mさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド(2007年製作の映画)

2.5

今作は少し間延び感があったり、ミスリードが陳腐だったり少々ん?と感じるところがある。とくにエリザベスがカリプソどうのってところはありえねぇ感が満載だし、ちょっとやりすぎ。
ただ全体的に大人な作風に仕上
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.5

私も口下手だからなぁ、なんか絶対こうなるよなぁ、と笑えない感じになってしまった作品。
また口下手な人がまたは信用できなさそうな人が「6ヶ月後に地球が消滅する」なんて言ったら今作みたいに信じられないだろ
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パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト(2006年製作の映画)

3.0

心理戦、個々の思惑が浮き彫りになり絡まり合う様が面白い。騙し騙され、これこそ海賊。
エリザベス(キーラ・ナイトレイさん)が完全に海賊として渡り合っている様がかっこよくも見えるし図々しくも見えるから面白
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呪詛(2022年製作の映画)

2.0

ホラー苦手なのに話題作で手を出してしまった。人がなにに怖さを感じるのかを強く研究されている作品に思えた。
すり込みが上手くされていて、完全に術中にハマってしまい怖さ倍増。更に集合体駄目でキツかった。正
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エヴァの匂い(1962年製作の映画)

3.5

ファムファタールは一歩間違えればサイコパス。エヴァ(ジャンヌ・モローさん)の心情は理解できない。人の気持ちを理解していない女は果たして良い女なのだろうか。だが、一生に一度くらいあんな横暴な態度を取って>>続きを読む

リアリティ・バイツ(1994年製作の映画)

3.5

三角関係とか嫌いだったんだけど、今作で良さを理解した感じ。ウィノナ・ライダーさん可愛い!と最初それだけ思っていたけど、青春時代に感じた歯痒さだったり、うまくいかない感じだったりが詰め込まれていて、面白>>続きを読む

エコール(2004年製作の映画)

4.0

謎は謎だから美しい。メタファーが散りばめられた作品だが真相はきちんと描かれない。それが尚更に耽美でセクシー、危険、そしてinnocence。

性的なものが強烈に描かれているのに、まだ彼女たちは直接的
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パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち(2003年製作の映画)

3.0

ジョニデが裁判で勝ったので記念に鑑賞笑
おめでとう!ジョニデ!!あのイ●れ女から遂に解放される!仕事復帰楽しみだよ!

まぁ、そんな気持ちで観始めた私の青春。幼い頃はよく分かりもせず観ていたけど、ジョ
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カルメンという名の女(1983年製作の映画)

3.5

ジャン=リュック・ゴダール監督が亡くなった。偉大な人が亡くなり悲しみに暮れるが、彼が生み出したものを理解するのが難しい。けれど、なぜか心惹かれる。

確固たる作家性、遊びのようで教訓のよう。今作も大胆
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カランコエの花(2016年製作の映画)

2.0

高校生の時、物が恋愛対象だ、って友達にカミングアウトされたことがある。その時の私はなにも疑問に感じなかった。私の記憶では否定も肯定もしなかったと思っている。過度に素晴らしいとも、過度にキモいとも。でも>>続きを読む

水の中のつぼみ(2007年製作の映画)

3.5

『燃ゆる女の肖像』よりこちらの作品の方が豊かで切なく、シアマ監督の描きたい本来の姿が描けているように感じる。私はこちらの方が好み。

ラストが秀逸だった。天井を見上げる意味をマリー(ポーリーヌ・アキュ
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オールド(2021年製作の映画)

2.5

M・ナイト・シャマラン監督、まだまだ迷走中っといった感じが否めなかった作品。設定は面白いし、このビーチを有効活用したいと思う善の心も理解出来るが、なにぶんチープでコントのように思えてしまった。

物語
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現金に体を張れ(1956年製作の映画)

3.5

50年代に創られたとは思えないスタイリッシュな映画!今見ても鮮やかで面白みがあり、ハラハラドキドキできる。時系列バラバラのナレーションで進む今作は、より観客を映画に参加させようという試みを感じる。>>続きを読む

PITY ある不幸な男(2018年製作の映画)

3.5

愛おしい。今作の主人公が愛おしくて堪らない。誰の心にもある隙間を丹念に描いていて好きだった。

『ロブスター』『籠の中の乙女』の脚本家エフティミス・フィリップさんがまたやってくれた!笑
監督がヨルゴス
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愚行録(2017年製作の映画)

2.5

可もなく不可もなく。あるあるだなぁと思いながらそれが琴線に触れることもなく。ミステリーだが、犯人が分かる仕方になっているのが残念。

複雑な人間模様でありそれぞれの深層心理であるが、いかんせん身近な物
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千年女優(2001年製作の映画)

4.0

愛しております、尊敬しております今敏監督。今作もアイデアが満載、あなたにしか描けない作品。盲目なレビューで恐縮ですが、私は今監督が大好きです。

今作で今さんの全ての作品を身終えました!ありがとうNe
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こわれゆく女(1974年製作の映画)

3.5

『A Woman Under the Influence』なんらかの影響下にある女。原題がいいな。自分が興味深い作品だった。ジーナ・ローランズさんの自然な壊れっぷりがいい。

有名作でいつか観たいと思
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知られざるマリリン・モンロー 残されたテープ(2022年製作の映画)

