風や雨で揺れる木立ち。匂い立つような雑草。家の間取り。父、母、祖母の死。それぞれの死体を映す。母の死体は棺の中のみだが、父、祖母の死体が画面に現れている時間はかなり長い。
『坊やの人形』冒頭ロングショット。生活圏からすぐそこに電車。線路上での悪ガキどもとの追いかけっこ。うつむきがちの妻を斜め後ろから映す。『シャオチの帽子』手堅い演出。川べり?での父と娘。帽子を取られた娘>>続きを読む
確かにサッカーをこのように映すのを見たことがない。バスが素晴らしい。夜がうまい。雨もうまい。そのバスや映画館などカウリスマキ的なショット(カウリスマキがヴェンダース的なのかもしれないがどちらでも良い)>>続きを読む
蓮實重彦トーク付き。以下、トークショーの備忘。
プレスリーは19世紀のひと。『ラブ・ミー・テンダー(優しく愛して)』は南北戦争の際、両軍で歌われていた奇特な歌。ジョン・フォード監督『長い灰色の線』、ウ>>続きを読む
ラナ・マルコーニの横顔。またしてもイマジナリーライン無視。ラナ・マルコーニが去ったあとポーリーヌ・カルトンが唐突に現れる。プレゼントの絵画は『私の父は正しかった』でも使用されていると思った。
もみもみとヌードにびっくり。手紙を隠していた財布は見覚えがある。ミシェル・シモン。入れ替わり。価値の反転。扉の開け閉め。字を書くこと。
最初からイマジナリーライン無視。しかもドゥリュバックの写真をこちら側に向けてるギトリ。
みんなに見せ場を作っている。3人以上を一画面で映し、逆方向から話者を映す。ホールから階段を登って室内。中国人なのに「さよなら」と言う。
ダニエル・ユイレ気が強い。ジャン=マリーはおしゃべりで無責任。ジャン=マリーの一目惚れ。
レナート・ベルタ撮影、ペール・ラーベン音楽、すばらしい。ドラムをブラシで叩くイングリット・カーフェンの存在感。スイス人ならではの多言語。螺旋階段、エレベーター。上下運動のカメラワーク。オフュルスレベル>>続きを読む
ミシェル・シモン主演。ジャンプカットが他作品以上に目立つ。ポーリーヌ・カトリンはあえてギトリが出演させた感じ。窓越しの会話。ほんとに殺しちゃうとは思わなかった。
東京タワーが映る夜景。しかし、おそらく大阪のロケ多い。被写体を映すカメラの位置を真反対に置く。繰り返しのモチーフ。コインランドリーや屋上では俳優の全身を映す。叔母の身体を不自由に設定した意味は。カフェ>>続きを読む
ストローブ=ユイレの肉声。また彼らの作品を観たくなる。ニコラス・レイとの対話におけるブニュエルの言葉。大作の後に7分の映画を撮る贅沢。
併映ハルーン・ファロッキ『フランツ・カフカの断片的な小説『アメ>>続きを読む
原作をなぞっている。固定カメラ。ロスマンが木に手をかける。汽車からの景色の長回し。橋の上のパン。切り返し。声だけが聞こえる。全身を映さないショット。
ピアノをバックに紹介。語り。回想録執筆で鉛筆を走らせる。テンポよく家族11人の死亡からホテルまで。エレベーターボーイ。愛人と妻。窓。扉の開け閉め。隻腕の恩人。金時計のご婦人。ジャズ。
冒頭、タイトルバックに車輪。小学校校庭の移動撮影長回し。ギトリの板書。窓枠越し段差の会話。ディゾルブ。オーバーラップ。180°規則の完全無視。ロケ多い。珍しく群衆多い。群舞のシークエンスはクレーン撮影>>続きを読む
登場人物・スタッフ紹介が楽しい。ノーメイクのラナ・マルコーニ。演劇的。二人の嫁に物を渡そうとするも二人の嫁がいない方向のドアを開けてでていくポーリーヌ・カルトン。長回し。カメラは固定していないが一方向>>続きを読む
登場人物・スタッフ紹介が楽しい。飛行場に着陸するプロペラ機から米国スターが登場。警備員に制されるファン。冒頭以外は全てセット。室内。登場したギトリはやはり何かを書いていた。ホテル。「電話」が脚本で重要>>続きを読む
冒頭、岬の台地の集落。あまり工夫を感じない空撮。1959年のフランスの田舎が舞台。なのに全編英語に違和感。ジュリエット・ビノシュも英語を話していた。村長がDV夫を殴るシーンの村長の部屋だけ壁紙赤い。わ>>続きを読む
冒頭、海岸の画面からカメラが引いて村の全景を映す。室内はちょっとセット感。バベットが家政婦になった経緯が弱いのでは。バベットが海岸を歩くパンが良かった。うずらのパイ。カットが多い。
冒頭、エッフェル塔ティルトダウンから二人の女性が美術館に入るまで。部屋の扉。机。ギトリはよく書く。懐中電灯で足元を照らす、揃って動くつま先。同期。歌っている途中で笑う。つながっていなくても気にしない。>>続きを読む
ミュージカル(ほとんどバスビー・バークレー的とも)。最後はめでたしめでたし。ディゾルブというか多重露光が多い。画面は過剰(登場人物の数、色、物、衣装、裸、歌、踊り)。会話は後半に少し。切り返しやカット>>続きを読む
ちゃんと「2分間」でおさまった。
ドゥルバックのアイロンがけ。ギトリの似顔絵描き。徴兵される26才。窓越しの会話は高低差に違和感(?)。差し込まれるドゥルバックとギトリのアップに違和感。個室レストラン>>続きを読む
ドアを開けて召使がギトリの部屋に入るところから始まる。出演者を紹介する導入部。窓を開ける。ロケ多い。価値の反転。長老は200歳まで生きるつもり。
草野なつか監督トークショー付き(聞き手:坂本安美氏)。以下はトークショーの内容の備忘。
本作でもギトリ特有のクレジットが見られ、フィクションの世界が現実に雪崩れ込む仕掛けになっている。ギトリ作品は5人>>続きを読む
坂本安美氏の解説付き
ギトリの主題である分身・同化(または、ひとつの役を複数で演じる)がこの作品にも見られる。ギトリの映画では、その声の抑揚や響きにも注目すべき。ドゥリュバックだけ表情をクローズアップ>>続きを読む
期待以上。ドキュメンタリーとフィクション。ドミトリー、ゲストハウス。バルカン半島の風景。巨大建造物に広角レンズは。追う映画。
予定されていたのかは知らなかったが、上映終了後監督のトークショー。内省的>>続きを読む
映画史上最も美しいラブシーン。水玉。はしけ。自分の手を胸に。ミシェル・シモンの刺青。2017年決定版。猫。ガニ股走りのふたり。ダンスホール。ラストの空撮。リンチ。カメラに向かって歩いてくる。地面すれす>>続きを読む
小津安二郎のマネ、とは監督ご本人の弁。冒頭、東京タワー。結婚式場。名札が間宮周吉。電車。釣竿。目蒲線。目黒駅。看板。酒場のカウンター。トルコの支配人だったとは。おにぎりを食べる所作ほかの同期。長女の山>>続きを読む
傑作。ワンシーン・ワンカット。冒頭、屋根付き通路の照明から、歩行するスー・チーのスローモーション。クラブでの手品。ハオの居室(『憂鬱な楽園』のガオの部屋とそっくり。その狭さ。照明も。タバコと空瓶空き缶>>続きを読む