camusonさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ワンダフルデイズ(2003年製作の映画)

3.2

日本語吹き替え音声で鑑賞した範囲では、
日本のアニメといわれても、あまり違和感は感じないです。

女主人公を筆頭に、キャラクター造形は攻殻機動隊っぽく、
コンピュータグラフィックで描かれた世界は、ファ
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哀しみのベラドンナ(1973年製作の映画)

4.2

購入したアニメラマ3部作のDVDから。

前2作とはうってかわって、
表現のバラツキ、フゾロイがなくなり、
見た目の完成度が格段に向上してます。

前2作の評判がいかばかりかはよくわかりませんが、
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クレオパトラ(1970年製作の映画)

1.5

購入したアニメラマ3部作のDVDから。

1作目は、エロでも暴力でも
とにかく何でも突っ込んどけという感じで、
とっちらかっていたのですが、
2作目の本作はと言うと・・・
まったく進歩してない・・・
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千夜一夜物語(1969年製作の映画)

2.7

本邦初の劇場用大人向けアニメになるのでしょうか?
実写やジオラマとアニメーションとの合成など実験的な手法も盛り込み、
いろいろと気張っているのはわかります。
しかし、とにかく、エロ、殺し、金、酒などを
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ギョ(2012年製作の映画)

3.0

伊藤潤二による原作漫画は既読です。

原作を改編していて、男女の関係が逆転しています。
物語としては破綻なくまとまっていると言えますが、
原作にはないキャラであるマッドサイエンティストは、
とてもあり
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カラフル(2010年製作の映画)

1.5

人生を終え、過去の体と記憶を失い、あの世を彷徨っていた霊魂が、
人生再チャレンジのチャンスを与えられ、
自殺を図った少年の体を与えられ、成り代わって生活をするという話。

背景の絵はなかなかの力作で、
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ザ・プラネット(2001年製作の映画)

2.7

アルゼンチンの20人弱のアーティストによる小作品のオムニバスで、
抽象的なものから具象的なものまで様々です。
見始めてすぐ、抽象的なアーティスティックな映像が続き、
終わりまで見るのはきついかなと思っ
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キリクと魔女(1998年製作の映画)

2.5

この作品を見た日本人の多くが一寸法師を連想すると思います。
黒人裸族版の一寸法師と言える作品で、
生まれたばかりの小さな赤ん坊が魔女を退治に出かけるという童話です。

黒人裸族の村を舞台にしたことによ
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かたつむり(1966年製作の映画)

3.0

1965年発表のフランスの短編アニメ。
「ファンタスティック・プラネット」のBlu-ray DISCに
映像特典として入っていたものを見ました。

菜っ葉を育てる親父と巨大カタツムリの話。
ファンタス
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獣兵衛忍風帖(1993年製作の映画)

4.5

期待通りのエログロバイオレンス。
キモは敵味方忍者(というか怪人)たちのキャラクター造形と
意匠を凝らした忍術合戦。
男女のドロドロあり、純愛あり。
続々と登場するキャラがそれぞれ魅力的なのですが、
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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語(2013年製作の映画)

4.0

テレビシリーズはBlu-rayを購入して視聴していますが、
テレビシリーズの総まとめの劇場版は観ていません。

テレビシリーズは近年まれにみる
衝撃的かつ綺麗な終わり方をした作品と評価していますので、
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コードギアス 亡国のアキト/第2章 引き裂かれし翼竜(2013年製作の映画)

4.2

ブリタニア帝国と戦闘状態にあるEUの話。
主人公たちはEU側。
本章では主人公含めた5人+αの奇襲攻撃部隊を
ロケットで敵陣背後に送り込むという
ささやかな大作戦を大仰に描いています。

戦闘描写は文
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コードギアス 亡国のアキト/第1章 翼竜は舞い降りた(2012年製作の映画)

4.4

ロボットの戦闘シーンの出来が素晴らしいです。
前作は完全手書きが逆に売りの一つだったと思いますが、
本作はそこから一足飛びで、
最前線の3D、2D融合技術で魅せてくれます。

2Dと3Dの融合は近年の
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

4.3

シナリオは急ぎ足に進むのですが、
それに人間のドラマが絡んで来ない感じなんですよね。
主人公のシンジが孤立してしまっていて。

加持リョウジが今回は登場せず。
これまで、加持が、視聴者の代わりに謎を追
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ルネッサンス(2006年製作の映画)

2.2

一応アニメーションということなのですが、実写映像を3DCGに変換して、
更に、白と黒のべた塗り映像に変換しているといった風で、
一から描く、手書きアニメとは、まったく別のものと言っていいでしょう。
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劇場版マクロスF〜サヨナラノツバサ〜(2011年製作の映画)

3.7

マクロスフロンティア劇場版2部作の後編。

テレビ版でそこそこ綺麗に終わっていたので、どうするのかと思っていたのですが、
大きな設定はそのままに、役者の役どころを変えて再構築しています。

その結果、
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ヒックとドラゴン 聖地への冒険(2019年製作の映画)

3.7

3D吹替え版で見ました。

巷に溢れる「なんちゃって3D映画」または「偽3D映画」
というものを見たことがないので、
比較するすべを持たないのですが、
本作の3D映像は間違いなくすばらしいです。
アバ
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戦場でワルツを(2008年製作の映画)

