camusonさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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キック・アス(2010年製作の映画)

4.3

結構評判が良かったようなので、機会があったら見たかったのですが、
遅くなってしまいました。

というか、クロエ・グレース・モレッツという
童顔なのかオバちゃん顔なのかよくわからない女優がちょっと気にな
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リーサル・ウェポン(1987年製作の映画)

3.2

冒頭登場する女性が魅力的。売春婦とはもったいない。
彼女のミステリアスで衝撃的な墜落シーンでグッと引き込まれました。

事件を解決するのが、メル・ギブソン扮する若い刑事と、
黒人の年輩刑事。(定年前?
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ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)

3.5

約3時間の長編です。
(エクステンドエディションです。劇場公開版は約2.5時間と少し短いようです)
ヒトラーが地下要塞の一室で怒号する有名シーンは、
意外と早く40分あたりです。
字幕を見つつ、意味を
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バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

4.4

予備知識無しで見ることができて、とても満足です。

半ば過ぎまでは、タイトルと記憶喪失の主人公から考えるに、
時系列がシャッフルされた断片的な記憶が徐々に繋がり、
最終的に因果関係が1本に集約しナルホ
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スペースバンパイア(1985年製作の映画)

3.2

宇宙を舞台にした壮大なSFで、
すぐに引き込まれ、ワクワクしながら見ました。
荘厳なオーケストラによる音楽が素晴らしく、
時代を感じさせますが、これぞ映画音楽という感じです。

吸血コウモリ型の宇宙船
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四畳半襖の裏張り(1973年製作の映画)

2.5

海外では「The World of Geisha」のタイトルでそれなりに有名なようです。
(本作の日本語版wikipediaはありませんが、英語版wikipediaはあります。)

「初会の客に気をや
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ミザリー(1990年製作の映画)

4.5

20年くらい前にテレビ放送で見て以来です。

超売れっ子な作家が、雪山で自動車を道から転落させて大けがをし、
大ファンの女に助けられ、幸い中の大不幸を体験するというような話です。

ファンの女役の凄味
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菊次郎の夏(1999年製作の映画)

2.7

おばあちゃんに預けられたまま育った少年(小三くらい?)が、
近所の無職のおじさん(北野武)とともに、
母親に会いに行くロードムービー。

いい景色を集めてます。
特に田舎の寂れたバス停がいいですね。
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赤い風船(1956年製作の映画)

3.5

赤い風船が、意思を持ったかのように男の子に付いてくるという、
単純で素朴で、どこか可愛く、
おまけに50年代のパリの町並みを堪能できます。
悪ガキ達が風船を妬んで、パチンコで攻撃してきたりのサスペンス
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ひまわり(1970年製作の映画)

3.7

序盤は、いいおっさんとおばさんが海岸で抱き合ったりして、
どうしたものかなと思ったのですが、
32歳という年齢を聞いて、
意外と若い設定だったことに、麒麟淡麗グリーンラベル吹きました。
日本人の感覚だ
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ロボット(2010年製作の映画)

4.3

日本公開用の139分版。
歌やダンスがカットされていないインド本国版は177分ですが、
正直日本版でおなかいっぱいでした。

インド人にテクノロジーを与えた結果がこれだよ!!!


あらすじは、ロボッ
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ゴジラ(1954年製作の映画)

4.4

怪獣に翻弄される人間社会のドラマが、
思いのほかリアルに描写されていて、
当時としては驚くべき特撮技術と対等にせめぎ合い、
融合し、熱を発しているのを感じます。

高揚感を煽る音楽が素晴らしい。
神々
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グッドモーニング、ベトナム(1987年製作の映画)

3.7

持ち前のべしゃり技術で、ラジオを通して
ベトナム現地で米兵達に笑いを届け、
大人気を博したDJ兵士が主人公です。
軍隊による戦闘シーンはなく、ベトナム戦争映画としては異色作です。

招かれもしないのに
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無防備都市(1945年製作の映画)

3.0

第二次大戦において1943年にイタリアが連合国に降伏すると、
ナチスドイツはローマを制圧します。
そのローマを舞台に、地元レジスタンスの活動と
ナチスによる弾圧を描いています。


40年代にイタリア
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汚れなき悪戯(1955年製作の映画)

3.5

修道院に置き去りにされた赤ん坊を
12人の修道士が父親となって育てるというようなお話。

修道士たちは、赤ん坊の本当の親がいないかどうか村中を探し、
結局見つからず、両親は亡くなっているとの結論に達し
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エレファント(2003年製作の映画)

4.3

コロンバイン高校銃乱射事件をモチーフにして、
破壊される前の日常的なハイスクール生活を、
飾ることなく、ごく自然に再現し、
終盤に起こる銃乱射による破壊と対比させています。

銃社会というアメリカ的な
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恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

3.7

時のループにはまり込み、同じ1日を際限なく繰り返すこととなった男の話です。

最初は驚き、
何をやっても記憶だけは残ってリセットされることに気づき、
それを利用して、女口説いたり、金盗んだり、めちゃく
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サヴァイヴィング ライフ -夢は第二の人生-(2010年製作の映画)

2.7

夢の映像化です。

他人の夢ほど、
聞いててとりとめなく、
心底どうでもよく、
リアクションに困るものはないものですが、
例えそれがプロの表現者によるものでも例外はないということを、
また一つ証明して
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おくりびと(2008年製作の映画)

