りょうたさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

りょうた

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テンプルちゃんの小公女(1939年製作の映画)

2.8

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名演技どころか、もはや不気味なシャーリー・テンプルの表情。セーラが王女になって人を裁き、人を使う夢を見て「いい夢だった」はないだろう。プリンセスになりたい、シンデレラ症候群の典型的な夢物語でディズニー>>続きを読む

オーケストラ・リハーサル(1978年製作の映画)

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クストリッツァやホドロフスキーに並び、フェリーニもとにかくエネルギッシュ。そしてユーモラス。終始笑っていた。テレビ撮影という設定で初めは真面目な話になるのかと思ったけど、最終的に鉄球が教会を壊して……>>続きを読む

大いなる幻影(1937年製作の映画)

3.9

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第一次世界大戦中に、ドイツ軍の捕虜になった男たちの話だが、このおどろおどろしい言葉とは裏腹に、描かれる世界は非常にソフトで、明るいとさえ感じる。ルノワールなりの反戦映画だ。

浪華悲歌(1936年製作の映画)

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関東大震災で谷崎同様関西に逃れてきた溝口健二。『細雪』もそうだが、『小早川家の秋』しかり、やはり外からやってきた人間の描く関西は魅力的。会話をとっても活き活きいている。ワンショットワンショットじっくり>>続きを読む

滑走路(2020年製作の映画)

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感動しましたが、感動させればいいのか、涙を誘えばいいのか。感傷的な音楽で涙を誘われ、感動的な展開と説明的な台詞によって、感動を強要される。もっと観客を信頼してほしい。私たち映画好きはこの現状を見てどう>>続きを読む

仔鹿物語(1946年製作の映画)

2.6

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・動物の姿は良い。特に猟犬と小熊の闘い
・後半は特にプロットを追うだけに。下品な映画。
・クロード・ジャーマン・ジュニアの記号的な表情
 →彼が黙っていたらどれだけ見ていることができたか
・野生動物の
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たまたま(2011年製作の映画)

3.6

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・手紙としての女優 製作者から観客へ

美女と野獣(1946年製作の映画)

4.3

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コクトー版『美女と野獣』
・冒頭「世界は今あらゆるものを破壊し去ろうと熱中しているが、おとぎばなしが天国へ寝そべったまま連れて行ってくれたあの少年時代の信頼感と素直さとを取りもどしたい」
 →眠りをつ
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セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター(2014年製作の映画)

4.3

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以前からずっと見たかった作品

・相変わらずの邦題 原題は「The Salt of The Earth」“地の塩”
・セバスチャン・サルガドの写真の迫力(細部の自立と調和)
 →鑑賞以前にサルガドを知
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蝶の舌(1999年製作の映画)

3.7

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1936年のスペイン内戦勃発とそれ以前を扱った作品。教師に対して恐れを感じている少年モンチョと、生徒に対して決して手を上げないグレゴリオ先生の友情とも師弟愛とも言える関係が作品の軸となっていて、その他>>続きを読む