歴等はこれをきっかけに初めて知った。保護観察官>>続きを読む

X-MEN:アポカリプス(2016年製作の映画)

3.5

強大な老害を寄って集ってボコボコにする話。強さのバランスがよくわからん。ここまでくると時間軸については最早どうでもよいです。

アイアンマン3(2013年製作の映画)

2.8

個々の行動原理も話の展開も解せない。スーツを着用しないトニー・スタークの一連はまるでクライムもののような質感を見せるものの、都合良く、ありふれていてビックリするほど惹かれない。挙げ句、自動化された大量>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.8

100分尺にも関わらず、登場人物が脇役までキャラ立ちしてるのは凄い。カラッとした人間関係も見てて気持ち良い。ラストも文句無し。でも所々で俗っぽいな…と思ったのも事実。まぁでもコメディと捉えたら別にそれ>>続きを読む

ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)

3.0

動く絵。ヒトラーの登場と踊る3人組のシーンが、伸びきった間の中に小さな山を作ってくれたおかげで睡魔に勝てました。

スパイダーマン(2002年製作の映画)

3.9

公開当時小学生でリアタイした世代ですが、ちゃんと見たのそれ以来ぶりだったかな。あんまり説明しないというか、やたらと背景明かすような事はしなくて、故にグリーンゴブリンの本体?なんかは行動目的がハッキリせ>>続きを読む

泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

4.1

ここまで一貫して主人公を幼稚にみっともなく描ききったのすごいし、シュールで乾いた笑いの演出がその幼稚さと空っぽ感、地方社会の空虚さをどんどん加速させていく。どこかで印象回復の機会を与えてしまいそうなも>>続きを読む

X-MEN:フューチャー&パスト(2014年製作の映画)

3.8

強引な設定とストーリー上の矛盾が多々あるのだが、面白さで言えば今のところシリーズ最高。この先まだ見てないけど、ここで終わりにして良かったんじゃないかな…と思う。ジェームズ・マカヴォイ格好良いなー。

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.0

物語、尺、テンポ等々ちょうど良し。映像もキレイ。疑似兄弟/疑似家族のロードムービー。男2人の関係ではシャイア・ラブーフが自ずと兄貴役に回るのだけど、いくつか関係が逆転するような瞬間があって良い。一般的>>続きを読む

カラスが多すぎる(2016年製作の映画)

3.2

構図としてはシンプルだが、淡白ゆえに浮かび上がる気味悪さがある。

Curve(原題)(2016年製作の映画)

3.5

友達に勧められて。出産かなんかのメタファーかなと思ったのだが、ニアミスっぽい。

スパイの妻(2020年製作の映画)

4.0

気概のある、耽美で不穏で、不思議な雰囲気を纏った作品。黒沢監督の映画を初めて見たのだが、『寝ても覚めても』の印象的な濱口演出の背景を回収でき、腑に落ちた感じがする。東出昌大、今作でもやけに恐ろしくて良>>続きを読む

マイティ・ソー(2011年製作の映画)

3.7

地球来てからキャラ変わりすぎ…。スター・ウォーズ育ちだからか、舞台のでかい壮大SFロマンなやつはなんか見れてしまうのよなぁ…。

アイアンマン2(2010年製作の映画)

3.2

前作で感じたトニーへの気持ち悪さは健在。スカヨハカッコいいのだけが救い。あとやっぱりスター・ウォーズっぽいところちょこちょこありますね。数時間前に見た割には印象薄い。

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