clydebarrowさんの映画レビュー・感想・評価

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ワン・セカンド 永遠の24フレーム(2020年製作の映画)

3.0

「ニュー・シネマ・パラダイス」の中国バージョン。
さすがチャン・イーモウ、の映像美。

僕の特別な兄弟(2018年製作の映画)

4.0

彼ら2人の少年時代を演じた俳優も含めて、名優揃いの贅沢な作品だった。
「7番房の奇跡」との最大の違いは、”非障碍者が障碍者を助ける話”ではないという点で、これ、実はとても重要な視点だと思う。
最後で明
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ブルドーザー少女(2021年製作の映画)

2.5

あらゆる意味で中途半端で、消化不良気味のストーリーだった。

群盗(2014年製作の映画)

3.5

なるほど、西部劇の定石に沿って展開する痛快時代劇だ。
でも、個人的には、主演は悪役のカン・ドンウォンだった。麗しいのはもちろんだけれど、役柄としての彼があのキャラになってしまう背景も十分理解できるし、
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少年の君(2019年製作の映画)

3.7

録画して温めておいたのを、漸く。

エンディングのアレはいらないな、少なくとも日本の政治・文化圏で観るには。
結末も、なんだか道徳の時間に見せられるドラマみたいで、エンタメとしてはどうなんだろう。あ、
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7番房の奇跡(2013年製作の映画)

3.0

韓国で大ヒットしてしたとかで日本でも評価が高いようだけれど、個人的には色々な意味でイヤな映画だった。特に最後の15分。とても消耗した。
脇を固める役者も名優揃いで当然全員上手いし、子役も可愛くて達者。
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ア・フュー・グッドメン(1992年製作の映画)

3.0

公開当時観て、まあまあ面白かった記憶があるので再度。
でもさあ、今観ると、ジャック・ニコルソンのセクハラ発言はともかく、「なんでトム・クルーズは、上官のデミ・ムーアに終始タメ口以下の偉そうな態度なの?
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紙屋悦子の青春(2006年製作の映画)

3.8

かつて同世代男子が原田知世にトキメク様子に、当時は、「貴和子の方が絶対美人じゃん」とか「薬師丸の方が華があるのに」と思っていたが、本作を観て、なるほど、そういうことだったのね、と納得。

この透明感と
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ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

4.5

狭い廊下での1対1のバトル・アクションや街中でのカー・クラッシュ。規制や予算やらの問題でなんだかビンボー臭くなりがちな日本のエンタメに比べると、とてもゴージャスでワクワクした。残忍な場面もグロくなく、>>続きを読む

覗き屋(2022年製作の映画)

3.5

前半は、誰がいちばん黒いのか、ストーリーがどっちに転がるのかわからない展開で面白かったのだけれど、終盤一気に昭和のサスペンス・ドラマみたいになって残念だった。

ヒロインの女優さんが、これまた昭和の山
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ワンライン/5人の詐欺師たち(2016年製作の映画)

3.8

謎解きやスリルはイマイチだけれど、ラストに爽快なカタルシスが待っている。
あ、でも、いったい誰と誰が、サブタイトルの「5人の詐欺師」なのか、という意味ではミステリーとしての楽しみもある。

詐欺師それ
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君だけが知らない(2021年製作の映画)

4.2

韓国語の「オッパ」という言葉の意味を、しみじみ思った。
日本の場合、古来「妹(いも)の力(©️柳田國男)」についての幻想があって、血縁関係上の妹に限らず、女性たちは身近な男(兄や夫、恋人や甥)を守るた
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スピリットウォーカー(2020年製作の映画)

3.6

イム・ジヨンが良かった。韓流初級なので出演作を全部観ているわけではないけれど、最近観た「上流社会」のキュートな雰囲気とは打って変わって、クールで強い女性を好演。(「上流社会」の彼女も強い意志を持ったキ>>続きを読む

三姉妹(2020年製作の映画)

3.6

破天荒で非常識に見えて実は思慮深く、情も深い。そんな三女のキャラがとてもチャーミングで、彼女の存在がこの映画の救いになっているような気がした。
ムン・ソリは確かに名優なのだと思うが、きっと三女の役は演
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ビューティフルデイズ(2018年製作の映画)

3.8

脱北者の話。
映像も内容も重く陰鬱だが、イ・ナヨンとチャン・ドンユンの清らかな美しさがせめてもの救い。
ラスト、ありふれた家族の風景は、きっとハッピーエンドなんだろうな。

ワンナイト・カップル(2015年製作の映画)

4.0

なんと言ってもハン・イェリだ。どんなに際どいセリフでも、やらし〜い場面でも、彼女が演じると絶対下品にならない。それどころか一気にオシャレになる。あの、場をさらうほどの清潔感は、いったいなんなんだろう?>>続きを読む

女神の継承(2021年製作の映画)

3.7

タイではK-POPが人気らしいが、韓国人にとってタイは、どういう位置付けなのだろう。「最も身近な、エキゾチックでミステリアスな熱帯の国」だったりするのかな。

ミン役の女優さん、容姿端麗なのに捨て身の
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

4.0

ラスト、男は自身の魂の安寧のために彼女を道連れにする。
クライムの奥にある”sin”の底なしの闇を思った。

「知っていようが、いまいが」罪は罪。知ったことを忘れて(あるいは、催眠術にかけられて忘れた
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ルームメイト(1992年製作の映画)

