広川なつきさんの映画レビュー・感想・評価

広川なつき

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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

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エヴァというロボットが印象的で、次に何をするのか気になって目が離せなかった。そんなロボットに勝手に感情移入する人間の話でもある。
機械にももしかしたら感情があるのかも、というお話かと思っていたら、結末
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劇場霊(2015年製作の映画)

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昔のゴシックホラーみたいな雰囲気のある映画。
というか、一見ジャパニーズホラーなのにストーリーが古いホラー映画みたい。そのへんの日本の劇場が舞台なのが陳腐に感じる。劇中劇のエリザベートになぞらえて、ウ
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ホールド・ザ・ダーク そこにある闇(2018年製作の映画)

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今ちょうどこういう映画が観たかったかも、と思いながら観た。自分でもなぜそう思うのかよく分からないまま観ていたけど、最後のほうまで観たら納得できた。
というのは、目に見えない何かについて語ろうとしている
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(1963年製作の映画)

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ヒッチコック監督の映画を初めて観た! めっちゃ面白くてびっくりした。
鳥が出てくる動物パニックものの映画ということは知っていたけど、気づいたら前半の人間ドラマ的なパートに普通に引き込まれていた。そのこ
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

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ホラー的な表現が派手だったり物理的にあり得ないことが起こったりしているけど、これは誇張したホラー表現というわけではなくて、この映画の世界には魔法のようなものがあるんだって思った。
モールス信号で言葉を
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七つまでは神のうち(2011年製作の映画)

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物語ありきだけど、その上で良い意味で感覚に沿って作られてる映画なんだろうなあと思う。怪奇現象に対して、物語としての必要性はあるけど現実的な説明はあるとは限らない。だから物語としてはちゃんと着地しつつも>>続きを読む

クロユリ団地(2013年製作の映画)

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なんか、タイトル的にどんな映画なん?って思ってしまうけど、実際観てみるとあまりタイトルから受ける印象は関係無い感じの映画だった。思ったよりもっと地味。

観終わって、ああ、こういう映画もあるんだなあっ
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オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

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小畑健さんのコミカライズ版は読んだことあったけど、明らかにそれとは雰囲気が違って気になる映画版。
英語版のEdge of Tomorrowというタイトルがかっこいい。

何度挑戦しても負けてしまうとい
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

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夢の中で思い出を全部振り返ったようだった。そしてラストシーンの途中ではっと目が覚める。最後に振り返った思い出も人生も含めて、何も無い日常を生きることを肯定されているように見えた。

夜明け(2019年製作の映画)

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嫌になるほど暗いというか重いというかもたついた雰囲気の映画だけど、見終わった後は別に後味悪くならない。なんとなく美しい日常の風景があったことだけが心に残るような空気。
これといって救いも無いけど、なに
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呪怨 黒い少女(2009年製作の映画)

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『白い老女』と同時上映だったみたいなのでちゃんと併せて観た。
とにかく冒頭のシーンが初見だと意味不明で不穏でめっちゃ良すぎる。

呪怨 白い老女(2009年製作の映画)

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たまたま予告映像をネットで見てなんか面白そう、と思ったので観てみた。
物語以上に、シーン単体で明らかに異様なことが起こっている感じ、日常ではありえない怪異的な空気に興味をそそられるようで面白い。
時系
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

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観た瞬間に今年一番面白かった映画はこれに決まりました。

リズと青い鳥(2018年製作の映画)

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普段はあまりそういうことはしないんだけど、見終わった後あまり間を置かずにもう一度観に行った映画。でも面白いからというよりも、最初は話がよく分からなかったから(面白かったけど) とにかくもう一度この世界>>続きを読む

ヴィジット(2015年製作の映画)

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お話が面白くて、見終わった後、とにかく面白くて良い映画を観たっていう満足感がすごくあった。
敵側の行動の読めなさとか、その奇行も撮影してしまってる感じとか、こういう予想のつかなさが好き。こういうのが見
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ウィッチ(2015年製作の映画)

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今までに観たホラー映画の中で唯一と言っていいくらい、これ以上悪いことが起こってほしくないと祈りながら観るような映画だった。
普通ホラーを観るならむしろ嫌なことが起こってくれないと始まらないけど、この映
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告白(2010年製作の映画)

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悪趣味すぎて逆に意外と面白かった。
最初の30分の構成と演出が独特でずっとこんな感じなのかとびっくりしたし、ここだけで終わってたほうが面白かったかも。最終的にみんな悪人ばっかりだったけど、もっと普通の
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フェリーニのローマ(1972年製作の映画)

