KOTAYOSHIDAさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

後半までかなり楽しく観れていたのだが最後の20分での矢継ぎ早に歌モノJ-POPをガンガンかける演出に一気にNOT FOR MEになってしまった。歌モノJ-POPをかけるのはいいのだけどそれに加えてモノ>>続きを読む

炎の少女チャーリー(2022年製作の映画)

3.3

個人的に佳作ホラーであった『ザ・ヴィジル~夜伽~』のキース・トーマス監督によるリメイク。

キース・トーマスの秀でた所としてジャンル映画らしくない丁寧な画作りというのがあるのだが、それは本作でも健在。
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エボリューション(2001年製作の映画)

3.7

傑作。ゴースト・バスターズに続くドタバタSFコメディの決定版ではないでしょうか。

本作の見所と言えばやはりクリーチャーの造詣ではないでしょうか。キモいけど可愛い、リアルな生物にギリギリ寄り切っていな
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パラサイト・バイティング 食人草(2008年製作の映画)

3.3

こじんまりとしているが結構よく出来ている秀作スリラーだと思う。

全く派手な事は起こらないのだけど「追い詰められる→閉じ込められる→脱出できない→精神的に追い込まれる」というスリラー的状況をしっかり作
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ダークレイン(2015年製作の映画)

4.0

これは凄い。怪作にして傑作。低予算ジャンル映画はアイデア次第で傑作にできる事を証明した作品。痺れました。

予測がつかない映画というのはまさにこういう映画の事を指すもので、とにかく何か起きる度に想像も
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シークレット・マツシタ/怨霊屋敷(2014年製作の映画)

3.0

ほぼ『グレイヴ・エンカウンターズ』だが、渾身の「死」の文字のギャグが効いていて、そこのアクセル全開な感じは良かった。“いかにも日本!”的なモチーフを使う事に対するてらいの無さ。日本では完全にボケですよ>>続きを読む

ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.3

そこまでベタなロマコメに振り切れるわけでもなく、かと言ってガッツリ冒険ものに振れるわけでもなく、はたまたコメディかと言えば基本オフビートなテンションという、何と言うかかなり掴みにくい。絶妙にノリにくい>>続きを読む

神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.0

個人的には前半の「してあげてる」「してもらってる」という不均衡な関係性を見ている方がしんどかった。それが善意から来る関係性とは言え、やはりフェアでない関係値の危なっかしさ、実は両者に見えない(気付かな>>続きを読む

FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.6

滑り込みで映画館で鑑賞。口コミ通りめちゃくちゃ怖かった。

何と言っても必要以上に差し込まれる煽りショット。塔の一部が軋んでいたり、ネジが緩んで今にも取れそうだったり、絶対ヤバいってもう止めた方がいい
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スマホを落としただけなのに(2023年製作の映画)

3.6

日本版と比べるのが申し訳ないくらいクオリティのレイヤーが違うのだが、『スマホを落としただけなのに』の韓国リメイク版の本作、韓国らしさを盛り込んだこれぞ韓国映画とも言うべきしっかりとしたスリラーになって>>続きを読む

呪餐 悪魔の奴隷(2022年製作の映画)

3.5

佳作インドネシアホラー『悪魔の奴隷』の続編『呪餐 悪魔の奴隷』、今回は全体的な恐怖レベルが底上げされているのに加え、クライマックスはとにかく訳が分からんが凄い事になってる!こと奇祭展開のある奇祭ホラー>>続きを読む

カラダ探し(2022年製作の映画)

3.3

常に"本当に怖い日本のホラー"の復権を望んでいる老害なのでホラーっぽい本日本映画が公開される度にその幻を追ってしまいがちだが、本作は所謂「IT/イット」のようなホラーみのあるティーン向けの青春イニシエ>>続きを読む

目撃者(2017年製作の映画)

3.5

保険会社に勤めるしがないサラリーマンがある日偶然殺人現場を目撃してしまい殺人鬼から狙われる事に...的スリラー。本筋のスリラー的要素よりも市民の「無関心」を痛烈に批判したラストが印象に残った。

主演
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ノイズ(2022年製作の映画)

3.3

物語序盤、元受刑者の小御坂が島に上陸してからのひと悶着が起きるまではかなり素晴らしかったと思う。役者の顔に寄らないロングショットを多用することによって何か不穏なことが確実に起きそうな事態をただ見ている>>続きを読む

呪呪呪/死者をあやつるもの(2020年製作の映画)

3.5

Netflixで配信しているヨン・サンホが手掛けたドラマ『謗法~運命を変える方法~』の劇場版。2年前にNetflixでドラマを観ていて、韓国ではドラマの直後に既に本作が公開されているのを知っていたので>>続きを読む

ライフ(2017年製作の映画)

3.7

6年ぶりに鑑賞。前観た時よりも格段に面白かった。一流の俳優を起用して、力の入った本格的なルックで、B級モンスターパニック/スリラーをやっているという気概。

先ずジェイク・ギレンホール、ライアン・レイ
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.3

ダニクレ版ボンドシリーズは全て観ているのだけどいまいちノレず...。アナ・デ・アルマスが抜群に良かった割に出番これだけ?という感じで、ラミ・マレック演じる本作のヴィランも印象的ではあるがそこまで説得力>>続きを読む

ピンク・クラウド(2021年製作の映画)

