骨折り損さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

骨折り損

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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.3

性癖に刺さりまくる映画でした。

いつだったかこの映画が劇場公開中に友人に言われました。

なんかモロお前が作りそうな映画が公開中だよと。

あらすじを見て、予告を見て、ちゃんと咀嚼して飲み込んで、改
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.4

これ、本当に面白いから是非見て欲しい。

中世ヨーロッパの世界観で、馬に乗って甲冑被った男たちが殺し合う。この見た目だけで「あっこれは私の映画じゃないな」って完全に心離れる人も多いと思う。

僕もそう
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.5

明かりが点くと、水中で止めていた息を吐き出したかのように、口から言葉の気泡が目の前に溢れた。

その夥しい数の言葉たちを手で掬って家に帰った。

感想を書こうと思っても、とてつもない量の言葉たちの取捨
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家族ゲーム(1983年製作の映画)

3.9

おもれぇ。

細長いテーブルに横一列に並んで食事をする四人家族おもれぇ。

暴力的な家庭教師おもれぇ。

お互いに関心があるようで関心のない家族おもれぇ。

とにかくキモい空気を充満させたこの映画、お
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空白(2021年製作の映画)

4.6

みんな、批判し合って、疲れ果てて、この時代に残ったのは、ぽっかりと空いた空白だけだった。

不寛容をお互いに押し付け合うだけで、誰も幸せになれない社会。そんな「今」を鮮烈に切り取った怪作。観賞後、言葉
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.7

なんだかいい気持ちになれる。
それで十分なのかもしれない。
この映画、普通じゃないと感じる二人が世の中の普通に適応しようという題材なので、少し眉間に皺を寄せながら作れば、かなり社会問題と向き合った重い
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

3.8

青コーナーは挑戦者の色っていいな。

タイトルのBLUEの意味がじんわりと沁みていく作品。

吉田恵輔監督のスポ根ものってどんなんだろうと興味津々で鑑賞。僕がこの監督を大好きな理由はそのいやらしい目線
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.6

ちょっと酔っ払ってるくらいが人生上手くいく。

そんな論文を信じて常にアルコールを摂取し続ける高校教師たちの話。

酔っ払いはやっぱりいつ何時も面白い。
どんなシチュエーションだろうが、酔っ払ってるっ
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スパイラル:ソウ オールリセット(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

物語の構成が丁寧で見やすかった。

きちんと観客の感情の浮き沈みを計算しているんだろうなぁという印象を受けた。飽きる事なく、最後まで物語を追う事ができた。

ただ、主人公がなんだか主人公として相応しい
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オールド(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

さぁさぁ見ましたよ、オールド。

これはなんとも感想が難しい映画だ。

予告で見てワクワクしていた気持ちは確かに本編でもあったんだけど、もっと面白くなったなぁという印象。

構成はスリラー映画としては
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.8

笑って、泣いたよ。

「笑って、泣ける」
そんな使い古された映画の宣伝文句をこれほど嘘なく体現している映画はそうそうない。

もう好きなところを挙げ出すとキリが無いのだけど、とにかく夢のような時間だっ
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仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

3.9

スイス・アーミーマンの考察記事を読んでいて、こちらの作品が参考に上がっていたので気になって鑑賞。

凄い作品だった。
単純に面白い。

登場人物はほとんどのシーンが2人だけ。しかも、片方は喋らないので
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.7

おならぷっぷっぷっぴゃぁああ。

しゃべる屁こき死体と無人島を脱出する話。

自己と向き合うというとても普遍的でやり尽くされたテーマを、こんなにも斬新な形で描くことができるのかと衝撃を受けた。

ダニ
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スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団(2010年製作の映画)

3.8

演出がめちゃめちゃ自由で楽しい。

全編通して見られるビデオゲームっぽい演出と、それをB級にしない絶妙なバランス感覚。ふざけ方がお洒落。

物語としては、好きな人の元彼たちをひたすらぶっ倒していくとい
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

2.8

ツイッターのタイムラインでは絶賛の嵐。
夜のテアトル新宿は満席。
小林勇貴監督は今作を生涯ベストに挙げる…。

とんでもない現象が起きていた。
観る前からどんなものが観れるのかワクワクして仕方がなかっ
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

何よりもまず、ダコタ・ジョンソンってなんなん。

綺麗過ぎない?

