りょうたさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

りょうた

りょうた

映画(1212)
ドラマ(0)
アニメ(3)

工場の出口(1895年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

至ってシンプルだけど、自分はこれで十分だし、これ以上は求めない。なんならこういう映像がもはや現代には存在しないとも思う。夥しい数の出来事を内包した濃密な映像と言う感じ。例えば犬に注目するだけで出来事が>>続きを読む

Pippa Passes; or, The Song of Conscience(原題)(1909年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

『ミツバチのささやき』を彷彿とさせる冒頭。pippaが聖なる歌を唄って練り歩くことで人を殺そうとする人、妻子を置き去りに酒を飲む男を思いとどまらせて、我に返らせる。もちろんサイレント映画だからpipp>>続きを読む

The Country Doctor(原題)(1909年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

医者と妻とその子供の三人で暮らしている。ある日突然少女は病気にかかりいまにも死にそうなほどにやつれている。すると同じ村で少女と同じ年くらいの子供も突然病気に罹ってしまう。医者としての義務から、彼は危篤>>続きを読む

暗い海上の白い波光(1909年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

これまた名作ではないだろか。グリフィスの作品は時間の流れの残酷さ、さらにはその時間の中で気まぐれに彷徨う人間の残酷さという人生の二重苦を端的に、そして力強く示してくれる。

サボタージュ(1936年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

面白い。約70分でここまで完璧なサスペンスを観れて満足している。イギリス時代のヒッチコック、1936年の作品。純真で好奇心にあふれるスティービーだからこそ生まれた「遅延」のサスペンス。

少年(1969年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

これは凄い作品だ。数年前に冒頭だけ見たがそこまでだと思っていた。ただ今その冒頭を見ただけで確信できる。何よりも感動したのは、作品全体を通してセンチメンタルな同情を誘ったりしないこと。確かに少年は二度泣>>続きを読む

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

マイノリティに対する視線は素晴らしいが、そのマイノリティとは誰なのか。フィクションにどっぷり浸かるこの作品に疑問が拭えない。わざわざマイノリティを創造して残酷な世界に据える。そして毎度暴力、セックス。>>続きを読む

牝猫たち(2016年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

白石和彌の作品で『ロストパラダイス・イン・トーキョー』~『牝猫たち』のなかでは一番良かった。以前までは理想的なオス社会の幻想にしがみついている感じがあったのだが、今作は比較的地に足のついた作品だった。>>続きを読む

ラブホテル(1985年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

速水典子が本当に綺麗だ。黙っていても、歩いていてもこれ程顔に見惚れてしまう俳優はなかなかいない。長回しを通してシーンの空気が微妙に変化していく感じがたまらない。いかに沈黙が映画にとって大切かを痛感する>>続きを読む

童年往事 時の流れ(1985年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

時間の流れは残酷だな。特に印象深いのが祖母とアハのシーン。大陸からの帰りにまだ幼いアハと祖母が二人で青りんごのような果物を摘んで帰るが、その後も祖母は勝手に家を出ていくとその果物を風呂敷いっぱいに摘ん>>続きを読む

冬冬の夏休み(1984年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

ティンティンがすごく良い。黙って見つめる姿が特に良い。ホウシャオシェンも彼女の黙って佇む姿でシーンを組み立てていくあたりも良くて、バンズが木から落ちて運ばれたシーンで、祖父に追い出されそうになりながら>>続きを読む

坊やの人形(1983年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

こうして並べるとが『坊やの人形』が圧倒的に良かった。ピエロのメイクをして掃除したり、落ち込んだり、子守りをしたりとこのギャップで寂寥感が切実なものとして迫ってくる。それも無言のショットで伝え切る。子供>>続きを読む

風櫃(フンクイ)の少年(1983年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

四作目のホウ・シャオシェン作品。前の三作とはかなり毛色が違う今作。どちらが悪いというわけではないが、三作とは違い図式的な展開からはかけ離れている。キャストも一新されており、どこか全体としてどんよりと曇>>続きを読む

川の流れに草は青々(1982年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

清水作品を見ているような風景の魅力、子供の魅力。冒頭の村のロングショットで好きな作品だと確信するほど。その後の電車と競走するシーンで魅了された。豊かな自然の中にそこで暮らす村民と子供たちの姿があるだけ>>続きを読む

風が踊る(1981年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

前作『ステキな彼女』に引き続き、フォン・フェイフェイとケニー・ビー、アンソニー・チェンの三人が共演している。内容も上質なメロドラマという感じで非常に良かった。三人の共演作品がこの2作だけというのは少し>>続きを読む

ゲーリーじいさんのチェス(1997年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ懐かしい! 『バグズライフ』の冒頭にあって、保育園児のときに見まくった覚えがある。マヤ・デレンの『陸地にて』でチェスの駒が登場して思い出し、鑑賞。良い作品やなと改めて思う。当時はチェスの駒>>続きを読む