魔女見習いさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

魔女見習い

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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.5

「目標に向かって頑張ってるんだね」「行動力すごい」「将来はどうするの?」
勉強でも仕事でも、何かしら理由があって海外に住んでいると、よく言われる。いや、別に何処に居ようが関係なく、ただ生きているだけで
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.5

「どれだけ白人の友達に囲まれていても 自分が黒人だということを忘れるな」というお父さんの教えは、わたしも海外で生活する上でよく考える事で(わたしの場合はアジア人としてですが)。
相手が教養のあるリベラ
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シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

3.9

中盤でディズニープリンセスに囲まれたヴァネロペが「あなたもプリンセス?」と矢継ぎ早に問い詰められるシーンがあるんだけど、ここが凄かった。

姫たち「最後に一番大事な質問!男の人がいないとな〜んにも出来
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ビアンカの大冒険(1977年製作の映画)

3.1

そういえば観たことなかったので。
コンプラ緩かった時代のディズニー映画が結構好きなんだけど、これもそういう匂いがあってよかったなぁ(飲酒喫煙するし)。

あと作画監督がミルト・カールなんですね。私が幼
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バグズ・ライフ(1998年製作の映画)

3.8

「お前らは何も考えずに只働いていればいいんだ!」というホッパーの台詞、あぁこの映画もそういう作品なのね、と。
一番最初に人間が労働に搾取されるもの、それは時間ではなく、思考すること。そしてそれは人間に
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マイ・プレシャス・リスト(2016年製作の映画)

3.0

最初、親の金でNYのいい家住んで文句ばっか言いやがって…と思ってたら主人公まだ19歳の設定だった。10代に見えないのは私だけだろうか…。

ミドルネームってアメリカではそういう立ち位置なのね、と勉強に
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顔のない天使(1993年製作の映画)

3.3

水辺が近くにある街っていいなぁ。
田舎暮らし流行ってるみたいだけど、こういうの見るとわたしには無理だぁ、と思う。人間関係が濃密すぎる…。

ドライヴ(2011年製作の映画)

3.0

話薄っぺらいなー、というのが観終わった時の最初の感想でした。LA版タクシードライバー的な話かと思いきやそういう訳でもなく…。

でも映像は綺麗で、エドワード・ホッパーの絵の中から出てきたようなライアン
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.0

淡々としたシナリオとドラマティックな画のバランスが良い。
あーでもやっぱりドラッグが身近な少年期を送った人間は大人になった時そこに戻ってくるのね…と、酷く現実的であった。

八月の狂詩曲(ラプソディー)(1991年製作の映画)

3.0

なんか道徳の授業で見るビデオのような感じで映画としては…という感想。他の方も言われているように全体的にパンチが弱いなぁと。
でも随所のカットの美しさというか、蝉の声に画面いっぱいの鮮やかな緑色は是非夏
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

2.9

登場人物誰ひとりとして共感できない、というか理解するのもわたしには難しかったです…こどもなので…。

今も東京の街のどっかにツチダみたいな女の子とか、せっちゃんみたいな男の子が息をして生きているんだろ
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ファウスト(1994年製作の映画)

4.0

象の巨体もノミの体もたましいの容れ物としては等しい。
(ちなみにファウストは手塚治虫の漫画版でしか読んだことがありません…。)

8 1/2(1963年製作の映画)

3.9

もう途中から考えるのやめて感じてたんですけど大丈夫ですかね…。
ラストシーンうつくしい…わたしああいう祝祭や喧騒に消えてくようなエンディングにめっぽう弱いなぁ。

あの頃。(2021年製作の映画)

3.9

アイドル文化って本来はサブカルチャー(それも結構アングラの)なんだなと再確認した。劒もバンドをやっているし、恋愛研究会のメンバーのボキャブラリーもアイドルオタクというよりは音楽オタクだ。例えで大江慎也>>続きを読む

スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.5

ここまで権力に立ち向かえるジャーナリストがどれくらいいるんだろうか。
宗教の持つパワーに更に興味が湧いた。勉強せねば…。

(1954年製作の映画)

4.2

ワンカットワンカットが絵画のようにうつくしい。嗚呼私はいま映画を観ているんだなぁ、と恍惚になる。

ラストの海辺のシーンは素晴らしいけれども、孤独に気付いても尚、スキップしながら歩いていけるチャップリ
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.6

