camusonさんの映画レビュー・感想・評価

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レナードの朝(1990年製作の映画)

3.0

原作の医療ノンフィクションは未読。

原題は「Awakenings」。
邦題は詩的でさわやか過ぎて、個人的には今一つ。
岸田智史の「きみの朝」だよが頭に流れてしまうようなイメージ。
飾りのない原題の方
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.0

まず、作画は素晴らしいと思います。
とは言え、テレビシリーズでも十分素晴らしかったので、
そこは「期待通り」どまりですかね。


主人公の乙骨憂太が思った以上に地味キャラでした。

本作は、虎杖、釘崎
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僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄(ヒーロー)~(2018年製作の映画)

3.3

あらすじ

夏休みの林間合宿を控えたある日、
雄英高校メンバーのデクとオールマイトは、
ある人物からの招待で巨大人口移動都市“I・アイランド“を訪れる。
ところが科学者の英知が集結したこの島を犯罪者が
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.5

まずは冒頭。
すでに公開済みのこれまでの劇場版のまとめ+パリ回復攻防戦。
見慣れていて、もはや新鮮味はないはずなのですが、
やはり劇場の大画面で見ると迫力が違います。
今まで聞こえてこなかった音も聞こ
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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

3.2

大雑把に言うと、ジブリ映画のクオリティで、
ドラゴンボールの戦闘を再現したような作品です。
(ドラゴンボールのアニメをちゃんと見たことがないのであくまでイメージですが)

主人公が魔女の宅急便のジジ(
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地球へ・・・(1980年製作の映画)

2.2

映画公開当時はプロモーションが盛んで、
竹宮恵子画の金髪赤目でヘッドホンを装着した中性的な人物画と
ダ・カーポによる主題歌が強く印象付けられています。。

と言っても、当時小学生だったこともあり、
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.0

18世紀初頭イギリスに実在したアン女王とその側近をモデルにして、
2人の側近女性による側近頭の地位を巡る争いを描いた作品。

同監督による「籠の中の乙女」、「ロブスター」は、すでに鑑賞済みで、
それら
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年製作の映画)

2.0

大人にとって子供時代の懐かしの流行りものを集めた20世紀博がオープンすると、
その懐かしさが、世間の大人達を魅了することに。
次第にエスカレートして、大人達が子供返りしてしまい、仕事を放棄するようにな
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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

4.5

私にとってのこの作品は、
廃墟での草薙素子による対多足戦車単独戦闘シーンに尽きます。
自分は一体何者なのか?という疑問にとり憑かれ続ける鬱屈、
答えを追い続ける孤独、解放への僅かな望みをかけた無謀行為
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BLAME!(ブラム)(2017年製作の映画)

4.4

原作漫画は未読です。劇場鑑賞。

機械に人間が排斥されるとか支配されるとか、ロストテクノロジーだとか、
ディストピアSFにはありがちな大枠なのですが、
世界観を構成するディテールの描写に徹底的にこだわ
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ルー=ガルー(2010年製作の映画)

2.5

京極夏彦の原作小説は未読です。

近未来。
個人の行動がリアルタイムで監視される過度な情報管理社会。
通信手段を介したコミュニケーションが支配的になり、
人と人とがふれあう機会が少なくなっているという
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千年女優(2001年製作の映画)

2.2

主要な登場人物は以下の3人です。
隠遁生活をしている往年の大女優。
そのドキュメンタリーをつくろうとしてインタビューをするおっさんP。
(小さな映像製作会社の社長らしい。プロデューサー兼ディレクターか
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.5

ファッション誌のカリスマ編集長のアシスタント(秘書)に就職した
女性主人公が仕事に恋に悩みつつ奮闘するという話。

テンポがよいし、キャラクターもわかりやすくて魅力的。
かなりオーバーな脚色があるだろ
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スキン~あなたに触らせて~(2017年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

冒頭からピンクで統一されたファンシーな部屋を訪問した男に、
顔だけの大写しでいろいろと講釈を垂れていたババアが、
カメラが引くと、よりによって全裸ハイヒール!脂肪ぶよぶよ。
この時点で、かなり要注意な
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.6

こうの史代による原作漫画は未読です。

戦時の廣島、呉の情景を、細部にわたって再現した力作です。

悲劇に襲われても、立ち止まって悲しむ暇もないまま、
生きるために前に進むしかない状況が伝わってきまし
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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

4.4

まずは、なんと言っても、絵が素晴らしいです。
背景、人物ともに水彩画の風合いの手書きです。
境界線の明確化と色彩の単純化、つまりは塗り絵の絵柄が、
いわゆるアニメ絵の特徴なわけですが、
それを崩す挑戦
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もののけ姫(1997年製作の映画)

3.0

私は「風の谷のナウシカ」から「紅の豚」までの宮﨑作品は、
よく見ていましたが、「もののけ姫」以降の作品は見ていませんでした。

「紅の豚」までで1周やり尽くして、2周目に入った感が強くて、
ごく自然に
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トイ・ストーリー(1995年製作の映画)

4.0

変態ウッディだけじゃなく、オリジナルも知らないといかんよなと思い、
今さらながら見ました。

ウッディは、もっと落差があるのかなと思ったら、
案外悪い奴だったです。
悪巧みをするときのワルイ目付きは、
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君の名は。(2016年製作の映画)

4.7

今まで見てきた劇場アニメ作品の中でも、完成度は高いと思います。
作画が素晴らしいのはわかっていましたが、
ストーリー展開に無駄がなく、後半になるほど、没入できます。

