biwacovicさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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恐怖の報酬(1953年製作の映画)

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U-NEXTにあったので1953年版も見てみた。これも素晴らしい。

バニシング・ポイント(1971年製作の映画)

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早稲田松竹にて。エンジン音とラジオからの音楽が響く中で、ずっと死に向かって爆走してる。ただそれが心地よい。前に見た時も寝てしまったが、今回も時折うつらうつらしながら。

スパルタカス(1960年製作の映画)

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キューブリックっぽさは余り感じられない。壮大な風景と、安っぽいセットが混在する。ラストバトルの尋常ではない動員数は先日見た『ナポレオン』をも凌駕する規模。奴隷たちがアッピア街道に磔にされる図は圧巻。

ウィッシュ(2023年製作の映画)

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Dolby Atmosにて鑑賞。100年を経た過去のディズニーアニメーションへのオマージュが彩る祝祭感に満ちた作品。「アニマ」にも拘ったFANTASIA感たっぷりの森のミュージカルシーン、民衆の蜂起と>>続きを読む

ナポレオン(2023年製作の映画)

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ホアキンが演じるのだから、こういう英雄的描写皆無で陰鬱なナポレオン像は想像通り。人命軽視の大規模戦闘の悲惨な描写も今の時代に合っている。それでもやはりダイジェスト感は否めず158分で描くのは無理だと思>>続きを読む

メーヌ・オセアン 4Kレストア(1985年製作の映画)

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ラストの20分が最高でそこしか覚えていなかったが、見直してみたらそこに至る展開も最高だった。なんでこんな適当な脚本が書けて、敗訴も喧嘩も泥酔もあるのに幸福な時間が描けるのか本当に不思議で、最後にはサン>>続きを読む

フィフィ・マルタンガル デジタル・レストア(2001年製作の映画)

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目黒シネマでジャック・ロジエ。いったい何を見せられているのか戸惑う展開。ゆるゆる進む逆向きのカタルシス、ラストは意味もなく幸福感を呼ぶ。

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

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原題は『All the Money in the World』。1971年、世界一の金持ち石油王の孫誘拐事件。王のケチさ、身代金さえ値切る税金対策含みの交渉術、グダグダな犯人グループ、面白かった。全て>>続きを読む

不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

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掃除婦の寡婦と移民労働者の恋。無表情の演技、額縁のように部屋を外部から撮ったショットが美しい。甘い時間はすぐに過酷な時間に変わる。それでも人はなんとかやって行こうとする。RWFの中でもかなり好きな映画>>続きを読む

天使の影(1976年製作の映画)

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ファスビンダーの戯曲『ゴミ、都市そして死』のダニエル・シュミットによる映画版。余りにも舞台的な台詞と演出が容赦なく続く。資本主義とそれが生み出すゴミのような人生を美しく呪うような映画。

翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

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数多くの滋賀ディスりネタを堪能。とび太くん、平和堂、湖西線、鮒寿司、うみのこ、比叡山・・新宿の映画館でこれ分かる人どれだけいるのか?と思いつつきっと多くの滋賀県人があそこに紛れ込んでいたに違いない。邪>>続きを読む

ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

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全編がアパートメントの一室で進む。支配、非支配、情欲、絵画のような映像、堂々巡りのような会話、不愉快な激情の最後に現れるラストシーンは素晴らしい。

マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)

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早稲田松竹にてライナー・ヴェルナー・ファスビンダー特集。最初と最後の衝撃シーンは鮮明に覚えていた。銃撃と爆撃下の結婚式、西ドイツのW杯初優勝を実況するラジオ、ドイツの戦後を「愛には向かない時代よ」と言>>続きを読む

(2023年製作の映画)

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簡単に首が飛び、武将は単なる暴力集団のクソ統領として描かれ、謀略も切腹も全てはコント。実に正しい戦国描写と思う。娯楽作として充分に満足。

めぐりあう時間たち(2002年製作の映画)

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ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』が3つの時代の物語を繋ぐ。ニコール・キッドマン、ジュリアン・ムーア、メリル・ストリープ。ダロウェイ夫人を映画化するよりこの構成が良い気がする。良かった。

ブラインドネス(2008年製作の映画)

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ジョゼ・サラマーゴ『白の闇』の映画化。割と原作に忠実な描写。伊勢谷友介が最初に見えなくなる男。ただ「見えなくなる」ことがテーマの小説を「映画」にすることに根本的な異和を感じてしまったら終わり。

二人静か(2023年製作の映画)

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静かに、少し不穏に進む物語。背の高い妻と低い夫、謎の妊婦、登場人物それぞれに引き込まれる。90年代ピンク映画の空気を纏いつつ、同時代感も強く感じる。クソみたいな世の中っすね、と言い放つ会社の後輩が良か>>続きを読む

マーベルズ(2023年製作の映画)

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やっぱり3人組だからこそ、BEASTIE BOYS のインターギャラクティックがかかるシーンはかっこいい。カマラ・カーンかわいくて明るくて良い。

レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う(1994年製作の映画)

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失踪していたマネージャーのモーゼ、CIAのエージェントが預言者エリヤ、そしてバンドメンバーのレーニン、それぞれが偉人の言葉を唱える会話は噛み合わないまま、それでも続く故郷への旅路。

コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

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ジャン=ピエール・レオ、薔薇売りの女の会話。「国を捨てるのか?」「労働者階級に祖国はないわ」「わかった」痺れる。ジョー・ストラマーの演奏シーンもいい。

群盗、第七章(1996年製作の映画)

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今回の特集ではこれが一番面白かった。ジョージアの中世、ソ連邦時代、現代を行き来してイオセリアーニ版の『アンダーグラウンド』にも思える。戦車も貞操帯もマシンガンも拷問も、全ては群盗たちが、この土地の上で>>続きを読む

そして光ありき(1989年製作の映画)

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セネガルの無垢な部族を描くドキュメンタリー風に見せかけて、過激に文化人類学的視点、ラテンアメリカ文学的描写をぶっ込んで来てずっと面白かった。開発され、商品化されていくコモン。最後はもちろん、キュートな>>続きを読む

月の寵児たち(1985年製作の映画)

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今週も早稲田松竹でイオセリアーニ特集。マチュー・アマルリックかわいい。

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

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206分。描写は無駄なく簡潔にして明解。搾取と支配の物語。正義はいつも遅すぎる。最近の情け無いディカプリオ本当に良い。後半グッドフェローズやんこれ、と思いながら見た。そしてロビーロバートソンに捧ぐ。

ドクトル・ジバゴ(1965年製作の映画)

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200分。この時代の200分映画は休憩時間もしっかりある。配信で見たが敢えて早送りせず。

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

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どうにもならない男と女。いくらでも代わりのいる労働者。最後に向かうのはエストニアのタリン。ソ連末期の時代。希望はあるのか?怪しいけど行くしかない。これも広い意味での難民映画だと思った。

真夜中の虹(1988年製作の映画)

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カウリスマキの労働者3部作。簡単に堕ちてゆく男。閉まらない自動車の幌。「インターナショナル」を奏でるオルゴール。希望はあるか?多分ないけど映画は74分で終わる。素晴らしい。

蝶採り(1992年製作の映画)

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素晴らしい。古城、老婆たち、自転車の生活、楽団の練習、アル中の神父、明るいマハラジャ、金持ち日本人、遺産を狙う親戚たち、そしてその場に居続ける幽霊たち。ドラマはあるが、それよりも場所の連続性について思>>続きを読む

田園詩(1976年製作の映画)

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音楽、明るい農村、動物たち。雨が降ってきて家でひたすらダラダラする場面が良かった。