べし酒さんの映画レビュー・感想・評価

べし酒

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FARANG/ファラン(2023年製作の映画)

3.7

展開はリベンジ物の王道ではあるんだけど、主人公が決して無双じゃなく(なんならもっと準備しろよという無謀だけど)それなりにドキハラする感じが良い。
一人殺ったら後はもう躊躇なくkillも良いし、敵襲側に
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ライド・オン(2023年製作の映画)

3.7

流石の御大もアクション部分ではボディダブル多用。とは言え自己言及的に時代に生きたスタントマン讃歌を謳う作品かと。

作中の主人公ルオに訪れた恐らく最後の花道はやっぱりチートゥと頑張って跳ぶんだろうなぁ
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告白 コンフェッション(2024年製作の映画)

3.5

いや〜、これは微妙。というか下手すると珍品の部類に入るかも。

ジヨンが足を自分で刺すとか折れた首の骨を自分で戻すとか完全にゾンビ系を連想させようとして作ってると思われる。
更に小百合も被せてきてのオ
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ありふれた教室(2023年製作の映画)

4.5

主人公のノヴァク先生。わざと財布を残したまま動画撮影を仕掛けていったのがことの起こりとしての失敗。
動画には袖しか写っていなかったのにクーンを犯人と決めつけたのはともかく、自分一人で詰めに行ったのが二
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帰ってきた あぶない刑事(2024年製作の映画)

4.0

TVドラマの1話からのリアタイ勢なので優しい気持ちで鑑賞。いや〜、面白かったね。

昔見ていたドラマまんまな雰囲気をちゃんと歳をとったタカ&ユージとして再現してるなと。柴田恭兵さん流石に声が歳とってる
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ナイトメア/夢魔の棲む家(2022年製作の映画)

3.6

アバン開けての冒頭のパーティシーン。妙な間での会話の切り返し演出に「こりゃ駄目かも」と思う。

しかしハエ音の不穏の演出が次第に馴染み、更に主人公モナにナイトメアと戦う為の手段として明晰夢を見る才能が
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

3.7

前章で大葉が称した「シフター」の意味が提示され、基本的に凰蘭がやり直した時点でセカイ系としての物語が始まったのだなと思った。

でも単純なセカイ系とするなら凰蘭が門出にキスをした所で終わりだよなと。物
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関心領域(2023年製作の映画)

3.9

第二次世界大戦中アウシュヴィッツ強制収容所の所長であり、戦後に戦犯として絞首刑になったルドルフ・フェルディナント・ヘス。アウシュヴィッツの隣に建てられた家で暮らすヘス家の日常を描くという切り口。原作は>>続きを読む

碁盤斬り(2024年製作の映画)

3.7

鑑賞後に、落語の「柳田格之進」という噺から着想された映画だということを知る。

昔は時代劇に全く興味持てなかったが、特に映画に関しては歳を取るに従い面白く感じる様になってきた。それは様式的な面白さなの
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湖の女たち(2023年製作の映画)

3.9

作品の中心となるのは福士蒼汰さんが演じる濱中と松本まりかさんが演じる豊田の歪んだ愛欲関係なのだが、並行して介護施設で起こった殺人事件の犯人探しが描かれる。
更に過去に隠蔽された薬害事件の謎や、そこに関
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.5

ワーナーのジャパンプレミアにて先行鑑賞。

シリーズ前作「怒りのデス・ロード」で実質的な主人公であったフュリオサの前日譚を描く物語は、まず今作の主軸である理不尽に運命を狂わされ自由と愛する人を失った彼
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.8

【過去感想】

アクションや特効も確かに凄いが、なにより世界観をそのまま飲み込ませる力技のビジュアルや演出、脚本が凄いなと思った。

冒頭、双頭のトカゲ食で面白さを確信し気持ちがガン上がる。そしてそこ
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不死身ラヴァーズ(2024年製作の映画)

3.8

好きになった相手と両思いになった途端その相手が消えてしまうというストーリーの基本ラインは恋愛における何かのメタファーかと思ったが、終盤そこにしっかりとした理屈付けがあって納得できた。

見上愛さんが演
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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

-

要所要所で分岐ポイントが設置されていて、まあゲームだったら逃げおおせエンドを迎えることも出来そうだけど、この作品の場合は製作側が最初からバッドエンド目標で作ってますからねぇ。
じゃあ製作陣は「何を言い
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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

4.0

リブート3作品は鑑賞済みでそれなりに楽しかった記憶はあるんだけど2、3作目に関しては内容をほとんど覚えていないというね。
だから今作も、まあそこそこ楽しめればいいやという軽い気持ちで鑑賞。

予告の人
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またヴィンセントは襲われる(2023年製作の映画)

3.5

完全に両者の視線が合致して何秒間でそうなるのかとか設定が明らかにされないから、脚本展開に合わせた恣意的な使い方に思えちゃうのよねえ。
それにサングラスすればいいんじゃね?てのも真っ先に思いつくし。
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殺人鬼の存在証明(2021年製作の映画)

4.2

この作品の直前に見た「無名」が時系列を前後に配置して伏線回収する作品で、たまたまながら似た感じを受けた。
まあインパクトのあるカットを前挿入の「無名」は脚本的な回収というよりは後の符号での爽快感狙いな
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無名(2023年製作の映画)

