健康で文化的さんの映画レビュー・感想・評価

健康で文化的

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異人たち(2023年製作の映画)

4.5

あんまりドゥ…
アンドリュースコットもポールメスカルも他作品の役柄からクィアなイメージが強くついているが(というかアンドリュースコットはオープンゲイなんだね)、とにかく可愛い。切ない。可愛い……
初め
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.0

無理だと分かってるし別に結ばれたいとかじゃないけど、あの瞬間の今はもういない自分を含め、とにかく愛しい、過ぎ去ったものたちよ…ひとつひとつが何故か自分の体験と重なる気がしてしまう感じ、頭の中を覗かれて>>続きを読む

アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.0

すっかりゴリラになってしまったザックエフロン…甘い顔・ぱっつん前髪・ゴリマッチョの組み合わせが何とも頼りなく見える妙。
呪いなんかじゃなくて原因は父親の「鋼の爪」であり、愛した兄弟との関係性と家庭のし
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コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー(2022年製作の映画)

4.0

大変なことをやってしまう訳だけど国がやってることの方がよっぽどやばいんだよ。序盤、何故か当事者が空気として扱われる理事会とか「階段から落ちるといいよ!」とかコメディ調で絶望感煽らないようにしてるけど多>>続きを読む

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

おもちろかった。平成初期風味のビジュアルが良〜い。物語としてはありそうな感じだけど少年が可愛すぎるのがミスリードだよね。お母さん悪くないよ。子育てのままならなさに、『少年は残酷な弓を射る』を思い出した>>続きを読む

波紋(2023年製作の映画)

3.5

かなり面白かったし筒井真理子の不機嫌演技は最〜高。そういえば前も光石研と安藤玉恵と水の宗教でてくる映画あったね笑
突如現れる波紋空間の演出だけはめちゃくちゃ嫌いで、その辺が荻上直子風味なのかもしれな
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.5

砂虫の存在感が大勝利だよね…砂虫ライド良すぎる 全ビジュアルが良いので常に満足だけど、めちゃくちゃ眠かったし、全体的に考えるのはやめている。だから何って話ではある……ドゥニヴィルヌーヴの作品永遠に観て>>続きを読む

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

3.0

「自分の辛い話を人にするのは悪いから、ぬいぐるみ相手にする」という感覚が全く分からなくて、人間相手でないと癒されないし代わりに自分も話を聞いて辛さを分け合うのが人間関係というものなのでは??と思ったけ>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

意識高いインテリかアメリカ人にしか通じなさそうな話(意識高いインテリなので非常にむずむずした)
崇高な社会的責任↔︎社会に求められるように行動する↔︎好き勝手にやる という三段階の立場がありながら、全
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アシスタント(2019年製作の映画)

3.5

そんな仕事辞めてしまえの一言に尽きるんだが、夢売る業界ならではの悪質さはあるよね。彼女が会長の問題を訴えようとした時、カウンセラー(人事?)が、あからさまに!『プラダを着た悪魔』を模倣して説教してきて>>続きを読む

ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

4.0

いやぁ〜すごかった!!!!尋常じゃない執着心、そしてあの態度でもついて行きたくなる圧倒的強さ…スタートの度に気合がものすごいので観たあと家出る時叫んで気合い入れたくなった 毎回同じ話が長いのおもしろく>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.5

想定外にプラネタリウム映画だったのがめちゃくちゃ嬉しかった☺️良いフレーズいっぱい出てきたけど、へび座の赤い星のエピソード、いくら調べても出てこないのだが。ていうかへび座そんな明るい星ないし。創作だよ>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.5

重めの犬映画だった。犬は息子と一体となって証人の役割を果たす。あれが演技だったとは……
夫婦の関係が徐々に暴かれていくのが面白さではあるのだが、途中で当事者は息子だということに気付く。結局真相は分から
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.5

ポスター怖すぎて見る気なかったんだけど評判だったので。歴史書の短く謎に満ちた記述から膨らませたというのが面白い。若干の歪さはあるが、見ないことにしない世子に導かれて見ようとする主人公の変化、後半の追い>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

〜わかる〜
何かにリベンジするために全力の愛を注いでくる母親、でも子は常にその足を引っ張る裏切り者……
外の世界は危険がいっぱい…と思っていたら全部内だったし外に出ることなんて一生できない!!なんか
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.5

スタントがめ〜ちゃ良かったのとアシリパさん白石がとにかく良い。動物も良い。杉本は流石にもうちょい筋肉つけてください。杉本のマフラーがピカピカのプリント布なことに最もがっかりしている
源次郎の体に期待

ブラックベリー(2023年製作の映画)

3.5

ブラックベリーの栄枯盛衰、初めから潰れかけのRIMがそのまま潰れていたか、十数年だけの天下を取るかという分岐だけがあったって感じ。全てがなるべくしてなったようなシンプルな因果関係でできていて、短い歴史>>続きを読む

