ササキさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ササキ

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ピートと秘密の友達(2016年製作の映画)

3.8

再見して驚いた。エリオットは映画のファーストショットからそこにいた。車が走る直線の左右に広がる森の景色が、緑色の立体的な毛並みでピートを包み込んでいたエリオットの身体に見えてならない。エリオットは、亡>>続きを読む

天国はまだ遠い(2015年製作の映画)

4.6

「あるかなきか」のあわいにいる三月とそのあわいが見えてしまう雄三が、身体が触れるか触れないかの狭間で踊り出す時、ふたりの声は自然とボイスオーバーになり、通常の身体性を軽く越境してしまう。このさりげない>>続きを読む

EDEN/エデン(2014年製作の映画)

4.3

90年代のエレクトロ・ミュージックで夢を描いたDJの光と死、再生のリズム。話は別に面白くないのに、いつまでも観てられるのは何故だろう。音楽映画だけど音楽が人物のエモーションの為に奉仕するような安易で凡>>続きを読む

チューブ博士の狂気(1915年製作の映画)

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博士の頭がすごい突き出ていて面白い。のどの渇いたガキは息子なのだろうか。博士の研究が誰にも必要とされてなさそうでそれが狂気なきがする。

四月(1962年製作の映画)

4.0

楽器を演奏するおじさん、バレエに励む少女、黙々と筋トレする青年。窓と窓の風景が生活を物語る素晴らしいショットが多い。

部屋にモノが溢れることで忙しくなり、関係が悪化するカップル。モノは本当に見るべき
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.5

ほとんど今の世界状況が作品になっています。

マット・デイモン演じるパパが娘の外出を禁じてるのに、そのボーイフレンドが「うつりっこないさ」と娘にキスしようとした場面では思わずマット・デイモンより先に「
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ドライヴ(2011年製作の映画)

4.1

敵の男と居合わせてしまった状況でライアン・ゴズリングが幼い人妻のキャリー・マリガンに恋の世界を残していこうとするエレベーターの場面の音響処理、照明、カメラが素晴らしい。その後のバイオレンスな世界との緩>>続きを読む

さよならテレビ(2019年製作の映画)

1.5

想定内の事態しか撮れていないしそれ以上を撮る気概もないテレビマン達の自画像を見ても全く面白くない。

「テレビは作られている」「ドキュメンタリーは嘘だ」だからどうしたとしか…作りものから喜びや真実を伝
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トランスニストリア(2019年製作の映画)

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これは本当にドキュメンタリーなのか?と劇映画と見紛うほどに見事に映し出される若者たちの危うくも眩しい心象風景。未承認国家で生きる彼女達の不安を刹那的に忘れさせる美しい自然と親密な他者の所在を記録するス>>続きを読む

この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

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今回あらたに追加された場面があって、生々しくて、それらが前後に置かれることで、全く同じ場面、表情、台詞、色彩が、さらに奥深くに隠れていた情動を覗かせていた。これは人生だとおもった。誰もが片隅に隠してい>>続きを読む

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

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感情を描かずに綺麗に見せようという狙いなんだろうけど、驚きもなく共振もないのでかなりつまらない。

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

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シャイニングはジャック・ニコルソンの狂気にかなり傾いてしまっていたけど、スティーヴン・キングの原作通りで行けばこの恐怖と呪い、信と願いの物語なんだろうな。スティーヴン・キングは面白い。

宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.5

池松壮亮と蒼井優のぶつかり合いに痺れる!時代錯誤の熱量が理屈を超える。これは説得力ある。絶対に負けられない喧嘩にぶち当たった宮本。血を吐き前歯のない顔から大声で愛を叫ぶ宮本。口から米粒飛ばして何が悪い>>続きを読む

ホットギミック ガールミーツボーイ(2019年製作の映画)

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眼差し眼差される欲望についての女の子の復権の物語で僕を含め多くの男性は置いてけぼりになる。面白い。