レッドアップルさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男(2019年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

裁判の特徴の中から「時間」という映画的主題を取り上げた映画。あのジャンプカットの使い方にもそれがよく表れてる。
『6才のボク〜』には届かないまでも、告発的な題材だからこそ、実際に被害と共に成長した身体
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カルメンという名の女(1983年製作の映画)

3.4

トム・ウェイツ?ソニマージュ?知らんがな。なっさけない。

ジャンヌ・ダルク裁判(1962年製作の映画)

4.0

彼も討論に魅力を感じていたということが、ただただ嬉しい。時代考証とかどうでも良さそうな感じも良い。

いつものブレッソン節を期待したら肩透かしを喰らうが、その代わりに彼は人物の発話・対話に着目した。意
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オカルトの森へようこそ THE MOVIE(2022年製作の映画)

3.7

アクション要員として駆り出される阪元裕吾組。
江野と国岡の対決はアツいが、結局はモキュメンタリーの先輩としてパワーバランスを強調しているようにしか見えない雑な処理で終わる。

カランコエの花(2016年製作の映画)

3.3

恋愛における性別の線引きの無効性を主張していながら、世間に流通するLGBTという別の線引きを持ち込む思考停止。ここら辺の軽薄さは良い。

しかし討論映画として圧倒的に構造が足りないし、テーマに連携した
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別れる決心(2022年製作の映画)

4.3

話の引き際の悪さが作家性になる特異な監督。ストーリーとジャンル映画的遊戯に振りすぎていた『お嬢さん』から一変、現代を描くことに焦点を絞ったおかげでめちゃくちゃ面白くなった。

π(1997年製作の映画)

4.0

数字そのものではなく、その配列・関係に意味がある。それに気づくことはつまり、太陽を見ることと同じである。
そしてそれに気づくためには、風呂に入ってはならない。

ローマの休日(1953年製作の映画)

4.0

オードリー・ヘプバーンがグレゴリー・ペックの部屋で目を覚まして最初に見た天井の角は、この映画で最も異様な光景。そんな『ブラッド・シンプル』的リアルの追求が、あのビターエンドに繋がっているのかもしれない>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.5

『Apocalypse Now!』を引用する時点でアジア蔑視な訳がない。