Hhさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

4.0

努力や熱量だけでは戦えない。
一部の人間が才能や運を持っているから。
ただ、どちらにしろ限界はある。その時に何をして何を思うのかが人生には重要ではないだろうか…
強さの美学と弱さの美学
そして限界。
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.5

生き方の多様性と可能性
限界と恐れ
そこから見えてくる幸せの道筋。
この、映画を観て改めて思う。
生き方を他人に左右されるものではない。
だが、日々起こることに予想は無理
予想外のことに他人の力は必要
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.0

映画的過ぎる映画だった。
心にささるもの、グッとくるもの、残るものはなかった。
カメラワークもきめ過ぎてるというか、そのシーンの必要性がわからないシーンがありこのような採点になった。
ただ、俳優たちの
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夏時間(2019年製作の映画)

4.0

庭·ベランダ·食事風景·日差しなど、場面ごとの映し出し方·切り取り方が素晴らしい。

夏の終わり頃という普遍的で切ない時期を少女の成長·不安·劣等感·善悪·家族·死…
これだけのテーマを扱いながらバラ
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娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

4.5

理解や常識を超える世界が映し出され、負傷した子供に泣き叫ぶ親·滴る血·死体などが映し出される。これは現実として老若男女(子供も含め)観なくてはならない作品。

最終的にこの家族が選択した行動に賛否両論
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

どんな時代でも、過去の過ちがあったとしても頑張って生きる人間の周りには人が集まり、支えの輪がうまれる。
それは日々に追われるだけの現代人が忘れかけていた「生きる」ということの素晴らしさや難しさを正面か
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

5.0

愛の可能性と限界。
それを知った者にだけに宿る神秘的な美しさ。

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.9

この映画は2部構成になっている。
映像美は素晴らしいの一言。
特に青が多く映し出されている。壁紙や洋服や海といった感じで映し出されていたが、主人公の洋服は黄色や赤などの力強い色が多く主人公の反発や不満
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はちどり(2018年製作の映画)

4.3

ある少女の日常劇だけではなく、オリンピックの影響で急激に経済成長をとげてその歪みが現れはじめた1994年韓国社会·都市·国民をバランスよく映し出し、そこに自然の色合いもうまい具合にプラスされた映像は素>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.3

19世紀のことは詳しくはないが、この当時の女性が置かれていた立場·状況を的確に映しだされていたと思う。家庭環境·結婚·教育·戦争などの生きにくい世の中で、姉妹それぞれの人生の選択は苦難も別れもありなが>>続きを読む

コロンバス(2017年製作の映画)

4.2

親子の確執·親の薬物と問題は多いがそれを解決に導くように街·自然·建物の調和が素晴らしく、心も知性も満たされる映画。
小津安二郎へのオマージュとあって、ローアングルやインテリアなどのこだわりは計算され
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.2

最初から最後までアメリカンジョークのオンパレード。ただ、映画・アメリカのことなど理解していないと笑えないジョークも多々あった。面白かったのは第4の壁(映画を観ている観客に話しかけ、状況や本心を説明して>>続きを読む

毒戦 BELIEVER(2017年製作の映画)

3.0

緊迫感・心理戦などのなさにがっかりした。暴力描写・残酷さなど韓国映画らしさはあった。
正直、オリジナルのジョニー・トー監督による香港・中国合作映画『ドラッグ・ウォー 毒戦』を観るだけでこの映画の良さは
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CURED キュアード(2017年製作の映画)

3.7

ゾンビ映画は多々あるがゾンビの自覚・記憶などを描い映画を初めて観た。前半は斬新なストーリーでグッと惹き付けられるが中盤からラストにかけては、残念の一言。設定は良いが、もう少し解決する何かというかストー>>続きを読む

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.5

映像も構成も良かったと思う。リアルとフィクションのちょうど間という感じが観客に緊張感をあたえる。
民族・社会格差・差別主義者・宗教・移民・難民これだけの条件がそろえば国民は日々生きるの必死になりそうい
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

2.9

全てではないがグザヴィエ・ドランの作品は観てきているが今回は残念としか言いようがない。
俳優たちの演技はいいが、セリフの言い回しがオーバーで演出もチープさを感じた。
良かったのは最後の方に出てきた、厨
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ピアッシング(2018年製作の映画)

3.0

この二人は利害関係が合致しているようでしていない。そんな意外な展開から、二人は衝動や欲望の新な可能性を見つけた気がする。

ありふれた事件(1992年製作の映画)

3.5

こんな構成の映画は観たことがない。
殺人者の人間味が溢れている。白黒映像も人物を際立たせている気がする。

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

2.7

シリアルキラーの話しなので、残忍性はあるにはあるがそれに思想がついていけてない感じし、ラストにかけてアート・哲学を重視し過ぎで何をこの映画で見せたいかが不透明になった。
ラストの洞窟のカメラワークは本
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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.5

連休中にこんなにも映画館がガラガラの経験はないがこんな時にこそ、この映画を映画館で楽しめばいい。
サウンドを
カラーを
バックグラウンドを
そしてそれぞれ、何かしらのしがらみから解放され覚醒した女性の
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風をつかまえた少年(2019年製作の映画)

3.7

どんな状況であっても彼だけは町・家族のことを冷静に考え、自分にできる最善尽くし自分の考えを信じた。結果、農業を変え自分の未来へも変えた。
少しの好奇心と大いなる勇気で。
やはり古くからある習風や町の掟
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.2

正義・真実が肌の色一つだけで、ねじ曲げられる社会では希望も人生も奪われる。それを差別をされている側も「アラバマ州だから、黒人だから」と受け入れてあたりは、この差別という問題がいかに根強いかがわかる。そ>>続きを読む

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

軍隊と捕虜、白人と黒人、男と女など様々な関係性が絡み合いながらも、タップダンスという自分の足を巧みに使い奏でる音に惹かれる主人公。タップダンスの難解なステップを習得していく姿は、本当の自由と本当の自分>>続きを読む

CYBORG009 CALL OF JUSTICE 第3章(2016年製作の映画)

4.0

死・神についての解釈がおもしろい。
神は越えられない試練は与えない。
神山節がみられる作品。