プロミシング・ヤング・ユーレイ。『女神の継承』監督の前作と聞いて鑑賞。『呪怨』フォロワーな前に出るタイプの幽霊もの。冒頭から貼られた伏線とエンドロールに用意された衝撃。
ドライブ・ヒズ・カー。むせ返すほど“良い顔”が充満した1ミリも足を踏み入れたくない世界で展開する、組んでいた腕に力が入りっぱなしのヒリヒリする時間。映画から息遣いを感じるほどの熱があった。
中盤まで何度か寝たけど、困ることはなかった。界王拳に機械鎧と主人公サイドのパワーインフレに対して、老害パワハラ上司的な敵では小物すぎやしないか。戦闘も同じようなアクションの増量感。
“刺殺事件が起きた時、ナイフの製造者が罪に問われるか？” これまた東出昌大の無双映画（クリームソーダの場面がベストアクト）で、憤りを覚える実話映画。裏の主役は裁判所での吹越満と渡辺いっけい。
ラストシーンのための映画な印象も 、今回はライド・イン・ユア・カーな三浦透子、海の漁も馴染んでいる東出昌大の再出発に至る演技には魅せられるし、浅田美代子が女将の呑屋が近所にあれば通い倒す。
“真実は人の数だけある”説。冒頭のツダケンからクライマックスまで説明台詞が続くので置き去りになる心配なし。後のバディとの出会い譚には展開も含めて『ヤング・シャーロック／ピラミッドの謎』を彷彿🔍
不条理という括りであっても自分に1・2本目は「そんなのわかんない」で、3本目の #洗浄 は「それはJOJOだね」と分かりやすく、4本目の #VOID に「そういえばそうだね」とゾワゾワしたし、浅野いに>>続きを読む
設定が絶妙、撮影が（相当に）慎重。キラキラ／モヤモヤ／タンタン…様々な青春が撮れ高関係なく平等に提示される。ゆえに36人目になる感覚を覚える。各人が吐露する言葉は愛しくもあり、切なくも映った。
野生のワームで走り出す〜♪で終わり⁈ “俺たちの闘いはこれからだ！ヴィルヌーヴ先生の次回作にご期待ください”…いや、まだ続くんかい。砂と音を浴びる体験として前半は圧倒されるも、やっぱり苦手ジャンル。加>>続きを読む
『四畳半シリーズ』『リバー、流れないでよ』と、京都は可愛い奇跡がよく似合う。清原伽耶マジックで希釈された感ある例のシーン、それでも🤔とはなる。
若き『グロリア』な『ザ・ドライバー』が『アジョシ』する、こういうのが観たいんだ！枠で優勝。一重がクール、車外の戦闘力がリアル、もう一つのドライバーの活躍にもアガる。
小説では成立していたであろう言葉が、よく喋る登場人物たちの違和感しかない台詞になっているうえ、デリケートな題材は設定として軽く扱われるのみ。杉咲花さんの黒目から光を消す演技の重さ。
予告で得られる情報は導入に過ぎず、「舐めてた相手が…」が幾重にも重なる先読みできないサスペンスであり、漆黒と純白が交差する切なさ募るスタンドバイミー。ラストにも痺れた。
このタイミングでしか撮れない>>続きを読む
怪物、だ〜れだ？中世のようで未来でもある不思議な世界で、二人がぶつかる幾つもの壁は今日の問題そのもの。とはいえ重い話にはせず、バイアスを痛快に壊してくれる。エンドロール直前の描写のなるほど感。
ミステリと呼ぶ勿れ。「私は殺してない」「そんな事は重要ではない」や「実体験とフィクションを織り交ぜて書いている」の台詞どおり、検察／容疑者／証人それぞれの“真実”の激突にハラハラし、夫婦喧嘩にはヒリヒ>>続きを読む
近々、父親になるマークはヒッピー的な生活を送る旧友からキャンプに誘われる。
気まずい二人。家庭を持ち親になること、独り気ままに生きること。選んだ道であっても違う不安があり、その不安が“あの頃”に戻し>>続きを読む
犬が行方不明。足止めで始まる1マイルのロードムービー。貧しさは停滞に繋がり、大切なものを遠ざける。そんな現実に反し映画内の横移動に後ろめたい快感を覚える。“動かない”守衛による施しまでも現実的🐕
長い。起きる展開の意味を逐一考えさせられる3時間に、ミーはつかれていた。「なぜ」「どうして」な出来事の釣瓶打ちに困惑はあるも喧伝される「狂気」「悪夢」の印象はなく、根源的な生き辛さと対峙する男の切実な>>続きを読む
今年のベストが確定したと宣言してしまいたい。日常の見え方が少し変わる、ふとした時に思い出し続けそうな物語。愛情でも友情でもない、この温かな関係に名前を付けたい。何度も映る玉ボケは、ささやかながらも確か>>続きを読む
