いわさんさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

いわさん

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弱くて強い女たち(2020年製作の映画)

4.2

大人の女の強さ、人間力、愛。
とても判りやすく、でもとても深みのある、やさしくすばらしい作品だった。

あたたかくて、いい涙が流れ落ちた。
あんなの泣くよ。

エンドロールの後に、拍手が起きた。

ムクシン(2006年製作の映画)

4.0

東京国際映画祭で、ヤスミン・アフマド監督作品を初体験。

目からハートマークがぽよぽよ出続ける、しあわせな気持があふれる作品だった。

小学生の時に大好きだった子のことを思い出し、優しさに包まれた。
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.0

思わず拍手したくなった。
見応えあり。

60年代の時代の空気を味わうとともに、いまの日本の閉塞感のある社会を考えた。

われわれは、ちゃんと声を上げることができていない。

流れる音楽がよかった。
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朝が来る(2020年製作の映画)

4.4

◆1回目
素晴らしかった。

身近に起こり得る出来事が生々しく、ちゃんと作品に入っていけた。

佐都子、清和、ひかり、それぞれの感情が、しっとり伝わってきた。

(終盤にある)初対面の別れ際に泣きなが
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わたしは金正男を殺してない(2020年製作の映画)

3.8

ぐいぐいと引き込まれていくドキュメンタリーだった。
事件の真相を追うだけでなく、実行犯となってしまったふたりの女性の苦しい心情にまで迫っており、初めてそのことに思いが至った。

あらためて北朝鮮の闇を
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生きちゃった(2020年製作の映画)

4.2

凄い、凄い。
ああいう感じか〜。
ぜんぜん気持ちが収まらない。

作るときみんな本気だったろうなって、思った。
伝わっちゃった。

仲野太賀、町田くんの世界で初めて知ったのだけれど、いいな。
これから
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.2

―どうして気づけなかったんだろう、彼女の苦しみにー

別れた妻のこと、結婚し最近母親となった娘のことを想い、苦しい気持ちで作品を観た。

正月に夫の実家ですごすジヨンの姿がリアルでたまらなかった。
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異端の鳥(2019年製作の映画)

-

白黒の映像が強烈に焼きついた。

凄い作品。
高評価を得るのも判る。

ただ、生々しい性描写、性虐待、ひとや動物への残虐な暴力や殺害シーンが全編を通じて繰り返し描かれていることを承諾した上で、観たいひ
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浅田家!(2020年製作の映画)

4.0

家族写真、写真洗浄、すばらしい題材を扱った作品だった。

政志と若奈のやり取りや浅田家の家族の仲の良さになごめたし、いろいろな家族の思いが込められたそれぞれの家族写真が切なかった。

モデルとなった写
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.6

◆1回目
衝撃が強くて、最後まで何が起こるんだと身構えてしまい、観ながらは泣けなかった。
帰宅中にやばくなってきて、自宅で925秒の予告編を観たら溢れてきた。
エンドロールに流れるピアノ曲が素晴らしく
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

おもしろかった!
しっかりストーリーを理解して展開についていこうとしたり、スジを通そうとしたり、なにを言わんとしているのか解釈しようとしたりしていると置いていかれる。

1回目はただ浴びた。
全身で感
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真夏の夜のジャズ 4K(1959年製作の映画)

3.8

休日に酒と料理を味わいながら、のんびり観たい映画。

サッチモが大貫録。
アニタ・オデイを聴きながら、飲みたくなったら大人。

宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

4.2

なにより映画初主演の清原果耶の透明感と柔らかな微笑みに、おじさん魅かれた。
すでに原石ではなく、磨かれてどんどん光が強くなっている感じ。
いずれNHK朝ドラだなと思ったら、もう来春のヒロインに決まって
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.0

人種差別、貧困、家庭内暴力の連鎖、まるでリアリティのあるフィクションを観ているかのようなドキュメンタリー作品だった。

切なく苦しかったけど、みんなで街を疾走するシーンの美しさと、12年間仲間を撮り続
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チィファの手紙(2018年製作の映画)

4.2

抑えた色調で透明感のある映像が、とても印象的だった。
図書館内のシーンが特にきれい。
繊細で淡々とした静かな展開もよかった。

「ラストレター」を観ずにこの作品に出会えていたら、もっともっと強い感動を
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.2

傷が治っていないときや疲れているときは、ちょっとキツいか。
周りの勧めるひとを選ぼうと思った。

男の子が青春期に入る瞬間。
ヒリヒリしながら突っ走っていた。

描かれていることのいろいろ、強弱はあれ
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きっと、またあえる(2019年製作の映画)

4.0

人生は勝ち負けじゃないよね、というメッセージを正面から示してくれる、よい作品だった。

歌や踊りは抑え目だけど、判りやすい盛り上げ方やクセの強さはちゃんと効いていたし、きれいな女性は登場するし、しっか
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.2

