映画前作「容疑者Xの献身」がそれなりに悪くなかっただけに、
「かばう」の種類は違うとはいえ、
こうも「かばう」を連発されるとちょっと辟易としてきますよね。
福山のキャラづくりも、前作の堤真一との>>続きを読む
舞台劇の監督をしている中年のおじさんが主人公です。
現代人の抱えるストレス、人生の苦みを、
受け手があまり鬱屈した気分にならない程度に、
適度なウィットをまじえて描いていきます。
脚本があまり前にし>>続きを読む
近未来パラレルワールド。
この世界では、本(書籍)が禁止されていて、
市民の家に隠された本を探し出して、焼却処分を行う、
消防士(fireman)という職業が存在するという設定です。
華氏451度は本>>続きを読む
巨大ビルが林立する隙間を高架道路が走るメトロポリスの外観イメージは、
ファイナルファンタジーなどで描かれる未来都市とあまり変わらないと思いますが、
ビルの内部は、かなり戯画化されていて、
ビル上部の生>>続きを読む
真珠湾攻撃に至るまでの日米の外交と軍の動きを
史実に基づき再現した作品です。
監督、脚本ともに日米両陣営が名を連ねており、
この手の映画としては、
珍しく公平で客観的な作品になっているようです。
ス>>続きを読む
1991年のウズベキスタン映画。レンタルDVDで見ました。
人間の少年の姿をした宇宙人がやってきたことによって
コルホーズ(集団農場)に巻き起こる騒動を、
牧歌的コメディタッチで描いています。
作>>続きを読む
冒頭、マルエツとかライフあたりで購入した服を着た人達が
墓参りをしているシーンから始まります。
そこから一気に1944年6月6日、
オマハ・ビーチに向かう米軍上陸用舟艇内に場面が移り、
息をつく間もな>>続きを読む
昔、フラッシュの謎解き脱出ゲームにハマッたことがありますが、
本作は、まさに脱出ゲームを映画化したような作品です。
「CUBE」に類似していますが、
本作の特徴は、タイトルにあるように、
ゲーム作者>>続きを読む
マンションを買ったものの女に逃げられてしまった冴えないサラリーマン。
その友人の探偵と、探偵に素性をつかまれた女詐欺師。
そして、暴力団組長。
失恋したサラリーマンのたどたどしくも新たな恋を予感させ>>続きを読む
1968年の京都の朝鮮学校(高校)に通う朝鮮人(主に不良)と
主人公の日本人高校生を含めた青春群像劇。
高岡蒼甫は朝鮮学校の不良のリーダー役で、
その妹が沢尻エリカで、
その妹に主人公の塩谷瞬が惚れ>>続きを読む
1945年、終戦間際。
夜中、中国の農村に住む主人公のもとに、
何者かがやってきて、主人公を銃で脅し、麻袋2つを置いて、
日本軍に見つからないように保管するよう指示して去っていきます。
袋を開けてみる>>続きを読む
何度も映画化されていますが、1949年のアメリカ映画。
英語教材冊子とセットになっているのを購入しました。
原作(1868年)は未読です。
四姉妹の物語ということくらいしか知りませんでしたが、
苦手>>続きを読む
ドラマチックなストーリーづくりのための便利アイテムとして、
「記憶喪失」は、実に多くの作品で使い古されてきた感があります。
本作は、前向性健忘症(ある時点から新しく記憶をすることができない)
とい>>続きを読む
お受験のために親子3組が湖畔の別荘で合宿する中で、
殺人事件が起きるという話です。
設定が風変わりで、中学受験などに縁がないものからすれば、
ちょっとした異常性を感じながらも、
こんな世界もあるんで>>続きを読む
戦後の作品なので、めちゃくちゃ古いというわけではないのだけれど、
映画にとっての古き良き時代を思わせる作品です。
ヨーロッパの王女が、公務に嫌気が差して、ローマの街に抜け出して、
たまたま通りすがっ>>続きを読む
あらすじ。
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
不良大学生(川口浩)が、生真面目な女子大学生(若尾文子)に、
睡眠薬を飲ませて犯っちまったら、何故か惚れられていた。
な… 何を言ってるのか わか>>続きを読む
売れないアイドルの応援サイトを通じて知り合った5人が、
とある事情のオフ会を開くことに。
初めて合うもの同士の知られざる素顔が明らかになるにつれ、
とある事件の真相も明らかになっていく・・・
ネタバレ>>続きを読む
舞台は1941年から1945年までの上海。
主人公は上海租界に住むイギリス人少年で、
ゼロ戦の模型を肌身離さず身につけている飛行機っ子。
イギリス人居留地に日本軍が侵攻した際に、
避難民の群れに流さ>>続きを読む
それほど古くはない映画ですが、