4.2

納棺師の話。

思いっきり“間”を取って、ゆったりと進んでいくのが特徴ですが、
元木、広末の夫婦2人のシーンなどは、
間を埋め切れていないなという感じがしました。
山崎努とか、余貴美子とか、深みを出せ
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.0

四半世紀前にテレビ放映で見ています。
その時の感想は
「過去の母ちゃん、超かわいい、わー、きゃー、結婚してー」
でした。

再会を楽しみにしつつの視聴だったのですが、
長く抱いていたイメージに比べると
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自転車泥棒(1948年製作の映画)

3.0

戦後の貧しいイタリアで、
失業中の男が、職安から自転車保有が条件の職を紹介され、
質に入れていた自転車をなんとか取り戻すも、すぐに盗まれてしまい、
職を失わないために命がけで盗まれた自転車を探すという
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アマデウス ディレクターズ・カット(2002年製作の映画)

4.4

ディレクターズカット版です。

モーツアルトの才能を誰よりも認め、愛し、
嫉妬し、潰そうとする
宮廷のお抱え音楽家サリエリ(実在)の独白。

作品そのものよりも、
作中作の荘厳さ、モーツアルトの天才っ
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エイリアン4(1997年製作の映画)

4.3

初めて見ます。
と思っていたのですが、
エイリアンに寄生される眼鏡の男だけは覚えていました。
テレビで見たことがあったようです。

完全版を見ようと思ったところ、
冒頭で監督が出てきて、劇場公開版がデ
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エイリアン3(1992年製作の映画)

3.2

歯形以外ぐちゃぐちゃな死骸の描写であったり、
白っちゃけた小さな虫がたかり蠢いている描写であったり、
主人公の片方の眼球が内出血で赤くなっている描写であったり、
これでもかと精緻な映像でリアリティを追
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獄門島(1977年製作の映画)

3.7

小学生の頃、家族と一緒にテレビで初見で視聴した際、
第一の殺人の前に、「こいつが犯人」と当てずっぽうに指摘したら、
「いい加減なことを言うんじゃない」と親に叱られたのですが、
実はそいつが犯人だったの
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エイリアン2(1986年製作の映画)

4.6

原題はAliens。複数形になったことが、前作との違いを端的に示しています。
敵はエイリアンの群れ。そしてラスボスはそれを統べる女王。

前作が多くは語らず滲み出てくるものを味わうような作品なのに対し
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エイリアン(1979年製作の映画)

4.4

これまでのSFで出てくる宇宙船にはあまりない、
メカメカしく、油臭い、黒鉄色をベースにしたメタリックな内観。
陰鬱な気分を引き立てるとともに、
エイリアンの保護色にもなっていて、
ホラー的にもいい感じ
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ルワンダの涙(2005年製作の映画)

4.3

公立技術学校に英語教師としてルワンダにやってきた英国人青年の目を通して、
まずは校内での平和的な交流が描かれますが、
フツ族であるルワンダ大統領の暗殺を機に、フツ族によるツチ族の虐殺が始まり、
これま
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この子の七つのお祝に(1982年製作の映画)

3.0

日本人形、わらべ唄、血しぶき、怨み、岸田今日子など、
日本ホラーとしてのアイテムはほぼ出そろっているのですが、
殺人の動機が最初から示されていて、
単純であまり深みが感じられず、
今ひとつ響いてこなか
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カリガリ博士(1920年製作の映画)

2.7

独特にゆがんだセットのデザインが、
前衛芸術としての心意気を感じさせます。

サイレント独特のメイクや表情は、
メトロポリスを思い出しました。

予想していない終わり方でしたが、
あまり驚きはありませ
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霊幻道士(1985年製作の映画)

4.0

香港格闘アクションとエスニックなゾンビホラーとの融合。
笑いあり、涙はないけどお色気もあり、
キレのいいアクションを交えてテンポ良く話が進むので
飽きることがありません。
ヒロインもカワイイし。
娯楽
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楢山節考(1958年製作の映画)

4.3

1983年の今村版ではなく木下版です。

大自然の中に書き割りやスクリーンやライティングを持ち込んで
撮影しているのかと思いきや、
後にオールセットと聞いてびっくりしました。

言われなければジオラマ
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そして誰もいなくなった(1945年製作の映画)

3.0

原作小説は読みましたが、戯曲版は読んでません。

孤島に招待された10人が、1人ずつ殺されていくのですが、
殺人シーンや死体を直接映していないので、
おどろおどろしさ、恐怖感は薄く、軽快に和気あいあい
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病院坂の首縊りの家(1979年製作の映画)

3.2

幼少のころから何回か見てます。
原作未読。

タイトルの響き、悪くないです。

桜田淳子、悪くないです。
草刈正雄の3枚目役、これも英断で悪くないです。

犯人の最後は圧巻です。

舞台も、病院坂、写
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レイプゾンビ LUST OF THE DEAD(2011年製作の映画)

3.5

SODとかの企画ものとしてあったとしてもおかしくない内容ですが、
血みどろなバイオレンスと、
ズボンを膝まで下ろした状態でキョンシー気味に機動性に劣るゾンビの滑稽さの方が強烈で、
意外とエロくないのが
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.3

ニューヨークの裏社会で一大勢力を築いた、
イタリアシチリア島出身のマフィア一家の話。
ゴッドファーザー(名付け親)と呼ばれる一代目が倒れ、
二代目が頭角を現すまでを、
ちょっと引いた視線でじっくりと描
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