mさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

アデライン、100年目の恋(2015年製作の映画)

2.0

(ただしイケメンに限る)的な作品。
不老不死は不幸であるが、美貌があるからこそ男を取っ替え引っ替えできるんだろうな、とやらしい目で観てしまった。

不老不死という題材に興味があったので観た今作。
期待
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獣は月夜に夢を見る(2014年製作の映画)

2.5

この手の映画には稀な親の愛を感じた。
父の純粋な愛情ゆえに、反抗してしまう娘、両者共に理解してしまう。

観たかった作品。
この手の映画は私の心を揺さぶり、贔屓にしてしまう傾向にある笑

今作は徐々に
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サラブレッド(2017年製作の映画)

2.0

雰囲気だけの作品、といった感じ。
とくに可もなく不可もなく。

アニャ・テイラー=ジョイさん目当てで観たのだけど、オリヴィア・クックさんの美しさにやられてしまった。
丸い目が可愛い……。
ただ、この最
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

2.0

最初に貰える情報に偽りや、脚色があるというのはいささか不信感が募る。
予告・ジャケット、という物がどれだけ大切か分かる作品。

サイコキラーの話だと思って観たら、全く違う話が本筋で萎えた。
サイコパス
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シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

3.0

女の敵は女。
今のご時世にいる特定班や、鬼女を彷彿とさせる不穏な作品。

あまり期待していなかったから意外と面白かった。
すごいどんでん返し、というものでは無いけど二転三転するストーリー展開は良い。
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スピード(1994年製作の映画)

3.0

余計なものがない、ただハラハラ感を楽しめる作品。
若い頃の俳優ふたりを眺めるだけでも楽しい。

今作と少し違う話になってしまうんだが、感想を残したい。
家事をしながら観た。
そういう、ながら見、作品は
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美しすぎる母(2007年製作の映画)

2.5

家族、という一生逃れられない関係。
その呪縛から解放される為にはどうしたらいいのか悩む作品。

実話というにはあまりにもショッキングな内容の今作。
殺人、裏切り、見栄、近親相姦など人間の負の感情を凝縮
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天才たちの頭の中~世界を面白くする107のヒント~(2019年製作の映画)

4.0

@「創造的な人々は危険だと
彼と話していて分かった
観客の“現実の見方”を変えられるのならば、現実そのものを観客に変えさせるのも可能
創造性が持つ他者の心を操
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或る終焉(2015年製作の映画)

4.0

命の尊さ、儚さ。
そして無情であり、それが正しいのかもしれないと思わせるラスト。

去年の上半期ベスト1が今作を撮られたミシェル・フランコ監督の『母という名の女』だった。
『父の秘密』が意外とフィット
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

2.0

恐ろしくつまらなくて泣いてしまった。
いつ面白くなるのか、と思っていたら終わっていた作品。

話題作として死ぬほど観たかった。
そして『ヘレディタリー/継承』に惚れたアリ・アスター監督の新作。
エンド
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真実の行方(1996年製作の映画)

4.0

傲慢な男が信じたのは無垢な少年…ではなかった作品。
正義を振りかざし、また正義を貫いたマーティンのラストショットに悲鳴をあげた。

今作に出てくる病気が変に誤解されてるのって絶対的にこの作品のせいだと
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何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)

3.5

語り継がれるだけある作品。
この悲劇を体験している人間がどれ程いるのだろうか。

『ミザリー』の不完全燃焼を解消してくれた恐ろしい作品。
観終わった後に重いなぁとしみじみ思ってしまったよ。
ホント、ジ
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グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル(2016年製作の映画)

4.0

@「自分の道を進めば
本物の仲間が分かる
家族を作っているんだ」

@「無関心な知恵より、情熱的な狂気の方がいい」

他者の嫉妬を、圧倒的努力でねじふせた彼はやはり天才であ
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Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち(2011年製作の映画)

4.0

@「踊りなさい
自らを失わないために」

作品自体が既にコンテンポラリー。
言葉に出来ない魂を感じるしかない作品。

私は常々考える。
なぜ人間は言葉や文字だけに固執しているのか。
確か
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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

4.0

人はみな、幸せを願っている。
ただ只管にそれだけなんだと思ってしまう作品。
それでも生きていくしかない。

ダーレン・アロノフスキー監督が今敏監督を溺愛しリスペクトしているのがリアルに分かり凄く嬉しか
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ミザリー(1990年製作の映画)

3.5

スティーヴン・キング原作というのが理解出来る。
創作者の一喜一憂に共感してしまった。

サイコパス好きなら観なければならない今作、『ミザリー』
好きそうな作品は出来るだけ情報を入れないようにしているの
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

4.0

ヨルゴス・ランティモス監督はやはり、イカレていて最高に変態。
愛してる。ラブユー笑

遂に!遂に、U-NEXTに加入した!
Netflix、アマプラ、dTVと掛け持ち4つ。
月額が少し高いなぁと思って
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ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男(2016年製作の映画)

2.5

アプローチは好きだが、山なしオチなしな感じが否めない作品。

意識と行動に差はあるのか?
というのが主題。
妻を殺した男の犯行そのままそっくり真似して、妻を殺そうとする男。
その2人の男と刑事がぐちゃ
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Curve(原題)(2016年製作の映画)

