achyさんの映画レビュー・感想・評価

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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.4

途中のセックス大喜利に笑ってしまったw

全編通して美しい映像。無垢の残酷さとオトナの滑稽さを対比的に見せる事で世界の不条理を見せていく前半の見応えはなかなかのモノ。
ピクニックのシーンでのベラの言動
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.9

飯テロ映画w

原作未読ではあるが、前半がなんというか畳み掛けが忙しなく感じたかも。
題材はなるほどなーと思ったので、原作はだいぶ面白いんだろうと思った。

あと、玉木宏の特殊メイクは、最初違和感あっ
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.5

いちいち画角が美しい。
無駄のないさっぱりしたセリフと所作。
クラシカルなヨーロッパのテイストとそれが見事にマッチングされた作品。
アステロイドシティよりもこちらの方が好き。

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

4.4

結構な題材の割に、バカバカしいコメディになってるのがなかなかイイ感じ。
グロさもあるんだが、それ以上に爽快感すら感じさせる話。テンポも良く観やすい。

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.8

特に演出については非の打ち所がない。
この題材のもとで最大限のパフォーマンスだったかと思う。

なのにちょっと物足りなさを感じてしまったのは、ぼくの精神状態のせいもあるかもだが、プロット自体が超シンプ
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来る(2018年製作の映画)

4.5

凄いもん観たなぁ、、
全然想像できない目まぐるしい展開と不要なものを削ぎ落とした演出。カッコいい。
後半はともすれば「なんだよそれw」となりそうなところだが、そこすらも怒涛の演出と台詞回しで観るものを
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七つの会議(2018年製作の映画)

4.4

池井戸シリーズの中では特によく出来た話。サラリーマンをくすぐるのが上手。

配役なんかもまぁ既視感満載だが、一人一人の力技がすごい。その上で野村萬斎のクドさがちょうどいいとすら感じさせる濃密さ。

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.1

イヤーな死に方するなぁマジで、、
振り返ってみると古典的なんだけど、展開がほんとに読めなくて序盤の衝撃シーンなんかはちゃんと声出た。
クライマックスの畳み掛けは圧巻。

あえて言うならもうちょっといか
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.5

婚姻関係の歪みからここまで周りを巻き込む形になるとは。
バツイチの身としては、没入感をすごく感じてしまった、、w

心象投影や展開の仕方、所謂胸糞映画かも知れないが、ここまで夫婦関係の闇の部分を見せつ
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ナポレオン(2023年製作の映画)

4.2

戦争シーンの見応えは過去見た映画の中でも上位。
シンプルに大量の兵士が戦争の惨たらしい殺し合いをしているのを大スクリーンで観ると、かなり圧倒される。
アウステルリッツの戦いの描写は凄まじかった、、
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CUBE(1997年製作の映画)

4.3

よく出来てる!
密室での人間ドラマの描き方がホント上手い!人が狂っていく様と、それを容赦なく切り刻んでいくCUBEの無慈悲さとのコントラストが美しい。

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.1

なんとなく今観るとジェンダー的な視点で男の気持ち悪さを全面に感じる映画。
そしてレクターに魅せられる麻薬的な不思議な力。
ラスト渋いー

翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

4.0

アホだわーw
序盤で伊勢谷イジリを軽くやったところから期待度が高まってしまった分、笑いの要素は1作目の衝撃を超えなかった。
ただ、僕の精神状態のせいなのか、不覚にもグッときちゃうシーンもちらほら。
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(2023年製作の映画)

4.0

グロとコメディ、人間(恋愛)模様のバランスがすごくイイ。監督が言うように、大河では絶対に描けない内容。
ソナチネ的なカッコ良さではなく、アウトレイジ的なエンターテイメント性を求める人には是非ともお勧め
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ゆとりですがなにか インターナショナル(2023年製作の映画)

4.3

世代のあるあるドラマだから、近しい世代は何も考えずに見て楽しめる構造。
クドカンのコメディ要素もパワー強い。ずっとニヤニヤしながら見れた。

個々の演技力もなんか濃くなったなぁと思った。

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.3

スコセッシ、ディカプリオ、デニーロという、個人的にツボな 3人が合わさった幕の内弁当。味付けはあっさり目。

決して派手では無いが、間の取り方やセリフ、表情など、何度も観させられる感を感じる。

てか
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.4

セリフの一つ一つがシンプルに強い。
ストーリーのリアリティ云々は分からないが、それ以上に登場人物のセリフのパワーと、そのセリフを発する演者の力をずっとシャワーのように浴びていく作品。
事前情報無しで見
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おまえの罪を自白しろ(2023年製作の映画)

4.1

あからさまにあの頃の自民党の例の件がベースになってるが、個人の政治観に依らず人間ドラマとして観れる。
苦い後味の残る、大人の映画。

キャストが豪華だなぁ。

堤真一の心情描写が万華鏡のようにいろんな
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.3

終始登場人物の心情表現が薄い(セリフ以上の表現がない)為、ただただストーリーを追ってく映画。ちょっと冗長さを感じてしまった。
真犯人がわかった後の怒涛の展開も、なんというか忙しなくストーリーを処理して
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.6

