豚肉丸さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

残酷通信~世界の目撃者~(2003年製作の映画)

2.0

世界の衝撃映像を集めたショックメンタリー映画。

てっきり既存映像を継ぎ接ぎした日本製ショックメンタリーかと思っていたが、Filmarksに付いた原題を見たら、まさかの最近自分がDVDを探して色んなサ
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Skinamarink(原題)(2022年製作の映画)

4.5

子供達が消えた両親を探して全てのドアが消えた家の中を歩き回るお話

アンディ・ウォーホルやギー・ドゥボール的実験映画の系譜を継いだホラー映画。100分間殆ど何も起こらず、固定ショットで夜の家の映像を映
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家にはいたけれど(2019年製作の映画)

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自分の鑑賞コンディションが悪くマジで全く理解できなかったため再鑑賞予定。しかし、固定カメラのショットの連続が美しいのでそれだけでも良い。

Instructions for a Light and Sound Machine(原題)(2005年製作の映画)

4.5

『続・夕陽のガンマン』を原型を留めない程に再編集した短編映画

『Outer Space』や『Dream Work』程ぶっ飛んでいる訳でもなく、かと言って落ち着いている訳でもなく、ペーター・チャーカス
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アル中女の肖像(1979年製作の映画)

4.5

アル中女がベルリンに来て酒を飲みまくるお話

マジで酒を飲むだけで物語が進行していて面白い。物語性もストーリーラインも殆ど無く、酒を飲んで出会った人たちと語り合って踊るの繰り返しで映画が信仰している。
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Deadbeat at Dawn(原題)(1988年製作の映画)

4.3

ギャングに所属するグースは彼女の願いでギャングから足を洗おうとするのだが、敵対ギャングに彼女を殺されてしまう。半ば強引にギャングに引き戻された彼は、彼女のために復讐を誓う...というお話

これは面白
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暗くなるまでには/いつか暗くなるときに(2016年製作の映画)

4.8

女性映画監督が学生運動家でテロに巻き込まれた女性にインタビューを行う。しかし監督が森の中でマッシュルームを吸ったことをきっかけに、次元を超越し始める...というお話

再鑑賞。
結局再鑑賞しても本作の
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Anne at 13,000 ft(原題)(2019年製作の映画)

4.1

保育園で働くアンは親友の結婚祝いでスカイダイビングをする。しかし彼女は親友の結婚が常に頭に付き纏って...というお話

マンブルコア系のインディーズ映画。映像的に印象に残る場面は特に無く、よくあるイン
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ジャン・ルノワールの小劇場(1970年製作の映画)

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ジャン・ルノワールの演技指導を鑑賞。
濱口竜介監督がインタビューで散々語っているイタリア式本読みのプロセスが映された20分間の短編映画。棒読みでセリフを読むことで役と身体を同一化させていくプロセスを初
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不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

4.5

掃除婦の女性と外国人労働者の男が出会って恋に落ちるも、周りからは痛い視線を投げつけられて...というお話

ポスタービジュアルの通り、構図の映画で驚いた。部屋の外から部屋の内部を映すことでドアのフレー
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Cannibal Terror(英題)(1980年製作の映画)

2.0

ギャングが富豪の娘を誘拐しジャングルに逃げ込むが、そのジャングルは食人族が住み着いていて...というお話

冒頭からスコアが酷すぎて大爆笑してしまった。スーパーの生鮮食品売り場で流れているような音楽(
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Respect(原題)(2011年製作の映画)

3.6

何故か子供の頃から大ファンのシリアルの箱に描かれてあるクマのマスコットキャラクター「フリッピー」と同棲している中年男。ある日彼は日本のニンジャスクールに合格したことをフリッピーに告白するが、大喧嘩にな>>続きを読む

スターフィッシュ(2018年製作の映画)

4.6

親友を亡くした女性はその悲しさから親友の家に入り込んで一晩を明かす。翌朝目を覚ますと世界は怪物が蔓延る世界に一変しており、彼女は親友が遺したミックステープを集めるため旅をする...というお話

結構前
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Brimstone & Glory(原題)(2017年製作の映画)

4.7

メキシコのとある街で行われる花火大会の様子を捉えたドキュメンタリー映画

何も知らずに見たらあまりにもド派手すぎる映像に声出して驚いてしまった。ただの花火大会の記録映像と思いきや、まさかのマイケル・ベ
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アラビアン・ナイト 第1部 休息のない人々(2015年製作の映画)

4.3

現代のポルトガルの政治状況を絡めながら千夜一夜物語のような構成でおとぎ話が語られるお話

造船場の閉鎖や労働者のリストラ、スズメバチの被害などの現在のポルトガルの様子をドキュメンタリーのように描いた後
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マイ・ウェイ・ホーム(原題)(1978年製作の映画)

4.4

何処にも居場所が無く孤独感を感じていた少年が兵役に就き、映画を撮りたいと思うようになるお話

『My ain folk』の続編であり、ビル・ダグラス監督三部作の完結編でもある映画。中盤までは前二部作と
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Teknolust(原題)(2002年製作の映画)

4.0

ある女性の科学者は自らのDNAをコピーして3人のクローンを作り出す。しかしクローンが生存するためには定期的に男性の精液を接種することが必要で...というお話

あらすじだけ見ればよくあるポルノ映画にし
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My Ain Folk(原題)(1973年製作の映画)

4.4

祖母が亡くなり兄もどこかへ連れていかれ、孤独になってしまった少年は父方の祖母の家に引き取られるが...というお話

『My Childhood』の続編。前作は所々に印象的なショットは含まれるものの映画
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重信房子、メイと足立正生のアナバシス そしてイメージのない27年間(2011年製作の映画)