3.5

コロナ禍の制限された生活を過ごして気付いた事があって、それは「あぁ多分人っていうのは自分の人生というものに本当は意味が無いという事に心の何処かで気付いていて、その無意味さから逃避する為に休日の日に遊び>>続きを読む

蛇王 キング・オブ・スネーク(2020年製作の映画)

3.2

ほぼ「アナコンダ2」やないか。

というのは一旦呑み込んで、中国産スネークものモンスターパニック映画。こういう如何にもなB級映画はケチを付けようとすればいくらでも付けれるので、如何に褒められるかという
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水怪 ウォーター・モンスター(2019年製作の映画)

3.5

愛すべきバカ映画の傑作。モンスターパニック映画かと思いきやまさかのカンフーアクション映画。何でやねん。

ストーリーはあってないようなものだが、ある村で神と恐れられていた水猿?が復活してしまい村で大暴
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悪魔の奴隷(2017年製作の映画)

3.5

続編が劇場公開されるとの事で鑑賞。内容に対してやや冗長ではあったもののよく出来た佳作インドネシアホラーでした。

個人的にめっちゃおもろいなと思ったのが本作の主人公?的ポジションの姉・リニが家で起こる
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アンテベラム(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

南北戦争時代の黒人奴隷制度を主題にしたスリラー。クライマックスのどんでん返しに注目してしまいがちな構成だが、個人的には序盤から中盤にかけての演出に巧みさを感じると同時に、根強く残る差別意識に怒りと悲し>>続きを読む

JUNG_E ジョンイ(2022年製作の映画)

3.3

ヨン・サンホ監督作品としてはかなり薄味。またAIが大暴れするSF作品のつもりで観たのだが全然そういう感じでも無いので、結構肩透かしを喰らう人が多いかも。

本作の主題は「AI以降の時代における"人とは
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

3.7

話の元になっている「ハムレット」や北欧神話に関して全くの無知なので楽しめるかどうかかなり不安だったが、流石ロバート・エガース作品という事で、映像面と豪華役者陣の演技で非常に楽しめた。話としては叔父に父>>続きを読む

エスケープ・ルーム2:決勝戦(2021年製作の映画)

3.4

小粒な割によく出来ていた前作『エスケープ・ルーム』の正統派続編。

今回はそれぞれのゲームの生き残りが強制参加させられる"決勝戦"(決勝戦だったか?)との事で、ゲームの説明は端折り最初からフルスロット
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.8

凄まじかった。ボロボロ泣いてしまった。ワインシュタインへの件は勿論知っていたがそれに至るまでの事を初めて知り、行われていた事の凄惨さと、記者の凄まじい気迫の演技を見て本当に涙が止まらなかった。

声を
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ディセント(2005年製作の映画)

3.7

数年ぶりに鑑賞。個人的に洞窟パニックものと言えばこの作品!という印象が強かったのだが、改めて見てもやはり快作。めちゃくちゃ狭い所で突っかかってしまいしかも崩落しそう!というあの緊張感。初見時からあのシ>>続きを読む

フレッシュ(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

これは凄い。「男性が女性を食い物にしている」、男性が女性を搾取しているこの社会構造をそのまま"男が女の肉を食う"カニバリズムに落とし込んでスリラーに仕立て上げるとは恐れ入った。偶然出会った男がヤバい奴>>続きを読む

VIRUS ウィルス:32(2022年製作の映画)

3.8

今年もやってきました「未体験ゾーンの映画たち」にて。

これはめちゃくちゃ面白い!設定を一つ足して、撮影と編集と演出でゾンビ映画がこれだけフレッシュなものとして生まれ変わるのか!と驚いた。それでいてホ
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聖地X(2021年製作の映画)

3.5

公開当時は"驚愕のエクストリームホラー"的な感じで宣伝されていたらしいけどまぁこの内容でホラーを謳うのはかなりリスキーというか。オール韓国ロケ作品で「哭声」に遠からずな要素もあるのでエクストリームホラ>>続きを読む

オカルトの森へようこそ THE MOVIE(2022年製作の映画)

3.3

「カルト」のアップグレード版のような内容で白石晃士節が随所に見られたが、全体的にライトな仕上がりで個人的にはそこまでハマれず。個人的に白石晃士作品に求めているのは外連味と超然的な物語の飛躍、そして大嘘>>続きを読む

グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

3.5

2023年、映画館初めの1本。正直こういった所謂"中世もの"には食指が全く動かないのだが、A24だしデヴィッド・ロウリーだし一応観ておくかと鑑賞したが、ある意味で新年1発目に観て良かったと思う。

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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.8

めちゃくちゃ面白い。ミステリー的な要素はやや後退し、『ザ・メニュー』のような強烈な社会風刺が盛り込まれているが、そこがめちゃくちゃ笑える。イーロン・マスクのようなテック企業の億万長者に始まり、差別発言>>続きを読む

ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

3.7

男が女を搾取し続ける会社(ファーム)の檻から抜け出し、男性優位社会、マチズモ、ミソジニーを打ち砕くバイオレンスアクション。

世代も人種も違う女性同士が連帯し、男性優位社会そのものを破壊するという構造
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.0

凄過ぎる。余りにも美しい映像に3時間以上もIMAX3Dでダイブしてしまったので、終わって映画館を出てきた時に現実の街が汚ったなくて驚いてしまった。臭いし。現実世界、何なんだ。