挙燭さんの映画レビュー・感想・評価

挙燭

挙燭

関心領域(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

・平穏な家族の日常の背景に横たわる違和感
 アウシュヴィッツの残虐行為を想起させるBGM、細かな描写……。

・実は一本道な映画
←テーマ性は分かりやすい。
 解釈の自由性はほとんどない。
 感想会が
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

・ノーランのナルシズムを感じた
 核爆弾を生み出したかった野心家のオッペンハイマー。核爆弾シーンを撮影したかったノーラン。(現に、オッペンハイマーの妄想の中で焼け爛れた女性は、ノーランの娘であった。)
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シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

・脚本は面白い……が……ハネない映画

・銀行員(というより、会社員)の悲哀
 理不尽なノルマ
 生活のために手を汚す辛さ

・遠藤
 心が壊れてしまう悲しさ
 神社のシーン

・「倍返し」

・サス
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

・全体的にチープ
 ヒーロー映画が洗練される以前のヒーロー映画で、懐かしさすら覚える。
 平日午後に民放で放送されていたようなスリラー映画として観るとちょうど良い。

・主人公+スパイダーガールが良い
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セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

・光石研

・赤いハイヒール

わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

・厨二病的設定が面白い

・シンデレラストーリー
←義母と義妹がちゃんと腹立たしくてgood
 正直、ストーリーはだいたい読める

・タイトルに反してなかなか結婚しない

・家父長制バリバリの世界観

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

・ベラが脳に繋がれた身体を「自分の領土」とするまでの物語
⇒侵害としての割礼

・ゴッド(神)から生み出された存在=人間
⇒ フランケンシュタイン的要素。
(そもそも、バクスターという名前自体がメアリ
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ファミリア(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

・役所広司映画
 身代金シーンは素晴らしい。

・想像以上に重いストーリー
 半グレ集団の暴力がとにかく胸糞悪い。役所広司の反撃シーンはややスカッとする
 弱者に対する冷たさを描きたいのは分かった。
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

1.9

このレビューはネタバレを含みます

・オチがあんまりすぎる。
 顔が濃い/薄いって何なんだ……。
 身体的特徴を描くのはリスキーだし、キャストも微妙。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

・台詞による説明がなくgood
・「木漏れ日」的瞬間を尊ぶ視点もgood
・光と影の演出(姪と主人公、影踏み……etc)

・「今」を尊重する主人公

・夢
←写真と同じ白黒(過去のひととき)

・理
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アシスタント(2019年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

・ワインスタイン事件がモチーフになっていることは自明

・告発が封殺されるまでの物語
 ・ホラー的演出がgood
・実体験を語ることの難しさ、恐怖を描くことで、連帯を促す。

・沈黙のなかに静かな怒り
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謝罪の王様(2013年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

脇毛ボーボー自由の女神

・セクハラ、異国の描き方は残念

みなに幸あれ(2023年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

・棒読み演出はややノイズか

・ホラーというよりもSFに近い

・意図的な気持ち悪さはgood

・メタファーが浅い……。
 老人ヘイト的

・ゼロサム理論
 排除につながり危険
 説得力もない

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探偵マリコの生涯で一番悲惨な日(2023年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

・ごった煮カオスのB級映画
 探偵、FBI、宇宙人、ヤクザ、忍者、殺し屋……。

・久保史緒里さん演じるキャバ嬢good

・宇野祥平さんgood

・終盤の何でもあり感は面白い
 ややシリアスでコメ
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オオカミ狩り(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

・圧倒的出血量!!

・イカれた主人公
 イケメンでカリスマ性があるがとにかく残虐
 刑事との関係性→まさかのブラフ
 中盤で呆気なく脱落するのがgood 

・怪人
 彼の乱入によって物語が破壊され
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ガザ・サーフ・クラブ(2016年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

・サーフィン=自由の象徴

・イスラエルによる侵攻を思い起こさざるを得ない(彼らは無事なのか、景色はどうなっているのか……)

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.2

・渡辺哲の使い方が最高!「ビジュ爆発」
・田坂と宮内ペアgood
・神村兄弟が良い

・セブンイレブンおにぎり100円フェアネタ
・着ぐるみガチファイト

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

・ロードムービー要素はgood

・SF設定も相変わらず面白くてgood

・主人公に葛藤がなく、解決策も力技でカタルシスに欠ける。
 周囲の人間が主人公たちを助ける展開は非常に都合が良い。(そもそも
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