biwacovicさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

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シリーズもついに最後。今回はロケットの物語、からのノアの方舟的骨格を持つ。メッセージは激烈シンプルで感動的。そしてGotGは選曲がいつも最高だが今回も冒頭曲からニヤニヤしてしまう。一番アガるのはビース>>続きを読む

レッド・ロケット(2021年製作の映画)

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良かった。落ちぶれた元ポルノスターが自転車でうろつき、売人をして、セックスして、再起の夢をみる。底辺の風景が何故か明るく映る。石油工場の炎、ドーナツ屋、軽快な自転車。ストロベリーは果たして現実なのか。>>続きを読む

日本春歌考(1967年製作の映画)

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NFAにて。以前にも一度観ているが、やっぱり異形の作品。黒い日の丸のデモからエヴァンゲリオンに引用されたラストまで、階級、セックス、歴史、など上手く混ざらない要素を無理矢理に春歌で統一しようとする。絵>>続きを読む

飼育(1961年製作の映画)

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NFAにて。「飼育」されるのはもちろん黒人兵だけど、本質的にはこの陰湿な村の住人たちも大日本帝国に飼育されてる。小説の方はそれをもっと鮮やかなラストで描いていたが、映画はそれほど手練ではない。

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

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連休前の金曜の夜に見た。清々しいほどのグチャグチャ具合。電車のシーン地獄。発症者たちの症状は戦争時の精神状態のことなんだろうが、ロメロ的批評は特に無い。

子猫をお願い(2001年製作の映画)

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タイトルから甘ったるい印象を受けて見てなかったけど、全然違う切実な物語だった。『82年生まれ、キム・ジヨン』とも繋がる。冒頭から死の予感がしたが、それは直接的には裏切られる。それでも、大いなる断絶とさ>>続きを読む

ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

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2000年の東京国際映画祭で観てるはず。今見たら当時よりも傑作と思う。「倫理」を巡る話でありながら、決して明確な罰と報奨があるわけではなくむしろ逆のように描かれる。善と悪の狭間は曖昧としていて、追いつ>>続きを読む

日本の夜と霧(1960年製作の映画)

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空虚な言葉と核心をつく言葉の応酬が、一発録りの迫力で見るものにこの社会と政治の現実を突き付けてくる。集団の参集と離反もまたこの世の常。大島渚が吠えているよう。すごい。

ゴールデン・エイティーズ(1986年製作の映画)

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かっこいいオープニング、カラフルでかわいい衣装、閉塞的な地下の美容院と洋服屋で、あらゆる行為を衆人環視の元で行う狂人たちと、人の不幸で歌い踊る狂人たちが繰り広げる恋の世界。80年代ってこんな感じだった>>続きを読む

一晩中(1982年製作の映画)

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アンビエント映画だと思いながら、うつらうつらしながら見た。ある夜の観察。注意深く物語を語らないようにしながら、でも物語は存在してしまう。不眠症になったらまた見たい。

愛と希望の街(1959年製作の映画)

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大島渚は最初の長編から大島渚だった。タイトルの皮肉。いい人ばかりなのに、何故か格差は埋まらず、むしろ再生産される。そのことへの深い関心と思索がある。ラストはしっかり映画的なインパクトを残す。

AIR/エア(2023年製作の映画)

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倫理的な話でも良い話でも無いけど、とっても面白い。賭けに勝つということ。洗練された語り口の心地よさ。ジョーダン1お披露目時は泣きそうになる。当然のドレスコードとしてNIKE履いて行ったけど、adida>>続きを読む

ロレンツォのオイル/命の詩(1992年製作の映画)

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マッドマックス以外のジョージ・ミラー作品を見るシリーズもこれで最後。「この人生は戦いだ。勝敗は神の手にある。戦いを祝福しよう」というスワヒリ戦士の歌からの引用で始まる。難病もの=泣けるの図式を覆す、化>>続きを読む

ハッピーフィート2 踊るペンギンレスキュー隊(2011年製作の映画)

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マッドマックス以外のジョージ・ミラー作品を見るシリーズ。温暖化による危機。飢餓の恐怖。奇妙な解決策。オキアミ(声はブラピとマット・デイモン)のミクロ視点から、エイリアン(人類)まで、西部劇の如く失踪あ>>続きを読む