坂本裕二って悪魔なのかな…。
観てる最中から洪水のように感情が吹き出して言いたい事だらけで文章書くのも煩わしいからわたしの友人各位お願いしますみんな観てくださいそして小一時間マシンガントークしたい。
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ミスター・フリーダム(1968年製作の映画)

4.2

あかんクッソおもろい。
世界のスーパー大警察・アメリカをアメリカンジョークで完膚なきまで皮肉しまくった映画。
セルジュがあの馬鹿みたいな衣装着てるのもウケるし、ベトナム戦争真っ只中の時代に制作公開され
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天使のたまご(1985年製作の映画)

3.6

ぬるっとした表現が良い。たまごってメタファーとしては最高に神秘的且つ使いやすいモチーフだよね。

キートンのセブン・チャンス/キートンの栃麺棒(1925年製作の映画)

3.5

キートン、インテリっぽい顔なのに結構体張った演技するよなぁ。好きです。

ニューヨーク東8番街の奇跡(1987年製作の映画)

3.5

たまにこういうアメリカ映画が無性に観たくなる時ないですか?そういう気分にぴったりな映画でした。後味よろし。

青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

3.5

しつこい湿気の中、じんわり肌に纏わりつく汗の質感が美しい映像から伝わってくる。
ちょこちょこ出てくる料理のシーンが凄く良い。油を注いだ底の深い大きなフライパンにたっぷりの野菜を入れた時の香ばしい音とか
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黒いオルフェ(1959年製作の映画)

3.5

カーニバルの狂騒、すこしだけクストリッツァのアンダーグラウンドを思い出した。
衣装の色合いなんかがやっぱりフランスっぽいんだよなぁ…。

たまたま(2011年製作の映画)

4.5

たまたま、という言葉の柔らかさが救いになる。凝り固まってた頭にやさしく油注いでもらった気分。
音楽と風景と蒼井優が溶けて一体化しているような映像、うつくしいにも程がある!

ユメノ銀河(1997年製作の映画)

4.2

朧月のような映像。浅野忠信、大理石の彫刻の様なうつくしさ…。

希望の灯り(2018年製作の映画)

3.5

DDR、いわゆる旧東ドイツについてもっと知りたいと思い鑑賞。
自由を求めた先にあったのは資本主義という名の不自由という皮肉を考えると、本当に人間社会って…という気持ちになる。

でもそんな資本主義の象
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ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-(2020年製作の映画)

3.5

ふとしたタイミングで、食料を買うお金を工面することすら困難な環境に自分はいるのだ、と主人公が初めて気付くシーンが良い。

最近よく感じていた"リベラルな思想を持てるのも特権の一つなんだよなぁ"という気
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朝が来る(2020年製作の映画)

3.8

息が詰まる二時間だけど、クローズアップで捉えられた登場人物たちの瞳の艶めきとか青く染まる夜の都会の風景とか、シネマトグラフィーの美しさに度々救われた。

「こんなケーキ、都市伝説だと思ってた」という少
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あん(2015年製作の映画)

3.8

樹木希林って良い女優だったんだな。
新しい病が流行っている今の時代に観ると色々身に沁みた。無知は差別や格差を生むだけ。

おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

3.5

全編通して見せられるザ・昭和な日本に、正直キツイな〜…とは思いつつ、子ども時代の回想シーンの白抜きされたような描き方がとても美しくて、"思い出す"という行為の朧げでふわふわした感じを丁寧に視覚化してる>>続きを読む

彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

4.0

自分の姪っ子がネグレクトされてるのに「本当に責任感の無い母親だねぇ〜」の一言で済まして、行政に相談もしないマキオのイージーゴーイングさは正直ちょっと理解出来なかったけど…。でも良いシーンいっぱいあった>>続きを読む

モキシー ~私たちのムーブメント~(2021年製作の映画)

3.5

主人公の親友、ローレンサイにめっちゃ似てるなと思ってたら本人でした。
フェミニズム云々よりも、アジア系アメリカ人である彼女の生い立ちや家庭環境の方が気になってしまいましたね…。

あとSleater-
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.5

映画というよりもプロモーションムービー
という印象が強かったかなぁ(タイムループというコンセプトがはっきりとメタファーとして機能している点など)。

本当に、心からもっと沢山の人がこの手の問題を意識し
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.0

自分の意思や意見はあるがそれを言葉で適切に表現する能力がまだ備わっていない。心、頭脳、身体がまだちぐはぐして、上手くひとつの生命体として繋がりきれない、そんな絶妙な年齢の子どもの描き方が抜群に上手くて>>続きを読む