びらびらマンさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

びらびらマン

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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

4.1

【A24作品を見よう2024④】

思春期ど真ん中の中学生を描いた作品。思春期を題材にした曲としてアンジェラアキの「拝啓15歳の君へ」という曲がありますが、本作はその歌詞にもあるように「自分の声を信じ
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ロー・タイド(2019年製作の映画)

4.4

予想外の傑作でした

「ブレイキングバッド」を彷彿とさせる「モノ」を巡って人間関係が悪化していくクライム系の心理戦は久しぶりに緊張感煽られました

ワンカットワンカットが綺麗なのもポイント高いし、ラス
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僕らのミライへ逆回転(2008年製作の映画)

4.1

映画好きでこの映画で笑わない人いるんですかね

自主制作映画の出来だけでも笑えるのですが、工夫の過程そのものもセンス抜群で笑えます

ファニー・ページ(2022年製作の映画)

4.2

フィルムカメラのザラザラ感と主人公の青春がマッチしていて良いです

「挫折」をテーマにした物語で、挫折を経験している狂人のウォーレスはある意味主人公の鏡写しとして描かれています

物語は「挫折」をする
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スライス(2018年製作の映画)

3.0

ハロウィンに見たい愛すべきクソ映画

明らかに意図的にクソ映画に突き抜けています

ただ正直この内容なら60分ぐらいでもっと見やすくしてほしかった

マイケルジャクソンの「スリラー」を彷彿とさせる80
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ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

3.6

【A24作品を見よう2024③】
「ねぇパパ、cocksuckerって何?👧🏻」

タイトルからお察しの下ネタミステリー映画ですが、自分はなかなか好きでした

ミステリーと下ネタの合わせ技なのですが、
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.9

ホラーの皮を被ったコメディ

たかがブラックフライデーで民衆が暴徒化する最初の下りでくだらなすぎてもうそこから笑えるのですが、犯人が普通にエンターテイナーなんですよね

終盤は「悪魔のいけにえ」のオマ
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.7

【A24作品をみよう2024②】

タイミングを逃していて今更になってしまったのですが、鑑賞しました

アイデンティティの形成が描かれていて、特に似てもいない俳優さんが演出、演技で同一人物に見えてきま
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スプリング・ブレイカーズ(2012年製作の映画)

3.3

【A24作品をみよう2024①】

視覚的に楽しいですね

スプリングブレイクに囚われた女性の友情物でした。

男性を一人主人公サイドに入れる事で生じる人間関係の変化が、よくあるクライム物にある男性優
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夏の遊び(1951年製作の映画)

3.8

ベルイマン作品は二作品目ですが、常に「死」意識する作家としての一貫性がありますね

直接的かそうじゃないかだけで「第七の封印」と「死」について描いている事がほぼ同じ。(死すぐそばにあり、唐突に訪れるシ
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ザ・ヒューマンズ(2021年製作の映画)

3.8

「不安」の映像化として

あえて登場人物・家族を孤立させるようなショットで撮り、音響も相待ってビジュアルで煽る「不安」を感じる事が出来ました。

また本作はそれだけで無く、脚本の面でも「当たり前の存在
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トゥルー・ロマンス(1993年製作の映画)

3.7

「愛は全てを解決する」(物理)

僕の大好きなタランティーノが脚本を担当しているとのことで視聴

愛は世の中の不条理を乗り越える唯一のものとされているように思えますが、本作はそれを感動的にではなく、主
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わらの犬(2011年製作の映画)

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サム・ペキンパー版だと思って借りたのマジで僕ぐらいでは

第七の封印(1956年製作の映画)

4.2

2023年ラスト

「死」をテーマに人生哲学を物語っている

コメディ要素も。

グッド・タイム(2017年製作の映画)

3.4

弟との関係性を描くのかと思いきや、兄の逃亡劇を見せられる意外性。

ただそこが兄弟愛につながっていないかというとそうではなく、最初から最後まで兄の行動原理は「弟のため」であり、間接的に弟との関係性を描
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こねこ(1996年製作の映画)

2.2

その努力いらない😅

本作は最高の調教師と呼ばれてる人が動物が喋っているような吹き替えをせずに描写だけでなんとか繋いでいるのですが、明らかに猫を上から投げていたり雑に扱う描写が多すぎてノイズになりすぎ
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エターナル・ドーター(2022年製作の映画)

4.0

様々な箇所に「サイコ」と「シャイニング」を感じました

本作は主人公の視点から物語が進んでいき、その視点から恐怖が描かれるのですが、周囲の人間からすると主人公の行動が恐怖であり、見る視点によって恐怖が
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

