camusonさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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マッドマックス2(1981年製作の映画)

3.5

主人公はそのままに、前作から一足飛びに、舞台が近未来の無政府世界に変貌し、
エンターテインメントとして大幅なスケールアップを達成しています。
製作費も一挙に10倍以上。

「北斗の拳」が影響を受けたと
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プロジェクトA(1983年製作の映画)

2.7

ジャッキー・チェンは私が小中学校時代にリアルタイムで人気でしたが、
彼の作品をきちんと通しでみるのは初めてになると思います。


格闘アクション映画です。

ジャッキーが時計台から落下するアクションは
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ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

4.0

1987年の日本のドキュメンタリー映画。

主人公である奥崎謙三が、
かつて自分も所属した日本軍ニューギニア残留部隊において実施された、
兵士の不可解な処刑について、
その遺族とともに関係者を訪問して
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マッドマックス(1979年製作の映画)

2.5

シリーズ最新作の「怒りのデス・ロード」が面白かったので。


最新作までとは行かないまでも、
「北斗の拳」に影響を与えたということだし、
さぞ化け物級がヒャッハーしていることだろうと想像したのですが・
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屋敷女(2007年製作の映画)

4.0

2007年のフランス映画。
スラッシャーサスペンス。

黒いドレスを着た女性が殺人鬼。
ターゲットは、交通事故で夫を亡くした若い妊婦。

殺人鬼が女性というのも珍しいですが、
いかにも殺人鬼ですといっ
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チェンジリング(1979年製作の映画)

3.5

1980年のカナダ映画。
ポルターガイスト(騒がしい霊)現象を扱ったホラー作品。

霊が物を動かしたりするポルターガイスト現象は、
実際に体験する身にとっては怖いと思いますが、
映像として見ると怖い要
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ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

4.8

トールキンによる原作小説は未読です。
ペーパーバックを読みかけたことがあるのですが、早々に挫折しています。

原作小説の後発作品へ与えた影響の大きさは、
未読ながらも、感じないわけにはいられないほどで
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レインマン(1988年製作の映画)

3.0

トム・クルーズが若いなぁ(今でも若作りですけど)。
公開当時話題になっていたのを記憶していますが、
28年前ですからね。早いものです。

サヴァン症候群の兄(ダスティン・ホフマン)と、
その遺産のおこ
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ムカデ人間3(2014年製作の映画)

4.0

舞台はアメリカの刑務所。
1作目、2作目の主役がまさかの共演。
1作目のマッドドクターが、刑務所長役となり、
2作目のとにかくヤバい人が、その補佐役の事務方を演じています。

ヤバさの面で2作目の主人
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闇の列車、光の旅(2009年製作の映画)

3.2

前半はスラムのギャングを題材にしたメキシコ版「シティ・オブ・ゴッド」。
後半は列車ロード・ムービー。

チンピラ主人公が少年をギャングに引き入れるところからシーンが始まります。
13秒間、リンチに耐え
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ユメノ銀河(1997年製作の映画)

4.0

原作となる夢野久作の「少女地獄」「殺人リレー」は未読です。


こだわって創り上げた、淡くて繊細な白黒映像。
色の飛んだ昔の写真のようで郷愁を誘います。
漢字とカタカナからなる洗練されたキャプションは
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.5

各方面でとても評価が高かったので見ることにしました。
このシリーズは初めてです。


砂漠化が進み、水や資源が枯渇し、近代国家はなくなり、暴力が支配する近未来。

すぐに「北斗の拳」を思い浮かべますが
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春にして君を想う/ミッシング・エンジェル(1991年製作の映画)

3.5

1991年のアイスランド映画。
大きく3つのパートにわかれています。

(1)田舎住まいの独り身の爺さんが、娘家族の住む都会のマンションに出てきて暮らす。
(2)マンションでは家族に疎んじられ、老人ホ
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牢獄処刑人(2013年製作の映画)

4.4

原題は「On the Job」とシンプル。邦題はちょっとゴテゴテですね。

実話に基づくクライムサスペンス。
裏組織が囚人をヒットマンとして雇うといった話。
当たり前のように警察は腐敗していて、管理は
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ブリキの太鼓(1979年製作の映画)

3.2

3歳で自らの意志で成長するのをやめた男が主人公。
第二次大戦下の自由都市ダンツィヒ(現在ポーランド領)がおもな舞台。

彼の周りの人たちが、彼の奇行に翻弄され、
ナチスの侵攻に翻弄される様子が描かれて
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バス174(2002年製作の映画)

3.7

元ストリートチルドレンの黒人青年が、ピストルを片手にバスをハイジャック、
乗客を人質に立てこもった事件を扱ったドキュメンタリーフィルムです。

人の集まるリオの街中で発生し、テレビで生中継され注目を浴
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最後の1本 ペニス博物館の珍コレクション(2012年製作の映画)

4.2

原題は 「The Final Member」とシンプル。
邦題は“ペニス”が余計ですね。
“珍”と重なって、頭痛が痛い的なことになってます。


アイスランドに動物のチンチンを集める趣味を持ったおじさ
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.3

大まかに3つのパートに分かれています。
広大な自然の中で、猿がモノリスを見つけて騒いだりするパート。
科学者たちが、近未来的な宇宙船の中で談笑したり、会議したりするパート。
木星探索のミッションを負っ
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フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

