mahさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

バービー(2023年製作の映画)

4.0

完璧では無い美しさ
美しくない美しさを愛すること

バービーのことよく知らないし、なんかフェミ映画って言われてるから女性のための映画なんでしょ?と言ってサブスク待ちをしていた自分をぶっ飛ばしたい。
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.8

人生を選べ

あまりにも有名すぎるジャケット。「テレビ千鳥」で番宣ポスターを作成する際にノブが完コピ(笑)してたのが懐かしい。
見なきゃとは思いつつ何となく避けていた今作をやっと鑑賞。

トイレや赤ち
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.0

もしも、核爆弾を個人が保有したら…
圧倒的熱量で描く超カルト映画
沢田研二vs菅原文太

まず物語云々よりもジュリーが凄く色男でかっこよかった。さいたまスーパーアリーナでのライブをドタキャンしたおじい
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蒲田行進曲(1982年製作の映画)

3.8

まさに大・どん・でん・返し!!

YouTubeだったかブログだったか忘れてしまったが、どんでん返し系映画のオススメとして挙がっていた今作。約40年前の映画とは思えないほどの作り込まれたセットと役者の
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.8

英国版大奥
女王陛下のお気に入りになるのはサラとアビゲイルのどっちだ…

ヨルゴス・ランティモスが普通の宮廷映画を撮るはずもなく、今作でも登場人物に強いられる理不尽ルール«女王陛下のお気に入りになりな
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

圧倒的な世界観で描かれた美しくもどこかおどろおどろしい“おとなの絵本”
ヨルゴス・ランティモスの新たな傑作、そしてベラという映画史に残るヒロインの誕生を目の当たりにした

胎児の脳を母体に移植して蘇っ
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.7

終始不快。
ヨルゴス・ランティモスによる胸糞理不尽ゲーム。

あまりにも理不尽すぎて終始不快な気分になる。しかもそのきっかけがクソ親父のせいなんだからたまったもんじゃない。そんな理不尽ゲームで晒される
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.6

私はロブスターになりたい。

独身者は捉えられホテルで監禁。45日以内にパートナーを見つけなければ動物に変えちゃいます。
なんて設定思いつくなんてまず面白い。パートナーが居るとどれだけ素晴らしいかを学
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.5

育てているのは我が子か、
それても犬に成り果てたナニかか。

穢れたものから子供たちを遠ざけるために外界との接触を遮断する父親。「電話は塩」のように彼らにとって都合の悪い言葉は別のものへ、身につける服
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.2

オソマ映画だと思ったら、
漫画原作の実写映画の最高傑作だった。

原作漫画はちょろっと読んだだけで熱心なファンというわけではないが、それでも原作へのリスペクトをめちゃくちゃ感じた。予告段階ではコスプレ
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しんぼる(2009年製作の映画)

3.0

今話題の松ちゃん
笑いの才能はあっても映画は難しいようだ

クソ映画を取り扱うYouTuberのホッカイロレンが松本人志作品を解説(酷評?笑)する動画を上げており、その中で唯一見たことがある『しんぼる
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

4.0

人間関係不得意

いやー、終始きつかった。
自分自身に課すプレッシャーや周囲との隔絶がこれでもかと言うほど終始緊張感として張りつめていた。
いつ道を踏み外してガードレールから落ちてもおかしくないような
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.1

1作目から更にバイオレンスとポップを加速させ阪元ワールドはその先へ。

いやー、1より面白かった!
ちさと&まひろの主人公サイドもいいのだが今作で対峙する殺し屋バディが魅力満点。特に濱田龍臣が知らない
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.0

国岡シリーズを鑑賞したのでこちらも。
もう、阪元ワールドのとりこです。

少し前に鑑賞済みだったが記録が残ってなかったので改めて鑑賞。国岡シリーズ(特にグリーンバレット)を見た後だったので阪元監督がや
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グリーンバレット(2022年製作の映画)

3.7

みんなで殺し屋になろう!
これぞ青春バイオレンスムービー!

青春バイオレンスムービー?
青春とバイオレンスが共存できるのは阪元裕吾ワールドのみ
前作の『最強殺し屋伝説国岡』の独特の世界観をさらに拡張
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最強殺し屋伝説国岡 完全版(2021年製作の映画)

3.8

殺し屋モキュメンタリー
いま、最強の殺し屋の最高の日常が明らかに

まず初めに、殺し屋のドキュメンタリーってなんそれ。牛丼やポテチ片手にターゲットを狙撃したり、居酒屋で武器屋から銃弾を買おうとしたらぼ
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.0

アマプラで配信されて即刻鑑賞
ハードルが上がりきっていたが、それをいとも簡単に飛び越えていく作品の強さがあった

ストーリーは単純明快ながらブロックごとに山場があってダレることなく最後まで楽しむことが
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.8

ヴィーガンを殺して捌いてハムにして大儲け
痛快肉食コメディ

遺体を隠蔽するのにハムにしちゃうっていう発想から既にヤバいが、その肉がヴィーガンなら美味いはずっていうぶっ飛びアイデアで一本の映画にしちゃ
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#マンホール(2023年製作の映画)