綺麗過ぎて話にあまり集中できなかったのは初めてだ。

物語は良かったんだけど、多分ダコタ・ジョンソンが出てなかったらもっと客観的に評
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

めちゃめちゃ面白かった!!

まずオープニングの高揚感はもう満点じゃないですか!?スッキリで冒頭の映像は先に見てしまっていたんですが、それでも映画館で見ると、全くレベルの違うワクワクドキドキを味わえま
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.7

テルマ性欲強ぉ……。

ひたすらテルマが性欲強くてなんか笑った。初めて付き合った人が夫だと、こうなるのかな。めっちゃ男追いかけてるけど、変な湿っぽさが無くて明るいのがむしろ良かった。

全編通して感じ
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

4.3

設定が最高過ぎる。

毎日毎日上の人が食べた残飯を食べる。

来月は何階にいるか分からない。

最初に提示される設定と謎のバランスが絶妙で、とてもワクワクさせられた。

冒頭、主人公が穴の下を覗き込ん
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

4.0

うおっしゃあああ!!!
はい、楽しかったー!
Dolby atmos最高!!

でっかい画面ででっかいやつらが殴り合う。映画楽しいな、おいってなるよ。

みんなが大怪獣の世紀の一戦を観に行っていて、き
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デイアンドナイト(2019年製作の映画)

3.6

山田孝之のドキュメンタリー『No Pain, No Gain』を観て興味を持ち鑑賞。

製作までの舞台裏を見たり、尊敬する藤井監督の作品であることなど色々なポジティブバイアス盛り盛りで観たが、そこまで
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きみはいい子(2014年製作の映画)

4.5

愛されたい。

その気持ちに大人も、子どももない。

損得勘定抜きに、無条件で人に愛されていると実感したことがある。

それはかけがえのないもの。

理由がなくても、人に優しく出来る人は、同じように理
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キャラクター(2021年製作の映画)

3.7

予告の最後に聞こえるあの気の抜けた「キャラクター」の真似にハマってしまってさぁ大変。

この映画は『帝一の國』、『恋は雨上がりのように』で好きになった永井監督ということで、とても楽しみにしていた。実際
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ボー・バーナムの明けても暮れても巣ごもり(2021年製作の映画)

3.9

一人で家にいても、人の気持ちを動かすことはできる。

狭い部屋一室にボー・バーナム一人。
それだけでこの映画は完結するが、そこに退屈や窮屈感は一切ない。

どんな状況になっても、人を笑わせたいとか、な
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クルエラ(2021年製作の映画)

3.8

テンション上がる。

クルエラのゲリラパフォーマンスが、設定としてのオシャレって訳ではなく、ちゃんとオシャレで格好いいと思わせる説得力があったのがとても良かった。

やはり今作もエマ・ストーンが最高過
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ピーターラビット2/バーナバスの誘惑(2020年製作の映画)

4.2

これマジで面白いんで、みんな観て!!

正直、舐めてました。
前作も面白かったんだけど、前作は小さくまとまっているそのスケール感の小ささにやや不満を感じていた。

しかし!今作はスケール感デッカく前作
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ピーターラビット(2018年製作の映画)

3.7

電気で人がぶっ飛ぶの何回見てもゲラゲラ笑ってしまう。勢いが凄い。

ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.8

ただただ楽しい映画だった。

あと、お洒落。

お洒落な人が作った映画を見ると自分までお洒落になった気分になるよね。そんなことはないんだけど。

特に見終わった後に考えされられたり、感じた深いテーマと
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朝が来る(2020年製作の映画)

4.1

君だけが幸せになるのを許せない。

そんな自分が嫌いで。

そんな私を、誰かは絶対愛さないといけなくて。

オー・ルーシー!(2017年製作の映画)

3.7

絶妙に日本過ぎず、異国過ぎない日本とアメリカの描き方が好きだった。

海外で育った人が日本を撮ると、物珍しい喋るトイレやネオンのカラオケ、ゲームセンターに神社仏閣みたいな、結局注目するところが似通って
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