ああおうえいさんの映画レビュー・感想・評価

ああおうえい

ああおうえい

あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

4.0

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他の北野映画でも印象的なのだがカットの順番が“コト、モノ”→“リアクション”ではなく“リアクション”→“コト、モノ”であることが印象的。後者の画面連鎖であると観客は焦ったくも感じるがリアクションが印象>>続きを読む

Flip-Up Tonic(2023年製作の映画)

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見入ってしまった。完全に小津を意識したカット画面連鎖があってニヤけた。もう一度みてストーリーを確認したくなった。

サッドカラー(2023年製作の映画)

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主人公が診察を受けている時に看護師と医者に囲われているショットブロッキングの勉強になります。家の柱で夫婦の分断を表しているのがいい。ヘアライトや背中に当ててあるライトが体のエッジを出せていていい。最後>>続きを読む

インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

3.5

ビックリボウスキ感。やはりPTAよくわからず。でも毒親はしっかり描かれていた気がしてPTA味は感じた。

蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

4.1

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ちょっと表面的な作り込みを感じてしまったところはあるんだけど大杉蓮の車で追っかけ回すシークエンスは素晴らしいし最後の「お前俺殺しに来たな」は完全に武だった。ラストシーンの幽霊を感じないのもまた虚しいこ>>続きを読む

(1954年製作の映画)

3.9

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「カビリアの夜」でもそうだったけどフェリーニ正面からのショットが多いな。ラインを感じない。離れ離れになってもどこかで生きているんだって思うのと完全に死んだんだなって思うのって似ているようで違うよねって>>続きを読む

暗殺の森(1970年製作の映画)

4.2

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いやぁこれはヤバいわ。ストーリーは正直右から左に抜けていくのは否めないんだけど照明、構図、撮影、運動が一級品で見入ってしまう。ゴダールの「気狂いピエロ」がストーリーが右から左に抜けていってはまらずゴダ>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.6

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・正直ちょっとダメだった。世界観、衣装、ロジャーディーキンス監修の撮影、照明は素晴らしいし勉強になるけどあまりにもストーリー展開が遅いしスリルにかけるものだと思う。舞台や小説などではクリアできない巨大>>続きを読む

タピオカ学入門(2023年製作の映画)

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タピオカ学入門
・演技はリアルではないデフォルメ化された芝居でマンガの映画化で多くの日本映画が失敗しているけど装飾や技術、画づくりがすごいし構成、ストーリーにもひねりを加えているため見れるものになって
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バットマン(1989年製作の映画)

4.0

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バットマン

・ノーランの「ダークナイト」をベストに上げていながら実はバットマンをしっかり見てきていない。今回のティムバートン版はノーラン版を考察するいい機会になったと思う。ティムバートン版はノーラン
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宇宙戦争(2005年製作の映画)

4.0

ダレる要素はあれど電柱にぶつかる車、破壊される車、侵入してくるエイリアンなど怖い要素満載。スピルバーグさんを本気で怒らせないようにしよ。日本人が倒したのガンツを思い出しちゃった笑笑

太陽の王子 ホルスの大冒険(1968年製作の映画)

4.0

立体感がないことやキャラの顔の書き込みがない現代のアニメとは劣る部分はあるものの釘付けにされる演出の数々でみいってしまったよ

鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

4.0

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鉄男

・表現主義の勝利のような映画。先日視聴した「ファンタスティックミスターフォックス」のようなすごくショット数を重ねて滑らかに見せる映画もあるけど「鉄男」のようなカクカクな動きになるストップモーシ
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ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

3.9

ファンタスティックミスターフォックス

・「白鳥」をはじめとしたネットフリックスシリーズに特徴的なメタ的表現が多いウェス作品の方が好きだがこちらも面白かった。登頂人物がカメラ目線でしゃべることをアニメ
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晩春(1949年製作の映画)

4.0

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晩春

・小津監督は誰にも批判の余地もない名監督、小津の作品を挙げておけば間違いないというぐらい映画の中で地位を築き上げた監督ではあるが映画の鉄則中の鉄則であるイマジナリーラインが全くない監督であるこ
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.1

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いいっすね。弱者に寄り添うとはこうでありたい。欺瞞を感じない弱い者への優しいまなざしにあふれた映画だった。面白かった。設定がハードすぎるわけではないが普段私たちがなんとなく見ないふりをしている外国人の>>続きを読む

カビリアの夜(1957年製作の映画)

4.1

これはヤバい。マジで人間不信になる。カビリアおもしれー女。

愛、アムール(2012年製作の映画)

4.0

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愛、アムール

・おもろかった。普通の家という画しかほとんど写らないがちゃんと画づくりされていてさすがだった。ハネケの映画はハリウッド的なハイコントラストでもなく人物の顔にも影をほとんど入れないモノと
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エル・スール(1982年製作の映画)

3.9

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エルスール

・父と娘、映画を扱いディゾルブが多用されていくのがヴィクトルエリセだなと思った。窓をはさんだ父子のコミュニケーションの演出が秀逸。自転車に乗るシーンやベットの下に隠れるシーンで親からの自
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

3.3

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スワロウテイル

・漫画的な映画。キャラクターの衣装や哲学のようなものも実感がわかず浮いているように見えた。要素も人物も多すぎでまとまってないしご都合主義的なところもあって辻褄合わせにも乗れないしたる
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.2

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今年暫定ベスト。瞳をとじて

・長いけどほぼずっと面白かった。ディゾルブが多いのが印象的。こんなにも多い映画は初めてかも。それは出来事が終わるまで見せ切らない省略があまりにも多い映画であるからだと思う
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