biwacovicさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ダージリン急行(2007年製作の映画)

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三人兄弟の話なのでいけるかと思ったらやっぱりノレず。ときおりMV的にビシッと決まる感じだが全体としてはボンヤリしてて、それが良いのかもしれないけれど。

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

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理不尽な権力、慣習やシステムによって護られているおぞましい加害者をどうすれば罰することが出来るのか。一発逆転は無く、被害者やそれを支援する人々の地味な行為の積み重ねしか戦い方はない。携帯電話で話すシー>>続きを読む

天才マックスの世界(1998年製作の映画)

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ウェス・アンダーソン、そんなにハマらないけどこれは良かった。マックス天才じゃないけどウザくて愛おしい。グラフィックノベルのような映像、脚本、テンポは既に完備。

水のないプール(1982年製作の映画)

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若松孝二監督作で未見だった。80年代にあった仙台クロロホルム連続強姦事件が元ネタとのこと。内田裕也すごい。バシッと決まった絵と、陰鬱な場面が混在する。赤塚不二夫やタモリなど豪華なゲスト出演。

福田村事件(2023年製作の映画)

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史実を踏まえるだけでなく、劇映画としての「物語」と俳優の熱演(特に東出昌大、水道橋博士、松浦祐也が良かった)により、想像以上の映画になっていた。ただ、この映画が届けるべきメッセージはおそらく観に来てい>>続きを読む

新・片腕必殺剣(1971年製作の映画)

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何の為にみんな戦ってるのかぼんやりしてるが、ラストバトルの勝ち方に物語的な整合性とカタルシスがあって良かった。セットも100人斬りもすごい。『男たちの挽歌』のティ・ロンの若い頃のかっこよさ。

続・片腕必殺剣(1969年製作の映画)

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調子に乗って作った続編の典型。敵キャラ多すぎて、何がストロングポイントなのか分からないうちに戦いが始まる。主人公はすげー強いけど、リーダーの素養は皆無。そのせいでよくわからないままひたすらに人が死んで>>続きを読む

片腕必殺剣(1967年製作の映画)

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シリーズのはじまり。片腕やたらと強い。とりあえず妹弟子が全部悪い。そしてちゃんと先人の残した本を読むと強くなる。

3-4x10月(1990年製作の映画)

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完璧な映画。北野武の映画で一番好き。劇中で流れる音楽はカラオケシーンの『悪女』のみ。ひたすら死に向かう。沖縄の海と空。野球シーンの美しさ。

北京の55日(1963年製作の映画)

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ニコラス・レイの超大作。初めて見た。1900年。義和団の乱で北京の外国人居留地に閉じ込められた各国公使や軍隊を、とんでもない巨大なオープンセットで。西太后や皇太子は英語をしゃべる西洋人キャスト。日本の>>続きを読む

ヨーヨー(1965年製作の映画)

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サイレント映画で始まる。城の生活。世界恐慌、没落、戦争、サーカスの日々。そして再びあの城へ。年月が流れる。道化師の滑らかな動き、馬や車、音楽。素晴らしいシーンの連続。物語性はクドくなくて、それが本当に>>続きを読む

聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

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ベネデッタと連続して観るとよりテーマが明確になる。聖地での娼婦連続殺人の物語が、いつの間にか宗教、大衆、女性抑圧の物語になってしまう。貧困と売春の問題が権力者への反抗ではなく、被害者、弱者側への更なる>>続きを読む

ベネデッタ(2021年製作の映画)

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ポール・ヴァーホーヴェン、素晴らしい。宗教、セックス、疫病、大衆。なぜ人は宗教を信じ、肉欲に溺れ、権力を目指し、カリスマに熱狂するのか。それがベネデッタの人生で描かれる。彼女が聖も俗も兼ね備えた強烈な>>続きを読む

シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

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クロエ・グレース・モレッツ凄い。80分奮闘。彼女が闘うだけで面白い。第2次大戦、グレムリン、航空機アクション、宮崎駿が撮ったら更にヤバくなりそう。

空とぶギロチン(1975年製作の映画)

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見たことあると思ってたら、『片腕カンフー対空とぶギロチン』と勘違いしてた。こっちの方が先。荒唐無稽な武器だが、ちゃんと修練により熟達し、武器としての設定がブレないのが良い。皇帝は暗愚過ぎ、彼こそ首チョ>>続きを読む

ソウルに帰る(2022年製作の映画)

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自伝的な映画かと思ったら、監督・脚本のダヴィ・シューはカンボジア系フランス人。アイデンティティを求めてルーツを巡る旅と思いきや、混乱と共に過ぎる20代〜30代の話で、色々と予想を裏切られて面白い。まぐ>>続きを読む