大興奮のIMAX鑑賞だが、実に罪な映画。だって、あの音圧に包まれながら、トリッキーなダンスに酔い、演奏に濡れるなか、スクリーン内のノリノリな観客の姿を眺めることになるのだから。
「説明しよう！」の声が聞こえる、ジャンル愛が詰まった愛についての映画。展開に悶々とするも、紋紋の復活シーンは映画と主人公の覚醒を祈り続けた身には😭必至。丞威さん、アクションすんのかいと思たら、せんのか>>続きを読む
しみじみ良い。新学期の自己紹介で声が出せなかったり、話しかけられても変な間ができた過去が浮かぶ。現在進行形の痛みを、期せず解しあう疑似家族の交流。好意と感謝を全身で表現するまでに成長した姿には😭
性暴力被害者が虚偽報告の罪で逮捕される事件の裏に、警察が被害者に矛先を向ける驚くべき事実が浮かぶ。
もう一つの 『SHE SAID 』。事件を効率よく終わらせるために、容疑者は調べない→被害者には誘>>続きを読む
原作既読でも大満足できる、膨らませる部分のチョイスが絶妙な、より深みを増す映画化だと思う。後輩の和田君やエンドロールなどが、ブロマンスの縦糸に青春という太い横糸を通していた。帰路のBGMは、もちろん「>>続きを読む
原作既読。真のクライマックスはトリック開示の先に。原作で残ったモヤモヤが成仏する思わず拍手の脚色。とはいえ、良質な会話劇が溢れるなかでは終盤まで退屈だし、エンドロールの台無し感。役の損得もデカい。
いくつもの窓にうつるもの。あらすじが素描されるのみだから、特別な誰かの感動物語でなく「死ぬということ」「選択すること」が“いまの私にもわかること”として沁みてくる。横断歩道を渡るシーンに😢
ルーティンを大切にする寡黙な清掃員のPERFECT NIGHT。良い仕事には休憩時間が不可欠なことをニコラス・ケイジが言葉でなく拳で教えてくれる。モブもモブの仕事に徹して潔い。
苦しい映画。笑いの才能も、ドムドムバーガーの店員が惹かれる理由も、ピンクが放っておかない心情も、若林が肩入れする魅力も画からは見えてこない。“人間関係不得意”、自分もそうやし、黒子を選んだのは誰？って>>続きを読む
最後に別れた場所で待ち続ける、連絡先はメモに書く、生活は楽ではないが犬は捨ておけないし、そして犬の名が示すもの。よるべなき世の中にあって、信じられるものが最高にチャーミングに提示される。Wink of>>続きを読む
“しなくちゃならないことをするために、しなくていいことをできるだけしない”
「のぼる小寺さん』の好演が記憶にある伊藤健太郎さんの復帰作とのことで興味を持つも、SNSにも流れてくるDQNの生態ドキュメ>>続きを読む
ポスターの笑顔、そこで出るのか！笑 虚栄心という大きなイチモツを、嘘と夢でギンギンにする主人公の一念勃起に、なぜか引きつけられる。監督の現実を捉える目／役者を発掘する目が、前作と変わらず冴えている。
「記憶に残る幕の内弁当はない」の通説をぶっ壊す、恋愛・ファンタジー・コメディ・アクション・グリーフケア・日本カルチャーなど、多ジャンルMIXの泣ける幽霊譚。漫画『幽遊白書』序盤の見事な実写化ともいえる>>続きを読む
“さあ、なんでも話してごらん。話したいこと全部。”
戦場も扇情もない。なのに、戦争が日常から奪うものが、子供の可能性／大人の役割／芸術の価値が言葉でなく、優しい映像から鋭く届く。アニメ表現だから成し>>続きを読む
“ダメ。ゼッタイ。”
ひとり反芻したい作品もあれば、鑑賞後のテンションそのまま語りたい作品もある。これは完全に後者のTalk with you 。若気の至への皮肉、悪い方にしか転がらない話、鮮やかな>>続きを読む
“市子、ありがとうね”
大きな黒目に射す光を封印した杉咲花の無双、近づくほどに手が届かなくなる市子の夢想。瞬間風速の演技には圧倒されるも、行動原理が分からない、流石に無理筋な事柄が多い、時間軸のシャ>>続きを読む
早くも（？）アマプラで豪華なキャストが揃った映画の配信がスタート。原作にノレてないのに、ホームランを期待して観た自分が悪い。原作そのままですが、主人公がクズすぎて境遇に共感させない設定の意図は何だろう>>続きを読む
