bkmさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ビバリウム(2019年製作の映画)

4.3

ずーっとジワジワ滲み出る不穏感や不快感、不気味さ。
食事や就寝や歯磨きなど同じシーンが何度か繰り返しで一見間延びしてるように感じるが、これこそこの家での生活が永久に続くかのような恐怖心を煽ってて良い。
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.6

貴族の娘と一般家庭の娘の、交わらないようで同じ境遇のお話し。
コミカルでクスッと笑えるシーンもありつつ最終的な着地がほんと見事な終わり方で最高な一作。

橋の上で反対側から手を振り、こちらも振り返すあ
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トムとジェリー(2021年製作の映画)

3.7

「ロジャーラビット」や「スペースジャム」の現代アップデート版と言った感じ。
今の技術ならではの3Dを使った面白い画作りになっている!トムとジェリーを実写化するならこの手法しかない!

この世界では何故
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

見終わった直後なのでまだ全然まとまらないけど...


エヴァと言う作品そのものからの救済と解放の物語。
エヴァは作り物であるかの様な見せ方、大人になり現実へ駆け出す描写などなど。

庵野監督もエヴァ
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37セカンズ(2019年製作の映画)

4.3

障害者を扱う映画として100点の出来じゃなかろうか。

説明セリフとかは無くちゃんと映像で、あるいは役者の演技力で
母親からの過保護な様子や、周りの人との距離感関係性、車椅子で生活する事の生き辛さが見
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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.8

スーサイドスクワッドで足りなかったヴィランとしての残忍さがしっかりあって良い。
ハーレイの身体的アクションや、ローラースケート使ったフレッシュなカーチェイスは見もの。

また監督や脚本が女性スタッフで
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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

4.5

昨今中国のアニメーターはマジでレベルが高い...

今作も、とにかくアクションシーンの空間を使ったりカメラの回り込みを使ったりと見せ方がとにかく巧いしフレッシュで圧倒的。

またアクションの他にカット
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SING/シング(2016年製作の映画)

5.0

久々に観返してみたけど見事過ぎる一作。

字幕版も勿論イイのだけど、何よりも吹替版がこの上なく誠実に本気で作られた吹替映画であることは間違いない。

ミュージシャンや芸人にタレントと言った反感買いがち
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異端の鳥(2019年製作の映画)

4.0

どこまでも行っても排他的で、終わりなき差別と迫害に少年の心がどんどん壊されていく様は観ていてとても苦しい...

台詞がほとんど無く静かに進み、モノクロで描かれる美しい画面に圧倒。

あまりの生々しさ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.7

時間が逆行する画作りがとてもフレッシュで堪らなく最高!!

時間逆行の理屈にとにかく頭が混乱する上に、あえて複雑にしてくる辺りノーランらしいと言うか
これどう言う理屈なんだ?と思える箇所はいくつもある
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.0

原作は劇場版の話に入る直前まで読み、アニメも全部見て、ここから完全初見の状態で劇場鑑賞。

期待を裏切らない圧巻の映像美、涙腺崩壊必至のストーリー、声優陣の鬼気迫る迫真の演技。
全てに置いて高水準の素
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来る(2018年製作の映画)

3.8

前情報を一切入れずに観たのだが
序盤の霊的ホラー→中盤の家庭環境ホラー→終盤の霊能者アベンジャーズと、
こんなアッパーなノリの映画なの!?と驚き。

妻夫木聡と黒木華の、嫌な雰囲気漂う夫婦の名演ぶりが
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映画ドラえもん のび太の新恐竜(2020年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

やっぱりドラえもん映画は作画にとても気合が入っているので、豊かなアニメーションを観ているだけでとても楽しい。

のび太の恐竜2006と違い、今回恐竜が一部CGだったりするが、若干絵的に浮いてる物のこれ
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ザ・ボーイ 人形少年の館(2016年製作の映画)

2.8

予想外のラストとやらが気になり観たのだが...
一体どんなどんでん返しが来るのかとアレコレ予想しつつ観賞していたのだが、そのハードルを全然超えないラストだったのでガッカリ...
いや勝手に期待し過ぎて
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.5

破局寸前、でも彼氏に依存しちゃうそんな彼女の視点から描かれた恋愛映画でした。

もっとおぞましく残忍な展開になる映画かと思いきや、そもそもこれはホラー映画という枠組みでは無かった。

自分の常識の範疇
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アントラム 史上最も呪われた映画(2018年製作の映画)

2.2

このレビューはネタバレを含みます

「観たら死ぬ」と言う横暴なキャッチコピーに惹かれ観るしかないと劇場へ。

冒頭8分ほどは、この映画にまつわるドキュメンタリーから始まる。
映画祭で火災が起こり、観た関係者が次々死に。
いつしかフィルム
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.0

TV完全ノーカット版での鑑賞。

所謂シリアスな笑い全開で役者陣が真面目にやればやるほど面白い。
千葉埼玉出身有名人対決とかめちゃくちゃ笑ったし、馬鹿馬鹿しい差別が風刺としてとても上手い。

これを劇
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テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018年製作の映画)

4.2

やはりこの映画は単体で観るのではなく「ロスト・イン・ラ・マンチャ」とか、テリーギリアムとドン・キホーテとの30年間のバックボーンを知った上で観るのが正解ですかね。

ドン・キホーテに取り憑かれたお爺さ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

5.0

とにかく凄まじい...
前半の貧困家族が金持ち家族を騙していく辺りはコミカルさもあり笑える展開であったが、
中盤後半へと一気にジャンルが変わったかのように息詰まる怒涛の展開が...