ハッピー フィート(2006年製作の映画)

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マッドマックス以外のジョージ・ミラー作品を見るシリーズ。音楽充実。プリンスで始まる。Kissとハートブレイクホテルとのマッシュアップ。ビーチボーイズも良い。リー・ペリーが声優にいたが同姓同名らしい笑。>>続きを読む

トワイライトゾーン/超次元の体験(1983年製作の映画)

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マッドマックス以外のジョージ・ミラー作品を見るシリーズ。これの第4話がジョージ・ミラーだったのか。らしさは感じられない。全てが懐かしい。

サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス(1974年製作の映画)

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尋常ならざる世界観と、緊張と弛緩を繰り返す作劇と、もっと長く演奏を!と思わせる音楽と。間違いなく音楽と宇宙は繋がっていると信じた人が作った映画。ヤバい。

未来惑星ザルドス(1974年製作の映画)

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絶対に傑作ではないが、絶対に見ておくべき映画だと思って観た。その通りだった。

ベイブ/都会へ行く(1998年製作の映画)

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マッドマックス以外のジョージ・ミラー作品を見るシリーズ。前作に比べるとちょいダーク。でもベイブは変わらず優しい。そして行きて帰りし物語。カーチェイスならぬ豚さんチェイスが熱い。

ベイブ(1995年製作の映画)

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マッドマックス以外のジョージ・ミラー作品を見るシリーズ。これは制作と脚本。愛は負けないし、親切は勝つ。という映画。ベイブはかわいいし、世界は優しい。

イーストウィックの魔女たち(1987年製作の映画)

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マッドマックス以外のジョージ・ミラー作品を見るシリーズ。悪魔(ジャック・ニコルソン)は様々な抑圧からの解放の象徴。それを倒すこともまた、更なる解放への通過儀礼ということか。

RRR(2022年製作の映画)

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ダンスと荒唐無稽なアクションは楽しめるが、特に後半顕著になる愛国エンタメっぷりは今の映画として有り得ないし、楽しめなかった。これを単に娯楽として消費できるほど余裕のある社会状況では無いなーと思って。

ブラック・フォン(2022年製作の映画)

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U-NEXTにて。面白い。ホラーというより少年の成長譚。救いのある話。しかしイーサン・ホークよくこの役やったな。

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

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エンドロールで初めて知るキャスト楽しい。見事に「社会」とかその暗喩は現れず、「観念」とのみ戦う。作りたいものを作りきった感のする自主映画的作品でした。

チンピラ(1996年製作の映画)

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U-NEXTにて。青山真治1996年作。ひどく画質が悪いまま配信されてる。鮎川誠ギターのみの劇伴がかっこいい。あとダンカン。拳銃。北野武っぽさが滲み出る時代。

007/トゥモロー・ネバー・ダイ(1997年製作の映画)

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アマプラで。ミシェル・ヨー見たさで多分未見だったこれを。ミシェル・ヨーかっこいいのはもちろんだけど、ジョナサン・プライスがラスボスで笑った。いや弱いだろ!と思ったらやっぱり弱い。

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

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これもEEAAO繋がりで見てみた。毒親/オタク娘の壮絶な母娘闘争を描く。可愛らしさでコーティングされてはいるけど、「家族」の軛は中々に重くて厄介。最後の選択は良いと感じた。

オフィサー・アンド・スパイ(2019年製作の映画)

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ドレフュス事件の映画。冤罪、隠蔽、保身、差別の物語は100年以上前も変わらず見ていてしんどい。ラストもあらゆるカタルシスと無縁で良かった。

エリ・エリ・レマ・サバクタニ(2005年製作の映画)

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青山真治一周忌企画。DCP特別上映にて。台詞よりもノイズ演奏の時間の方が圧倒的に長い。
疫病の蔓延した世界の風景と、混沌としたノイズを浴びる心地良さ。物語は言い訳或いは飾りのようなもの。そして中原昌也
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グレイ・ガーデンズ(1975年製作の映画)

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歌い、踊り、喧嘩する。屋敷は荒れ果てて、ゴミが溢れる。強烈な母と女の撮れ高あり過ぎドキュメンタリー。カメラは存在を消すどころか積極的に被写体から語りかけられる。地獄に見えるが、笑ってしまったりもする。>>続きを読む