ひすいさんの映画レビュー・感想・評価

ひすい

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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

4.0

とてもユーモラスでキュートな映画。
二人の関係性がとてもいい。
ラストも素敵。人にも勧めたい一本。
9歳にして紫炎を燻らせるテイタム・オニールの貫禄がすごい。

ミザリー(1990年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。キャシー・ベイツの全てがアニーにぴったりすぎてすごい。
ご機嫌にさせておけば安心かと思いきや、わざとワインをこぼしたりして、決して一筋縄ではいかない心理戦が恐ろしい。
保安官のおじさんが気
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

ゴジラ作品はシンゴジラに続いて2作品目の鑑賞だった。視覚効果賞受賞ということでVFXに集中して鑑賞した。みんなの感想を見ていると、同じシーン(主にドラマ部分)で感動したか受け入れられないかが二分してい>>続きを読む

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

シンプルなサイコスリラーかと思いきや、終盤の主人公の葛藤をはじめ、妄想と現実が混同していく複雑な展開に驚いた。
名刺合戦での「透かしまで入っている…!」プルプル やド派手なチェーンソーシーンも面白
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

お父さんがどういう気持ちであの旅行に行こうと決意したのかと思うと本当につらい。

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.9

短編4本まとめて視聴したが、この話が一番すきだった。いつもよりかは落ち着いたカラートーンのクラシカルな雰囲気がまたよかった。所々に挟まれるボケと、次々と変わる衣装や舞台装置も楽しい。絵本が短いのが良い>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

2.1

このレビューはネタバレを含みます

結論から言うと、いち原作ファンとしてはかなり残念で好きになれない作品だった。

原作でグッと来た展開の流れ、そこから溢れる感情と台詞がすでにあの素晴らしいかたちで存在していたのに、展開を一部削り、オリ
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ザ・ロード(2009年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

最近は映像作品を観てから原作を読むことが多かったのだが、今回原作を読了しての鑑賞を久しぶりに試みた。いくつか付け加えられたシーンもあったように思うが、読みながら頭に思い描いていた静かで色彩のない情景が>>続きを読む

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.2

1950年代のあまりにも有名な名作映画ということもあり、かなり古臭い作品であると身構えて鑑賞した。しかしどうしたことだ。ディベートの教科書のような素晴らしい論調、話し合いによって導かれる鮮やかな推理。>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.8

中性子の発見、人工的核分裂の成功、粒子加速器の誕生。最高峰の物理学の到達点が核兵器へと集約される過程を、行き着く結論を知りながらスクリーンを傍観することしかできない無力感。しかし描かれる画の美しさ、カ>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.7

スランプに陥ったインテリ純文学作家(黒人)が黒人のステレオタイプまみれのB級本を半分冗談で書いたらめちゃくちゃヒットしちゃったという話。

近年の映画、文学、あらゆるメディアのトレンドである “多様性
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.7

書きたいことは山ほどあるのですが、まずは、こんなにも美しい超大作SF映画を生み出してくれてありがとうございます、とだけ言っておきます。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

いろいろとんでもないことが起こって訳がわからなくなりそうだが伝えたいことはシンプルで、「放り出さずにしっかりと見て、優しくなろう」という感じだろうか。
様々な可能性で分岐した無数の宇宙の滅亡という壮大
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

今更ながらやっと鑑賞。おもしろかった。いろいろな視点で語れそうな作品。

メディア論や消費社会という視点では、近年の恋愛リアリティショーにも見られるようなメディアのあり方、コンテンツとしての搾取につい
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

2.9

戦後のベネチアを舞台にしたホラーミステリー。イタリアと言われればバカンスに訪れるような夏の明るい日差しをイメージするが、本作はその真逆、分厚い雲がかかった暗くじめじめしたお屋敷と降りしきる豪雨の中スト>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.6

哀愁漂いすぎるシュールコメディ。無愛想でシニカルなのに皆淡々と優しい。衣装や家具の色彩が鮮やか。犬の尻尾の演技が最高。私の中の「これぞカウリスマキ」が詰まった元気の出る映画だった。

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

2.9

ビジュアルがとても良かった。巨大要塞船のノマドをはじめ、シュミラントやロボットの造形もかっこよかった。アジアの田舎の生活に溶け込み、人と同じ権利を与えられたロボットが暮らしている景色は新鮮で、猫を撫で>>続きを読む

浮き雲(1996年製作の映画)

4.0

真面目に働いてきた夫婦が不況によってあっさりと職を失い、さてどうするというフィンランドのお話。アキ・カウリマスキ監督作品は「希望のかなた」に続いて2作品目。監督色がだんだんとわかってきた。
基本的に無
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

3.3

良くも悪くも男のための昔の名作娯楽映画という印象で、どこかで見たような台詞やシーンが多いと感じたのは、おそらくその映画があらゆるギャング作品の元祖であるからなのだろう。冒頭の忘れ物の鞄のシーンとバット>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.6

退屈、つまらないと言われても決して否定はしないのだが、なんか癖になってしまう。
恐ろしく左右対称でポップでかわいらしい構図と色、それとは対照的に無表情で早口のシュールな登場人物たち。明るすぎる画面に映
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.3

正直に言って終盤に進むまで、なんだか思ってたのと違うなあと感じていた。確かに自然の描写は美しい。ポスターから期待していたおどろおどろしさはないが、水鳥や虫や木々、水面の描写も慈しみに満ちていて、なおか>>続きを読む

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.0

私の中ではホラー映画に出てくる家は軒並み素敵なのだが、今回のお家も例外ではなく、インテリアや間取りがとても好みだった(トイレの丸い窓かわいい、壁紙かわいい、ランプかわいい、白い外装かわいい、っていうか>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

4.5

予告を見た時には、ある日完璧でなくなってしまったバービーがその原因を探すために人間界に行きそこで出会った人々との交流を通じて本当の自由を手に入れてバービーランドに帰る、のような映画なのかなと思ってスル>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.5

頂点に君臨する女性指揮者が権力と私欲に翻弄された結果、自分が生み出した亡霊や闇に蝕まれ凋落していく物語。ベルリンオーケストラという、音楽界においても政治においても多くの過去を抱えた組織を舞台に、支配す>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.8

イニシェリン島に住むみんなどこか頭のおかしい人々の狂気が軋轢を生み始め…のような禍々しい雰囲気かと思いきや、登場人物の言葉に意外にも「それなんかわかる〜」となったのがおもしろかった。もちろん現実に起こ>>続きを読む

ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

3.2

久々にディズニーのCGを観ると綺麗すぎてびっくりする。砂、流れる水、そしてとにかくシスーの濡れた毛!トムヤムクンのようなスープは本当に美味しそうに見えてびっくりした。冒頭から時系列を入れ替えていたり、>>続きを読む

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