ぼむさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

ぼむ

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東京物語(1953年製作の映画)

5.0

以前から観たいと思ってた。『ベルリン・天使の詩』のラストに小津安二郎に捧ぐとのメッセージがあったし、今読んでるオースターの『闇の中の男』にも途中数ページに渡りこの映画に関する記述がある。
すばらしい映
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画家と庭師とカンパーニュ(2007年製作の映画)

4.0

全くBGMがない映画の中で語られる男同士の友情。
少年時代に仲が良かった二人が偶然出会う。
永い年月に接点もなく、全く異なる人生を送ってきた二人は、当然物事の考え方も生き方も異なる。だが男同士ってすぐ
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バベットの晩餐会(1987年製作の映画)

4.0

いい映画だった。デンマークの片田舎の風景は心を和ませる。そしてその町に助けられた一人の女性の何十年も経ってからの恩返し。これがさり気なくかっこいい。
愛は時代を超える。料理は宗教よりも人を幸せにする力
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木洩れ日の家で(2007年製作の映画)

4.0

モノクロだが2007年の作品なので、あえてそうしたのだろう。でも樹木やその隙間を通り抜ける日の光は、いつの間にかモノクロであることを忘れさせ、豊かな色彩と深緑の香りを与えてくれる。
91歳の主人公を演
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ローン・レンジャー(2013年製作の映画)

2.0

小気味良くて、笑える要素もあり、映像も迫力がある。
ジョニー・デップのトボけた雰囲気も好きだ。
でも子供でも楽しめる単純なストーリーにしては、時間が長過ぎるのではないかと思う。
途中で飽きてきて早く終
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

4.5

前半がかなり幻想的&異様な感じで、最後までこの調子だったら私には理解できない作品なのかもしれないと感じた。しかし後半はすっごく良かった。それには前半部分の雰囲気が必要不可欠だったのだ。
永遠の存在を捨
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バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)

5.0

たいそう太ったドイツ人のオバちゃん(ジャスミン)が、アメリカ旅行中にカフェバー兼モーテルに住み込んでしまう。
ジャスミンのおかげでカフェバーを経営するギスギスした家族に色々といい変化がもたらされる。
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橋の上の娘(1999年製作の映画)

3.5

全く男に関してツキがない女性と、同じく仕事で全くついてないナイフ投げ師の男がパートナーを組む。
ストーリーは単純で物足りないが、モノクロのレトロな雰囲気と男のキザなセリフがかっこいい。2
人のラブシー
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蝶の舌(1999年製作の映画)

4.0

本当に良い作品だった。スペインのある小さな村の学校での、ほのぼのとしたモンチョ少年と担任のグレゴリオ先生との関わりに癒される。
またその話とは別にモンチョの兄の恋愛、不安定なスペインの政治といったもの
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イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)

4.0

自分の選んだ道を貫いていく映画はたくさんあるが、この作品は人間社会から離れ、自然の中に溶け込んでいこうとするものである。
社会から遠ざかろうとしているのに、行く先々で本当の意味で人間らしい関わりを持っ
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北京ヴァイオリン(2002年製作の映画)

4.5

登場人物はみんないい人ばっかりで、本当に人間味と情に溢れるいい映画だった。
中国の素朴な景色と、人物の表情、それと挿入されたクラッシック音楽にも癒される。また、不器用で小心者の父親の我が子を愛するひた
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.0

登場人物が多く名前を覚えるのが結構大変。グロテスクなシーンも多い。
ただ、ストーリーが面白く、テンポがいいので158分という長さを感じない。

スモーク(1995年製作の映画)

4.0

室内のシーンは、殆どカメラも固定でライティングも不自然で、いかにもスタジオセットの雰囲気。
お金がかかってない映画だなっと感じるのだが、この作品をあなどってはいけない。
親子愛や友情へのこだわりがいか
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ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年製作の映画)

1.5

こういう作品は好きじゃないので、一応観たという記録をここに。
トム・クルーズもう50歳?このアクションは凄いな…

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

3.5

フランケンシュタインと言うか精霊の話なのであろうけど、相当理解困難な作品である。雰囲気は分かるし、とても良い印象も受けるのだが、なにを言いたかったのか考えると答えが導き出せない。
でも観たことを全く後
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青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

4.0

セリフもあまりなく、ストーリーとしては物足りないのだが、美しい映像を見せる作品として成功している。
カメラは家、庭からほとんど出ることがなく、物陰から覗いているようなアングルが、妖艶で怪しげな臨場感を
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レ・ミゼラブル(1998年製作の映画)

4.0

ラッセル・クロウ出てこない…と思って観てたら、間違えて1998年アメリカ製作の方を借りてしまってた(笑)
でもすっごくよかった。司教のおかげですっかり改心したジャン・ヴァルジャンだが、時が流れようと、
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(1954年製作の映画)

4.0

旅芸人のザンパノと亡くなった元妻の妹、ジェルソミーナ。
どちらかというとザンパノのほうが主人公なのかもしれない。
お互いに必要とし必要とされているのにそれに気づかないなんとも不幸な話。
綱渡り芸人の存
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カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

4.0

なんとも予想外で衝撃的なラストだった。
規律正しい精神病院に入院したマクマーフィはいわゆる反乱分子。しかし他の患者は次第に彼に傾倒していく。
規律順守かそれとも人間らしさかということを考えさせられる作
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扉をたたく人(2007年製作の映画)

4.5

不法移民の青年タレク、そしてその母親、妻を亡くした老教授ウォルターの人間関係が素晴らしい。
911のテロ事件がなければこんなことにはならなかったのだろうが、違法は違法。だからどうしようもない。どうしよ
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タイタンの戦い(2010年製作の映画)

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最後まで予想の範疇を超えないストーリーなので面白くない。
映像に凝っただけの作品。

オーシャンズ11(2001年製作の映画)

2.0

ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモン、ジュリア・ロバーツ、アンディ・ガルシアと贅沢過ぎるキャスト。
内容は痛快な典型的娯楽作品。

小さな中国のお針子(2002年製作の映画)

4.0

【再視聴】すばらしい作品。中国の文化大革命時に、2人の青年が山奥の村で再教育を受ける。そこは仙人が住んでいるかのような綺麗な村であり、この景色だけでも見る価値がある。
お針子と2人の青年の初々しく切な
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.0

これはいい映画だった。アメリカの作品なので出来過ぎた感じは否めないが、この程度なら心地よく浸ることができる。

何十年も服役している終身刑の囚人たちにとっては刑務所はある意味心地よいコロニーであり、仮
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野のユリ(1963年製作の映画)

4.5

東ドイツからアメリカに亡命してきたシスターたちの修道院。
シスターはたまたま通りすがった男を、神から使わされた者だと信じこみ、教会を建てるよう依頼する。
私も最初はシスターの厚かましさにムカッとするし
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