本作を見た後、何となくトイレと空と東京の街並みを見てしまいました

「フロリダプロジェクト」が貧困の中の子供の視点で描く世の綺麗さであれば、本作はおっさん目線の世の綺麗さを描いています

ただ、フロリ
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ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

3.7

創作活動って理不尽とストレスが絶えないんでしょうね。そこを主人公視点で感情輸入しやすいように僕のような一般人向けで作ってくれていて優しい作りだと感じました。

また、「ファーストカウ」同様、結末を最初
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ゴッズ・クリーチャー(2022年製作の映画)

4.0

「懺悔」という行為が如何に身勝手なものかを描いた作品

この作品思ったよりキリスト教的価値観と深く関係していて、中でも「懺悔」をテーマにしているのかなと

「懺悔」は罪を滅ぼし身を清める為の行為で、本
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サイコ(1960年製作の映画)

4.0

今となってはよくある解離性同一障害をオチとする映画ですが、本作はその中でも元本といっていいもので、シャワーで女性が襲われるシーンなんかは本作を見る前から知ってしまっていました、、

本作は主観が変わっ
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エルフ 〜サンタの国からやってきた〜(2003年製作の映画)

4.0

穢れのない人間?が現代社会に放り込まれたら如何に下ネタに晒されるかというifが面白いし、そのギャグがハイセンスで笑えます

クリスマスの力🎄🎅🤶

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.2

不思議な映画体験でした

内容は意外にも成り上がり系の脚本で、そういった内容を描く時普通は展開の速さ等で魅せていくと思うのですが、本作は本当にゆっくりゆっくり時間と画が過ぎていきます

かと言い、本作
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ダイ・ハード(1988年製作の映画)

4.4

クリスマス映画としてやっと見れました、、

ブルースウィルスが増し増しでカッコよく見えます

良い悪役、無駄のない練り上げられた脚本、説明不要の名作ですね

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.1

快作。降霊をドラッグに見立てる表現が面白いし、それでいて意外にも作り方が丁寧なホラーで見ていて楽しかったです。(怖かった)
同じ憑依を行うシーンなのに魅せ方だけでドラッグとしての降霊とホラーとしての降
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ブルービートル(2023年製作の映画)

3.2

あまりにも予定調和が過ぎる本作ですが、コブラ会を見てから推しであるショロ・マリデュエニャくん(言いにくすぎる)が主演を務めているだけでニッコリです😃

内容は意外にも、スカラベとのバディモノであり、こ
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

3.4

米国版氣志團みたいなビジュアルのグループがアメリカに行くみたいなゆる〜〜いロードムービー

お前らは古い!みたいな扱いになっていたレニングラード・カウボーイズですが、それは50〜60年代のノスタルジー
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.4

「無事、王子様とお姫様は離ればなれになれましたとさ。めでたしめでたし👨‍👧‍👦」

まず、見るタイミングを逃しすぎて、今更の鑑賞になってしまった事をここに懺悔いたします、、🥲(以下感想)

内容に関し
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

4.5

「子供おじさん、田舎で大暴れしてしまう」

本作は鑑賞前と後でポスターの爽やかな印象が大きく変わってしまうから面白いなぁと、、

そして、その原因の多くが本作の主人公のマイキーですが、とにかくこの人が
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.2

作品全体を通して、カットの一つ一つがなんとも言えない共感のできる寂しさがあります

ただその寂しさを愛とノスタルジーが包んでいて、寂しさもありつつもどこか暖かいんですよね

監督がここまで労働者の「寂
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.6

ファンタジー&ミュージカルで楽しいんですけどね

毒強めのティムバートン版の方が圧倒的にすきです

最後のはぐれものが結束して母の死を受け入れる流れとか完全にガーディンズなんですけど、こっちはなんかお
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シチリア・サマー(2022年製作の映画)

4.5

視覚的に美しいものを見たいなら本作を見てほしいと思うぐらいに風景、構図、キャストの全てが素晴らしい映画でした、、

ただその一方で、美しすぎるイタリアの風景、家族愛、その全てがこの作品の残酷さを引き立
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.1

「誰もが心にイーニドを飼っている👩🏻」

この映画見て「イーニドは自分だ」と思った人は自分含め割といるのでは、?

職場や学校、異性に対して「こいつらはわかってない」と中指を立て、親友も含む周りの全て
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.5

義務教育を通った人なら誰もが知る「カリスマ性」に溢れた人物とされるナポレオンですが、本作はあえてその「カリスマ性」を削ぎ落としています

作中にもあった「私がいなければあなたはただの男」というセリフ通
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.6

怪獣映画としては100点なのでは

その分、登場人物の内面の描き方に惜しく感じてしまった。

戦争批判、政府批判を描く際にわざとらしくセリフで説明させたり、心情変化も終盤にかけてご都合展開的な所が目立
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