世界(2004年製作の映画)

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ジャ・ジャンクーには珍しく原題、英題、邦題が一致。まあそりゃそうか。オリンピック前の北京の建設ラッシュ、地方から都会へ、ハリボテの世界公園、あらゆる女性に化けるダンサー、希望があるようで深く絶望した世>>続きを読む

長江哀歌(ちょうこうエレジー)(2006年製作の映画)

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原題は三峡好人、英題はSTILL LIFE。ダムに沈みゆく街の解体シーンなどびっくりショットは映画館でみてこそ。再現不可能な光景が強烈で、人間もそこに一体化している。唐突なSFも好き。

彗星まち(1995年製作の映画)

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何年ぶりに見ただろう。『天国か ここ?』の後に見ると、あの光景の30年前はこんなに死に取り憑かれた若者たち(まんまリバーズエッジとか)だったのかと感慨深い。もう死んでしまった人たちも映画の中に生きてい>>続きを読む

天国か、ここ?(2023年製作の映画)

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缶チューハイとともに現れる天国。カメラ、音響、音楽、声へのエフェクトで天国はなぜか自然に説明される。もういなくなった人たちと、少しの間語り合う。その普通のセリフに、彼ら彼女らの名前を呼ぶことに、こんな>>続きを読む

青の稲妻(2002年製作の映画)

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タバコ吸いまくり、自転車、バイク、酒、1ドル札、理髪店の奥、様々な構成要素が全て良い。邦題はよくない。北京五輪が決定する瞬間、テレビを見てる人たちのシーン良かった。ポップソングのような人生。呆然と生き>>続きを読む

プラットホーム(2000年製作の映画)

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旅芸人の記録in中国。絶対に主人公顔じゃない主人公が良い。後のジャジャンクー映画の要素は既にここでほぼ描かれているような気がする。時の流れ、田舎、開発、民営化、家族。階段を降りる、坂道を登る、列車を追>>続きを読む

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

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1994年。台北。表面的には豊かで、色々探してみたりする若者たちは滑稽だが真剣で、あんな朝の風景は見たことがあるような気がする。2日間の物語。マルカム・ラウリーを少し思い出しながら見た。

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

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ディズニー/ピクサーが描き続ける世界の最新版。はっきりと多様性と共生について。我々は皆全て移民(もしくはその子供たち)である、と宣言し、そこで生まれる軋轢を乗り越えることを目指す。本筋と関係ないけどガ>>続きを読む

カールじいさんのデート(2023年製作の映画)

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マイエレメント上映前の短編。高齢化する世界を反映して(?)カールじいさん、デートのお誘いの巻。ダグかわいい。よい相棒。

空山霊雨(1979年製作の映画)

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大僧正の後継者選びと、その寺にある三蔵法師の経典の奪い合いが交差する話だが双方が上手く絡むわけではない。冒頭の寺院内の移動シーンと、最後の美しく妖しいバトルシーンが素晴らしい。動きは超人的でも、戦闘の>>続きを読む

大輪廻(1983年製作の映画)

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台湾巨匠傑作選2023にて。3話構成のオムニバスで胡金銓が第一部の監督。これだけ異様にカッコよくて、二部と三部はかなり面食らう。何度輪廻転生しても愛し合う2人と、それを阻止する男の話。

バービー(2023年製作の映画)

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グレタ・ガーウィグがバービーを撮るという時点で強烈なフェミニズム映画になることを予想していたけど、その予想を超えて更なる深みと皮肉と笑いと優しさに溢れていた。スティーブン・マルクマスとルー・リードのく>>続きを読む

0課の女 赤い手錠(1974年製作の映画)

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ラストバトルの映像はかっこよくて美しかった。敵は全てが出鱈目、警察も頭が悪過ぎてビックリする。とりあえず丹波哲郎が悪人ということだけは確か。

晩菊(1954年製作の映画)

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成瀬巳喜男の映画版。初めて見た。原作に別の短編を足している。主人公は守銭奴だし他のおばさんたちも愚痴やら陰口だらけだが不思議と陰鬱な印象はなく、戦後をサバイヴする女たちの映画に見えるから不思議だ。

最も危険な遊戯(1978年製作の映画)

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脚本はぼんやりしてるけど、撮影、音楽(大野雄二かっこいい)、そして優作の暴力と疾走がスタイリッシュ。しかし組織側も警察も無能すぎるやろ。。

インビジブル(2000年製作の映画)

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ポール・ヴァーホーヴェン。透明人間になったら即座にエロ目的で行動する。全体的に知性的な人が見当たらない。特に教訓もない。人間なんてこんなもん感がすごい。