これまでの如何にもジャンル映画的な『パージ』から若干距離と取って、現代社会の問題をよりラディカルな表現で映し出した『パージ』最新作。本作で描かれるパージは現代でも起こり得る資本主義と排斥主義が暴走した>>続きを読む
子供の頃にしっかりテレビでスラダンのアニメを見て、その後コミックも全巻読み、「君が好きだと叫びたい」のCDも借りて聴いていたのだが本当にそれだけ、本当に通過しただけでそこまで『SLUM DUNK』の熱>>続きを読む
『ヘッドショット』や『シャドー・オブ・ナイト』のティモ・ジャヤント監督最新作。
フィルモグラフィーからも分かるように本作でもアクション×ゴア描写は健在で、息を呑む高速アクションに景気の良い人体破壊描>>続きを読む
星いくつかみたいな評価軸からは著しく逸脱した狂気の映像作品。とにかく凄まじい。モノを作るという事はこういうことだ、という執念が禍々しく刻まれた地獄の風景の映像化。
ストップモーションというだけで凄ま>>続きを読む
劇場で鑑賞してから2年ぶりに再鑑賞。やっぱり怪作にして傑作だった。めちゃくちゃ面白い。
鑑賞当時は何を見せられてるんだ...とチンプンカンプンだったが、この2年でそれなりに映画のリテラシーがついてき>>続きを読む
不死の青年が持つサイコキネシスのような能力はあくまでマクガフィンの一つだと思って観たが、割とガッツリというかかなり本格的なサイコキネシス演出が施されていてかなり唸った。『The Witch 魔女』の時>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
本当に狂っている。今の社会を蝕む「ミソジニー」の毒をここまで凶悪でグロテスクな映像に仕立ててしまったガーランド監督のセンス。既存のホラー映画のクリシェを逆張りで解体していきながらもそれでいて既存のホラ>>続きを読む
清く正しく美しい正統派怪獣映画。読んで字の如くノルウェー版「ゴジラ」。それ以上でもそれ以下でもない、しかし思想も何もない中途半端なZ級モンスター映画が乱製造される昨今、ここまでしっかりとした正統派モン>>続きを読む
ドウェイン・ジョンソン大暴れ映画の1つとして非常に好みだった。とは言えあれだけ腕が太いのだからマ・ドンソクと同じように何でも殴って解決してくれると嬉しかったのだが本作では飛んだり雷を出したりしていた。>>続きを読む
ヴァンパイア・ハンターはツラいよアクションコメディの快作。アクションにあの87elevenが入っているとの事でアクションがとにかく痛快。アクション映画なのにアクション濃度が足りないじゃないか!とモヤモ>>続きを読む
出来はそこそこだがかなり頑張っていた事でお馴染みのポーランド産ホラー映画『誰も眠らない森』を手掛けたバルトシュ・M・コヴァルスキによるオカルトホラー。何故かNetflixは配信プラットフォームなのにも>>続きを読む
「カメラを止めるな!」のリメイクにして、監督はツラいよ、リメイクとなるともっとツラいよ映画として非常に味のある作品。
オリジナルは履修してはいたものの細かい所はほぼ失念していて何となくの外側だけをう>>続きを読む
個人的に木村拓哉が木村拓哉演技をする作品の良し悪しを未だに自分の中でどう消化していいかどうか分かっていないのだが、この作品は面白かった、面白かったと思う。
原作がある故の説明しなければならない事が多>>続きを読む
先ずはボンクラ市長から喰われろや的サメ映画の金字塔。ボンクラ市長が喰われない事でカタルシスは削がれがちではあるが金字塔だけあって本当によく出来た凄い映画である。
最早色んな所で語り尽くされている作品>>続きを読む
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オリビア・ワイルド監督の(実はSF)スリラー映画の怪(快)作。てっきりA24作品だと思っていたがワーナー配給でそこに先ず驚いた。あれだけメディアが『ミッドサマーのA24!』と声高に叫ぶ事を揶揄し続けて>>続きを読む
"ご近所トラブル"と聞くと何だがポップな印象を受けるが、本作はそんなポップさも無く、各メディアで紹介されていたような"ユーモア"も無く、ちょっと嫌な事がとても嫌な事になって終わっていく「あぁ..」「あ>>続きを読む
今年ディズニープラスで配信されたMUC作品の中で一番好み。サプライズやマルチバースの繋がりなどのギミック面での楽しみ方が前景化しているフェーズ4にやや食傷気味だったので、これくらい振り切れていたプロダ>>続きを読む