2.0

マリリンへの冒涜を感じる作品。マリリン・モンローという人間を知らない人が見る入門編だが、死者への礼儀をかいている様に嫌気が差した。

マリリンを知る人はタイトルの『知られざる…』に少し違和感を持つと思
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.5

ギレルモ・デル・トロ監督はストーリーを上手に作られるなぁ、と何様感溢れる感情を持った作品。パズルのピースがぴたりと当てはまるような丁寧で繊細な作りに安心感を覚えた。ブラッドリー・クーパーさんのあの、ラ>>続きを読む

整形水(2020年製作の映画)

2.0

イェジが怒り狂うたびに沢城みゆきさんの美しい罵声が聞けたので、もうそれで良いです。ありがとうございました作品。沢城みゆきさんのファンとしては痺れるものでした。もう一度、ありがとうございます笑

ルッキ
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オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

4.0

なにかを欲しがる時人は狂気的になれるものなんだろうなと感じた作品。グロテスクではないが見てはいけないものを見ているような意識にさせられる。

『アリス』で惚れたヤン・シュヴァンクマイエル監督の作品。よ
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アンテベラム(2020年製作の映画)

3.5

今作を真似ることが出来る、というのが最大の恐怖に感じられた作品。映画はなにかを痛烈に批判できる一方でやり方を教えてしまう媒体だなぁ(映画でなくともフィクションという媒体)と思ってしまった。

面白かっ
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常田大希 混沌東京 -TOKYO CHAOTIC-(2021年製作の映画)

2.5

ドキュメンタリー作品としての出来はあまり褒められたものではない。常田大希さんのファン(King Gnu、millennium parade)としてはもう少々深掘りして欲しかった。彼が泥臭く真摯に音楽に>>続きを読む

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.0

最近、ドランは人の意見を聞いてしまいがちなのかな?と少々思ってしまった作品。だけれど、やはり彼の天才的な映画の作りには脱帽してしまう。

グザヴィエ・ドラン監督が長年かけて、何度もブラッシュアップして
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.0

メッセージ性がぼやけていて輪郭が行方不明。なにを大切にしてなにを届けたいのか取捨選択をして欲しい作品。

アニャ・テイラー=ジョイさんは婚約?結婚されたのかしら?するのかしら?なにより幸せならいいんだ
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

4.0

美しいカメラワークと洒落っ気のあるダラけた会話。意味の無いものに意味を見出す通な娯楽作品。

いつか観たい、必ず観たいと思っていた作品が遂にサブスクに来ていて歓喜した。いつ観ようかと思っていたらデザイ
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アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

2.0

老人を大切にせよ、というメッセージは伝わるが、老人が老いているという事実も事実であり、不条理に見えてもそこにはきちんとした理由があんだよと思ってしまった作品。

ジャケットが可愛いのと話題作だったので
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スキャンダル(2019年製作の映画)

4.0

なにをどうしたら性的搾取されないのだろうか。浮き彫りになる真実にゆっくりと着実に力を合わせていく女性たちの描き方が見事で、骨太な《事実に基づく》作品だと思う。

ストーリーは実際にあった話を描いており
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

4.0

あっと驚く瞬間はとうに過ぎ、すぐさまその世界観に引き摺りこまれる。こんな濃密な30分があっていいのか。素晴らしい作品だった。

第3次世界大戦後。パリは廃墟と化し、戦争を生き延びた数少ない人類は放射線
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ハイヒール(1991年製作の映画)

2.0

親子の確執を描かせたら天下一品で大好きなペドロ・アルモドバル監督。そんなファン登録している監督でもあまりハマらない作品もあるんだなぁと理解した作品。

見たらすぐ分かる色使いとファッショナブルさは初期
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ボーグマン(2013年製作の映画)

3.0

ボーグマン(ヤン・ベイヴートさん)が綺麗になっていく作品。不覚にもヤン・ベイヴートさんのダンディな美しさにやられそうになってしまったシュールな一品。

フォロワーさんに教えていただいた作品でまさにパケ
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さよなら、人類(2014年製作の映画)

4.0

人生とは儚く美しく、醜い。それでも明日はまた来る。ロイ・アンダーソン監督が描く人生の縮図。美しく見せながら酷いこともする、人生を語らせたらピカイチでは?と思わせてくれる作品。

いや、好きですね。ロイ
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皮膚を売った男(2020年製作の映画)

2.5

難民問題を斬新な角度で切り込んだ作品。風刺は効いているが、倫理を問いかける作品が倫理に欠如しており、興味深く観てしまった。

設定が面白いなと思っていたら実在した(脚色はあるにしろ)話らしく、なるほど
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At the terrace テラスにて(2016年製作の映画)

3.0

今のコンプライアンス的には作れないと思う。大人特有の曖昧さと毒っけのある会話劇でたたみかける、是非舞台で見たい作品。

『友だちのパパが好き』が大好物でもう本当に大好きで、監督をチェックしていた。山内
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.5

ソン・ガンホさんのラストの表情がとてもいい。監督が犯人に問い掛けているような、それでいて、パク刑事、自身の無知さ、偏見に驚愕しているような表情。とても惹き込まれるラストだった。邦題が秀逸な作品だったと>>続きを読む

ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ(2021年製作の映画)

2.0

リスペクト、オマージュはなんとなく分かったがそれに付随してくるなにか面白さが欲しかった作品。

アルフレッド・ヒッチコック監督の『裏窓』のオマージュだと聞いていたのだけど、分かり易い作品を探していて、
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