すごく良い映画。
「戦場のメリークリスマス」などの作品と材料としては同じような映画で、要は「淡さ」と「含蓄(比喩)」と「幻想と残酷」でだいたいが構成されている。こういうのに弱いんだ。
主人公・オスカ>>続きを読む
この映画を楽しむことができる人、この世界もしくは空間にに入りたいと思える人は芸術家向きな性格なのかもしれない。
逆に、楽しめないだとか見てるだけで十分だとか、そういう冷めた感想を抱いてしまう人は芸術向>>続きを読む
久しぶりに見たけど、やっぱり感想としては「神話」の序章としてホント完璧だな、って。
特に、ベタだけどルークがタトゥイーンに浮かぶ二つの夕陽を見上げるシーン。
当時のアメリカの若者たちが「このまま何者>>続きを読む
スターウォーズは全作品観たが、この作品はいわば「優等生」だと思う。
突出した部分こそないが、キャラビジュアル、ストーリー、演出ともに全体的によくまとまっている。
しかし、「優等生」だからこその「中途半>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
一言では言い表せない哀切と情動と純粋さが入り混じった、美しくも儚い映画だった。
マイクとスコットは見た目の美しさを生かして、男娼をして金を稼ぐ。
スコット(=キアヌ・リーヴス)の家庭はわりと上流階級に>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「起きてなさい いつ主(=キリスト)が戻るか分からない」ーーマルコ伝 13章35節
中盤、アンディによって引用された言葉がまるきり所長に突き刺さる。
そうだよな、と。いつ神ーーというより、因果応報ー>>続きを読む
ただのエンタメで終わらない、10代の時に見たかった映画。
登場人物全員魅力的だが、特に主人公のキャラ設定がかなり刺さった。
一瞬の判断で全てを失ってからというもの、虚勢を張ったり誤魔化したり嘘をつ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
傑作だった。
だけど、手放しで誰かに「おすすめ」と言える代物ではないのは確かだろう。
まず、新キャラの描写が若干チープ。
ちょっとコテコテの敵役すぎて逆にカタルシスが感じられなかったのが個人的に>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
王道ロマンスに見えて、しかし不思議な含蓄に溢れた映画だ。
「ローマの休日」のようであり「ロミオとジュリエット」のようでもあり、ボードレールの詩のようでもある。そして「もののあはれ」を感じる。
まずこ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
Disney+にて視聴。
デンゼル・ワシントン演じる黒人コーチの弁舌とカリスマで、憎しみと苛立ちで凍りついたチームが徐々に意気投合、次第には冗談やハグを交わすほどの仲になっていく様子は、確かに、中>>続きを読む
すごく好きな映画。
「純文学を映画にした」かのような含蓄に溢れた展開と台詞回し、演出がすごく知的で、どこか宗教的。暴力と理不尽が横行している残酷な戦時下の話のはずなのに、なぜか言い知れぬ美しさと「淡さ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
当時小学一年生ながらに大好きだった作品。
学校の授業中はずーっとこの作品の空想をしてて、もし自分が作品の中のキャラクターだったら......ということをずっと考えてた。
この作品のおかげでSF好き>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ティム・バートン監督の作品2作目。
やはり監督の描くゴシック世界そのものは魅力的だし、撮り方も臨場感があって上手いと感じるのだが、ストーリーやテンポはあまり良くないと感じた。
「科学」というワードを>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
この映画を語るのはなかなか難しいところがあると個人的に思う。
ストーリーに盛り込まれたもの(ウラシマ、惑星探検、親子愛etc......)は素晴らしいし、
ノーラン監督の撮り方もすごく上手い。これ>>続きを読む
80年代の映画史に超然と名を残す最強のアニメーション。
説明不要。
と思ったけど初見の人はちゃんと粗筋を見ないと判らないかもしれないから、そこだけ注意です
中学生のとき、社会科担当の知的なおじいちゃん先生が授業中に見せてくれた映画。
中学生ながらに滅茶苦茶に感動し、人生で一、ニを争うくらい好きな映画になった。20になった今でも、年に一回は必ず見返してい>>続きを読む
「フランケンシュタイン」を題材に、両手代わりに装着された鋭利で巨大なハサミと、透き通るような純粋な心を持った美青年「エドワード」を描いた作品。
エドワードの個性や能力が存分に生かされる序盤は見ていて>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
幽霊が見える少年・コールと、過去の失敗に取り憑かれた精神科医・マルコム。
境遇や年齢は違えど、「心の内に消えない深い傷を負っている」という部分でのみ共通しているふたりは、言葉を交わし、信頼を育み、やが>>続きを読む