2.0

奇をてらいすぎて理解不能。
説明不足。

フォローしている映画好きさんがススメていた作品。
面識はなく、彼女をフォローしているその他大勢のひとりですが、SNSで呟かれた作品がこうも大々的にクローズアッ
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108時間(2018年製作の映画)

1.5

脱眠というストーリーだが、我々観客は寝そうになるというなんとも皮肉的な作品。

寝ないことによる極限をアートに昇華させるというストーリー。
役作りのために寝ないことを強制され、その極限状態を演じる。
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ジョナサン ふたつの顔の男(2018年製作の映画)

3.5

近未来の多重人格はシステムでコントロール出来るらしい。
だが、どちらかがどちらかに介入すればそのバランスは崩れ去る。

観終わったあとの脱力感と来たら……。
自分の体の中で同じことが起きていたというの
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アンセイン ~狂気の真実~(2018年製作の映画)

3.5

死ぬほど怖い。
地味にじわじわと追い詰められていく様がどうしようもなく恐ろしい。

監督はスティーヴン・ソダーバーグさん。
『エリン・ブロコビッチ』や『コンテイジョン』『オーシャンズ』シリーズなどの監
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PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR(2020年製作の映画)

2.5

まごうことなき刑事ドラマ。
そして1期への解答。
それでもどうしたって腑に落ちない作品。

あまりアニメは観ない派ですが、1期の槙島聖護に魅了されてしまった(笑)
そして、昔沢城みゆきさんの峰不二子は
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アドバンテイジャス/アドバンテージ 母がくれたもの(2015年製作の映画)

2.0

親子とはなんなのか。
人間とは、生きる意味とは、という普遍的な話をしっかりと描いた話。

近未来ヒューマンドラマの今作。
立派な高層ビル群の中に、隠れるように野宿する女の子がいたりと貧富の差をくっきり
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花々(2018年製作の映画)

3.0

受け入れられない死。
孤独が苛立ちを募らせ、虚無感を与える。

myfff駆け込みでラスト。
公開終了ギリギリで観たにもかかわらず、彼女の心情をより深く知りたいと思った。
最愛の人間を失った悲しみと、
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いいね!(2016年製作の映画)

2.0

セリフ無しのショートムービー。
ホラー×SNSというアイデア一発勝負の作品。
インスタグラムかな?
ポストにイイねした人間から殺されていくというストーリー。
暇つぶしにはなるけれど、なんの捻りもなく…
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肉体の門(1988年製作の映画)

4.5

重厚なヒューマンドラマ。
強く生きていく女たちに心打たれる。

マツコがある番組で紹介していて、興味を持った。
ジャケットとタイトルが20代前半の自分には手が出難いものだったけど、意を決して観てよかっ
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コピーキャット(1995年製作の映画)

2.5

90年代は犯罪作品が多く出ていた。
今作もブームに乗りたかったのか分からないけど、没個性だった作品。

コピーキャット、いわゆる模倣犯。
サイコパスがサイコパスを真似して犯罪を犯していくストーリー。
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

4.0

ラスト奇しくも人間らしくなった彼女に涙が溢れた。
優劣が明確に分けられる世界は本当に正しいのだろうか。

ずっと観たかった作品。
想像以上に重たく、また解釈することが困難なシーンもあり苦しくなった。
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サイケな世界 ~スターが語る幻覚体験~(2020年製作の映画)

3.0

賛美ではなく、あくまで自己責任。
ある意味でこれを観て薬物を使用するか試される作品。

面白かった。
単純にLSDや薬物への考え方が変わる。
著名なアーティスト、また精神科医を交えLSDが脳・身体にど
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サバハ(2019年製作の映画)

2.5

宗教という拠り所。
その矛盾を炙り出す作品。

『哭声/コクソン』が好きなだけにとても期待して観たのだけれど、123分の中に沢山の要素を詰め込み過ぎた感じがする、とても地に足がつかないと感じた。
『哭
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華麗なる晩餐(2008年製作の映画)

4.0

三毒(瞋は少し無いかもしれないが)を思い起こされる強烈に印象に残る作品。
貪るおろかさを感じる。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の短編作品。
彼の作品は短編であっても面白い。
奇天烈な話であり、また風刺。
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ふたりの女王 メアリーとエリザベス(2018年製作の映画)

2.5

宣伝に難ありな作品。
2人の女王が憎しみ、そして共感を持ちながらも歴史には抗えなかったというもの。

予告やキャッチコピーなどからメアリー・スチュアートさん(シアーシャ・ローナンさん)とエリザベス1世
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ピンクとグレー(2016年製作の映画)

4.0

自分の軸をどれだけ真剣に考えられるか、大切にできるか。
自分という個体を識別することが大事だと認識出来る作品。

謳い文句の62分のどんでん返しというのは知らずに観た。
この仕掛けは面白い。
役者とい
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快楽の漸進的横滑り(1974年製作の映画)

4.0

奇天烈なアート作品。
映画という枠組みから外れ、想像力を爆発させた監督に脱帽。

アラン・ロブ=グリエ監督作品は『囚われの美女』と今作で2作品目。
『去年マリエンバートで』をいつか観たいと思いながら、
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カリスマ(1999年製作の映画)

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力強く破壊力のある作品。
どう表してよいのか分からないけれど、好き。

黒沢清監督の作品は『CURE』『クリーピー 偽りの隣人』と今作で三作品目。
『クリーピー 偽りの隣人』は恐ろしく合わなかったけれ
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