作りたいものを作る自由さを、シンプルな喜びを改めて提示してくれる映画だった。
観れてよかった。
ただ、内容が心にまで響いてこなかったのは、最後に真島昌利の楽曲にしなだれかかってしまうような(よくない作>>続きを読む
時事的なテーマへのアプローチがやや一方的(理想的というかヒロイズム過多というか)だけど、主演2人の演技が素晴らしく、現実社会への一つの可能性として見れなくもなかったため、映画(作り話)としてはすごくよ>>続きを読む
一つ疑い始めると全部信じられなくなるような人間の恐さの連鎖、疑心暗鬼に心は疲れるけど、目が離せない展開と手の込んだカット割りがスリリングで面白かった!SNSの写真の空虚さが印象的。
マシューマコノヒー演じる主人公の役作り(減量)の凄まじさもさることながら、人物像を形作る佇まいや仕草の作り込みが完璧だった!馬鹿でかいソンブレロを渡して振り返るシーンと、部屋に貼られたマークボランのポ>>続きを読む
簡潔にいえば、主人公が自分を見つめ直す、回復を描いた映画だと思うのですが、なんでこんなによかったのかわからない、良い、すごい映画。
おそらく、「記憶」であるかのような、定かではない瞬間のイメージの断片>>続きを読む
パソコンでメール交換するところ、パスワードを当てたところ、盛り上がった!
柔らかく、「人生の選択肢」について描かれてるのかな、と。ポップソングが終始良い感じ。
韓国ソウルの立ち退き問題に立ち向かう、トゥリバンとインディーミュージシャンたちの奮闘記。音楽や芸術の政治利用について、微妙な気持ちを持つ視点にじわっと共感した。
ミュージシャンたちが純粋でキラキラして>>続きを読む
妻の持たせてくれた秘密の封筒と、モーガンフリーマンのバックステップがさいこうのセプテンバー。楽しい映画でした。
家族や雇用の多様性、夫婦、男女の在り方などの描き方が女性監督ならではと感じた。(優しすぎるのでは?と思う部分もあったが)
そして全篇を通しデニーロのチャーミングさたるや。クラシックアメリカンなウォーク>>続きを読む
夫婦の馴れ初めにちょっと泣いた。
エレベーターがないためにブルックリンのアパート、5階の部屋の売却を検討する夫妻、その顛末と愛犬の入院、そしてブルックリンブリッジの爆弾魔の事件が並行して進む。
思い出>>続きを読む
コインランドリーのラッパー、Airとhairで韻を踏む少女の詩、偉大な詩人とパターソンの共通点(愛する女性の名前がラウラとローラ)に関する夫婦の会話など、日常を織りなす細やかな出来事がとてもすてきで、>>続きを読む
2人の思い出のエロアルバムの写真がとてもよくて、クレジットを見たら野村佐紀子さんで、納得。
触れることのできない相手を愛し続けることができるか、という命題が、現在の状況に響いていた。
この映画のヤンイクチュンの顔つきも身体性も、何もかもがめちゃくちゃ好き。
数えたわけではないですが、シバルという言葉が知りうるなかで最も多く出てくる韓国映画のような気がしました。
エヴァ・グリーンがオーバーオール姿で、モップを持ってコミカルに踊るシーンが何故か印象的。
友達という単語が男性名詞か女性名詞かで悶々とするところと、ゴダールリスペクトのルーブルを駆け抜けるシーンも良か>>続きを読む
たまたま舞台挨拶で監督本人から作品について聞く機会があり、街や人との関係の作り方がすごく健全で、監督の心意気を見た。制作物が面白ければ良い、ということに基本的に異論はないが、ドキュメンタリーやその他映>>続きを読む
劇中で印象的なThe 5.6.7.8sの楽曲を、たまたま日本で立ち寄った古着屋のBGMで聴いて、監督自身がこのバンドを探しまくって起用したというエピソード含めて大好きな映画。歪な部分も多々あるが、監督>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
アーティストのソフィ・カルの作品が引用されていて、興味を持って見たが、期待ほどの奥行きは感じられなかった。
他人の決定に徹底てきに身を任せることの危うさ、そして心地よさがカルの作品の醍醐味だと思うが、>>続きを読む
リップヴァンウィンクルのシーンが鬼気迫りすぎてトラウマになりそうなくらい。思い出してもこわい。
戦争の暴力性の描き方も狂気があふれていてすごいこわい。フィクションが持つ力とはこういうことなのかも。
総>>続きを読む
観賞後には阿部定がジンジにしか見えないくらい、こわいくらいにハマってた。
最後の高台のシーンが、なぜかわからないけど、復讐するは我にありの散骨シーンを想起させた。
遺骨を捨てるシーンのエフェクトが、すごく奇妙で印象に残ってる。
なぜ殺人を犯すのか、結局わからなかったし、明確な理由は必要ではないのかもしれないということがわかりそうで、やっぱりわからなかった。
物語としては重い内容にも関わらず、暗くなく、奇妙に明るく笑えるところがよかった。人間の滑稽さ。柄本明の怪演が圧巻。
ヘミがパントマイムを披露しながら「ある」と思うのではなく、「ない」ことを忘れる、と話すシーンがとても印象に残っている。カメラワークが美しかった。
このレビューはネタバレを含みます
TOKYOが色っぽくてチープでチャーミングに描かれていて好き。よく知る街なのに旅行してる気持ちになる。
最後に耳打ちしてる言葉はなんなんだろう。いまだにすごく知りたい。
すてきなラブストーリー。赤いワンピースを着た彼女を車窓から見つけるところが、本当に最高。
憧れや恋心のために犯罪に走る、その幼さがリアルで、ヒリヒリした。
伝記映画にありがちな、スキャンダラスな部分を過剰に描くようなデフォルメが少なく、爽やかなサクセスストーリーとして観ることができてとても素敵だった。ラストシーンは音楽の力に大泣き。