2.7

マッドサイエンティストのフランケンシュタイン博士が、
人造人間を作る話です。

このフランケンシュタインという人が、ペラペラに軽薄な奴で、

マッドサイエンティストなら、最後までそれに徹しろと思うので
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ルック・オブ・サイレンス(2014年製作の映画)

4.4

インドネシアで1960年代に起きた100万人規模の大量虐殺を扱った
「アクト・オブ・キリング」の対となる作品。
前作は虐殺加害者を主人公としたのに対して、
本作は、兄を虐殺された40代の男性(2児の父
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バビロンの陽光(2010年製作の映画)

3.5

フセイン政権崩壊3週間後。
イラク北部のクルド人のお婆さんと孫息子が、
戦地で行方不明となった孫息子の父親(婆さんにとっては息子)を探す旅に出るという話。

北部の乾ききった荒れ地をヒッチハイクしてバ
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タクシデルミア ある剥製師の遺言(2006年製作の映画)

4.0

かなり希少なハンガリー映画ですが、まごうことなき変態映画です。

全体が3部に分かれています。
最初は変態的な自慰に勤しむ唇が割れた青年下等兵の話。
蝋燭の火で自分の体をいぢめてる映像から始まり、
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ジョニーは戦場へ行った(1971年製作の映画)

3.5

第一次世界大戦に志願出兵して、
爆撃により、手足、目、鼻、耳、口を失いながらも救出され、
植物状態と診断されるも、研究のため生かされた青年米兵の話。

実際には脳に障害はなく、明瞭な意識があり、思考も
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11'09''01/セプテンバー11(2002年製作の映画)

2.7

「11'09''01/セプテンバー11」という作品は、
2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件をテーマに、
出身国の異なる11人の映画監督がそれぞれ11分9秒01の長さで
つくった作品を
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戦場のフォトグラファー ジェームズ・ナクトウェイの世界(2001年製作の映画)

3.2

主役のカメラマンが持つカメラに小型ビデオカメラを仕込んで、
カメラマンの一人称視点で戦場の映像を見せたりするのですが、
画面映像の下部に、額縁様に、
カメラ上面の一部とシャッターを切る指が映っていて、
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

4.8

ファンタジー作品だと思っていたのですが・・・

軍と反体制ゲリラとの内戦の前線が舞台で、
訳あって連れてこられた少女が裏世界にいざなわれ、行き来するという話です。
内戦映画、ファンタジー映画は、それぞ
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天国と地獄(1963年製作の映画)

4.7

白黒映画ですが、一部ピンク色が効果的に使われています。

黒澤明の現代劇を初めて見たのですが、いやー、面白い。

誘拐犯人を警察が捜査によって追い込んでいくという話なのですが、
犯人が誘拐する子供を間
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.4

スペインというと温かいイメージがありますが、
寒々とした乾いた枯れた内陸の村が舞台です。
そんな寒村にも、娯楽として映画がやってきます。
公民館風の石造りの建物に子供も大人も倚子を持ち寄り、映画が上映
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ある歌い女(うたいめ)の思い出(1994年製作の映画)

2.2

1994年のチュニジア映画。

王家の召使いの娘として育った歌姫(主人公)が、
父親のように慕っていた王家の跡継ぎの訃報を聞き、
廃墟になった王家を訪れ、彷徨いつつ、
王家で過ごした娘時代を回想すると
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.2

停留する船舶で起きた爆発炎上事件について、
生き残りの男の回想を追って、
最後に真相が明らかになるという話。

それ演技だろ?と一度は疑ってしまっていたので、
途中ミスリードにつられはしたものの、
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.3

映像は、この作家らしく落ち着いていて深みがあるし、
サスペンスとして最後まで飽きることがないし、
登場人物のキャラクターは立っているし、
役者は細かな感情の動きを丁寧に演じているし、
下世話なスキャン
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メタルカ METALCA(2014年製作の映画)

3.0

襲われたゾンビのデス声に惚れ込み、
飼い慣らしてバンドの一員にして、
無名バンドから一気に人気バンドに駈け上がる
といったバカ設定コメディーです。

ゾンビのメイキャップのチープさからも、
リアルなホ
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

4.0

ジャンルにとらわれずに、
少年の淡い恋心や微妙な心の動きの描写とホラーとを両立させた作品。
このバランスは好きです。

ラスト近く、プールの水の中からの
ワンクッション置いた映像がなかなかよかったです
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パットン大戦車軍団(1970年製作の映画)

3.0

3時間弱の戦争大作映画。
戦争大好きおっさんが主人公。

主人公役は熱演だと思うのですが、
いかんせんストーリーが単調で起伏がなくて、
どうしても退屈になってきます。

戦争のドンパチも当時の映像とし
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東京物語(1953年製作の映画)

4.5

小津安二郎の作品を見るのは、
5年前にみた「彼岸花」に続き2作目ですが、

5分もたたずに、その世界に引き込まれて、
安心して映像に身を委ねられてしまうから不思議です。
映像の語り口の妙なのでしょうね
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インセプション(2010年製作の映画)

3.5

他人の夢の中に入り込んで、自由に行動できる技術があるという世界設定。

他人の夢に入り、アイディアを盗むことをビジネスとして営んでいるのが、主人公のディカプリオ。とある会社の経営者、渡辺謙が、ライバル
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