calroさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(2021年製作の映画)

3.6

シリーズ8作目。再びウォ―レン夫妻が巻き込まれていく殺人を犯した青年のために真実に迫ろうとする展開で、相変わらずの安定感と王道的展開に加えて、裁判への展開の実話ベースの妙は見事だし、真相に徐々に迫って>>続きを読む

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.8

人里離れた山奥の家に突如現れ強引に侵入してくる謎の4人組と、聞けば聞くほど怪しすぎる話と、正常とは思えない謎の焦燥感と、もはやどう見ていいのかわからない導入と、もはや気がつけばシャマランの手のひらの上>>続きを読む

インクハート/魔法の声(2008年製作の映画)

3.4

本の世界と現実世界をつなぐ能力を持つモーが物語の世界の住人を現実に呼び出してしまうファンタジー。いろいろ強引だけど序盤からファンタジーなので、その不思議な世界観とかそこから広がっていく展開とか、本であ>>続きを読む

インサイダーズ 内部者たち(2015年製作の映画)

3.8

政治権力と財閥との癒着に歯向かう検事とチンピラの復讐劇と、二転三転する狡猾な展開と、緻密な追い込みの重厚なサスペンスに引き込まれる。目の離せない展開とそれ故のスマートなラスト、若き正義感とイ・ビョンホ>>続きを読む

クルエラ(2021年製作の映画)

4.0

クルエラ誕生の物語。いかにしてヴィランとして覚醒していくのか、その半生とエマ・トンプソンにみっちり鍛えられてヴィランたる振る舞いに成長していく展開は胸アツ。その一つひとつの丁寧な展開と、徐々に覚醒して>>続きを読む

ナックルガール(2023年製作の映画)

2.8

妹をさらわれたボクサーの復讐と救出劇。三吉彩花の正々堂々のアクションはちゃんと魅力的だし、窪塚洋介のそれっぽさはやはり抜群で、それにしてもいかにもなストーリーをコンパクトに持っていくにはやっぱり難しい>>続きを読む

Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼(2007年製作の映画)

3.7

周到で狡猾な殺人鬼の衝動と葛藤をスリリングに描くサスペンス。意外とコンパクトで広げすぎない展開だけど、このキャストなら十分その存在感と重厚な展開に持っていけるのは強い。軽妙なやり取りと、娘の渇望と、ち>>続きを読む

空気殺人~TOXIC~(2022年製作の映画)

3.6

ある日息子が意識を失い、同じ病で妻を失った医師が、風邪予防の加湿器殺菌剤のもたらす有害性を知り、販売元を相手取り訴訟を起こすスリリングな展開。大企業の残虐性と被害者の裏切りの生々しさと、映画らしい展開>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.2

殺人で服役した元ヤクザの社会復帰の難しさと寄り添う人たちの情熱と極めて現実的な社会との距離の難しさを一人の男の生き様を通して描く生々しさと迫力はすさまじい。錚々たるキャストの胆力はもはやそれだけでも十>>続きを読む

バーバリアン(2022年製作の映画)

3.7

Airbnbで予約した家に行ってみると鍵がないし、ダブルブッキングで先客がいるしで踏んだり蹴ったりな感じから、キースのいい奴であるが故の怪しさ満載な感じに騙されつつも、一気に加速するスリリングな展開は>>続きを読む

ルーム(2015年製作の映画)

4.0

長年にわたり監禁されている母子の日常から始まる物語と、二人のそれぞれの抱える生命力と、それ故の複雑な展開に引きずり込まれる。その異様な空間における日常性と異常性の気持ち悪さと深い愛情と、希望が現実にな>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.8

王女アンと王女に古くから使えるサラの深い関係性と、そこに割り込もうとする狡猾なアビゲイルの生々しい愛憎劇。オリヴィア・コールマンの存在感と壊れていく様の生々しさと、何か醜悪なものを魅せられているような>>続きを読む

海底47m(2017年製作の映画)