4.0

半分くらいまでは、なんかぶつ切りの編集で全然関係性とか話の流れ掴めないなぁと思っていたけど、時制の流れが前後しているのが分かって、前半に見せられた画の顛末が次第に描かれていくことが分かってくると非常に>>続きを読む

ミッシング(2024年製作の映画)

4.0

試写会にて鑑賞(イマジカ第1試写室)

吉田恵輔監督は、人間のエゴや狂気といった隠された本性の部分を抉ってくるというイメージを今まで持っていたが、今作は意外にも人の善性や他人に対する優しさ、そして少し
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水深ゼロメートルから(2024年製作の映画)

3.5

スタートから、まああの年代っぽさの表現のセリフなんだろうけど「見た」「見るな」の、いかにもオリジナルが舞台劇というようなしつこい応酬にやや鼻白む。
補習の名目なのに監督もせず、まるで何かの罰の様にプー
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

-

定型を外さない感動消費映画。

刺さる人には刺さると思うしそういう作品があって良いと思うけど、自分には刺さらなかった。それだけのこと。
だから評価は保留しておきます。

個人的にはアミが死んでいない、
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.5

冒頭、巧の生活を切り取ったシーンは正直いささか退屈したが、グランピング施設についての説明会からが抜群に面白く(キレ気味金髪兄ちゃん最高)。
芸能事務所でのリモート会議からの高橋と黛の再訪問ドライブまで
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システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたい(2019年製作の映画)

4.0

なんか「つまるところ大人や社会が悪い気の毒な少女」って括りだけでまとめられない感じがして。

原因が過去の彼女に対する大人の行動にある前提で、社会が彼女にどう向き合って矯正していくのかと。みな彼女のこ
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リバウンド(2023年製作の映画)

3.9

まずは役者が経験者なのか練習したのかいずれにしろ皆しっかりとプレーヤーに見えるのは前提とはいえ、そうでないと覚めちゃうのでナイスだなと。

予告からは優秀なコーチが駄目チームを成功へと導いていく物語か
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.7

レジェンダリーのゴジラ1作目からは随分と作風が変化しているけど、コレはコレで面白く。

地底世界でのコングと他のデカ猿たちとの擬人風味なやり取りがとても楽しく。キングスカーの悪役ぶりも「ふふっ」って思
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エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(2023年製作の映画)

3.7

登場する19世紀のローマ教皇のピウス(ピオ)9世は現代的な視点からすると、宗教的な聖人というよりはイタリア支配に力を注ぐ権力者にしか見えない。そこには教義が絶対的に正しいと信じ込んでいるからという側面>>続きを読む

異人たち(2023年製作の映画)

3.7

リメイクということで先にオリジナルを履修していたのでどうしても比べちゃうね。
というか冒頭で訪ねてきたハリーのその後とか、公園で出会った人の正体とか分かっちゃっているのは、単体での作品鑑賞的にはちょっ
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陰陽師0(2024年製作の映画)

3.7

基本的にエンタメ作品で華やかビジュアルのケレンアクション好きなので楽しめたのだけど、流石に現代的なテーマがなさすぎじゃないかと思ったり。

観た回が舞台挨拶ライブビューイング付きで出演者のどなたかが「
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マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

3.8

心に湧く欲望は抑えようがないのでそれ自体は罪でないことは前提として、社会のルールを守り生活を営む上でそれとどう折り合いをつけていくのか。生物としての根源的欲望と知的存在と自負するまでになった文明社会を>>続きを読む

異人たちとの夏(1988年製作の映画)

3.2

英国版リメイクを観る前にオリジナルにあたっておこうと鑑賞。

温かな人間味に欠ける主人公が、早くに亡くなった筈の両親との不思議な邂逅を経て、豊かな人生を取り戻していくファンタジー映画…と思っていたら(
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ザ・タワー(2022年製作の映画)

3.7

この作品の状況で5年生存はどう考えても無理ということは置いておいて、極限における多人数サバイバルシミュレーション的な意味合いで受け取ったり、低予算映画でもそれなりの見せ方で面白く思えるなと思ったりで結>>続きを読む

クラユカバ(2023年製作の映画)

3.5

美術や世界観は良い感じ風なんだけど、なにせ物語が起承転結の「起承」くらいまでしか進行しないし謎も何ひとつ明らかにならないので消化不良感が半端ない。

物語より活劇そのものを楽しむ作品なのかもだが、アニ
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貴公子(2023年製作の映画)

3.9

最初はマルコが主人公かと思っていたので、その鈍臭そうな走りや裏格闘やってた割にあまりその設定が活かされないのが疑問だったが…

韓国へ来てからの貴公子との長い追いかけっこや、車で逃走中の後妻側と兄側の
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No.10(2021年製作の映画)

3.0

何度か意識を失ったので見逃したり理解していない部分があるかもとお断りした上での感想になるが、いやぁ凄まじくつまらなかった。

最初のシーンで出てきたギュンターの役者仲間のオッサンが主人公かと思ったらさ
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ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)

3.5

結構テーマが掴みづらいなと思ったんだけど、最終的には男女の仲に正解はないってこと?

出演陣が豪華なので惑わされるけど脚本的なメインは若い2人で、その恋愛が例え先が見えているにしても今の気持ちを大事に
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.7

映像演出からのイメージだけど、クローン作成が細胞の培養とかじゃなくコピー機の複製的な感じがして良かった。クローン物だといつも、細胞培養から成体になる時間ってどうなってるんだろうって思ってたから。

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