朝倉さんの映画レビュー・感想・評価

朝倉

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ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

3.8

『青いパパイヤの香り』で監督を知り、気づいたら東京国際映画祭のチケット取ってました。

食べる人を想ってつくる料理シーンは見ているだけで満たされるし、実際お腹も空いた。
TOHOのアイスティーじゃ到底
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エゴイスト(2023年製作の映画)

4.6

ドキュメンタリーを原点に持つ松永監督の色がとても出ていて、作られたものであることを忘れそうになった。

ズームを使わず実際に寄って近距離を演出したらしく、演者の体温が感じられる不思議な感覚になった。
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波紋(2023年製作の映画)

3.7

『かもめ食堂』のイメージだけを持たれていること、その脱却と反逆を込めて作られたそう。

カラーは違えど、結局女は強いってメッセージは当初から変わらず。

女性監督ということで、理不尽な目に遭ってきたし
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ピュ〜ぴる(2010年製作の映画)

3.8

松永大司監督の原点。
現代美術作家ピュ〜ぴるが、確立されていく姿を10年間追い、8年分に収めたドキュメンタリー作品。

友人の松永大司監督だからこそ許された距離感と、松永監督に映画監督の技術がまだ備わ
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

4.4

タイトルに込められた意味を、
127分間でゆっくりと編んで伝えてくれる。

こんなにも心温まる作品だったのか、、
今さら見たことを後悔しつつも、
出会えてよかったとホクホク気分になりました。

やっぱ
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うかうかと終焉(2023年製作の映画)

3.7

居心地の良さから抜け出さなければならない苦しさ…誰もが知っているであろうあの感覚を、ゆったりのんびり気張らずに映像化。

中高年〜シニア層が多く、
規律の緩い学生寮が身近な人ほど多角的に楽しめそう。
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白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

2.6

中盤、隣の隣のおじさんが大あくびをしました。

私「(…同感。)」

やりたいことがとっ散らかり、
交わらぬ世界観が何十層にも重なり、
ベタベタなトレンディ台詞の数々…。

もっとジャズに集中できるか
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あしたの少女(2022年製作の映画)

3.8

映画だとわかっていても、罵声って本当に気分が悪くなる。
心臓がずっとドクドクしていて、終始緊張していた。

捜査を進めるにつれて糸口が見えるどころか絶望が深まる現実。
けれど、今は通称「次のソヒ防止法
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ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

3.7

劇場でかかっていた予告を見て、ワクワクが止まんねえ!!!
と心がざわつきまんまと劇場へ。
(予告の意義を体をもってして証明)

人生を懸けた推し活とはこのことか、と。
世界を変えてしまった推し活。
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フェアウェル(2019年製作の映画)

3.7

U-NEXTの特集にて、優れた脚本としてピックアップされていたので鑑賞しました🤙🏻

シンプルな起承転結なのに、オリジナリティがあって個性もある。
それが優れた脚本ってことなのか?も?
ラストシーンの
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トムボーイ(2011年製作の映画)

4.4

綺麗事でまとめることなく描いていて、やるせなさや悔しさや苦しさをリアルに感じられた。

身体と異なる性で生きるために用意した、"そう見えなくちゃいけないもの""隠さなければならないもの"を剥がそうとし
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ペパーミント・キャンディー 4Kレストア(1999年製作の映画)

4.2

人間形成の過程を逆再生で。

人格形成は10代で大方決まるとか聞くけど、そんなことはないことの証明。

どこで誰と出会い何をしてきたか。
人生避けては通れない、自分の意思とは反することをしなければなら
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エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

3.6

"群像劇"ってこのことかってくらいに、目まぐるしい。

どの人物がどの名前で…と全てを理解したのは恐らく終了15分前くらいかと。

よくわからなくても、インテリアとファッションがとっても素敵だったから
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不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

3.8

映像の色味、ファッション、撮り方、どれもが美しかった。
美術展一周したくらいの眼福。

愛の力は差別偏見の威力に打ち勝つことができるんだ、なんて言いたいけど人の悪意と敵意はどんなものよりも強い。

ファニーゲーム(1997年製作の映画)

4.3

レイトショー、夜ひとり帰る前に観るもんじゃない。

救いなんて概念がない。
暴力の惨さを伝えるためだけに作られたそう。
十二分に伝わったからもう観たくない。

それでも映像は洗練されていて、
遊び心の
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スーパーバッド 童貞ウォーズ(2007年製作の映画)

4.7

下ネタこそ正義な世界。
(なのでこちらの作品は下ネタ?なんそれ?な面構えで最後まで突っ走ります。下ネタと括っているこちら側が下品なのではと考えさせられるほどに真っ向勝負な下ネタ。結局下ネタ。もうそれで
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(1990年製作の映画)

4.3

綺麗だったなぁ…
監督が実際に見た夢が短編8本に。

そしてスティーヴン・スピルバーグとジョージ・ルーカスが制作に携わり完成させたそうで、日本古来の文化が古臭くなくかっこよく描かれていて「いいもん見た
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.7

「男か女かはどっちでもいい」

まさしく。

のんちゃんだし女の子に見える〜

いやいや服装がメンズライクだから男性でしょ…

もうそなことたぁどうだっていいんです!!!!!!!

