calroさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ある男(2022年製作の映画)

3.9

幸せだった日常が事故による夫の死によって一変する展開に引きずり込まれていくスリリングなサスペンス。夫が何者だったのかに魅了されていく展開と、一筋縄ではいかない一人の男の人生の謎に迫っていく緊迫感と、徐>>続きを読む

燃えよデブゴン/TOKYO MISSION(2020年製作の映画)

3.5

熱血さ故の暴走で左遷されて太っちゃった警官ドニー・イェンが、日本を豚にコミカルに立ち回るカンフーアクション。振り切り方が見事だし、コミカルなアクションの妙と、シリアスじゃないドニー・イェンの新鮮さと、>>続きを読む

タイムリミット 見知らぬ影(2018年製作の映画)

3.6

突如一本の電話によって車の中に閉じ込められ行動を支配される緊迫感溢れるスリリングな展開と、犯人の謎に振り回されていくサスペンスがちゃんと魅力的。座席の下に仕掛けられた爆弾によって何もできない絶望感と、>>続きを読む

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.8

真っ青な肌をした巨人族と虐げられる人間の残酷で不思議な世界観に徐々に引き込まれていくその奇妙な魅力的キャラクターと、シンプルなストーリーなのにその一つひとつ機微と何とも言えない巨人のほのぼの感と人間側>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.8

スパイアクション小説作家が巻き込まれていくスマートかつ怒涛の展開に目が離せない。終盤からクライマックスの展開にはもはやついていくのがやっとだけど、ここまで振り切ってくれるマシュー・ヴォーンは見事だし、>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

4.0

正しさとか、普通であるとか、マイノリティであるとか、多様性とか、社会になじめない人々の生きづらさとか、社会になじんでしまったが故の生きづらさとか、よくここまで真正面から描きながら、じっくりと寄り添うこ>>続きを読む

タイムリミット(2003年製作の映画)

3.5

殺害された女性との間に怪しい関係のある警察署長が、捜査の中でその関係性を探られまいと右往左往する軽妙な展開がコミカルで、なかなか異様な展開なのにもかかわらずやたらスリリングな展開がいい。デンゼル・ワシ>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

4.2

プロポーズを受けてすぐにベランダから疾走する彼女を追いかけ、徐々に彼女の真相に迫るミステリーな仕上がりと、その奇妙な生き方を選ばざるを得なかった一人の女性の残酷なまでの生き様と、だからこそ魅力的な市子>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.3

テナーサックス片手に上京する少年と、才能あふれる若きピアニストとの出会いから始まる熱き少年たちの物語として圧倒的に完成度が高い。少年たちの出会いと、覚悟と、圧倒的な熱量をコンパクトにまとめられた展開と>>続きを読む

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.8

失うもののないやばいジジイの無双ものの破壊力はやっぱり間違いないし、なんだかんだこういうのでいいって見透かされてる感じすらある。シンプルな構成と、不死身の老兵のために丁寧に準備された展開すらちゃんとワ>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.7

少年に憑りつく悪魔を払うために派遣されるエクソシストの対峙する壮絶さと、アモルトのキャラクターの存在感と説得力でその世界観に引きずり込む展開は見事。王道的展開の破壊力は間違いないし、若き神父のキャラク>>続きを読む

女神の継承(2021年製作の映画)

3.8

タイのある村で受け継がれる代々女性が依り代になる女神の継承と、後継となりえる女性に憑りつくドキュメンタリータッチの展開が生々しい。自らに降りかかる様々なな厄災と、祈祷師としてのリアリティをじっくりと前>>続きを読む

パレード(2024年製作の映画)

3.8

亡くなった人たちの未練と、受け入れがたい現実と徐々に折り合いをつけていく美しい映像と、その一つひとつの小さな物語にもっともっと寄り添ってみたくなる。軽快さと映像美と錚々たるキャストと、Netflixら>>続きを読む

イップ・マン 完結(2019年製作の映画)

4.0

シリーズ4作目。過去作同様のドニー・イェンのアクションの際立つ王道的展開を残しつつも、妻なき後の家族との関係性と、サンフランシスコにおける中国人の在り方を軸に描くイップ・マンらしさ満載の展開がちゃんと>>続きを読む

イップ・マン 継承(2015年製作の映画)

4.0

シリーズ3作目。相変わらず王道的展開でありながら、マイク・タイソン出してくるところがなかなかいかついけど、クライマックスに詠春拳VS詠春拳を持ってくる展開は見事。個人的には1作目、2作目の展開でラスト>>続きを読む

イップ・マン 葉問(2010年製作の映画)

4.0

シリーズ2作目。サモ・ハン・キンポーとドニー・イェンなだけでも十分な感じすらあるけど、地道に自らの生き方を貫いていくイップ・マンと、門下生がいい感じにかき回してくれる展開と、各師範たちとの対戦からの相>>続きを読む

イップ・マン 序章(2008年製作の映画)

4.0

シリーズ1作目。ブルース・リーの師として有名な詠春拳の達人イップ・マンの強さと気高さの際立つ展開と、王道的展開の相性は見事。ドニー・イェンのスマートな佇まいと、ここぞという場面での気迫と、浮き沈みの中>>続きを読む

導火線 FLASH POINT(2007年製作の映画)

3.8

犯罪組織に挑む粗暴な刑事の気迫と圧巻のアクションは見事。潜入捜査を行う相棒と挑む豪快な展開と、アクションの破壊力は間違いないし、ドニー・イェンのアクションが待ち遠しい展開の中でのクライマックスは圧巻。>>続きを読む

