mさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

12モンキーズ(1995年製作の映画)

3.5

ブラピに愛していると叫びたくなる作品。
もう少しきちんと理論的に運んで欲しかった。

COVID-19による自宅待機の中、色んな媒体でウィルスの映画が発信されている気がする。
それに、みんな観ている気
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夜明け(2018年製作の映画)

3.0

極限状況の人間たちが織りなす命のやり取り。
青春映画だと思ったら、まぁクソ重い。
何日経過したとか語られない反面どんどんと衰弱していく彼らを見ていると、時間というのは恐ろしいと感じる。
彼らと同じよう
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私たちの愛は誰にも負けない(2018年製作の映画)

3.0

子供では無いひとりの人間として、想いあった2人。
最初はませた子たちと思っていたのだけど、両親の都合による引越しや、男の子の手紙など見て、子供という概念が覆された。
まだ歳のいっていない子供たちだけど
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肉体と火山(2015年製作の映画)

3.5

心臓はただの肉。
この言葉がどれだけ彼女の中で、病に対して葛藤しているのかが分かる。
彼女がいうからこその重い言葉。
ただの肉の塊を沢山抱え、それを落とし、走り抜ける彼女の姿。
心臓は沢山あるのに、彼
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靄の向こうに(2012年製作の映画)

2.0

サウナでナンパした女性を待つ話。
SNSで出会った女性を待つ間に、男同士の友情と心情が溢れ出ていた。
モノクロにしたことにより、靄が凄く分かり易く、またラストその靄が晴れたような演出が素敵だった。
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夜のさまよい(2014年製作の映画)

2.5

孤独な男の話。
最初から彼に怖さを感じながら観ていた。
けど、中盤で彼の虚ろな表情のアップが映され、彼の内面が少しだけ露わになる。
表情は変わらずただ少しだけ瞳に涙を溜めていた。
不器用であの姿でしか
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エアポート(2014年製作の映画)

3.5

何気ない日常の中のキリトリ。
規則とか情とかそういうのを飛び越えた女性の覚悟に泣けた。
冒頭3分くらいの彼女(空港のGS)の鬱々とした表情。
遅刻という姿にもなにか疲れが見られる。
そんな彼女がラスト
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存在しない夢の国(2012年製作の映画)

3.0

女の子が演技派で、胸が締め付けられるほど苦しく悲しくなった。
どこか退屈そうな父が最初から印象深く、作品の本筋に絡んで来て納得してしまった。
イッツスモールワールドの不気味さ、そして彼女が見せる切なげ
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長いより道(2018年製作の映画)

3.5

説明出来ないのが悔しいんだけど、わたし、これ好き。
意味深なシーンの多様、ストーリー性の皆無、すべてが意味不明。
ウロボロスが鍵だと思うけど、説明不足でマジで意味分からない。
なんだけど、長編で撮り直
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永遠に愛して(2016年製作の映画)

4.0

ママの嫉妬心が際立った作品。
ラストの少女の瞳はママに向けられた怒りだと思うとゾクゾクした。
唇の5番。
シャネルの5番を彷彿とさせるその言葉が歪さを実感させる。
日常に潜む違和感が幻想的な世界観に溶
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ストローク(2017年製作の映画)

3.0

セリフ一切なしで心情が分かる作品。
音と表情だけで構成されている今作は素晴らしいと思った。
最後の涙の笑みが忘れられない。
少しずつ新しいなにかに触れていってほしいな。

(広場恐怖症じゃないと思う、
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真西へ(2019年製作の映画)

3.0

ひとつの青春の形。
誰にでも身に覚えのある話だと思う。
大人という歳になった私は父親の方に共感してしまった。
けど、女の子の不満感も理解出来る。
子供の身を案じる父、そして男と女という枠組みにはめられ
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男の親友(2010年製作の映画)

2.0

中身がなにもない作品。
日常の切り取りにしても、呆気なくストーリー性が無い。
雰囲気で押し通してる。

粘土(2012年製作の映画)

3.5

アーティストの豊かなお遊び。
計算し尽くし、信頼させ、捨てる。
そんなファムファタールなおばさまに惹かれてしまった。
ラストの行為がオシャレで、手慣れた感じが好き。

アトミック・ジャーニー(2019年製作の映画)

3.0

無知の恐ろしさ。
けれど、知らないものに出会うときは案外こんな滑稽なさまなんだろうと痛感する。
和気あいあいな雰囲気で始まり、恐ろしいものだと身に染みてわかったラスト。
照明弾になんの救いもないのが印
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沈黙/ある沈黙(2016年製作の映画)

4.0

緊張感が1分も途切れることが無い、無駄の無さに打ちひしがれた。
ラストの選択、成長にひりついた。
ラストまでの全てが大切に描かれている、短編とは思えない出来。
少女が母になる姿に涙が溢れた。
女の選択
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ジュディット・ホテル(2018年製作の映画)

2.5

期待以下だった。
期待値が高かったからなのかもしれないけど、正直落としどころが好きじゃなかった。
夢と現実を区別するものってなんなのか?とは思うけど、この手の話をこの短さ・このオシャレさでやるのは正直
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ノー・ドロウニング(2016年製作の映画)

3.0

コインのアナログ感と最先端の無機質さ。
その対比が美しい。
ラストにやけてしまったのだけど、その後が蛇足。
あそこで終わっていたら最高だった。

美味しい美女/グルメな歯医者(2017年製作の映画)

