2回目。すこぶる出来の良い前半から一転、マイケル・ダグラスが攻撃に転じてからの、すべてがどうでもよくなってくるような謎のストーリーライン。監督が途中で交代したかのような失速ぶり。
このレビューはネタバレを含みます
本作のなかに松本清張や山本薩夫を見た。芸術至上主義と権力の魔性が主題であると私はとった。主人公は女性版ドン・ドレイパーといった趣で、本作はピカレスク・ロマンなのだ。
映画評論家の真魚八重子さんが>>続きを読む
暗いし棒だし、表情も乏しいし途中つまんないし、気が滅入るしで観るのやめようかと思ったんだけど、うっかり感動してしまった。感動してしまったからといって、良い映画というわけではない。設定にしろ話にしろ、>>続きを読む
B級アクションなんだろうけど、『戦争の犬たち』みたいなアフリカを舞台にした任侠映画の趣きでありまして、こういうのは大好物なんです。
今でもアフリカで金を採掘して戦争マネーに替えるワグネル(とその>>続きを読む
家で観てもなーんも面白くないであろうシネスコ超大作でありまして、この手のものは大概そこそこだろうと予見しつつも、劇場で掛かる貴重な機会を逃さないようにしたいですな。
解像度の低いのっぺりとしたアートスタイルで、かつ髪色も制服も同じなんで誰が誰だか曖昧模糊でした。体型もみんな中央値に寄ってるし肌の色も同じ。年寄りのほうれい線も薄めなので「あんた祖母ちゃんだったんね>>続きを読む
第一話の結末を観ると『パターソン』に通じるものがありまして、変わってないわねあなたって感じで、一杯やりながら地味目なフィルモグラフィーを眺めてほっこりしますね。
そしてびっくりしたのがファンキーガ>>続きを読む
ローンで家を買うみたいな日本人的価値観、いやですよね~って当時の日本人の半分くらいは思ってたと思うんで。んなもんぶっ壊せって感じで批評性を感じました。マイホームみたいな価値観今でもあるのか寡聞にして>>続きを読む
素晴らしかった。自分はオリジナルの志村喬のギョロ目をひん剥いた、トゥーマッチな演技とか、いかがなものかと思っている口なんで。
黒澤は動きを撮らせれば天下一品なのだが、繊細なものに関しては、同時代の>>続きを読む
つまらない。
音楽劇の最大の聴き処である楽曲が弱い。アヴの癖の強い声質と唱法は、古色蒼然としたハードロックとは合っていないし(もっと尖った曲なら活かせたのかもしれない)、曲が作品の内容に合っていない>>続きを読む
これは環境の整った映画館で観ると、意味不明なほどの爆音で上映された異形の映画だったのですよ。ネットの予告編を観た限りでは、スタンダードサイズの古風な映画と判断していて、家で観てもいいか~と思っていた>>続きを読む
一瞬観客を驚かすことだけを目的化した「べろべろばあ」映画に堕してしまい、何一つ面白くない。苦痛。