4.0

公開当時観た記憶があるけれど、詳細忘れているのでもう一度。

才能も仕事もお金も美貌も、いい友人も持っている女と、一見平凡で、というか率直に言って冴えない女。前者は後者を「気の毒な人」と哀れみ、後者は
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ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

3.5

ずっと観たかった作品。
横溢する暴力と裸体に戸惑うけれど、伏線の張り方が上手くて、とてもよく計算された映画だった。

選んだわけではないのに体制側についてしまった男の人生を、韓国の激動の時代とともに静
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アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)

5.0

ピーター・バラカンの「ウィークエンド・サンシャイン」でサントラの中の一曲がかかって、急に思い出した。
遠いむかし、高三の3月。浪人が確定した頃に観て、「アタシの高校生活は何だったの?」とガックリしたの
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コンサート・フォー・ジョージ(2022年製作の映画)

4.7

クラプトンの演奏とコメントがダンディでクラクラした。
スクリーンで観ることができてよかった。。

初恋のきた道(1999年製作の映画)

4.0

まずは、この邦題を考えた人に拍手を。

「今」はモノクロなのに、色褪せぬ初恋の思い出は鮮やかなカラーで描かれる。
四季折々の美しい風景、赤のバリエーション、チャン・ツィイーの可憐さに魅了された。
美し
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ファイティン!(2018年製作の映画)

3.0

ベタな展開で先が読めるけれど、予想通り安定のハッピーエンド。
疲れた週末に、ビールとチキンと共に観るには持ってこいの作品。こ
ヤン・ヒョンミン氏、ここでもいつもの悪役だけれど、間が絶妙なのでコメディや
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アリア(1987年製作の映画)

5.0

遠い昔に観て、その映像と音楽の素晴らしさに圧倒され、なんとレーザーディスク(ビデオテープより画像が美しいということで結構流行った。)を買ってしまったのであった。

収録作品全部が素晴らしいし、どの監督
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ワイルドシングス(1998年製作の映画)

3.7

遠い昔に観たような気がして、女子が爽快でカッコイイ映画だったというぼんやりした記憶があったので、もう一度。

途中で、「サムシング・ワイルド」と勘違いしてしていたかも?と思ったけれど、これもやっぱり最
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悪のクロニクル(2015年製作の映画)

3.8

何度も引き返すチャンスがあるのに暗闇に引き込まれ、正義と保身のあいだで揺れ動く課長。彼を演じたソン・ヒョンジュ、闇と絶望と深い愛を抱えた元俳優を演じたチェ・ダニエル、2人の演技にスコア3を。
パク・ソ
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8月の家族たち(2013年製作の映画)

4.0

ある家族の真夏の数日間の物語。
血筋なのか環境のせいなのか、いずれ劣らぬ(?)激しい気性と頑なさを併せ持つ女たちと、その連れ合いの優しい、でも、これまたそれぞれポンコツな男たち。
まあ、程度の差こそあ
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誰も知らない(2004年製作の映画)

3.1

役者(子役)がとても良いので星3つ。

きっと私は、是枝の優等生的な身なりの整い方がダメなのだと思う。

10人の泥棒たち(2012年製作の映画)

4.0

2度観したら漸く人間関係がよくわかったし、伏線とその回収もより楽しめた。

ダイヤや金塊より、誰が誰のハートを盗んだか、そして、本当に盗まれたのはどちらで、盗んだのはどちらか。そっちの方が面白かった。
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殺人の疑惑(2013年製作の映画)

4.2

白か黒か。決着に至るまでの流れも、ミステリーとして心理戦のドラマとしておもしろいが、最後の最後にもう一捻りあるのがいい。

誰もハッピーエンドにはならない結末だし題材も重いのに、観終わった時のある種の
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ザ・バッド・ガイズ(2019年製作の映画)

3.9

マ・ドンソクのシーンは、シリアスな緊迫の場面でも、too muchで痛快すぎて笑える。
極悪俗物日本人が卑劣で残忍極まりなく、「日本統治時代の人体実験のようだ」というセリフもあって、いろいろ申し訳ない
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.8

いいなあ、女の子が強くて頭が良くて、友だち同士互いに信じ合っていて。そういうの大好き。

キム・ダミはもちろん、地方に住む天真爛漫女子高生を演じたコ・ミンシもとても良かった。

「行ってこい。遅くなる
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

2.9

香川照之の怪優ぶりを満喫した。
最後にカタルシスがあるけれど、まあ、予測した通りだった。
とどのつまり、私がエンタメに求めるものはこれじゃない。
竹内結子、美貌が先に立ってしまいがちだけれど、上手い役
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スタートアップ!(2019年製作の映画)

3.4

気楽に楽しめる安定のコメディ。

おばあちゃんが孫の名前を忘れて「虎」と言うのは、チョン・ヘイン(丁 海虎)だから?

ご都合主義満載なのは目をつぶって、マ・ドンソクの怪演(まあ、彼の場合この作品に限
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イングリッシュ・ペイシェント(1996年製作の映画)

4.1

公開時に観たが、再び。
当時は若すぎてよくわからなかったけれど、この年になって漸く理解できた。

時代の渦に巻き込まれた男と女の、最後の鮮烈な恋の物語。
主人公が、地図(遺跡の)を作る現場で運命の人に
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