おこのみやきさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

フィツカラルド(1982年製作の映画)

4.1

東京国際映画祭にて。

主人公フィツカラルドに夢を叶えてほしいと思いつつ、彼の身勝手な行為に辟易。
彼のロマンは素晴らしいが、先住民を理解しようとしないところがとても残酷だ。

あれほど大勢の先住民役
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

4.2

恩田陸が好きでほとんどの作品を読んでいて、蜜蜂と遠雷も読んだ。

小説の世界観が壊れてしまいそうな気がしてこれまで観られなかったが、やっと観る気になり鑑賞。
想像以上に良かった。

音楽の映画だから当
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山女(2022年製作の映画)

3.8

テレビ放送版を鑑賞。

映画版、テレビ版でどれくらい編集の違いがあるのか分からないけれど、一般家庭のテレビで観るにはさすがに画面が暗すぎる...部屋の電気を消さないとなにも見えないシーンがところどころ
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

3.8

ゆったりとした展開で耐えられるか不安だったけどいい映画だった。
強い個性はないが、寄り添ってくれるような映画。
俳優さんたちの演技もとてもいい。

耳をすませば(2022年製作の映画)

3.3

ジブリ版に依拠しすぎていないところ(中学生時代が思ったより丁寧に描かれている)はいいと思ったけど、予想できる展開が多すぎでは...

主人公の葛藤も月並みな感じがしてしまって、もう一捻りほしいと思って
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.7

作中のアニメなどは完成度が高く期待に応えるものではあったが、原作小説でも満足していたので作品全体としてそれを超えるものではなかったと思う。

ただ、一つの映画としては、台詞に力があって面白かった。

オートクチュール(2021年製作の映画)

3.9

フランス映画で最後まで観られたの初めてだった。

Diorのことも高級ブランドのこともほとんど知識がなかったけれど、それらがなぜ「高級」であり「ブランド」であるのかがわかった気がする。

そしてフラン
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.7

中学生くらいのときに観た気がするけれどほとんど記憶にないので再鑑賞。

P.T.バーナムのキャラクターはあまり好きになれない...

アラジン(2019年製作の映画)

3.5

機内にて。

途中飽きてしまったけど、一応最後まで観ることできた。歌がいい。

溺れるナイフ(2016年製作の映画)

3.9

私は夏芽のような人ではないけれど、夏芽ほど感情移入できる主人公はなかなかいない。
カナちゃん始め、脇役もとてもいい。
映像も台詞も展開も好きだが、音、音楽の入れ方が安っぽい感じがして残念。

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.8

岸井ゆきのさんの演技がほんとうに好きで。
マモちゃんから電話がかかってくる場面、何故だか私もいっしょに喜んでしまった。

スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

3.9

ネイディーン好き。
先生、兄、友人、それぞれの心の動きが見えていいな。
やさしい終わり方。

夢はあなたに(1949年製作の映画)

3.9

アマプラはネトフリに比べて昔のミュージカル映画が充実している気がする。

ドリス・デイは歌だけ聴いたことがあるが、演技している姿は初めて。
とてもハマり役だった。

話の展開も好き。男性陣がおじさんす
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.9

過去と現在が頻繁に移り変わるので、集中力が必要。

説明的なセリフは少なく、アップダウンも激しくなく、日常の中での出来事を魅力的に写している。

終盤、悠二が舞台のセリフを言いながら歩くところがとても
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.9

原作未読。

妄想は楽しいけれど、突然孤独さを感じることがある。
妄想ストーリーとしても、ラブストーリーとしても面白い。

主人公ヨシカは思ったより大胆なキャラクター。怒りはけっこうストレート。

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第3の肌(2008年製作の映画)

4.1

台詞は極力少なく、音楽と映像で物語る。
彼らの過去は詳しくは語られないが、深みのあるキャラクターになっている。

俳優さんも皆さんすばらしい。
脚本/監督の和島香太郎さんは、監督作品「梅切らぬバカ」で
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動物の狩り方(2010年製作の映画)

3.7

世界観がのんちゃんにぴったり。好きな世界観。

主人公もその友達も菊池さんも、みんなまともだと思う。

鑑賞者にかなりの部分の解釈を委ねられている作品。

逆転のシンデレラ(2011年製作の映画)

2.6

うーん、パッとしない。

キュンキュンもイライラもしない、深みのない話

そもそも(性格は置いておいて)美人役の主人公のどこが美人なのか理解できなかった。ショートカットの友達の方が美人では???私の好
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キンキーブーツ(2018年製作の映画)

3.5

期待以上ではなかったなという感じ。
スローモーションの演出とか面白いなとは思った。

でも主人公のキャラクターが確立されていないような感じがして、後半急にキレたりしたのも「あれ、こんな性格だっけ?」と
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おとこのこ(2011年製作の映画)

4.0

良かった。思春期の心情がとてもリアル。

俳優の演技もとても良く、カットひとつひとつの構図もよく考えられているなあと思った。

んで、全部、海さ流した。(2013年製作の映画)

3.5

2人のやりとりが好き。

不良はほんとはいい奴だった、みたいなあるある展開ではない...のかな?

