ca324さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

2.0

ホテルクラークの山岸が主張するお客様は神様的なサービス信条は2019年の映画として古すぎ。都内のホテルだろうにロビーに外国人客、スタッフにアジア系が一切目につかなかったのも全然今っぽくないので、一体い>>続きを読む

アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

1.5

ヴィランといい、大落ちといい、迫害の歴史があるサーミ人文化に対して相当厚顔無恥な脚本だと思う。そもそもエルサに魔力が宿った理由、パパとママが旅に出た理由に致命的な矛盾があるし、「塔の上のラプンツェル」>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.5

カンヌを獲ったことも含めて富裕層の無邪気で残酷な貧困層への無関心を描いた作品と思いますが、「いや、この程度の無関心なんて全然マシじゃん」と思ってしまった。
後半の大雨の後にパク家がとる行動は確かに憮然
>>続きを読む

マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー(2018年製作の映画)

2.0

前作でメリル・ストリープが演じたドナの若い頃をリリー・ジェームズにしたのは大正解で、生き生きと健康的でセクシーでポジティブでとんでもなく魅力的で、3人の男性たちを次々に虜にしていくヒロイン力の極み。脚>>続きを読む

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

1.5

原作は文字だけで音を表す究極体みたいなところがあって、それをスポーツ漫画みたいに観客とか審査員がペラペラ実況するような映像的演出に置き換えるのを最低限にしたのはまぁ良かった。ただ主要キャラクター4名の>>続きを読む

HiGH&LOW THE WORST(2019年製作の映画)

4.0

HIGH&LOWシリーズ初鑑賞。シリーズ履修レベルを問わない数多くのキャラクターの見せ方、ストーリーの捌き方すごいですね。「IT」は数人のトラウマ描くのに3時間かかってるのに。アクションの撮り方も迫力>>続きを読む

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

2.0

数多あるヒーロー映画を見ているとするする動くCGや計算し尽くされた華麗なアクション、ワクワクさせるテーマソングに乗せられるままただただ彼らの活躍に拳を突き上げてしまいますが、このシャマランが出した異色>>続きを読む

来る(2018年製作の映画)

3.0

妻夫木聡があの犬属性の笑顔を貼り付けて演じる不愉快な自己陶酔イクメンが見事。二枚目がモラハラやると本当に恐い。松たか子と小松菜奈の浮世離れした姉妹も最高で、漫画チックなキャラでもビジュアルと演技がしっ>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

1.5

世代じゃないから実体験としてはないけれど、ビートルズはファッションやカルチャー、4人組という構成(アイドルやバンドのファンがシンメとかバディとかグループ内の関係性に熱狂したりするようなもの?)とか、色>>続きを読む

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

3.0

ルーザーズの子役たちの目、せりふ回し、動き方まで成長した姿を完全に演じてみせた大人世代の役者たちにとにかく拍手。有名どころが必要でのキャスティングと思っていたマカヴォイでさえこの人ビリーだとピンとくる>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

3.5

笑いは誰かにとっての悲劇であって(例えばバナナで滑って転ぶなんてことも、滑った当人にとっては悲劇)、ほらこんな悲しいことがあったぞ、でもジョークなんだから笑えよと意図的なのか無意識なのかさえも分からな>>続きを読む

アド・アストラ(2019年製作の映画)

1.5

これ、宇宙版「ロスト・シティZ」ですね。プランBの作品ですが、ブラッド・ピットは本当は自分でやりたかったのかな。多分監督も製作陣もそんなに宇宙自体興味なくて、アマゾンの奥地はもうやったから宇宙に設定変>>続きを読む

ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

4.0

景色のいい海沿いの街で本をきっかけに交流し謎を解くというのはどこかビブリア古書堂的(たまたま昨日WOWOWで見たので)。お金持ちなアメリカ人婚約者、兄のように見守ってくれる幼馴染兼担当編集者、読書会を>>続きを読む

トールキン 旅のはじまり(2019年製作の映画)

3.0

「指輪物語」を書いたトールキンの半生を描いた作品で、少年時代~戦争から帰還し執筆を決意するまでなので「ナルニア物語」を書いたC.S.ルイスとの宗教観をめぐる確執とか面白そうなネタには触れないというのは>>続きを読む

シー・ラヴズ・ミー(2016年製作の映画)

3.0

「シャザム」で改めてザッカリー・リーヴァイいいなと思って見に行きました。やっぱり歌上手いし上背があって舞台映えする。そして愛嬌があってチャーミングです。相手のローラ・ベナンティ演じるアマリアも、思い込>>続きを読む

ディリリとパリの時間旅行(2018年製作の映画)

4.5

子供の事件解決ものだから悪役もそんなに大悪党じゃなかろうと思っていたら最低of最低な醜悪ぶりで、でも今も普通に同じこと考えてる人もいそうで本当に吐き気がするくらい気持ちが悪かった。絵柄は細部まで可愛く>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.5

タランティーノ監督が愛する60~70年代のハリウッドで起こったある事件の歯車が一つ違ってもしこうだったら、というとても贅沢に作られたファンフィクみたいな映画。ディカプリオが表現する、西部劇の撮影現場で>>続きを読む

ロケットマン(2019年製作の映画)

