初めてスペイン映画を観た。勿論映画産業がある事は知っていたが、ここまでストレートに面白い物を作るとは知らなかった。所謂ヨーロッパ映画のイメージが、フランス映画やイタリア映画に代表される通り、良くも悪く>>続きを読む
U.S.の「スパイダーバース」シリーズをはじめとする、アニメーションが凄い時代の凄い一作。
湯浅政明作品が特別好きな訳ではないし、追っている訳でもないが、気になって観てみると湯浅作品である事が度々あ>>続きを読む
「スパイダーバース」シリーズに端を発した、ここ数年のアニメーション映画の革命の寵児のうちのひとつ。
擦られ過ぎて、改めて言及する必要もないが、落書きが動いている様な絵作りが凄いし、観た事がなく、カッ>>続きを読む
初めてスパイク・リー作品を観た。
トランプ時代の黒人映画として、2018年が色濃く出ている映画。冒頭から、アレック・ボールドウィンのお喋りに、何を見せられているのかとポカンとしたが、タイトルの出方で、>>続きを読む
「用心棒」続編。例に違わず、黒澤好きのスペイン人ルームメイトとスウェーデンにて鑑賞。
プロットは違うのに、既視感が強い。それもその筈、三十郎の行動パターンが「用心棒」と基本的に変わりないのだから。>>続きを読む
黒澤好きのスペイン人ルームメイトとスウェーデンにて鑑賞。
毎度、黒澤作品を観て思うのは、キャラクター作りが本当に上手い、と言う事。登場人物が多く、名前を覚え切れるとは言えないが、ひとりひとりのキャラ>>続きを読む
質の高いジャンル映画の代表格。アクション・コメディの基準と言っても過言ではない。
ジャッキー・チェンの長回しコミカル・アクションが本当に凄いし楽しい。アクションは引きで長回しで見せるべし。
クリス>>続きを読む
映画館で観なかったのを、これ程後悔する事も珍しい。何か歴史的な瞬間に立ち会い損ねた気分だ。
MCUが下火になり、DCEUはボロボロで、そもそもアメコミやスーパーヒーロー物を、ジャンル映画として斜めに見>>続きを読む
観る積りではなかったが、友人たちに同行して観に行った。
インド版「ジョン・ウィック」と言う前評判のあり、Netflixがスクラップにしようとしたのを’Key & Peele’ 「ゲット・アウト」「ア>>続きを読む
「エイリアン」に続き本作と、偶々リドリー・スコット卿マラソンになっている。両者がDisney +でのみの配信なのだから仕方がないが。
ジョディー・コマーはNTLの「Prima Facie」で初めてち>>続きを読む
フェーズ4以降、急激に勢いを失ったMCUだが、そんな中にいて本作の評価はある程度高かった様に思う。そして私もフェーズ4は続編なので「スパイダーマン:ノーウェイ・ホーム」「ソー:ラヴ&サンダー」「ブラッ>>続きを読む
今まで観た事がなかったのが不思議なのだが、初めてこの史上稀代の名作を観た。
オープニングから、この音楽の聞き覚えがある様に感じた。そしてその後に起こる事態への不安を煽る。
メカデザインが兎に角カッ>>続きを読む
69年1月2日から31日までのビートルズ4人と周りの人たちの記録。
観る前は7時間48分は流石に長いと思った。然し、ビートルズが何だったのか、解散しなければいけなかったのか、真に何が凄かったのか、を知>>続きを読む
スウェーデンでも昨年末に公開されていたのだが、タイミングを逃していた。遅ればせながらやっと観られた。
ヴィム・ヴェンダース作品を観るのは「ベルリン・天使の詩」を高校卒業後にTSUTAYAで借りて以来>>続きを読む
ハリウッドを含めて世界を見渡して、ここまでの正統派スペクタクルを撮れる映画監督がどれくらい現存しているだろうか。
久しぶりにこんな画の映画を観た気がする。下手したら、映画館でこの様な映画を観た事があっ>>続きを読む
ストックホルムでの鑑賞の為、フレメン語パートがはっきり解っていないのが残念。とは言えスウェーデン語が解る友人に通訳してもらったので大体解ったが。
思い返せば、一作目もストックホルムで、なんなら同じ劇場>>続きを読む
正直、一回では咀嚼仕切れない。ヨルゴス・ランティモス作品初鑑賞。
友人と観に行って、二人で只々多幸感に浸って劇場を後にした。暫定今年のベスト映画。もう一度観たい。兎に角情報量に圧倒された。
色は特に>>続きを読む
ここまで映画音響が大事だと改めて再認識した事はない。サウンドデザインが酷いのか、私の観た環境の問題なのか、兎に角音が酷くて、全く集中出来なかった。
話としては良いのだろうが、音が酷い。本当にコレが賞>>続きを読む