類似のアイディアを持つ作品が相当
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プロジェクトA子(1986年製作の映画)

4.5

SFギャグバイオレンスアニメの金字塔。


超怪力女子高生A子と、美人金持ち陰険お嬢のB子とが
天真爛漫我が儘女子高生のC子を取り合って闘うハチャメチャアクション。

これに、何故か、壮大かつ深刻な宇
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

2.7

原作漫画は未読。テレビシリーズは未視聴。

原作者の高橋留美子の作品は、
「めぞん一刻」の大ファンで、
「らんま1/2」は連載当初は結構好きで読んでました。

「うる星」は、たぶん1巻のみ人に借りて読
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コードギアス 亡国のアキト/最終章 愛シキモノタチヘ(2016年製作の映画)

3.0

戦闘シーンは相変わらず、質が高く、
冬の古城を舞台にした攻防も雰囲気があって面白かったです。

一方、ドラマの方は、飛躍が大きく、
シックリとつながって、心にストンと落ちる感覚がなかったです。

登場
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マルドゥック・スクランブル 圧縮(2010年製作の映画)

2.7

冲方丁による原作小説は未読です。

近年ではむしろ珍しい、真っ正面からサイバーパンクなSF。

売春を生業とする少女が主人公。
相棒は武器に変身できる金色の鼠ロボット?生命体?

美麗な作画とダークな
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しわ(2011年製作の映画)

3.7

アルツハイマーを患った元銀行員のお爺さんが主人公。
銀行員らしく堅物で、顧客に対して融資を断るシーンから始まりますが、
これが、実はお爺さんの頭の中の在りし日の幻影。
ハッとさせられました。つかみはO
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鉄コン筋クリート(2006年製作の映画)

4.0

原作はほぼ未読です。
学生時代、ビッグスピリッツを読んでいたときに、
原作漫画が連載されていたのですが、絵柄があまり好きでなく、スルーしてました。
文字よりも絵で紡いでいくタイプの作品ながら、かなりク
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花折り(1968年製作の映画)

3.5

人形アニメーション短編。台詞なし。(読経のみ)

見る前はもう少し人形浄瑠璃的なものを想像していたのですが、
思った以上に、東欧の人形アニメーションの影響を受けているなと思いました。
(調べてみるに、
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MIND GAME マインド・ゲーム(2004年製作の映画)

3.2

公開当時、今と比べると随分とテレビを見ていたと思いますが、
今田耕司はじめ吉本芸人が声優で出演しているにもかかわらず、
テレビでの広告を目にしたことがなく、
作品の存在自体知りませんでした。

テレビ
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天使のたまご(1985年製作の映画)

4.3

服の下に大きなたまごを抱え込み、
妊婦のようにお腹を膨らませた少女が、
人のいない古いヨーロッパ風の街並みの中をひたひたと走る様子を、
ひたすら追っていく、前衛的な作品。

少女は白い長い髪で、
キュ
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コードギアス 亡国のアキト/第4章 憎しみの記憶から(2015年製作の映画)

3.7

前作の第3章で、戦闘以外の描写に重心が移ったので、
本章からこれまで進まなかったストーリーが、怒涛のごとく動き出すかと思えば、
また、戦闘シーン中心のこれまでの調子に戻ってしまいました。

ストーリー
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.3

怪獣パートとドラマパートとに大きく分けたときに、
怪獣パートは、大迫力で文句なく楽しめましたが、
ドラマパートはいまいちノリきれず、
大きく心を揺り動かされるまでには至らなかった・・・
という感想です
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.5

アメリカでしがないランドリー店を経営する中国系移民のおばさんを主人公にした、
SF・アクション・コメディ・家族もの。

税務報告のための領収書などが乱雑に置かれた机の上から始まり、
壁にいろんなものが
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消えた画 クメール・ルージュの真実(2013年製作の映画)

4.4

70年代のカンボジア。
クメール・ルージュ(カンボジア共産党、ポル・ポト派)によってもたらされた悲劇を、
粘土をナイフで削りだした、素朴な風合いの土人形とジオラマで再現したものです。
過激な表現はあえ
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コードギアス 亡国のアキト/第3章 輝くもの天より堕つ(2014年製作の映画)

4.3

さて、前半は、本シリーズで初めてのリラックスパート。
経緯は省きますが、EU軍の猫耳風エリート女性指揮官とその仲間達が、
旅の老婆集団と寝食を共にすることになります。
エリート女性指揮官のドジッ娘っぷ
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メトロポリス(2001年製作の映画)

4.0

原作漫画は未読です。

素晴らしい映像世界です。
3DCGと手描きの融合により描き出された近未来都市の
重厚緻密な背景をバックに、
手塚作品でおなじみの丸っこいキャラ達が、
ヌルヌルと動く取り合わせは
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ワンダフルデイズ(2003年製作の映画)

3.2

日本語吹き替え音声で鑑賞した範囲では、
日本のアニメといわれても、あまり違和感は感じないです。

女主人公を筆頭に、キャラクター造形は攻殻機動隊っぽく、
コンピュータグラフィックで描かれた世界は、ファ
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哀しみのベラドンナ(1973年製作の映画)

4.2

購入したアニメラマ3部作のDVDから。

前2作とはうってかわって、
表現のバラツキ、フゾロイがなくなり、
見た目の完成度が格段に向上してます。

前2作の評判がいかばかりかはよくわかりませんが、
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