hineさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ビートルズと私(2011年製作の映画)

3.7

ビートルズのエピソードを持つ様々な人へのインタビュー集。スタジアムの備品係のおじさんとか、ジョンレノンに会おうとして結局会えなかった俳優の話とか、良い意味で取るに足らない絶妙な小話がやけに面白かった。>>続きを読む

未成年(2018年製作の映画)

3.5

2人の殴り合い、クレカでご飯たべてきなって言うお母さん、すごく好きだった。キツい場面でもユーモアが散りばめられていて、あっという間に見終わった。
終盤のややガーリームービー的なノリがちょっとあれかなと
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飛行士の妻(1980年製作の映画)

3.0

公園の写真作戦はすごくよかった。この日が、アンヌの人生最悪の日に見えて、痛々しかった。髪型決まらない問題、わかる。一気につまらない気持ちになる、うまくいってないと。

主戦場(2018年製作の映画)

3.0

公開時、内容に興味があって観たけど、その後の騒動なども含めてむしろ、ドキュメンタリーとは何か?を、改めて色々考えさせられる好機だった。歴史を顧みるなかで真実や正義っぽいものが一つであることはほぼないと>>続きを読む

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.2

三島由紀夫の作品が好きだった(そしてにわかなりに、金閣寺と永すぎた春を並行して執筆してるあたりまじで狂ってる(いい意味!)超人だとは思う)けど、楯の会のビジュアルとかゴシップとか特に最期の狂気的なイメ>>続きを読む

悪人伝(2018年製作の映画)

3.5

序盤のサンドバッグが怖すぎて爆笑してしまった。サイコパスvs組長って設定も新鮮、任侠精神の爽快感もあり面白かった。マ様好きになった。

欲望の翼(1990年製作の映画)

4.5

音楽と熱帯雨林の緑の色味が最高。男女間、親子間、友人間の愛に似たものや執着についての話かなと思った。ズレた運命を示唆するみたいな時計の描写と、掛け替えない1分間。
電車で、「その女といた」と言うところ
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忘れられた人々(1950年製作の映画)

3.5

ペドロの罪悪感や悪夢的な演出が興味深かった。貧困を背景とした暴力の連鎖の悲惨さが描かれているんだけど、とても日常的で取るに足らないような、さらに古い映画の質感や音楽によって「渇いたバイオレンス」に見え>>続きを読む

レネットとミラベル/四つの冒険(1986年製作の映画)

4.2

会話がすごい面白い、日常生活の冒険。
青い時間のレネットの不安定さが印象的。メンヘラかな?と思いつつ、上京してから発揮されるメルヘン少女にありそうな根の強さがすごくリアルだった。
小銭がなくて焦る問題
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ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

4.3

オアシスで衝撃を受けたすぐ後に観た本作。ソルギョングさんが(ムンソリさんも、もちろん)オアシスと同一人物と思えなくて驚いた。
とても暗くて痛い。逆行する時間軸でひたすら何も取り戻せないということが何重
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十九歳の地図(1979年製作の映画)

3.4

音楽かっこいい。
ほんとに、もう、どうやって生きてゆけばいいかわからない、のです。
原作読もうっと。

サウダーヂ デジタルリマスター版(2011年製作の映画)

4.0

田我流さんのめちゃくちゃ良い芝居。
弟のゆるやかな狂気が、物語に浮遊感をもたらしていてとても好きだった。
BOOWYとマフラーの爆音は染みたー!

午後3時の女たち(2013年製作の映画)

4.0

ユーモアとイタさ、痛みの描き方とテンポがすごかった。
終盤ちょっと蛇足かなというところや、賛否両論ありそうだけど、すごく面白かったー!

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.2

洒脱な会話劇で展開するのかと思ってたけどなかなか力技な映画で驚いた。子のいる翻訳家の人の思いが、一番刺さった。

雨にゆれる女(2015年製作の映画)

3.2

映像から湿度を感じられる一貫した雰囲気と臨場感が美しかった。

美しき結婚(1981年製作の映画)

3.4

サビーヌ、かなりやばいやつでヒヤヒヤしたけど、弁護士の彼もなかなか言ってるなーって、あの攻防戦、恐ろしくなりながらちょっと笑ってしまった。
ヘンテコテクノポップと先を予感させる最後もよかった。

パリのランデブー(1994年製作の映画)

4.0

①7時のランデブー、すごくうんざりしてワクワクして、物語が終わった後にも続く展開を想像して楽しかった。
②パリのベンチ、「あなたは、彼がいるから存在する鏡像だわ」ってなかなか辛辣な浮気相手への言葉、な
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Outer Space(原題)(1999年製作の映画)