3.5

エルトン・ジョン本人が関わっているだけあって、変に美化も神格化もされていない彼の孤独や愛を求める姿が描かれていて胸を打ちます。これは第三者目線だからかもしれませんが、エルトンのお父さんもお母さんも息子>>続きを読む

ライオン・キング(2019年製作の映画)

2.0

「美女と野獣」「アラジン」と続いた第二黄金期傑作の実写化と異なり、オープニングの「サークル・オブ・ライフ」はアニメと構図が全く同じだし、ストーリー的な改変も少なく、オールCGでどこまでリアルな画を作れ>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

4.0

タイムリープものホラー。アメリカのマスクってどうしてこんなに不気味なんでしょう。ヒロインの人物設定と役者の表現力が良くて、見まごうことなきビッチ女子大生なのにいつの間にか応援したくなる生命力にあふれて>>続きを読む

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.0

いつだって持ち主の幸せを考え、最優先に案じてきたウッディがようやく自分のために生きるという展開は親の子離れのようで、クリエイター自身に子供が生まれ、その成長のたびに訪れる様々なステージという実体験をも>>続きを読む

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

3.5

「スパイダーマン」をジョン・ヒューズ風の学園コメディとして描く方向性は前作ホームカミングそのまま、設定をヨーロッパへのフィールド・トリップ(劇中で色々あるにせよその資金はどこから?)にしたおかげで番外>>続きを読む

RBG 最強の85才(2018年製作の映画)

4.0

長年男性優位な世界の一線にいる女性というと肩で風を切る主張の強いキャリアウーマンを思い描きがちで、実際男性ばかりの中で声を上げようとすればキイキイ騒ぐしかなく、そこがまた「これだから女は」と陰で言われ>>続きを読む

アラジン(2019年製作の映画)

2.5

最近のディズニーの実写リメイクは「美女と野獣」もそうだったけどセットに作り物感がありすぎて、箱庭の中みたいに見えるのが気になります。「ゲーム・オブ・スローンズ」とか「ハリー・ポッター」とかファンタジー>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.0

「名探偵ピカチュウ」の時も思いましたが、制作側にきちんとそのキャラクターへの思い入れなり愛があって、どうすれば魅力的かを分かった上で作っていると分かる実写やリメイクは本当に安心感があります。人間ドラマ>>続きを読む

名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.0

もこもこピカチュウが可愛い。とにかく可愛い。声はどう頑張ってもデッドプールの顔しか浮かんで来ないけど、それも一応からくりがある。ストーリーは途中までちょっとダレるなと思って見ていましたが、オチは良かっ>>続きを読む

アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

3.0

疑似家族の愛情に弱いタイプ人間なので(なので血の問題が色濃いマーベルよりDCの方がその点では好き)インフィニティ・ウォーから5年後の世界でトニーがあの写真を飾っていること、そして彼が行動のきっかけにな>>続きを読む

シャザム!(2019年製作の映画)

3.0

いきなり与えられたスーパーパワーにはしゃぐ子供の描写が軽快でとても面白かった一方で、身寄りのない主人公が親を探し求める健気さや、その顛末に胸がぎゅっとくる苦しさがあって、ただ軽いだけのコメディじゃない>>続きを読む

ナショナル・シアター・ライヴ 2015「ザ・オーディエンス」(2014年製作の映画)

3.5

エリザベス女王が即位から現在までに歴任した首相たちとの謁見を描いた作品、ということで時系列に沿って描くのかな、とか場所はバッキンガム宮殿の謁見の間固定なのかなと思っていたら時系列は結構あっちこっちに飛>>続きを読む

バンブルビー(2018年製作の映画)

3.5

トランスフォーマーは全然シリーズを追ってないのですが、脚本がうまいとは聞いたことがなくて。でもこれめちゃくちゃよく出来てた!面白かった!バンブルビーがとても可愛いし、少年少女と未知の生命体との秘密の関>>続きを読む

バイス(2018年製作の映画)

3.0

マクベス的な野心満々な夫婦が政界で成り上がっていくというのは普遍的で「ハウス・オブ・カード」にも通じるものがあって面白かった。ブッシュ元大統領を演じるサム・ロックウェルが上手くて、無能なんだけど愛嬌が>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.0

「グリーンブック」の後に見たのでスパイク・リー監督のばりばりの作家性が強くて、これが伝えたいんじゃ!が作品に注ぎ込まれている。グリーンブックもつまんない作品とは思わないけど、優等生的でパワーはないので>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

3.0

「ムーンライト」でも助演男優賞を受賞したばかりのマハーシャラ・アリ、今回は白人上流階級にも黒人社会にも馴染み切れないドクター・シャーリーの演技がとても見事で、育ちの良さを感じる仕草や纏う雰囲気の説得力>>続きを読む

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

3.5

「ローグ・ワン」とか「レディ・プレイヤー1」のなんとも中間管理職的な小物ヴィランが似合うベン・メンデルスゾーンがすごく好きなのですが、そのステレオタイプ・キャスティングが良い意味で機能してた。上官役を>>続きを読む

ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

2.5

原題の"If Beale Street Could Talk"、すごく素敵なタイトルですよね。19歳のヒロイン・ティッシュの目線で描かれたとてもピュアなラブ・ストーリー。「ムーンライト」のジェンキンス>>続きを読む