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ファッションショーの場面が最高なのは言うまでもないけど、台詞の無いラストシーンで描かれるありのままのローマの風景こそいちばん心に残る。一日の終わりということと同時に、旅の終わりと帰り道のような、何かの>>続きを読む

緋色の街/スカーレット・ストリート(1945年製作の映画)

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平凡な世界観だし驚きも無いのに、とにかくストーリーが面白いというだけで飽きずに最後まで観れたっていうことに尽きる。ところどころでどこか心暖まる展開も、そこから結局悪い方向に向かう暗さも、どっちも楽しい>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

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ホラーならではの、現実では見られない世界が見られるという点では本当に期待以上だった。
怖いのかな?と思って見始めたら、怖いというよりも嫌な世界。どちらにしても予想通りにならなくて非日常に振り回されるの
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エッセンシャル・キリング(2010年製作の映画)

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すごく好きな映画だったし、ストーリー展開ではなく熱量だけでやられた、と思った(スコリモフスキ監督なので脚本も普通に上手いけど)

オープニング、背景の物語を説明しなくても、そこに何か渦巻く感情や危機感
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尼僧ヨアンナ(1961年製作の映画)

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すごく好きなホラー映画のひとつになった。
ホラー映画の好きなところは、幽霊とか普通はこの世に存在しない存在や現象によって物語があり得ない方向に転がっていくから……だと思っていたけど、この映画では超常的
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インセプション(2010年製作の映画)

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難しそうな話だなと思ってたら難しい話だった。でも肝心の「インセプション」というギミックがストーリーに与える影響はちゃんと分かるし、最後にそれを使うのもなるほどって思えてよかった。
夢の中で夢を見る感覚
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インターステラー(2014年製作の映画)

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ストーリーを全く知らないまま観たんだけど、だからこそ面白いだろうなっていう予感があった。タイトルも好きな感じ。
それで期待通り、簡単なあらすじでは説明がつかないような、ちゃんとSFでなくては成り立たな
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鉄路の男(1957年製作の映画)

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画面が重くて美しい。暗くて何も見えないような夜の風景を走り抜ける列車。夜明けのような空も白黒なのに綺麗。
結末はグッとくる部分もあるけど、後味の悪い話っぽくもある……でもそれも含めて面白かった。

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

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映画を観た後、どこかでこの映画の歌を聴くと、はっとする。一度観ただけなのに。それだけでも素敵だと思う。
エピローグの曲には歌が無いけど、もう言葉は必要無くて、記憶とイメージの奔流に感情ごと流されるよう
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インソムニア(2002年製作の映画)

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急に物語の方向が変わるのとタイトルの意味が腑に落ちる感じ、あとなにより空の明るさが好き。

ミスト(2007年製作の映画)

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ホラー。幽霊とかの得体の知れない怖さだけじゃなくて、明らかに恐ろしく危険な何かがいる!っていう怖さがはっきり感じられた。そういう意味でアメリカ的なホラーの理想。
個人的にはSF的な想像が広がってしまう
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プレステージ(2006年製作の映画)

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終盤までなかなかつかみ所の無いストーリーだった気がする。マジシャンの戦いの話とはいえ、お互い妨害というか足を引っ張り合うばかりの話、という印象を受けなくもなかった。
でも最後に完成させたマジックは二人
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

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観るの二回目だけど、こんなにバッドエンドだったっけ…!とびっくりする。
次回作の「インランド・エンパイア」がほっとする終わり方でよく観てたので落差が重かった。
ストーリーが分かりづらい映画だとよく言わ
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やさしい女(1969年製作の映画)

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台詞のひとつひとつが、筋書きの流れに抵抗するかのようだと思った。ひと言ひと言に、はっとしながら観た。
それなのに物語は結局あるべき方向にしか進まないことの少しの違和感と不自由さ。

ドストエフスキー原
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インランド・エンパイア(2006年製作の映画)

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映像の雰囲気、というか画面の空気感、見えない気配に満たされているような感覚が好き。
場面によって違ったイメージ、画質すら違うようなシーンがいくつも切り替わって、それでも物語全体のトーンがどこか底の方で
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アニマトリックス(2003年製作の映画)

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昔映像に惹かれて見たことがあるけど、いま見るとストーリーも地味に良かった。
映画一作目と二作目をつなげるだけだと思ってた「Final Flight of the Osiris」のラストにグッときた。

スワロウテイル(1996年製作の映画)

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CDも買ったよ。
円都のわざとらしいほどの濃いイメージがひたひたと世界に融け込むようで記憶に残る。
しゃべり方面白い!

岩井俊二監督の映画はストーリーがまとまっていないことが多くて、ご本人も分かって
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