ミー坊の話だから!
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ピアニスト(2001年製作の映画)

3.9

『エレファント』の生活音のみのスタイルがとても好きで、ふとした時に欲するんですよね〜

と職場の先輩に話したら

「じゃあハネケを見るべきだよ」

とオススメしてもらったので
ビジュアルを知っていたこ
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線は、僕を描く(2022年製作の映画)

3.2

「水墨画を通して成長」

を想定していたら

「水墨画を通して出会った人々との関わりによって成長」

だったので、水墨画技術を知りたかった勘違い姿勢で挑んだ私には不完全燃焼。

恐らく感動してほしいと
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

2.8

憧れの俳優が主演であったとしても心には第三者委員会を持ってレビューいたします。
仮面ライダー無知の人間が観たver.のレビューです。

「…あれ、なんか違う」

冒頭5分で察しました。

好きになる映
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.8

滲みらぁ〜っくぅあ〜

映画みる時、み始めた時ってどことなく身構えたり「…っしゃ映画みるか」って緩く気合を入れてしまうんだけど、
始まった瞬間「あ、これは」って秒で脱力。
映画!!!って色味の映像では
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

4.5

ふとした時に無性に見たくなる作品。
これで3回目。

見たくなる時なんかしょっちゅうあるけど、癒しの即効性がとんでもないから体が本当に求めている時にしか見ることを許していない。

着飾らない、
見栄を
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SELF AND OTHERS(2000年製作の映画)

-

貴重な本作を観る前に美術館で2h試合を挑んできたために、2回寝落ちという舐めきった態度をとったため評価は自粛します。反省してます。

今は亡き写真家のドキュメンタリー、友人に誘われなければ知ることはな
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恋は光(2022年製作の映画)

4.6

神尾楓珠は顔だけじゃないって言ったろだから!!!
うますぎた演技がうますぎた…

"オタクでもないし根暗でもない、けどなんかオタク"

なんとも言えぬあの感じをこうも自然に表現できるって、彼の本性に少
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イージー★ライダー(1969年製作の映画)

3.3

これが"アメリカン・ニューシネマ"なのか…!(全然理解できていない)

そもそもそれは何なのか、調べてみたら60年代後半から70年代にかけて発表された、社会体制に対して反抗的かつ逃避的な人物を描いたも
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.2

そんなはずはない…!!!
監督・脚本ともに、あの『容疑者xの献身』『真夏の方程式』で感情を揺さぶりに揺さぶってきた製作陣が作ったとは…そんなはずわっ何があったんですか!!!!!

と叫びたくなる気持ち
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

3.9

「これが女性の生き辛さ苦しみでっせ!!!」

をおっ広げにわざとらしく表現することなく、

「いやこれが日常だし別に驚くこともない。作品に必要というよりも排除することの方が不自然だから映してます」
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オールド・ボーイ 4K(2003年製作の映画)

3.9

観賞後のぐったり感、心に残るじっとりザラザラ感、韓国映画特有の感覚が普段の5割増しで…疲れました(最高に面白かった)

男が謎に拐われ、
それから15年間監禁されての、
謎に突然の解放。

この監禁の
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

3.8

”アメリカで最も惨めな町”とされるロックフォードに漂う空気を、ファーストコンタクトで「あぁ、これ知ってる」って思った。
なぜなら私の地元もそんな感じだから。

閉鎖的ゆえ仲間意識が強く、”陸の孤島”な
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.7

挑発的なレビューになってしまいました。
それくらいこの作品に共鳴した。


これを書く前に鑑賞された方のレビューを見たのですが…
「もっと暴力的なシーンが欲しかった」「自分もこんな女性に声をかけたくな
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.6

【堅気だった息子が圧倒的オーラを纏うドンになるまで175分】

イタリアからアメリカへ移住し、一代で財を気づいたドンとその三男が主軸のストーリー。
正直、マフィア映画ってだけで堅気な道に生きる私として
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

5.0

作品が終わる寸前に涙が溢れ、エンドロール終わるまでずっと顔を覆っていた。
自宅でエンドロールを見届けたのは初めて。

善き人には必ずその報いがあるし、
善き行いは必ず誰かが見ている。
その証明となる作
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バッド・チューニング(1993年製作の映画)

3.6

なんか見覚えあるな〜と思ったら『エブリバディ・ウォンツ・サム‼︎ 世界はボクらのでの中に』の監督で納得。

↑の高校生ver.ということで、今作も何があるわけでもなくただただティーンの弾け一部始終をお
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ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

3.8

"アメリカ産ドリフ"爆誕!!!

ストーリーは、同姓同名の富豪との勘違いにより襲撃されたボウリングヲタク無精髭おじさんが、その腹いせにモノホン富豪の元へ道場破りへ行くも、行方不明である富豪夫人を助けろ
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

5.0

"どんでん返し"ならぬ"どんでん越え"作品。

みる人の予想を平手打ちしてくる容易でないストーリーでしたね。
観賞後に「うっわー…(小声)」と声が漏れてしまうこと不可避でしたわ。

小切手詐欺に味をし
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