3.3

ケージの中からサメを身近に見れるケージダイビングに参加する姉妹に降りかかる海底での恐怖と不安からくる錯乱を淡々と見せつけられる恐怖感。暗闇の海底で迫りくるサメの恐怖と、つながらない無線と、減り続ける酸>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.1

戦後の日本に乗り込んでい来るゴジラの破壊力と圧倒的な体躯の迫力は間違いない。あくまで特攻から生き残ってしまった敷島の物語として展開しながらも、乗り越えるべき戦後と対峙すべき圧倒的な敵との対峙の生み出す>>続きを読む

クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

3.0

豪華客船の中で巻き起こる殺人事件に直面するバトラーと謎の女性と、相変わらず強烈でコテコテなキャラクターの軽快なミステリー。コテコテな感じかと思いきや思ったよりさっぱりした展開で、物足りない感じは否めな>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.8

家を持たずノマドな生き方を選択した一人の女性にじっくりと寄り添った人生に迫っていく展開は美しい。現実的な背景とそれゆえに迫られる人生の選択としての生き様と覚悟を丁寧な一つひとつの会話によって紡いでいく>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

老いていく父と介護する娘の儚くも愛に溢れた関係性と、父の目線で展開していくが故のそのスリリングな展開に惑わされ揺さぶられる。アンソニー・ホプキンスの圧倒的な存在感と溢れてくるような多彩な感情は見事。そ>>続きを読む

七人の秘書 THE MOVIE(2022年製作の映画)

2.8

結婚式当日に新郎の持つ牧場が燃え、新郎が疾走するところからそれぞれの思惑を巡る怪しい動きを追う7人の秘書。いかにもな感じの強烈なキャラクターと、シンプルな展開で名もなき秘書の軽快でスマートな展開はいい>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.7

淡々と予定通りの暗殺を入念に準備する暗殺者と、暗殺の失敗から急転する展開と、派手なアクションはあまりないが、そのじっとりとへばりつく執拗な復讐心、合理的でスマートな展開のバランスは見事。マイケル・ファ>>続きを読む

リッチー・リッチ(1994年製作の映画)

3.5

世界一の大富豪の御曹司であるリッチーのいかにもな壮大さと、いかにもな繊細さが振り切ったコメディで軽快に展開されるし、子供たちとの友情と冒険、やたら陽気な両親と、振り切った展開だからこそのリッチでアット>>続きを読む

非常宣言(2020年製作の映画)

3.8

ハワイ行きの飛行機の中で起こるバイオテロを巡る緊迫感と、それぞれの立場や役割や感情の生々しさと、畳みかけるような展開に一気に引きずり込まれる。逃げ場もなく、助けに行くこともできない飛行機の中で徐々に広>>続きを読む

127時間(2010年製作の映画)

3.6

何もなく人も来ず大自然のさなかで腕を岩に挟まれ動けなくなった登山家の本当に動けない状態を描く展開はスリリングだし、何も起こらないが故の絶望感と、特異な世界じゃないからこその生々しさは見事。文字通りのワ>>続きを読む

96時間 レクイエム(2015年製作の映画)

3.6

シリーズ3作目。もはや最強オヤジのリーアム・ニーソンの安定感は抜群だし、レノーアが殺され殺人容疑をかけられて警察に狙われいきなりフルスロットルなブライアンは間違いない。さすがに3作目になってなかなか強>>続きを読む

96時間 リベンジ(2012年製作の映画)

3.8

シリーズ2作目。逆恨みで一家丸ごと狙われ誘拐されるかわいそうな展開だけど、リーアム・ニーソンに暴走させるには仕方がない。もはや96時間も関係ない気がするけど、そうゆうのはどうでもよくてキムへの的確な指>>続きを読む

96時間(2008年製作の映画)