4.2

重信房子の娘重信メイと映画監督の足立正生が日本赤軍にまつわる背景を語るお話

足立正生監督作である『略称・連続射殺魔』を見ていないため声高に語ることは出来ないものの、「そこにいた証」として風景を切り取
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マイ・チャイルドフッド(原題)(1972年製作の映画)

4.3

1945年のイギリス。貧しい村で暮らす少年は兄と祖母と共に暮らしているがその家庭状況はほぼ崩壊しきっており、少年の唯一の心の支えはドイツ人の捕虜であった...というお話

ロベール・ブレッソンを思い起
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦(2012年製作の映画)

4.2

街中に出没する口裂け女を捕獲しようとするお話

名取と同時視聴。
ナンセンスシュールギャグモキュメンタリーホラーという印象で個人的になかなか面白かった。間違いなく工藤Dのキャラクター性に付属する部分も
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ニンフォマニアック Vol.2 ディレクターズカット完全版(2013年製作の映画)

4.8

ノーマルなセックスでは何も感じなくなってしまった色情狂の女性が快楽を追求するお話

通常版と比べてなんと50分も増えたディレクターズカット版。最も大きな違いは通常版では削除されていたチャプターが追加さ
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August Underground(原題)(2001年製作の映画)

4.4

若者二人が人を殺しまくるお話

ようやく見られたことに感動。海賊盤を買わずに数年間待った甲斐があったな、とウキウキしながら再生したら早速地獄絵図で笑ってしまった。

ゴア映画の中でも伝説的な地位を獲得
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There Will Be No More Night(英題)(2020年製作の映画)

4.5

戦闘ヘリコプターの空撮映像で構成されたショックメンタリー

強烈。
戦争の映像は必ず政治的文脈が付き纏うものであり、それはヘリコプターの空爆映像であっても同様である。しかし本作はそれらの政治的文脈を排
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特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト(2023年製作の映画)

4.6

部長になった久美子がアンサンブルコンテストに向けて頑張るお話

まさに1時間程度のOVA的な映画なのでユーフォの見所である演奏は控えめで 日常の場面が大部分を占めているのだが、京アニらしい登場人物の動
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真昼の不思議な物体(2000年製作の映画)

4.6

リレー小説形式で様々な出会った人達に物語の続きを考えてもらうお話

初アピチャッポン。
やってることはただのリレー小説でしかないのだが、これが滅茶苦茶面白い。車椅子の少年と家庭教師の女性、そしてスカー
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パシフィクション(2022年製作の映画)

4.2

南国のリゾート地でフランス人の高等弁務官が「核実験が再開される」という噂を聞いてしまい...というお話

物語の導入は面白い。映像も美しく色彩豊かで、映画のコンセプトも面白い。が、如何せん映像は何の説
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ニンフォマニアック Vol.1 ディレクターズカット完全版(2013年製作の映画)

4.7

色情狂の女性が自分の過去を語るお話

念願だったディレクターズカット版をようやく鑑賞できたものの、本編を見たのがかなり昔なのでどの場面が追加されているのかは分からず。それでもやはり飽きさせない面白さが
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Tuesday(原題)(2015年製作の映画)

4.1

火曜日なので亡くなった父の家に訪れるお話

『アフターサン』と共通して徹底的に説明的なセリフや動きが省かれているのが良い。唯一の説明的なセリフは「火曜日だからお父さんの所に行ってくる」それだけであり、
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永遠に君を愛す(2009年製作の映画)

3.8

結婚式を挙げる直前に妻の浮気がバレて最悪な空気になってしまうお話

濱口竜介監督の作品にしてはストレートすぎるように感じられた。確かに根底としては「相手を理解すること、偽ること」と濱口作品に共通して見
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パッション(1982年製作の映画)

4.2

映像の光の加減にこだわる監督のせいでなかなか映画撮影が進まないお話

ゴダールにしてはストレートなグダグダ映画撮影劇。レンブラントの『夜景』を再現しようと試みながらも光の加減に納得がつかない監督のせい
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怒りの日(1943年製作の映画)

4.3

魔女狩りが横行していた時代、豪邸に住む妻は前妻が遺した一人息子と心を通わせていく...というお話

あまり尖ってはいないものの強烈な絵面も多くてなかなか面白い。
魔女狩りをテーマとした作品だが、「理不
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デュエル(1976年製作の映画)

4.3

太陽の女王と月の女王が人間になれると言われる石を獲得するため争うお話

面白いけど意味わからね〜!けど面白い!
男女の痴話喧嘩のようなスケールの話から始まり、突然神話のような規模に移る物語の流れが面白
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ホーボー・ウィズ・ショットガン(2011年製作の映画)

4.7

浮浪者のおじさんがショットガンを持って廃れきった街を浄化していくお話

滅茶苦茶面白い!!
やってることは無茶苦茶で悪趣味なゴア映画なのに滅茶苦茶金がかかってるしアクションとかカメラワークとかがバッチ
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Hare Krishna(原題)(1966年製作の映画)

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ヒンドゥー教徒達のバレー・クリシュナを記録した映像。

特に何とも言うことがない。ヒンドゥー教徒の若者たちが歌を歌いながら行進するのみなので評価しようがないが、しかしベトナム戦争の最中であった1966
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Notes On The Circus(原題)(1966年製作の映画)

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『ウォールデン』のリール2に収録されていたサーカスの映像と同じだったため採点不可。

しかしこう、サーカスのゴチャゴチャした雰囲気とジョナス・メカスの ゴチャゴチャした映像が噛み合わさっていて、ただサ
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