2.5

可愛い。配色素敵。
けど、記憶に残るものでは無い。
カトリーヌ・ドヌーヴ様の急なお出ましに驚いた。

ビリオネア・ボーイズ・クラブ(2018年製作の映画)

2.5

@「現実はどうあれ
君が現実だと認識したからだ」

@「善悪の境は
どの視点に立つかで変わってくるものなんだ」

知識として、期待よりは面白かった。

投資の話というので一番最
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ザ・ブルード/怒りのメタファー(1979年製作の映画)

2.5

デヴィッド・クローネンバーグ監督による、監督のためのど変態映画。
変な映画を観た笑
相当、監督お怒りだったようで。

監督の作品は『危険なメソッド』と『マップ・トゥ・ザ・スターズ』の2作品しか観ていな
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チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛(2017年製作の映画)

2.5

チューリップフィーバーという今とはかけ離れた驚きの時代と、代わり映えのしない不倫。
それがなんともミスマッチな気がしてならない作品。

チューリップがそんな高額な値段で取引されていたという時代があった
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アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

4.0

破壊なくして再構築はない。
アダムとイヴを思い浮かべるような作品。

素直に面白かった。
最近、ことごとくハズレを引いていて切ないところだったんだけど、今作は好きかな。

『エクス・マキナ』の監督だと
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ステップフォード・ワイフ(2004年製作の映画)

3.0

恐ろしい風刺。
可愛らしくラッピングされているが、中身は強烈な切れ味のある作品。

はじめに思ったのが、ニコール・キッドマンさんのスタイルの良さ。
最近『ペーパーボーイ 真夏の引力』を観たから目が点に
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マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年(2016年製作の映画)

2.0

ドキュメンタリーとしてはつまらない。
マノロの広告映画みたいな作品。

ファッションのドキュメンタリーは凄く好き。
学ぶべきことが沢山ある。
プロフェッショナルたちの考えを少しでも共有してくれるのは幸
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イット・カムズ・アット・ナイト(2017年製作の映画)

2.5

つまらない、が違和感に変わると面白さに繋がるかもしれない。
と言っても正直不親切な作品。

いつ面白くなるのだろうか?と思っていたら終わっていた。
というのが当初の感想だった。
けれど、違和感を覚え考
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エリザベス∞エクスペリメント(2018年製作の映画)

2.0

二番煎じ感が否めない。
設定・演出どこを見ても記憶に残らない作品。

『ネオン・デーモン』で怪演を見せたアビー・リー・カーショウさん出演。
しかも彼女がクローンという夢のような(笑)作品に惹かれた。
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ジュリエッタ(2016年製作の映画)

3.5

ペドロ・アルモドバル監督にしてはマイルドだが、やはり彼の描き方は好きだ。
彼の歪さを実感出来る。

ペドロ・アルモドバル監督の作品が初めての方には今作をおススメするかな。
こういう心理を描く方なんだよ
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ELI/イーライ(2019年製作の映画)

2.0

ラストには賛否両論で自分の考えがぐちゃぐちゃ。
んー…なんとも言えない作品。

重度の自己免疫疾患を抱えて外出することすらできない、イーライ。
病院で治療を受けさせることにしたイーライは今までより自由
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ペーパーボーイ 真夏の引力(2012年製作の映画)

2.0

not for me。
ひたすらに、ニコール・キッドマンさんが素晴らしかった。

時代背景がしっかりとなされていて驚き。
とくに、ニコール・キッドマンさん演じたシャーロットのメイクや衣装などが目を惹く
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心と体と(2017年製作の映画)

4.0

タイトル通り、心と体にフォーカスを当てた作品。
対人関係の難しさ、儚さを描き出している。

画の素敵さが強烈にツボ。
淡い色味の中に強烈なインパクトを残す血の描写。
また、夢の中では鹿二匹のやり取りを
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残酷で異常(2014年製作の映画)

3.5

掘り出し物に出会えた!
最高に人間らしく、人間臭く、その人間の滑稽さが見える作品。
ラストの表情!!おまえ、なんも変わらねーな!笑

タイムリープものですが、そういう意味では無くて生死観というか、宗教
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ケープ・フィアー(1991年製作の映画)

3.0

どちらが悪か?
彼は罰せられた、なら彼もそうなるべきだ、と思った作品。

アカデミー賞で見事な功績を残したポン・ジュノ監督を鼓舞し、その年の印象的な作品になった『JOKER』に影響を与えた、マーティン
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

2.5

今日の連続で生き方が大切だ、と気付かせてくれるメッセージ性がある作品。
ホラーとかSFとか、全く無くて、コメディや青春ドラマみたいな印象。

色々設定が気になる方にはオススメしないが、人生をどう生きる
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ブレイン・ゲーム(2014年製作の映画)

2.5

人の死を扱えるのは神だけなのか。
正義と悪は紙一重だと感じた作品。

これを見て切なくなる方もいらっしゃるのかもしれないから、具体的な話はしないけれど、最近死刑判決の出た方を思い起こされた。
コリン・
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アス(2019年製作の映画)

4.0

@「おまえは白人か?!」


前作より格段に仕上がっていると思う。
好き嫌いは分かれるかもしれないけれど、エンタメに寄った今作は、ジョーダン・ピール監督の導入作品には良いのではないか。
ラストはある意
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