3.8

シリーズ1作目。もはや元CIAのリーアム・ニーソンが捕らわれた娘を取り戻すために乗り込んでいく設定だけで十分。リュック・ベッソン的なハイスピードのノンストップアクションを思う存分楽しめるし、まあリーア>>続きを読む

メイズ・ランナー:最期の迷宮(2018年製作の映画)

3.4

シリーズ3作目。もはや最初の迷路が何だったのかはどうでもよくて、若者を捉えて何とか生き延びなければならないWCKDの傲慢さと、生き延びるために必死に抵抗するしかないトーマスたちの仕掛ける最終決戦。相変>>続きを読む

メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮(2015年製作の映画)

3.4

シリーズ2作目。前作に続き謎迷路からの脱出に成功した先の新たな展開と、新たなる謎とWCKDの思惑に翻弄される展開と、徐々に真実にたどり着くテンポの良さがいい。相変わらずトーマスの圧倒的主人公感と、過酷>>続きを読む

メイズ・ランナー(2013年製作の映画)

3.4

シリーズ1作目。記憶を失い見知らぬ場所に連れてこられた少年たちと、一日に1度開く謎の巨大迷路に挑戦するスリリングな展開で、主人公同様謎にまみれた世界に迷い込む感覚が面白い。テンポのいい展開と、若者であ>>続きを読む

アンストッパブル(2019年製作の映画)

3.8

心神衰弱していくかつて火事で娘を失った母親と家族の物語でありながら、突如出会う少女によって加速する展開と、徐々に不安定に徐々に過剰になっていく母親を演じるノオミ・ラパスに目が離せない。何とも言えないス>>続きを読む

シックス・センス(1999年製作の映画)

4.0

幽霊の見える少年と少年の心の問題に寄り添うベテラン精神科医の心の交流を描くハートフルホラー。もはやラストの衝撃を味わえないのは大変残念だけど、その圧倒的な衝撃を踏まえてみてもそれでも十分に魅力的な二人>>続きを読む

チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

3.5

ティム・バートンとジョニー・デップがタッグを組む不思議なチョコレート工場と、翻弄されていくいけ好かない子供たちと、純真な少年チャーリーとウィリー・ウォンカの癖の強さと家族の物語。特異な世界観を癖の強い>>続きを読む

オペレーション・ミンスミート ーナチを欺いた死体-(2021年製作の映画)

3.5

第二次世界大戦のさなかナチスを惑わすために偽の文書を忍ばせた死体を詮索させるための戦略を練る実話ベースの物語。ストーリーはもはやタイトルに書いてあるので、その戦略に行き着くまでといかにしてその戦略を戦>>続きを読む

ビバリウム(2019年製作の映画)

3.5

新居を探す若い夫婦がふらっと立ち寄る不動産屋から始まる奇妙で不可解な展開に一気に引き込まれる。何かが起こりそうで何も起こらなくて、でも徐々に侵食されていく謎が深まり続ける展開に置いてけぼりにされるのに>>続きを読む

ラストスタンド(2013年製作の映画)

3.7

護送中に逃走しメキシコを目指す麻薬王と田舎町の保安官のアーノルド・シュワルツェネッガー。田舎町の平和なのんびりとした展開からクライマックスの圧巻のアクションに導く丁寧な展開と、その圧倒的な安定感という>>続きを読む

ブレイブハート(1995年製作の映画)

4.0

スコットランドの独立を目指して戦った英雄ウィリアム・ウォレスの自由への覚悟と、イングランドに虐げられた者たちの復讐と、戦闘の生々しさと圧倒的な迫力と、ウィリアム・ウォレスの存在感に引き込まれる。史実ベ>>続きを読む

劇場版 HUNTER×HUNTER The LAST MISSION(2013年製作の映画)

3.0

前作の劇場版と同様に、劇場版らしい集結感と懐かしい面々はうれしいけど、やっぱりこれだけキャラクター詰め込んで98分はきつい。導入と、敵の背景を説明する必要があるので、せっかくのクライマックスがやたらさ>>続きを読む