古き良き映画を彷彿とさせる雰囲気です。
全体的に赤錆がかっていて、透明感がない、
カーキー色の目立つ油絵的な絵づくりなんですよね。
ロケーションもとてもシャレてるなと>>続きを読む
まず、でんでんが凄いです。
この年代のオッサンのあぶらぎったバイタリティ、
明快な価値観、そのごり押し、それゆえのブレのなさ、
迷いのない裏表の使い分け、
あたりを見事に演じています。
人物造形に妥協>>続きを読む
これまで、ボスニア紛争を題材にした作品として、
「サラエボの花」や「ウェルカム・トゥ・サラエボ」などを見てきましたが、
それらは、一般市民の被害に焦点が当てられていました。
本作品は、国境最前線の無>>続きを読む
雪と血しぶき、怨歌とスポ根、
その他もろもろを綯い交ぜにした
バイオレンスエンターテインメントです。
話はいたってシンプルで、
親の恨みを子が晴らすというもの。
暗く重いテーマを一本真ん中に据え置き>>続きを読む
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争(1992年~)の一断片を、
戦場ジャーナリストの体験にもとづき映像化した作品です。
戦争の当事者でないイギリス人による作品ですが、
部外者がわきまえるべき“分”を踏み外>>続きを読む
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争(1992~1995年)から
約10年が経過したサラエボが舞台です。
凄惨を窮めた戦時の描写はあえて行わず、
今なお続く、人の心に残る傷痕に焦点を当てています。
母娘の関>>続きを読む
12世紀のイギリス・フランスあたりを舞台にした、いくさ物語です。
ロビン・フッドについては、ほとんど前知識がなく、
せいぜい榊原郁恵を思い出すくらいですが、
いざ始まると、木造の人力戦車をわっしょい>>続きを読む
バイオレンス映画なのでエグい描写も多いのですが、
痛みをほとんど感じないというか、
映像が小綺麗な感じで、何というかB級感はないんですよね。
表現として、それはそれで面白いと思えるのですが、
新規性>>続きを読む
DVD2枚、ほぼ4時間の長尺ですが、
笑いとシリアスが絶妙にバランスしていて、
変なアイディアてんこ盛りで、キャラも立っていて、
中だるみもなく、無駄もなく、
感動のラストまで失速せずに、疾走しきって>>続きを読む
石段を一緒に転がり落ちたのがきっかけで、
中学生男女の心と体がお互いに入れ替わってしまう、
ドタバタ青春ドラマです。
中身が入れ替わる男女の役を、
尾美としのりと小林聡美が演じています。
二人とも当>>続きを読む
青い肌、赤い眼球、魚の鰭状の耳を持つ巨人ドラーグ族と、
そのペットとして飼われる人間オム族の話。
主人公の飼い主である巨人の女の子が、
賢くて、母性本能もあり、結構可愛いんですよね。
主人公が飼い>>続きを読む
スプラッターホラー映画の常道中の常道を、
真っ直ぐに走り抜けていく、
たいへん潔く、すがすがしい作品です。
パキスタンの娯楽映画というだけで希少性は十分なので、
下手なひねり方をしなかったのは正解だ>>続きを読む
冒頭アバン部分はなかなかインパクトがあっていいと思います。
ですが、展開の節目になる出来事のリアリティの無さが目立ち、
その点は、作者の開き直りすら感じます。
ダークな世界を描くのに、ツッコミどころが>>続きを読む
夫婦3組くらいに、独身の男女1人ずつを加えたグループで、
独身男女をくっつけるための企画として、
リゾート地への泊りがけの旅行に出掛けます。
浜辺での、あるハプニングを機に、
メンバーの女性1人が行>>続きを読む
役者が演じる実写映像と、
ストップモーションアニメーション(実写)とを組み合わせた
異色の作品です。
二人の屈強な大男に押さえつけられて、
拘束衣を着せられそうになる幻覚に怯える主人公青年が、
同じ>>続きを読む
原作小説は未読です。
50代で公園で野垂れ死んだ女性の波乱万丈人生を、
遊び心に富んだ脚色と映像で綴っていく悲喜劇です。
光GENJIの内海さんなど、ツボに嵌るところと、
遊びが過ぎて悪ノリの域に>>続きを読む
トルコ映画史上最大の製作費(約1,000万ドル)で、
トルコ史上最大動員を果たし、
アラブ各国でも好評を博したとのことです。
イラク戦争後の米軍によるイラク支配を描いた作品で、
トルコ映画なので、ト>>続きを読む
つげ義春の原作漫画は、確か学生の頃読んだと思いますが、
内容は全く忘れています。
さて、冒頭、何の前置きもなく、
暗黒舞踏(山海塾とか白虎社とかそういう系統)が始まり、度肝を抜かれました。
犬神サー>>続きを読む