とてもよかった。
試合が進行するほどに、登場人物たちといっしょにだんだん熱くなっていった。
愛すべき作品。
だいぶ好きだ。

宇宙や未来や太古に連れて行ってくれる大作も楽しいが、間違いなく低予
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

4.2

一昨日アマプラで観た前作がとても楽しかったので、さっそくプリンセス編を見てきた。

おもしろかった。
古き名作のスティングを観たときの興奮やスッキリ感に負けないほど。
傑作。

こういうメジャーな娯楽
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コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

4.0

明るく、楽しかった。
おもしろかった。
スッキリした。

観客を楽しませよう、驚かせようという出演者や関わったひとたちの意欲や、制作現場の笑顔が目に浮かんでくるような作品は好きだ。

三浦春馬の笑顔が
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メイジーの瞳(2012年製作の映画)

4.2

やさしく柔らかくキメ細やかに描かれたすばらしい作品だった。
また観たい。そしてまもなく親になる長女と義理の息子にもすすめたい。

ひとの事であれば、「子の養育は義務だよ、最優先だよ」と言いやすいのだけ
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劇場(2020年製作の映画)

-

まさかの緊急停止、ギブアップ!
沙希のおかあさんから荷物が届いたときの件(くだり)の途中で、嫌悪感や苦しさが溢れて観るのを止めてしまった。

永田のクズさか沙希のけな気さか、なにかが私の人生のどこかに
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8日で死んだ怪獣の12日の物語(2020年製作の映画)

3.4

岩井俊二監督の作品にのんが出演するということと、売上の70%がミニシアター支援に分配されるということで観たかった。

事前に酷評をだいぶ目にしており、それはそれでなるほどと理解もできたが、コロナ禍の今
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.2

痛くて、切なくて、はがゆくて、可愛いくて、明るくて、優しくて、楽しかった。
みんな活きいきしていた。
気持ちいい映画。

実生活で20数年娘たちを育ててきたし、母と娘の関係を横で見てきたけれど、実は父
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ステップ(2020年製作の映画)

4.0

シングルファザーとして娘との父子家庭を経験しているというアドバンテージもあってか、ずいぶん沁みた。

あらすじを読んだ段階からスイッチは入っていて、序盤からラストまでゆっくりと涙があふれ続けた。

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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.2

おもしろかった。
観てよかった。
ワクワクできる楽しい映画。
ど真ん中のストレート勝負でストライク!という感じ。

レイシズム、父権主義、弱者にやさしいとはいえない政治背景など、今と同じような社会問題
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.6

予告編でのシアーシャローナンの躍動感、溌剌としたカッコよさに惹かれて観ることにした。

えらくおもしろかった。

若草物語という柔らかい響きから、女性が読むものだろという思考停止を半世紀も続けてしまっ
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はちどり(2018年製作の映画)

4.4

思春期ど真ん中、中学2年生の少女の戸惑い、不安、寂しさ、 怒り、 失望、希望、楽しみ、憧れなどのさまざまな感情のうねりに、おじさんすっかりシンクロしてしまった。他の登場人物たちの感情も生々しかった。>>続きを読む

500ページの夢の束(2017年製作の映画)

4.2

自宅鑑賞

ウェンディのひたむきな姿が愛しくて、元気をもらった。シンプルなファッションもかわいかった。

軽めのタッチで明るく描かれており、楽に観ることができた。鑑賞中の私の表情は、きっと優しく柔らか
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音楽(2019年製作の映画)

4.0

(2020/1鑑賞)
おもしろかった!
青春。
衝動。
笑ったし、高校のときにつき合ったこのこととか思い出した。

キャッツ(2019年製作の映画)

3.6

(2020/1/24鑑賞)
10数年前、劇団四季の舞台を観て、独特の世界観にえらく感動した。

生の舞台からは直に空気を震わせて伝わってきた躍動感が、画面越しには伝わってきにくいようには感じたけど、ち
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イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり(2019年製作の映画)

3.6

(2020/1/19鑑賞)
狭い気球が舞台というのが斬新。映像も見慣れないもので、とてもきれいだった。

アメリアが美しく、強く、かっこよかった。
それにひきかえジェームスはなんだか。
彼の無謀さがあ
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ラストレター(2020年製作の映画)

4.2

(2020/1/18鑑賞)
切ない余韻が残る、しっとりとした作品。

広瀬すずと森七菜の透明感。
ふたりにセラー服着させて、浴衣着させて、白いノースリーブのワンピース着させたら、そりゃおじさん、キュン
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.0

(2020/1/17鑑賞)
イタタタァ~!な映画だった。

何十年か前の自分の恋愛も、テルコちゃんとはまったく違うかたちではあったけどイタかった。

恋なのか、愛なのか、執着なのか、性欲なのか、そんな
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人生フルーツ(2016年製作の映画)

4.2

(2020/1/13鑑賞)
ゆったりよい時間を過ごせた。

オーガニックの食材や無添加の加工品を扱う仕事を20数年続ける中、年齢と共に自身のライフスタイルが少しずつ変わってきたのだけど、日々をていねい
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