3.6

落ちたのか
それとも、落とされたのか…

ワンシチュエーションで展開される今作。
主演の中島裕翔の演技が素晴らしい。
マンホールの穴の中。足には裂傷、溢れる有害物質、降りしきる雨。極限状態の中で変化し
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最後まで行く(2023年製作の映画)

3.8

岡田准一vs綾野剛
アウトレイジ版トムとジェリー

不運に次ぐ不運の連続でどんどん悪い方にしか行かない岡田准一。こりゃあ行くとこまで行ったなあ、映画も中盤だけど展開どうすんだろ、なんて思っていたところ
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.2

戦争映画×怪獣映画
こんなゴジラ、新体験

「あの山崎貴が監督」というフィルターのせいで厳しめの意見もあるが、『シン・ゴジラ』というゴジラの原点にして最高到達点みたいな映画を作られてしまった後にまだ新
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.9

翔んで埼玉まさかの第2弾
埼玉の土地に〝海〟を

1作目の成功のおかげで超豪華になってパワーアップ。誹謗中傷ギリギリのご当地ネタは今作も健在。

前作とは異なり舞台は関西へと移っているので「1作目のよ
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スラムドッグス(2023年製作の映画)

3.6

ど畜生飼い主への復讐は、ちんこを噛みちぎること!?
超お下品アニマルムービー

うんこ、ちんこ、おしっこなど見る人を選ぶような下品な映画だが、笑いのテンポが非常に心地よくてすごく楽しめた。
ワンダフル
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.8

ある日森の中、
コカイン・ベアさんに出逢った…

低予算のB級映画と侮ることなかれ。
登場人物全員にキャラとストーリーがあるから観ていて飽きないし、なによりもクマのビジュアルとモーションが最高。本物な
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.0

突如同じ一週間を永遠と繰り返してしまうタイムループに陥ってしまった社畜たち。
抜け出すための鍵は〝部長〟

シリアスからコメディへ、コメディから感動シーンへと、82分とは思えないくらい濃密で最高に楽し
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バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー(2021年製作の映画)

3.8

心配無用、手放しでバカ笑えるクッソくだらないムービー。

mcuお決まりのオープニング、そしてgotgオマージュのあの曲。アメコミをどんなにバカにしてくれてんだと若干身構えて鑑賞を始めたが最高すぎた。
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.5

あのガリレオが帰ってきた!
という期待が高まった状態で鑑賞してしまったせいか微妙だった。

役者の演技は抜群に素晴らしいのだが、物語が盛り上がりに欠けるというか…

ガリレオはもはや変人ではないし、あ
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.8

くそ最高だった。
ありがとう、ガーディアンズ。
ありがとう、ジェームズ・ガン。

友人と二人で観に行ったが上映後はお互いに「最高だったね」だけ言って終わり。それくらいに多くを語る必要がないくらいに傑作
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CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

2.5

上司に「何か作業しながら観るのにちょうどいいよ」って言われて鑑賞。

まさにその通りだった。

好きな俳優が多かったのが何よりも救いだった。岡田将生いいね。

あの時代に低予算で作られた『CUBE』だ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.2

「ようこそ、最先端のカオスへ」とはまさにこのこと。

今流行りのマルチバースを扱っているとのことで、「んー、流行りに乗っかるのはどうだろう」とは思いつつも観たら度肝抜かれた。

ストーリー展開も映像美
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.8

『ちひろさん』てか『かすみさん』。

『ちひろさん』が持つ作品の温かさはもちろん、有村架純の女優としての魅力が凝縮された素晴らしい作品。『花束みたいな恋をした』『るろうに剣心』『前科者』ってどれだけ女
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RRR(2022年製作の映画)

4.5

「最高」以外の言葉が似合わない映画。

「おいおい、インド映画って」「しかも3時間もあるんかよ」って言ってた自分を全力ビンタしてくれるとてつもない良作だった。

ここでダラダラと感想を書くのは野暮だ。
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.8

庵野が手掛ければ全てがエヴァに。

観てきました、昭和生まれの父親と。『仮面ライダー』をリアルタイムで観ていた父親が「面白かった!」というのだから庵野監督によるシン解釈は間違いなかったのだろう。父親が
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.8

やっぱ、吉田恵輔監督好きですわ。

晴れた日に見なければ一日を台無しにするほどの胸糞映画。SNSにおける生き残りやインフルエンサー同士の潰し合いを描いていると思わせて、核心には人間のコミュニケーション
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.0

90分に映画愛がこれでもかというほどギュッと詰まっている。編集も人生も取捨選択の連続。時には何かを犠牲にしてでも輝かせなければならないものがある。主人公の人生と劇中劇が重なった瞬間に全てのピースがピッ>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

まさに「映画館がライブハウスに」とはこのこと。最高の映像体験、音楽体験ができる圧巻の作品。

原作未読、ジャズの知識もほとんどない状態での鑑賞だったが、自分の中の何かがふつふつと熱を帯びていって、ライ
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