近年の韓国映画(
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マイ・スパイ(2020年製作の映画)

3.5

映画好きなら誰もがロマンを感じざるを得ない「おっさんと少女」の組み合わせには、やはりレオンを彷彿とさせるけどこちらはガッツリとコメディ。
デイブ・バティスタがとにかくキュート!
デイブ・バティスタ萌え
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花と雨(2019年製作の映画)

4.5

「花と雨」が原案と言うかSEEDAの半自伝映画。
大衆向けの説明がちな映画と違って、こちらはほぼ説明的な台詞も無く、画で語る映画となっており、映像と編集でのストーリーの語り口が巧みな映画でした。
ライ
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音楽(2019年製作の映画)

4.5

すごい無骨な衝動を叩きつけられたかのような映画。
絶妙な間、オフビートなやり取り、そして音楽を奏で始めてからどんどんバイブスが上がっていくにつれアニメーションも活き活きしていく。
ロトスコープだからこ
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僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング(2019年製作の映画)

3.5

作者が原作の最終決戦でやろうとしていたと言う展開を今回の映画に使っただけあって、とにかくクライマックスが最高。
これもう最終回なんじゃないかと言うとこまで突き抜けていた。

ただ、最終回にさせないため
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アナと世界の終わり(2017年製作の映画)

3.5

雪の女王、ではない...?
ゾンビ×ミュージカル!?
なんだそのジャンルミックスは!と
PVの歌っているその背後でゾンビパニックが起こっているシーンに胸ときめいて鑑賞。

しかし蓋を開けてみると、
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クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

4.2

ベストドルフラングレンムービー!

クリード一作目で成功したライアン監督がブラックパンサーの監督に大抜擢、なので2の監督業に取りかかれない。
誰が撮るのか?とそこでスタローンが立ち上がり「俺が撮る」と
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運び屋(2018年製作の映画)

3.9

ドスっと重苦しいシリアスなお話かと思ったら
意外や意外、結構コメディ的な要素もアリな内容に驚き。

偏屈なおじいちゃんだが、どこか可愛く憎めない。

こういう渋い映画をコンスタントに次々撮れるイースト
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クロース(2019年製作の映画)

4.5

何より驚いたのが、これが2D作画のアニメとは思えない新しいビジュアル!
3Dの様な美しい質感に2Dならではの伸び伸びとしたアニメーションの美しさ。

最新の技術で成せるビジュアル作りはとにかく一見の価
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映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

4.0

1時間ちょっとの短い尺で綺麗にまとめ上げられて観やすい映画でした。
画面が終始可愛く、それでいてとにかく優しさに溢れており子供はもちろん大人も泣かされるのも頷ける映画だった。

ただネットで散見されて
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映画 刀剣乱舞-継承-(2019年製作の映画)

3.7

何よりも小林靖子さんによる、新解釈の歴史ミステリー物としての脚本がとても良い!

キャスト陣が2.5次元舞台の方達なのでキャラをしっかり理解し演じ切れるキャスティングなのが良い。
ただ舞台と違って映画
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がっこうぐらし!(2018年製作の映画)

4.0

原作がいわゆる萌え漫画。
ピンク髪や猫耳型のフードなどの2次元だからこそ成立する要素を取り除き、
現実で無理のない、実写でも成立するバランスのビジュアル作りをしているのが本当に素晴らしい。
他の実写化
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ガリーボーイ(2018年製作の映画)

4.7

インド映画×ラップと言う異色極まりない感じだけども、正真正銘HIPHOP映画でした。
貧困の現実や日々を生きる苦しみ、そんな魂の叫びをビートに乗せてラップとして吐き出す、HIPHOPはホントに国も文化
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ジェミニマン(2019年製作の映画)

2.2

前情報一切入れずにテキトーな映画館で観たのが大失敗でした...。

この映画がハイフレームレート撮影と言う超最新の撮影技術を取り入れていたと後から知りました。
しかも超最新技術過ぎてそれを上映出来る環
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.5

前作チャプター2の数分後から始まる本作、すぐ様アクションシーンが始まる説明不要テンポの良さ。
そしてとにかくフレッシュかつバリエーション豊富な殺戮の数々...!犬すっご...!
さらには「The RA
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.6

「ボヘミアンラプソディ」や「ロケットマン」など実在アーティストの伝記的映画が話題になったりする中、ビートルズはまさかのアプローチ...!
設定は面白いが。これって何処ぞの馬の骨がビートルズの名声を横取
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スペシャルアクターズ(2019年製作の映画)

3.5

どうしたってカメ止めと比較してしまう...作品の作りや構造が全く違う映画なのだから比べられるものじゃ無い!と分かっていても...

上田監督のオーディションを重ねて無名俳優を起用し、魅力を引き出す力が
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

5.0

元来のCGアニメはフルアニメーションのリアルな動きが主流だったが、所謂リミテッドアニメーションの手法が取り入れられ、
2コマや3コマが取り入れられつつ、コミック表現を盛られ、隅々まで彩られるハイセンス
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