震災に対してこういうアプローチもあるのだなと思った。

世田谷区, 39丁目(2014年製作の映画)

3.7

どれが本当の世界か分からなくなる。

そこまでひねりがあるわけではないけれど、面白い。ゾワゾワする怖さがあった。

小学生役の浜辺美波さん最初気づかなかった...若...

壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ(2016年製作の映画)

3.9

仲野太賀と岸井ゆきのによるほとんど2人芝居。

意外性と少しの狂気。雰囲気が好き。約20分の中でゆっくりと展開しながらも飛び蹴りが入るのがアクセント。

それにしても仲野太賀さん飛び蹴りが上手すぎる。
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.2

ギリギリまで結末が予測できなかった。予想外ではあったけど、妥当な結末だと思った。

皮肉とコメディが楽しく、それでも現実味を失っていない。

そう、これはリアルで、現実に、今起こってもおかしくないこと
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海がきこえる(1993年製作の映画)

3.7

ジブリの中で1番観る機会が少なかった作品。

最初、映像から声だけが浮いて聞こえてあまり馴染めなかったけれど、途中で慣れた。

近藤勝文さんのキャラデザが好き。

おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

4.0

ただ単にノスタルジーを感じさせるような映像・ストーリーではない。

昔の自分がまるでパラレルワールドに存在しているような感じ。タエ子は小学5年生の自分と共に生きている。

ちょっとしたセリフの間とか空
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リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

4.2

夏・秋編に引き続き。

いち子の語りの中で、前作よりも心の声の比重が増えた感じ。いち子の人間らしい部分が見えてくる。

大変だとは分かっていてもやっぱりこんな暮らしをしてみたい。

リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

4.2

心がすっと穏やかになる。
現代版(優しめの)枕草子という感じ。

劇的なストーリー展開はないから、最初飽きずに観られるか不安だったけれど全然そんなことはなかった。とても良かった。

橋本愛さん、ほんと
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彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

3.8

「17才の帝国」の2人が共演していると知り鑑賞。

よくまとまっている映画だなと思った。心情の動きが丁寧に描かれている。登場人物もみんな魅力的。

でもこんなに結婚願望強い高校生ってそんなに多くないだ
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

3.8

マーベル全く観たことない私のスパダーマン2作目の鑑賞。

相変わらずマーベルの関係性はよくわからないし、ストーリーも??なところがあったが、トムホとゼンデイヤの2人をニコニコしながら見つめた。

3作
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千年女優(2001年製作の映画)

4.0

昨日、ネトフリで配信が開始されたので早速鑑賞。

現実の世界と演技の世界を行ったり来たり。それら2つの間には、明確な境目がなく溶け合っている。

しかし実際には、最後の千代子のセリフを聞いて、千代子が
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.0

今敏監督作品、初鑑賞。

案外コミカル。よくできたプロットだと思った。ご都合展開っぽいところも、奇跡だと思わせてくれる。

それにしても赤ちゃんキヨコの顔ちょっと怖くないか?赤ちゃんらしくない顔つき.
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ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン(2016年製作の映画)

4.3

2014年に日本版舞台を鑑賞して以来。舞台だが、カメラワークや回想シーンの入れ方はさながら映画のよう。大胆な演出。

キム、エンジニアを始めとしてキャストが皆役にはまっている。そして歌の上手さが限界突
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犬王(2021年製作の映画)

4.0

正直、最初の20分か30分の映像、展開がいちばん好きだった。おどろおどろしさと胸躍る高揚感。

途中、突如としてロックが始まり、それは室町時代と現代を結ぶ橋の役割を果たしていたように思う。当時の熱狂、
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マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年製作の映画)

4.1

「研究じゃなくて、自分で書きたくなったの」

とても素直な動機で作家を目指すジョアンナ。恋人(?)からは「ジョー」と呼ばれていて若草物語のジョーを想起させる。

グレタ・ガーウィグ作品(特にフランシス
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ハート・ショット(2022年製作の映画)

3.8

不安をあおる音楽と移り変わりの激しい映像。ストーリーはまとまりがあって、シリアスな現実を描きつつ、ファンタジー要素も感じられた。