hineさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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Love Letter(1995年製作の映画)

3.3

最初から最後まで隙がない画作り、構図やカメラワークが美しくて印象的、ミポリンの顔立ちの素晴らしさ(特に冒頭の、雪に埋もれた横顔は恐ろしくキレイ)
でもやっぱり、酒井美紀さん好きだなー。
過去に焦がれる
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ライク・サムワン・イン・ラブ(2012年製作の映画)

4.1

これは好きなやつです。
かなり前に一緒に観た人が、「これは、 (まるで、恋をしている誰かのようなかんじで、)誰も誰にも恋なんかしてないから嫌だ」てきなことを言ってて、未だに記憶に残ってる。
キアロスタ
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冬の小鳥(2009年製作の映画)

3.5

主演のキムセロンさんが凄すぎて、胸が詰まる。冒頭の自転車での乗せられて笑顔や、お父さんにお酒をお酌するときの表情が忘れられない。
自分を土に埋めるシーンで、子供の頃の漠然とした、だけど物凄い心細さとか
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嘆きのピエタ(2012年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

家族になりすます、疑似家族としての描き方に興味があった。復讐のための、女の嘘に真実みたいな気持ちが入り込んでくるのが深く悲しかった。

ジム&アンディ(2017年製作の映画)

3.8

マンオンザ・ムーン観てからすぐ観たのですごく面白かった。演じることの狂気、崇拝の狂気。
ジムキャリーが、自身の表現の根底に怒りがあるって言ってたの(マンオンザ・ムーンに限ってかもだけど)は本当にすてき
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桜桃の味(1997年製作の映画)

3.5

色彩や、砂埃、影や街の光がとてもきれいで、ずっと見てられる映像。
自分の結末を半ば人に委ねる主人公の傲慢さがちょっとやだなと思っていたけど、博物館に行くところとか、不安や自分の情けなさをようやく外に出
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マン・オン・ザ・ムーン(1999年製作の映画)

3.5

「笑い」にまつわることって、一番こわいのかもと思った。とにかく気鋭すぎて気狂いじみたコメディアンの生涯を再演したジムキャリーの怪演は凄まじかったんだけど、本作観賞後にアンディ・カウフマンの動画を見てみ>>続きを読む

パパと娘のハネムーン(2018年製作の映画)

3.0

個人的な出来事で憔悴してた気持ちを慰めるべく観ました。大変失礼だけど2本目のワインを空けながらの視聴だったので、基本ずっとむせび泣いてました。こんなことは物語でしかないかもしれないと思いつつ、家族、血>>続きを読む

人魚伝説(1984年製作の映画)

4.3

なんだこれは。めちゃくちゃ良かった。序盤の、ボートの爆破の鮮烈、何度も繰り返されるテーマの切なさ、水中の妖しさと美しさ。
モリで殺戮するくだり、とても長いのに、ずっと感極まって見入ってしまったし、主演
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アマンダと僕(2018年製作の映画)

4.2

残酷で優しくて、優しくて優しい映画だった。序盤の、エルヴィスをYouTubeで聴いて踊るシーンが素敵すぎて悲劇の予感がしてもう泣いちゃった。
そしてエルヴィスに因んだ慣用語をほどよく用いるセンスがもう
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サマーフィーリング(2016年製作の映画)

4.4

サマーフィーリングとしか言えないフィーリングに深く潜り込めて、哀しくて素敵な時間だった。触れたそばからこぼれ落ちる砂のお城というか、どんどん過去になる大好きなレコードのセットリストのようだった。
ベル
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午後の網目(1943年製作の映画)

4.0

小手指ではなく、骨のある映像芸術だなと見入ってしまった。特に、冒頭の手と、揺れる階段のカットは印象的。
鏡を使った演出や、神経症的なストーリーは、現在では濫用され尽くされた感があるけど、先駆けとなった
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夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

3.5

最初から最後まで寒々しく、痛々しく悲しくて心地よかった。わたしには経験のないことなのに、映ってるのは知ってる感情のような気がした。
海岸に横になるローアングルの絵がとてもきれいで忘れられない。
窓拭き
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ディレクターズカット版の3時間弱をだれずに観られたのは、やはり作り込まれた美術の美しさと音の使い方の上手さによると思う。
走る車と天地が逆さまになる演出すごかったー!

