こういう類の映画はあーでもない、こーでもない、と語ったりするのが楽しいよね。真実は観客に委ねるとノーランも言っているし。
ラストは少し違ったが、基本的には原作に忠実でニヤッとさせる豪華なキャストも良かった。最近の「原作に捉われないように読んでないっす!」みたいなトンデモ勘違い俳優だけは絶対に許すな。
本当に怖いのはゴケミドロではなく自分本位な醜い人間。デビルマンや寄生獣に通ずる。
後半は悲劇の連続だが、それを拡散しているのは善意である。それ故、何処と無く暖かさを感じることができ、感情を揺さぶられた。そんな傑作を生み出した監督が日本のカルチャーをリスペクトしている事を嬉しく思う。
ブラックユーモア満載で気持ちがいい。ただ、サミュエルLジャクソンの生い立ちや、パグの活躍とかさ、もうちょい尺使って見せてよ!っていう所もチラホラ。
前半、付いていけなさすぎて辛かったが後半何とか繋がってやっと終わったかっていう印象。記憶が残っているうちにもう一度観ないとなぁ。
脚本もしっかり練られていて、演者も優秀だが、どれも想定内。というか既視感が強い。エドワード・ノートンのデビュー作故の評価の高さか。
鈴木杏と蒼井優の女子にしか出せない間や空気感がよい。手塚高校に石ノ森学園駅や藤子駅など小ネタ満載。アジャコングの哲学は「考える前に動け」。一周回って深いなぁ。
初々しさが良いですね。とても岩井俊二っぽい。冒頭のリアル松たか子ファミリーには目を疑った。
「ふられた時にいつもするように、ジョギングをする。体の水分を蒸発させ、涙が出ないようにするためだ。」この台詞が強烈に残っている。夢のカルフォルニア、クランベリーズのカヴァーなど音楽も心地が良い。
衣装に始まり絨毯やトイレなど色の使い方が天才的。REDRUM…REDRUM…
今までに体験したことの無いような不快感、気持ち悪さ。日本に原爆を投下したアメリカは何を覚えるか。勝者が歴史を作ってる。一見の価値あり。
「ぐるりのこと」と同様に家族が集まるシーンは固定カメラで長回し。一度、寝落ちしてしまってDVDのメニュー画面がリピートされていたせいか、夢でHush Little Babyが流れていた。
アメリカの闇。精神に異常をきたしたケヴィン・ベーコンの凄みに圧倒された。アスカトラズは今では負の遺産として観光地にもなっているので訪れてみたい。
悪いショーン・ペーンとベトナム人の農家の娘の演技が戦争で狂った人々の恐さを表していた。DVD特典映像より、ショーン・ペーンの出演はコメディ映画からの脱却を図ったマイケル・J・フォックスの依頼らしい。
少し前に流行ったニーチェの『ニヒリズム』を思い出した。バイオレンス映画と捉えて敬遠するのは些か勿体無い。レンタルビデオ屋はラブロマンスコーナーに置くべきである。ラストシーンは愛に溢れたハッピーエンドな>>続きを読む
ガス・ヴァン・サントの公開マスターベーション。カート知らない人には苦行でしかない。
疾走感は無く、ゆったり話は進む。ベッドの上に帽子は置かない方がいい。
長回しの映像が視点を変えて描かれているが、どれもストーリー性や関連性はほとんど無い。日常とは退屈な出来事の繰り返しであり、事件のような非日常的な出来事も、淡々と時間が過ぎていく日常の一部であるという残>>続きを読む
ボスニア紛争を個人レベルに落として戦争の不毛さを表現し、国連やメディアをも痛烈に批判している。
『真実のラストシーンに、全世界の心が震えた感動作!』というコピーを書いたライターに地雷を仕掛けるべし。
アラン・パーカーの配役の妙、ケビン・スペイシーの演技の妙。この手の作品で右に出るものはいない。
202分、正直疲れたがマルコムXの生涯を触れるのに資料的価値は高く、ドナルド・トランプに見せたい。デンゼル・ワシントンのハマりっぷりが凄い。
因果応報と諦めるにはやり切れない程、サンフンには感情移入していたし、愛されていた。ヤン・イクチュンがフジモンに似過ぎなのは日本人にとって減点対象か。
演者のリアリティが素晴らしい。特に終盤の固定カメラでの長回しの家族のシーンは印象的。キャスティングも地味だが豪華。矛盾しているが観た人なら言わんとすることは分かるだろう。
娘が一生懸命に瓦礫を退けて、父親に微笑み、車は進み出す。切なすぎるが、ラストは希望も見え、少しは救われた。
サイコパスに頼り過ぎず、メディア報道によって事件が変容していく流れが面白かった。双子の妹と弁護士がいい味出してます。
監督の思いがここまでひしひしと感じられる映画は初めて。魂削って、作って、演じて、伝える。戦争体験者がいなくなっていく中でこういった作品を残そうとした監督の心意気に感服した。