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.2

かつての壮大な物語の起点となるデス・スターの設計図にまつわるエピソード4に至るまでの物語。相変わらず壮大な物語として、スターウォーズシリーズとして、対帝国軍としての反乱軍の壮絶な戦いの物語でありながら>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

母のもとへ帰省しようとしたボーが巻き込まれていく異様な展開はどう見ていいのかもはや分からないが、とりあえずとてつもなくハイカロリーな3時間。何を見せられているのか、もはや面白いとかどうとか、そういった>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.3

シリーズ9作目。完結編。一貫した家族の物語として、光と闇の対峙する物語として、宇宙の命運を背負う少女の物語として、壮大な物語の帰結として、アナキンから続くスカイウォーカー・サーガとして、ちゃんと完結し>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

4.2

シリーズ6作目。母を失い妻と子を失う夢にうなされて力を求めてダークサイドに引き付けられていくアナキン・スカイウォーカーの悲哀は圧巻。壮絶な物語の帰結として、崩壊する共和国と、力を増す分離主義者と、暗躍>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年製作の映画)

4.0

シリーズ5作目。成長したアナキン・スカイウォーカーと、加速していく宇宙の運命と、強さと才能ゆえに不満を徐々に募らせていくアナキンの不穏さが醸し出す物語と、一気にきな臭くなっていく宇宙の命運と、怒りと恐>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

4.0

シリーズ4作目。壮大なサーガの始まりの物語として、辺境の惑星タトゥイーンの幼い奴隷の少年とジェダイの邂逅からもはや感動する。相変わらず壮大な世界観でありながら、ややこしくならない丁寧でシンプルな展開と>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983年製作の映画)

4.2

シリーズ3作目。宇宙を巻き込む親子の壮大な物語の完結編。改めて驚くほどシンプルで壮大な物語の完成度に驚愕する。それぞれのキャラクターの魅力を最大限に発揮しながら、運命の子としてのルーク・スカイウォーカ>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年製作の映画)

4.2

シリーズ2作目。圧倒的なヒーローとしての物語を踏まえたルーク、ハン・ソロ、ダース・ベイダーのキャラクターをじっくりと追う物語と、ジェダイの在り方を問うマスター・ヨーダとルークの絶妙な師としての葛藤と少>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

4.2

シリーズ1作目。言わずと知れた圧倒的名作。後に待ち受ける壮大な物語に思いを馳せながら、運命の少年としてのルーク・スカイウォーカーのシンプルで壮大な物語は圧巻。今見ても色あせない圧倒的なエンターテイメン>>続きを読む

Saltburn(2023年製作の映画)

4.0

美しい貴族の少年と憧れを抱く秀才のひと夏の友情の行きつく果ての見事な展開は圧巻。あまりにも滑らかな物語の違和感と一気に加速する圧倒的な欲望としてのオリバーの強烈な存在感にちゃんと引きずり込まれる。理性>>続きを読む

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.3

言わずと知れたブライアン・シンガーの傑作。初見の衝撃は言わずもがな、結末を知ったうえでその圧倒的なキントと話術と、魅力的な5人のキャラクターと、謎の黒幕カイザー・ソゼの存在感は見事。どこまで真実でどこ>>続きを読む

JFK(1991年製作の映画)

4.1

ジョン・F・ケネディ大統領暗殺の真相を探るジム・ギャリソン検事と奮闘と、壮大で謎めいた公然の現役大統領暗殺という衝撃的で、かつ関係者の相次ぐ死と膨れ上がる数々の謎は圧倒的に魅力的。執念すら感じるその徹>>続きを読む

黄龍の村(2021年製作の映画)

3.7

序盤からいかにもな安っぽいホラーが始まり何が起こるのかわからないというかもはや何が起こるかわかっているような丁寧な運び方と、中盤から一気に展開する阪元裕吾ワールドに一気に持っていかれる様は痛快。コンパ>>続きを読む

牙狼 GARO 蒼哭ノ魔竜(2012年製作の映画)

3.6

映画2作目。ファンタジー感を全面に押し出した異色の世界観と、相変わらずの冴島鋼牙の佇まいと圧倒的存在感と、だからこその牙狼の大きな代償と追ったMAKAISENKI後の物語としての最終作。たった一人で約>>続きを読む

呀 KIBA 暗黒騎士鎧伝(2011年製作の映画)

3.3

スピンオフ作品。魔戒騎士バラゴが闇に落ち暗黒騎士キバになるまでの物語。王道的展開と、牙狼の独特のダークファンタジー的な世界観は安定感あるし、世界観や設定の割にシンプルでベタな闇落ち展開と、バラゴの悲哀>>続きを読む

牙狼 GARO RED REQUIEM(2010年製作の映画)

3.3

映画1作目。牙狼らしさそのままに映画のスケールでじっくり物語が展開するのがうれしい。ダークファンタジー的世界観と、魔戒法師の烈花のキャラクターと、魔戒騎士としての鋼牙との立場や思いの違いと、なんだかん>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.0

シリーズ2作目。圧倒的な映像表現の多様さに序盤から圧倒される。その繊細さと豪快さの機微を描く多様なタッチの描写が押し広げる心情は圧巻。グウェンとマイルスにここまで徹底的に寄り添いながらスパイダーマンと>>続きを読む

マーベルズ(2023年製作の映画)

3.7

MCU33作目。キャプテン・マーベルとモニカ・ランボーとミズ・マーベルが入れ替わりながらそれぞれの思いと感情とかコミカルに展開される瑞々しさと、それぞれの抱える葛藤や確執を踏まえた3人ならではの展開と>>続きを読む