そして、性儀式で喘ぎ声に呼応し
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正しい日 間違えた日(2015年製作の映画)

3.2

反復する(同じことの繰り返しではないけど)、自然さが良かった。母親が寝たらまた抜け出してくるとか言う甘酸っぱさはなんかやだったけど照れた。
純粋さと正直さについてを、監督自身の境遇についての日々の推敲
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クレアのカメラ(2017年製作の映画)

2.7

監督(キャラも、本人も)が本当に嫌だったー公私混同も何も流石にクズすぎるだろー
あと、クレアとマニがなんとなく結託して、マニの上司についてちょっと陰口っぽく話すのがじんわり嫌だったー(マニが不満に思う
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それから(2017年製作の映画)

3.7

向かい合う2人のダイアログで構成された静かな映画。こんな会社ぜったいやだし、ヒステリックな男泣きが気持ち悪くて嫌なんだけど、なんだか大事なことが溢れてるようにも一瞬見えて、でもやっぱりひたすら滑稽なだ>>続きを読む

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.3

なにこれ映画?って思いながら、見入ってしまって、見事に気持ちをぐちゃぐちゃにされてしまった。長尺なのに、削れそうなとこが一切ない密度がやはりすごい。めちゃくちゃわかりそうな気がするのに、登場人物の誰に>>続きを読む

豚と軍艦(1961年製作の映画)

4.1

戦後の横須賀の歓楽街や酔いに任せたダンスシーンがとても好き。ハルコは幼くて可愛くて粗野でタフでめちゃくちゃ魅力的、ばかやろーって叫ぶシーン、最後に女性たち(時代に順流する女性たち)の一団を突っ切って逆>>続きを読む

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.2

冒頭の幼少期のシーンの絵作りが凄すぎて、なぜか泣けてしまった。あと、キスの後に走り出す(超絶猛スピードな)ところ。
寓話的で、話に深みとかはあまり感じないけど、ヒロインが超魅力的なので良いのです。前作
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レッド・ファミリー(2013年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

内実のない偽装家族が極限下で隣家の"家族的らしい"会話を演劇的に再現するところ、グッときた。。(涙)
喧嘩強いミンジュ素敵でした。

HURRY GO ROUND(2018年製作の映画)

3.4

hide好きなので、最初、え、、、これなに、、って思って見ていたけど、hideのファンではない俳優が、hideを知っていく過程で、
(ノリが軽い、みたいなかんじは確かにあるけど、それがある意味、事実を
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

3.9

原作漫画で衝撃を受けて、映画のキャスティングにさらに驚いた(木野花さんヤバすぎる)し、忘れ難い映画。アイリーンのかわいさは漫画そのまま、実写化によるラストは本当に圧巻。
重いテーマで、事実、受け入れが
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ちょっと北朝鮮まで行ってくるけん。(2021年製作の映画)

3.5

すごく丁寧に作られたドキュメンタリーで、涙なしでは見られないシーンもあった。史実としても知れてよかったし、個人史と世界史を同時に見せるかんじが素晴らしくて、スッと入ってきた。

ドキュメンタリーは必ず
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.2

期待通り、とても素晴らしかった。劇中劇(のリハーサル)を映画の大切なプロセスとしている点で、「親密さ」と通じているな?と思ってみていて、
「演じる」ということは嘘ではなく、また、別のペルソナを築くとい
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.5

ほんとうにマークトゥインの小説のような冒険譚。ドキドキするし、爽快で泣けた。銃社会はこわいなーとか、車におもちゃの手錠とかあるの穏やかじゃないなーとか思いつつ、部屋にいながら一夏の冒険ができたような気>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

4.0

ずいぶん前に見たけれど、思い出しても胸がギュウッとなる。
すごく好きな映画。色彩や構図もすごくいい。

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.0

フィクションであれ、過酷な歴史をエンタメに落とし込むことは時に危険だけど、それに勝る良さがあった。主演のディオさんの眼差しや身体性はファンタジーだった。
さまざまなシーンで、マヌケを「演じて」窮地を切
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スウィング・キッズ(1993年製作の映画)

4.0

つらくて涙が止まらなかったけど、最後、声変わりしていた弟に未来を投影するような、全てが絶望的ではないと思えたところがすごかった。

親密さ(2012年製作の映画)

4.8

すごくよかった。
りょうちゃんと、みっきーの、精神的な共感みたいなものに、興味あった。
すべてがトピックになるような言葉の重なりに、劇のなか途中重さも感じるけど、ラストの飛び方に全部昇華されて、さいこ
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そして俺は、ここにいない。(2019年製作の映画)

3.8

クンビアが好きだったけど、こういう背景とか地理、歴史的な要因とか詳しく知らなかったから、こういった映画を観ることができてよかった

ラジオ放送のコミュニケーションは素敵だ
言葉が伝わらないもどかしさは
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海辺の彼女たち(2020年製作の映画)

3.4

彼女たちの、不安な気持ちが伝染して観ているの辛くて頭痛くなった。けど、(クソみたいな)現実について、映画として再現されるべきことが映画としてなされていて、映画鑑賞の尊さのようなものを感じさせられた。