とにかく最高過ぎた!!!!9000000000億点!!!!(存在しない数字)今年一番映画館で声をあげて笑った。最高の暴力映画。ありがとうマドンソクありがとう。
前作から進化しまくったマドンソクの暴力>>続きを読む
2015年にいかにもキワモノそうな『ゾンビアーミー~死者の軍隊~』(未見)に出演していたフィリップ・バランティーニ監督によるワンカットスリラー映画。最近観たワンカット映画の中でも随一の面白さで、こうい>>続きを読む
場末のホテルを舞台にした韓国産心霊ホラー。頑張ってる。低予算だけど心霊表現とか頑張ってる。怖い所は怖い。その心霊表現好きだよサランヘ。でも色々と上手くいっていない。何か惜しい。好きな所があるだけに惜し>>続きを読む
実在したネイビー・シールズ最強のスナイパー、クリス・カイルの物語。ブラッドリー・クーパーが是が非でも自分主演で映画化したいとスピルバーグに企画を持ち込んだ所、何やかんやあってイーストウッド監督で実写化>>続きを読む
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凄い映画を観た。シス男性である自分が完璧にこの作品を理解する事は出来ないし、シス男性の自分がこの映画の感想を書いていいかどうかも悩んだのだがとにかく凄い、強い意志とメッセージが宿った作品だった。
こ>>続きを読む
本作の舞台設定は2018年だが、某暴露系YouTuberの台頭によって「他人の秘密をめくる」事がエンタメのメインストリームに登り詰めている今年に観るとより説得力のある内容になっていると思う。そういう意>>続きを読む
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「まぁまぁ言うて全部妄想なんで!そこらへんはヨロ!」という理屈を呑み込めなければ「意味わからん一回出直して来いや!」となるスラッシャー映画。個人的に吞み込めたかというとうーん...という感じ。余りにも>>続きを読む
先ず自戒の為にここで表明しますが来年以降は観る前から絶対に駄作と分かる映画を敢えて観に行って酷評するような「当たり屋」のような事はもう止めます。ホラー映画好きとして「もしかしたらもしかするかも」という>>続きを読む
実在した(している)シリアルキラーのチャールズ・カレン扱ったヒューマンドラマ。本作では所謂ジャンル映画的なザッツサイコパス!ザッツシリアルキラー!的な語り口ではなく、主人公エイミーから見た「グッドナー>>続きを読む
めちゃくちゃ面白い。ホラー映画を見慣れている人ほど裏切られ続ける怪作。最初の10分以降ずっと意味不明。何を見せられているか分からない、けど分かる。分るんだけど分らない。すごい。
「はいはいはいはいそ>>続きを読む
今更初見。当時のアメリカを鮮明に切り取った作品という事で話題になった作品ではあるが、それこそこの映画を下敷きにした『ジョーカー』が今の時代にあれだけ大ヒットしているので、社会のシステムが生み出し続ける>>続きを読む
事実ベースかつリアル寄りの語り口のフィクション映画だと思って観たが、観終わった後にドキュメンタリーだと知り驚いた。それくらいスペクタクルに溢れた内容だったが、それが実際に起きた事の映像であると知り、自>>続きを読む
アレックス・ガーランド監督『エクス・マキナ』のその先を提示してくれたようなSFヒューマンドラマ。最近急激なAI技術の発達を目の当たりにし、AIが完全に普及した未来、ある意味での簡素なディストピアをアレ>>続きを読む
B級モンスターパニック映画は毎年死ぬほど作られており自分も時間の無駄とは知りつつそういった有象無象に懲りずに時間を使っているわけだが、そういう魑魅魍魎のB級モンスターパニックを観れば観る程如何に本作が>>続きを読む
凸凹刑事の痛快バディコメディとしてもめちゃくちゃ楽しめるが、流石韓国映画とも言うべき社会に横たわる深刻な社会問題をテーマも盛り込みつつ、かつ家父長制、男性優位社会を悉く破壊するようなフェミニズム映画と>>続きを読む
2が公開されるとの事で再見。相変わらず内容が全く無い内容で良い。
カリカチュアライズされた殺人鬼ピエロやグロシーンばかりが取り沙汰される印象だが、スラッシャー映画としては結構真面目で、編集や演出、劇>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ラストはまさかのデスペラード撃ちで終わるという意味不明な映画。
景気良く首がバンバン飛ぶ所や、有名オカルト系YouTuber、オカルト研究科の面々を起用した所、コロナパンデミックネタを盛り込んだ所、>>続きを読む