若きワイン醸造家が、計画達成の為の無理な出荷に反逆する。仕事、家、デート、どれもむず痒くてそれが良い。サッカーで遊ぶシーンも良かった。映画の後ジョージアのワイン飲みに行った。
映像と音のリズム感、メタファーの明瞭さ、ハナモゲラ語の喧嘩、素晴らしい。資本主義批判めいた部分も多いのに上映禁止になったというのは、やはり余りにも自由に羽ばたいていく寓意所以か。
早稲田松竹にてイオセリアーニ特集。多動症としか思えないティンパニ奏者。まったく共感出来ないが多分めっちゃ天才。自由に使いまくる時間、唐突に奪われる時間の対比。あとジョージアのポリフォニー凄い。
天安門事件のニュースを無表情で眺めるシーン、バンドの演奏、そして屈辱と復讐、とても良い。
「AI」はほとんど脚本に関係しない。典型的な「帝国」と虐殺される民衆の構図に、カッコいいメカと設定がブレまくる少女の「能力」を埋め込んだSFで頭をあまり使わず楽しめば良いのかも。でもこのタイミングであ>>続きを読む
映画としては悲惨だった。劇場で見てたらかなり辛かっただろうが、配信でダラダラ見たので特に怒るほどではない。
東京国際映画祭にて。ペドロ・アロモドバルの短編。もっと長く出来そうなのに勿体無い、と思ってしまった。上映後のトークはあまりにも漫然としていて、なぜやったの?というレベル。
東京国際映画祭にて。ペルシャ語のヒップホップを聴くイランの女子柔道選手から始まる物語。イスラエルの選手との交流、チャンピオンシップの快進撃、モノクロの映像が恐ろしい展開をたたみかけるように描く。悲劇的>>続きを読む
イザベル・ユペールとヴァンサン・マケーニュが出てる。クレアの2回目のセックスシーンでTVに映ってる映画はなんと胡金銓の『俠女』!物語は欲望のままにやるけど誰のものにもならないクレアとそれに翻弄される7>>続きを読む
DO THE RIGHT THING前のスパイク・リー。ローレンス・フィッシュバーン、サミュエル・L・ジャクソンがクソ若い。スパイク・リーはどんだけふざけようとしても真面目ということが分かる。
ヤクザ映画だと思って見るとゴジラ組とコング組が無理やり戦わされて、本当の敵は・・・ってなる展開がまぁそれなりにポップ。地下世界の物理法則とか滅茶苦茶でも、きっと劇場で見てたらそれなりに満足したのだろう>>続きを読む
ふざけているようで、でも切実なSF。廃刊目前の宇宙人雑誌。30年間積もった情けなさ。一向に良くならない世界。宇宙人を求めて西へ向かうは現代の西遊記か。最後に涙する。我々の人生はこの宇宙を構成している。>>続きを読む
1995年。ルイス・ファラカーンのミリオンマンマーチに参加す為のバスに乗った黒人男性たち。スパイク・リーは真面目だから冒頭でこの行進に対する批判も語られている。(ちゃんと訳されていないけど)手錠の親子>>続きを読む
全編イカれてる。かっこいい。痴話喧嘩ロングショット。川へダイブ。
ホラーだと思って見始めたら台湾で実際に起こった性加害事件の映画で、かなり観るのがしんどかった。どんな残酷な映画もいけるけど、これは辛い。
決して弾いてはいけないゴッドファーザー愛のテーマ。一夜の物語の中で、3年間の成長、退廃、脱出、郷愁、その他諸々が夢のように映される。しゃれた脚本に、粋な役者。そして演奏。とても良かった。ノンシャランと>>続きを読む
新文芸坐にて。30年前のロードショー時はすぐ打ち切りになったのに2回も見に行った。そのくらい隅々まで好きな映画。久石譲の音楽が完璧な紙相撲のシーンは泣いてしまう。ラストで向日葵が揺れるまで完璧。
『オー!スジョン』のタイトルで上映。2005年に自死したイ・ウンジェが美しい。これも2部構成。男からの視点、女からの視点。ラストのセックスで一応の統一?へ辿り着く。物語は捏造され続け、本人たちにもそれ>>続きを読む
目黒シネマでホン・サンス特集。上映タイトルは『カンウォンドのチカラ』で。2部構成。別れた男女。同じ場所への旅。男は基本やりたいだけ。二匹の金魚はいつのまにか一匹になる。
昔見たような気もするし、見てないような気もする。松坂慶子、真田広之が綺麗。深作欣二監督で佐藤浩市、柄本明、山崎努、渡瀬恒彦・・というメンツで文芸映画の不思議。
キアヌは勿論だがドニー・イェンと真田広之も最高。ジョン・ウィック友達少な過ぎてすぐ大阪のコンチネンタルに絞られるのも笑う。伊澤彩織のスタントシーンも素晴らしかった。凱旋門のシーン、階段落ちなどスタント>>続きを読む
なんとなく流れでこれも見直してみる。甘粕正彦を知ったのはこの映画の坂本龍一だった。これも160分で今の基準だと短く思える。
流石にこの大河ドラマを描くには160分では尺が足りないか。ミシェルヨーよりもマギーチャン演じる次女が中心で国共合作までを描く。その後の共産党の時代は流石にやりにくいと思われる。三姉妹と蒋介石の食事のシ>>続きを読む
冒頭、「映画」が始まりそこからパナヒ監督のMacBookの画面へとズームアウトするだけでゾクゾクした。あらゆるレイヤーで虚構と現実について、それは一体であると語りかけてくるような構成。人々が恐れる熊は>>続きを読む
これも20年近く経過してる。今見ると別の宗教団体が頭に浮かんでしまう。主演2人のパワーはすごい。宗教二世、元信者、献金で崩壊した家族、「外」の世界は常に捕食者だらけ。最後爆音。
目黒シネマにて。35㎜上映。もう20年前なのか。ずっと好きな映画。M-65ジャケットのポケットに手を突っ込んだ宮崎あおいと、火炎瓶入り鞄を持った石川浩司が並んで歩くシーンは完璧なカッコ良さ。ナンバーガ>>続きを読む
ニューヨーク。部族的に描かれるチーマーたちの抗争の一夜。全てにあまり理由は無く、ただ争うのみ。それが対立する部族たちの住む土地ということか。