決戦は日曜日(2022年製作の映画)

3.0

やりたいことは分かるけどフィクションで遠回しにしか批判できないなら日本は一生前進しないじゃん

カラーパープル(2023年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃ良かったんだけどポスター下手か。
ソフィアが生き返るシーンで泣いた。黒人がサバイブするためには音楽が必要だったんだと実感させられるようで大正解のミュージカルだと思う。シャグとの恋愛関係はも
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.0

居場所を見つけたというより、愛を知ったって話では。愛されることを知らなければ愛の表現のしかたも分からないよね。郵便受けまで走らされるの良かった。

レッド・ロケット(2021年製作の映画)

3.5

好きになれる要素がなく全員から嫌われていてどこを取っても有害だけど悪かというと微妙、というすごいバランスのキャラクター。ポスター画のシーン、シンプルに最低じゃ〜ん!となって笑う。クライマックスでちん◯>>続きを読む

ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.5

ポールダノの不審者顔が良い
話はシンプルだけどちゃんと面白かった。この騒動以降、空売り勢も小口投資家の動向をきちんと見るようになったというのが良かった。

雪山の絆(2023年製作の映画)

4.5

バヨナ監督の作品はジュラシックワールド炎の王国のゴシックホラー風味アクションが最高だったんだけど…と思いながら観たけどしっかりホラーの手法が多用されている恐ろしさはすごかったしなんかもう手放しに全て良>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

不快な話を覚悟してたけど超良い話だった…!!メアリーシェリーと父親、フランケンシュタイン博士とその創造物との関係と入れ子になってるのが上手い。
後半どんどん賢くなっていくと顔が締まってくるし、あの職場
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ミツバチと私(2023年製作の映画)

4.0

自分で言葉にすることはなかなかできないけど、周りの言葉に対していろんな表情を見せるのがすごい。誰よりも彼女の葛藤を間近で見てたのはお兄ちゃんで、彼女が自分らしく遊ぶことができた初めての友達はニコで、彼>>続きを読む

ハンガー:飽くなき食への道(2023年製作の映画)

2.5

めちゃくちゃつまらなかった。チュティモンジョンジャルーンスックジンが好きなので彼女が険しい顔して鍋振ってるとこは全部良かったけど、食べ物をどれも全く美味しそうに見せてくれないのは……

コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

4.0

『ビヨンド・ユートピア』とユートピア被りしてるじゃんと思ったらふつうに北朝鮮被りだった。ユートピアって北朝鮮の比喩なんだね…イ・ビョンホンの金日成(金正日?)風ショットはめちゃ笑った。ビヨンドユートピ>>続きを読む

被害者が容疑者となるとき(2023年製作の映画)

4.0

架空の証拠を使って揺さぶる尋問テクみたいに言ってる警官いたけどさ、なんで被害者への聴き取りじゃなくて尋問になってるん????加害者へは非常に丁寧な態度で、ナチュラルに男尊女卑染み付いてるのが怖い。まあ>>続きを読む

ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

4.0

いやすごい。『侍女の物語』に続き『誓願』を読んでいるところだが、北朝鮮とギレアデに類似が多くてびびる。処刑見学とか。そういえばアトウッドは人類史に存在するものしか描かないのだった…
牧師先生の脱北者妻
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ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

4.0

オープニングとエンディングの爽やかで優しい曲すき
敷いてる紙は数時間おきに替えて!!って留守電笑った。チーズから離れて!!も笑った。
過保護で神経質気味の主人公も、放任で大らかな隣人も、情はともにあり
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

和山やま先生のあのギャグを映像化は無理があるだろうとの想像は半分以上当たってしまったし、映画に膨らませるためか全体的にもたつくなあと思いながら観ていたのに、何故こんなに大好きになってしまったのか………>>続きを読む

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

4.0

スクリーンで見られる狂人グランプリ(罪を犯さない範囲内で)
社不適としてはさかなクンの方が圧倒的に幸せそうなのだけど、これは結局ツチヤの望みは人間関係と切り離せないものだからなのだろうな 母の距離感す
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ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

2.5

全くピンとこなかった。『裸足の季節』を観たときに「『ヴァージン・スーサイズ』じゃん」って感想を目にしたから観たけど姉妹が主人公なこと以外共通点かわからない…総じて男目線なのが気持ち悪い。彼女たちは尊い>>続きを読む

7番房の奇跡(2013年製作の映画)

2.5

システムが悪いに尽きる。なんか良い話風で可愛い女の子と気は優しいおじさんたちの心の交流とドタバタ劇

Saltburn(2023年製作の映画)

3.5

バリーキオガンが隙をみては脱ぐ…
金持ちにさほどの恨みを持ったことないのでレイプ男たちをブチのめす話ほど乗れなかったが、ずっと気持ち悪くてバリーキオガンを見せる作品ってかんじ

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