思い出横丁にオーランドブルームが!!ww

序盤からずっと心揺さぶらせウルウルさせられた。
多分日産やSONYといった日系企業や東京が劇中にガンガン出てきて親近感が湧くこともあるが、身近な人間に嘲笑さ
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ほつれる(2023年製作の映画)

4.5

門脇麦じゃなきゃ演じられない題材な気がする。また、タイトルも神がかってる。

体よく所謂「オトナな対応」で何者とも距離を詰めず結びつくことができないため、どんどん人との関係がほつれていく。
ストーリー
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マー ―サイコパスの狂気の地下室―(2019年製作の映画)

4.1

すごく見やすくて、凄い切ない話。

なんとなくマーに感情移入しちゃう部分を多分に残した上で諸々恐怖に陥れていくのがまぁ救いが無い。
邦題のまま「サイコパス」という
カテゴリーに収めさせるのは流石に可哀
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アイデンティティー(2003年製作の映画)

4.4

裏切られた!!お見事!!

序盤で「あーこんな感じのストーリーかなー」と読めちゃった気になってた自分が恥ずかしい、、
何よりも構成自体がカッコいいというか、「伏線てこういうもんだろ」っていうありきたり
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.0

ずーっと絵のように素敵な画角で物語が進んでいく様にワクワク。
宇宙人も可愛いw

なんというか、あまりみたこと無い類のメタ構造になってて、そこに追いつけなかったのはちょっと悔しい。

核になる部分まで
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

4.4

エログロかつオシャレな世界観を味わう映画。
この作品の怖いところは、最初は切開シーンなんかは痛みを感じて顔を歪めちゃうのに、この退廃的な近未来の世界観を美しく感じさせていくごとに内臓すらオシャレと感じ
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SAND LAND(2023年製作の映画)

3.7

鳥山明のど真ん中ストレート!
原作は未読。
幼少期、ドラゴンボールにさほどハマらなかった自分。それでもメカニックの感じとかキャラの設定、ストーリーなどに鳥山明みを劇濃で感じた。
なんとなく必要以上にC
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バービー(2023年製作の映画)

4.0

これまで観たことない類の映画に感じた。
冒頭のキューブリックパロディの時点で「お、(イイ意味で)舐めてんな監督w」と思わせてもらえて、そこからの人形あるあるはかなり楽しい。
不思議な映画だなぁという感
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.6

おじさんをもウルっとさせるピクサーはやっぱ凄い。。
CGアニメで表現する必然性を凄く感じる題材。登場人物の感情表現がもろにビジュアルに出てくるので、微細な色の変化だけじゃなくて質感すらも触ってるような
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イノセンツ(2021年製作の映画)

4.6

子供の加虐性に真正面から向き合ってる時点で勝ち。

また映像が終始美しい。
セリフも必要最小限なので、子供たちの所作全てのメッセージがより際立つ構造。
だからこそ、痛々しい表現がより際立つので、思わず
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ミンナのウタ(2023年製作の映画)

3.4

ネットで試写の評判をみて鑑賞。
一箇所、笑っちゃうくらい怖いシーンがあったw めっっっちゃ怖かった、、、

欲を言えばもっとそんなシーンがあってもよかったかなぁと。もっともっとビビりたかった。

アイ
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リボルバー・リリー(2023年製作の映画)

3.5

タイトルのカッコ良さに惹かれて鑑賞w
どこを切り取っても大正の美しさにウットリさせられる。特に色彩表現はため息が出そうになる。

内容はといえば、序盤の野村萬斎や長谷川博巳の良い意味でのクドい世界感に
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しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜(2023年製作の映画)

3.3

んー、、、
元も子もないが、これ3Dじゃなくてよかったんじゃ、、?

カンタムの格闘シーンは見応えあったが、個人的にクレヨンしんちゃん映画には圧倒的なバカバカしさと中流家庭の飾らない人間ドラマを求めて
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.3

笑えるカーチェイスとおじさん達の意地を感じる作品。

初回しか観てないが予告のダイブシーンを見る為に鑑賞。
やはり何十年も第一線のコンテンツであることからも、メインテーマが流れた時のワクワク感は凄い。
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クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ(2017年製作の映画)

4.4

オーソドックスな宇宙人侵略モノかと思って観出したが、構造はいくつか捻ってちょっと複雑。さすがクレしんというか、家族愛を色んな方向から見せるのがうまい。
また、シリリが最初は憎たらしく感じるのに対して、
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.9

怒涛の先進的な映像表現に感動なのだが、、根本的にmarvelが肌に合わないのか、左脳での感動が延々と続く感じになった。
前作の反省を活かして吹替ではなく字幕で鑑賞したのは良かった。
終始、どこを切り取
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.4

濃度200%のはやお作品。自然美、キャラ、メシ、ファンタジー表現、どれをとってもジブリど真ん中だが、ストーリーは子供向けとは言えない。
家族連れで観に行く映画ではないよなぁ、、劇場に結構いたちびっ子は
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