3.8

すごい密度。家に入っていく、物語を期待させる構成も素敵で、その後どんどん悪夢のような。起き抜けで見たらちょっと具合悪くなってしまったくらい、すごい。

そこにいた男(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

女性の闇の描き方にフックがないので、殺意に至るスイッチに説得力が薄かった気がした。何も思えなかった。。
部屋の中のBTSのポスターやらハングルのサインやらも気になってしまった(その映画美術も軽はずみで
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恐竜が教えてくれたこと(2019年製作の映画)

4.0

忘れられない夏を過ごす少年の話。
出てくる大人がみんないい人なのが優しいせかいで良い。
一人でいる訓練や、主題になっている「最後の恐竜」のはなしは、少年期の通過儀礼的なプロセスということなのかな。
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ペコロスの母に会いに行く(2013年製作の映画)

3.6

笑って泣けるエピソード満載。とてもいい映画。
戦後の風俗史を程よくなぞり、女友達の話がクライマックスとして描かれてたのが特に良かった。

友だちの恋人(1987年製作の映画)

3.8

カフェやパーティー、狭いコミュニティでのさまざまな遭遇と関係の気まずさがこわいくらい伝わった。
みんなおしゃれで可愛くて、バカンスはこれから!というのは気持ち良い。

服装にいつも何か意味がありそうで
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愛・アマチュア(1994年製作の映画)

3.5

シュールさとスリルとギリギリの笑いみたいな均衡感覚が面白かった。
ヨラテンゴやマイブラはあがる!
登場するキャラクターみんなチャーミングで変で壊れてて哀れでみっともなくてなのにゴージャスで好きだったけ
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トラスト・ミー(1990年製作の映画)

5.0

良すぎて唖然とした。
最後のカットと音楽が頭から離れない。
悲惨な状況のやばい人たちだなと思って観ていたのに、マリアとマシューの優しさやなんとも言えない気高さや潔癖さのようなものがどんどん好きになった
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シンプルメン(1992年製作の映画)

4.0

なぜか少し疎外感や寂しさを感じるほど、淡々と進んでいくのが心地よかった。ダンスとその後の音楽談義、マドンナのようなスターが自身を売ることと彼女が消費されることに、何の違いがあるのかという話が印象に残っ>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.3

ああ、ずっと観てられる。まず、ウィナノライダーの立ち振る舞いが最高。
パリの、盲目の女性が引くリップラインから二俣のトンネルに進んでいくシーンも素敵だったし、最後ヘルシンキの不幸大会も、優しさにじんわ
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冷たい水(1994年製作の映画)

3.5

燃える大きな炎、ロックンロール、アウトフォーカスな映像の断片、切りっぱなしの髪。ヒリヒリするテクスチャ、温度や湿度が鼻の奥にツンとして、冬が来たなーって思った。思い出した時に見直したい大事なかんじの映>>続きを読む

Calling(2012年製作の映画)

3.0

終盤、心が通じ合うような一瞬からグッとくる部分はあった。セリフを排した描き方は繊細だけど、やはり消化不良なかんじもしました。
他の作品も観たいと思う監督です。

羅生門(1950年製作の映画)

3.8

音楽がとてもよかった。そして京マチ子さんの怪演が印象的。
もう誰も信じられないという気持ちだけが残り、ラストの雨上がりのシーン、赤ん坊の行く末にさえも疑心暗鬼になってしまった。
私はもう、誰も信じられ
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ラブ IN ニューヨーク(1982年製作の映画)

3.4

序盤のスピード感に引き込まれた。無駄のなさが素敵だったけど、途中ちょっとだけだれちゃったかも。
ビジネスが盛り上がっていく雰囲気はほんとにワクワクしたし、80sな音楽もファッションも今見て尚かっこいい
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ノスタルジア(1983年製作の映画)

4.8

素晴らしかった。
女だけがこんなに神にすがるのはなぜ?
という問いから1+1=1の話、
濃霧や温泉の湯気でブラーがかかって、境界を失ったぼんやりと幽玄な視界、
これが世界の終わり?

(芸術を理解する
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Helpless(1996年製作の映画)

3.7

むかし、VHSで借りて何度も何度も何度も観た。いまや肌触りみたいなものしかはっきりしないけどなんだか謎の快感があった気がする。
いま大人になって、また観たいな、といきなり思った。

お嬢さん(2016年製作の映画)

3.3

キムミニを愛でる作品。
そしてやっぱり設定がすごかったなー。
ヒリヒリするエロスとユーモアに随所で笑っちゃったけど、ちょっと食傷気味でした。 

自由が丘で(2014年製作の映画)

3.3

バラバラな時間軸が心地よくまとまってて、ラストもよかった。嬉しい気分になった。
過去に会いに行って未来に会うって普通のことかもだけど、なんか不毛な、人生を一回他人任せにするかんじの、半ばやけっぱちな、
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女は男の未来だ(2004年製作の映画)

3.0

プレゼントがあります、と言って、初雪を踏ませてあげる感覚がよかった。
宅飲みのシーンの生々しさも。