4.3

1982年のイスラエル軍によるレバノン侵攻と
レバノンの親イスラエル勢力によるパレスチナ難民の虐殺を題材にしています。

当時19才だった本作品の監督アリ・フォルマンも、
徴兵され、イスラエル兵として
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9<ナイン> 〜9番目の奇妙な人形〜(2009年製作の映画)

4.3

手づくりの風合いを生かした、繊細で、静かな作品なのかなと、
観る前は想像していたのですが、
人形のとぼけた雰囲気に似合わぬ、手に汗握る激しいアクションの連続で、
いい意味で裏切られました。

非常に緻
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イノセンス(2004年製作の映画)

3.2

映像技術的には、3DCGと2Dの手書きアニメの融合を試みていて、
質の違う映像が組み合わさることによる適度な違和感を楽しめました。

いくつか印象に残るシーンがありました。

序盤、少女(ロボット)が
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パプリカ(2006年製作の映画)

2.0

原作小説は未読です。

さて、この作品に関してですが、結構、手間を掛けてる割には、
ワクワク感がないというか、面白くないんですよね。

夢の中の表現は手間を掛けて頑張ったのはわかるのですが、
目新しさ
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幻魔大戦(1983年製作の映画)

3.7

公開当時、私は小学生でしたが、テレビCMで、
自由の女神に亀裂が入る映像、
大友克洋による面長で狐目のキャラクター造形、
ローズマリー・バトラーの熱唱、「ハルマゲドン接近」のキャッチコピー、
超能力戦
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トレマーズ(1990年製作の映画)

3.2

NETFLIXでおすすめされていたので視聴することに。

特に新規性のないモンスターパニック映画ですが、
大枠においてはお約束通りという新規性のなさが、
変な背伸びなどをすることなく、
等身大でつくり
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劇場版マクロスF〜イツワリノウタヒメ〜(2009年製作の映画)

4.0

公開劇場数が非常に少ないことを考えても、TV版を観ていない層は、
主ターゲットから外れていそうです。

TV版の続きなのかなあと思っていたのですが、
そうではなく、序盤部分のつくりなおしです。

そう
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

4.6

幕開けから旧作にはない新しいシーンから始まります。
以降も旧作からは大胆に改変されています。

旧作を見ていない人は、この「破」から見始めるのも悪くないかも知れません。
映像の美しさでは「序」を凌駕し
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劇場版ラーゼフォン 多元変奏曲(2003年製作の映画)

3.5

原作テレビアニメの放映終了から半年後2003年に劇場で公開された作品です。

テレビ版の補完、謎解きが主目的になっていると思われますが、
120分という限られた時間で、その目的を果たすために、
大胆に
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

4.5

平日のレイトショー(21:00~)で観てきました。
客層は、結構若い人が多く、時間帯のわりには女性の割合も多く
3~4割はいたように思います。
帰宅途中のサラリーマン等も混じっていました。
女性が多か
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.7

本人に気付かせないまま、リアリティ番組の主人公として、
その生活をテレビ放映するというような話。

リアリティ番組とは言え、リアルをそのまま垂れ流して成立するわけもなく、
番組の人気を保つために、隠し
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永遠に美しく…(1992年製作の映画)

2.2

netflixで、たまたまサムネイルを見かけて、
30年前に、テレビ番組でおすぎ?が紹介していたの思い出して、
懐かしく思ったので見ることにしました。

不老不死の薬を飲んだ中年女性同士の
壮絶で醜い
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Death Note/デスノート(2017年製作の映画)

1.0

原作の良いところとして、
死神リュークの軽いノリ、主人公との軽妙な会話のやり取り、
時々見せる死神らしいブラックさとのギャップが挙げられるかと思うのですが、

本作ではその「軽やかさ」を徹底的に排除し
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.2

ショッカーたちとの殴り合いの戦闘で、派手な血しぶきが飛び散る演出は、
面白いなと思いました。
作品中で、主人公の暴力・殺人に対する葛藤を端的に表す記号として機能していると同時に、
当時、幼いながらにも
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.7

村上春樹の原作小説は未読。

主人公の西島秀俊は舞台役者兼舞台演出家。
その妻の霧島れいかは人気脚本家。
主人公が主に仕事の移動で使う自動車にフォーカスし、
その中や周辺で起こる
クリエーター夫婦の少
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

2.7

前作と比較して、映像技術の進歩の甲斐あって、空中戦の迫力も随分改善しているようですし(実はもう少し期待していた)、ポップソングに頼った、雰囲気重視の雑な展開も改善してると思いますが、同時に、良くも悪く>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.5

やはりどうしても、同じ「シン」を冠した、庵野&樋口の前作「シン・ゴジラ」
と比較してしまいますね。

オリジナルからして「ウルトラマン」は「ゴジラ」などに比べて、
わかりやすい子供向けスーパーヒーロー
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.7

第一次世界大戦中。西部戦線。
ドイツ軍の罠を察知した連合軍側の伝令役として、
突撃作戦中止の緊急伝令を最前線部隊に伝えに行く若い兵士の話。

主人公視点でシームレスにカメラを回し続ける手法は、
戦争映
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復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

3.5

70年代も後半の作品ながら、
ここまで「昭和」が感じられる作品とは、ちょっと予想外でした。

福岡県苅田町から殺人事件が始まるのですが、
個人的に一時期仕事の都合で苅田町に頻繁に出張していたので、
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