「太陽がいっぱい」と「ヴェニスに死す」を足して、ヒッチコック流重厚サスペンスで割った様な映画。それを高度に、リッチに上手くやった印象。撮影もセットデザインも美しい。
若いマット・デイモンとジュード・>>続きを読む
日本のアニメもどう評価して良いのか分からないのに、ましてや海外のアニメなどロクに観てない私からしたら、どう観て良いのかすらも分からない。勉強せねば。文法が知っている映画とも、アニメとも違いすぎる。只、>>続きを読む
ソフィア・コッポラ作品を観るのは3作目にして、初の劇場観賞。高校時に「Virgin Suicide」、2年前の夏に「Lost In Translation」を観た。「Virgin Suicide」はハ>>続きを読む
ペンギンズがやっぱり好き。それに尽きる。
だって、幼き頃の思い出だから。
初めて英語であのキャラクターたちが喋っているのを聞いたのは新鮮だった。
2000年代のドリーム・ワークスの力の強さに慄く。
私が生まれて初めて、レナード・バーンスタインのブームが起きている様に感じる。スピルバーグが「ウェスト・サイド・ストーリー」をリメイクし、トッド・フィールドが現代版バーンスタインの物語を「Tar」で語り>>続きを読む
タランティーノ作品を観るのは久しぶりにして6作目。個人的なベストは「ジャンゴ」。
タランティーノのファンでもないし嫌いでもない。おこがましいが、シネフィルである事、映画評論的目線を持ちつつ自身も映画>>続きを読む
コーエン兄弟作品を観るのは「トゥルー・グリッド」以来2本目。
コレが噂に聞くPTA ‘There Will Be Blood’ とオスカーを争って見事に仕留めた作品か。
淡々としたイカれポンチたち>>続きを読む
友人に勧められて観た。決してつまらない事はないのだが、正直日本にはもう「バトル・ロワイアル(以下BR)」と言う深作欣二の名作があるので、新鮮味はなかった。
勿論別物である事は分かっている。本作「ザ・>>続きを読む
「ゴジラ−1」もとい『「ジュラシック・パーク」×「ジョーズ」×「ダンケルク」÷山崎貴-1』
「嫌い」や「つまらない」と言うよりは「どうでも良い」が正しい気がする。どうでも良過ぎて無気力。
山崎貴作品>>続きを読む
決して悪い映画だとは思わないが「マリリン・モンロー」としては観られない。「とあるスターのについてのサイコホラー」として観るのが正解だろう。そして胸糞映画としては最高だ。再度言うが本作は、マリリン・モン>>続きを読む
小林正樹と言う監督の名前をZ世代の日本人のシネフィルがどれ位知っているのだろうか。
黒澤、小津辺りは知らなければトーシローだと笑われるだろう。少し日本映画史を知っていれば、衣笠、成瀬、溝口がいて、本多>>続きを読む
学校で自主的に皆で上映会を開いている。レバノン出身のクラスメイトのチョイスで観た本作、彼がいなかったら知る由もなかっただろう。感謝。
ロマン・ガヴラス「アテナ」やマッテオ・ガローネ「Io Capit>>続きを読む
名匠ビリー・ワイルダーの代表作の内のひとつ。お恥ずかしい話、彼の作品はこれで4本目。しかも内二本は小中学生の頃に観た切りでハッキリ覚えていない。印象だけで言うと、気の利いたロマンティック・コメディの名>>続きを読む
ストックホルム国際映画祭初参戦。友人に誘われ見に行ったが、前夜にロマン・ガヴラスの「アテナ」を観ていた事もあって中々にシンドい二日間。
マッテオ・ガローネ作品は初観賞。友人たち曰く、パオロ・ソレンティ>>続きを読む
以前から噂は聞いていたが、同居人に半ば強引に見せられ、最初の30分程カット数を数えながら観た。30分で20にも満た無いと言う驚異の長回しのオンパレードには度肝を抜かれる。映像的な凄さも去る事ながら、こ>>続きを読む
初めて黒澤明作品を大スクリーンで観た。それがスウェーデンとは不思議な感覚だ。
今年観たベスト映画、これで決まりで良いのでは、と言う位に良かった。これはジョージ・ルーカスも手本にするわ。
序盤、長回し>>続きを読む
作劇的によく出来てる物、笑えて最後ほろっと出来るハッピーエンド物を求めているのならお勧め。
ポール・ダノが色盲だと分かった時の、長年の夢を断たれたやり場のない怒りは凄く共感したが、あとはどうものれな>>続きを読む
新旧スコセッシの名主役が改めてスコセッシと組んだ本作、不謹慎を承知で言えば、とても面白かったし、楽しかった。パンチラインの強烈さとその裏にあるおどろおどろしさは横溝正史のそれに近い。しかしこれが現実だ>>続きを読む